北アルプスロングトレイル(前半)
- GPS
- 90:58
- 距離
- 59.6km
- 登り
- 6,167m
- 下り
- 4,717m
コースタイム
- 山行
- 3:54
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 4:16
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 7:25
- 山行
- 8:33
- 休憩
- 3:02
- 合計
- 11:35
天候 | 7/28:小雨のち嵐、7/29:曇のち晴れ、7/30:晴れのち曇り、7/31:晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ルート上の小屋: <小屋/テント場(〇が本山行で利用した施設)> 北アルプスのすべての小屋に当てはまるが、小屋泊の場合は原則事前予約が必要。 小屋や周辺登山道の最新情報は各小屋のHPを参照した方がいい。 ・わさび平小屋/30張、水無料 ・鏡平山荘/なし、水有料 〇双六小屋/60張、水無料 ・黒部五郎小舎/30張、水無料 http://www.sugorokugoya.com/index.html 〇三俣山荘/70張、水無料 ・水晶小屋/なし、水有料 https://kumonodaira.net/index.html ・野口五郎小屋/なし、水有料 https://www.gorougoya.com/ 〇烏帽子小屋/20張、水有料 http://home.384.jp/eboshi2628vera/ ・船窪小屋/5張、水場有 https://funakubogoya.net/ 〇針ノ木小屋/22張、水有料 http://www.harinoki.com/index.html 水場: ヽ淇憩仕仍蓋 秩父沢出合 A佻讃屋と三俣山荘の巻き道水場 ちシ小屋テン場から約5分の場所 危険箇所: 北アルプスは人気エリアのため危険区間でも登山者が多い。万が一の貰い事故を防ぐためにもヘルメットの持参推奨。 <烏帽子小屋〜船窪小屋> 足元が不明瞭な道、片側が切れ落ちたザレ場など整備があまりされていない区間。この区間は歩きやすい北アルプスの道とは思わない方がいい。 |
写真
感想
今年GWの薬師岳BCで雪の黒部源流や北アルプスの景色を見て、飛びっきり長い気持ちの良い北アルプスを歩きたい、と思っていた。
立山と奥穂、残雪の薬師と白馬以外の北アルプスの山を登ったことがなかったため、この際日本海まで北アルプスを歩こうと意気込んだことがきっかけだった。
地図を追っていくと一気に歩けることがわかったため、早速計画を立て行きのバスを予約した。あとは山行期間中の天候に合わせて、無理をせず臨機応変に対処していくしかない。
この夏は災害級の暑さという流行語が生まれるほどの極熱の夏だった。北アルプスでもその影響は大きく、アルプスらしい涼しさを感じることはなかった。
酷暑に加え午後の雷雨を避けるため、日の出前に行動を始め15時前には宿泊地に着いているというルーティンで計画した。
<7/28>
初日から試練だった。
台風12号だ。しかも日本を西進してくる異常な台風だった。
当初の計画では、初日は天候を見て笠新道経由で笠ヶ岳を登りテントを張る、または槍ヶ岳を登り山荘にテントを張るどちらかの予定だった。
しかし、台風下のアルプス稜線上でテントを張ることは危険だし、そもそも展望のない笠や槍に価値を見出せなかった。仕方なく予定を変更し、初日は小池新道を進みテント泊を諦め双六山荘に泊まることにした。やはり同じ判断を下したテン泊登山者は多かった。
午後から風雨が次第に激しくなり、小屋泊に変更して正解だったと思った。笠や槍は次回のお楽しみにとっておこう。
<7/29>
翌朝、外に出ると雨は止んでいたが槍穂や表銀座方面がガスに覆われていた。この状況は夕方まで続き、台風が過ぎてもその影響を強く受けていた。
しかし、西側は次第に視界がよくなり黒源流域の山々や高山の街も遠望できた。
この日は予定通り、黒部五郎に寄り道し三俣山荘にテン泊とした。近くにテントを張っていた人としばし談笑。広島から来られた人(広島人)で、前日は薬師峠で初めてのテント泊だったらしい。その時の状況を聞くと、昨日の小屋泊は間違いなかったといえる。
初テン泊が過酷なものとなり一生記憶に残るだろう。翌日は水晶まで往復するらしいため、水晶まで一緒に歩くことになった。
夕方頃には槍穂や表銀座方面のガスも取れ、翌日以降の快晴が約束された。
<7/30>
夏のアルプスの朝は早い。こんなに早朝の奥地なの鷲羽には人がけっこう多かった。さすが百名山。乗鞍や御嶽、槍穂、薬師方面もハッキリ見え、互いに写真を撮り合ったり、さらに他の人の写真を撮ってあげたりと大忙し。
鷲羽を後にし水晶を目指す。ワリモ北分岐から小屋までの緩やかなトレイルのなんと快適なことか。眼下に雲ノ平も見え、今後行ってみたくてワクワクが止まらなかった。水晶までちょっとした岩場をこなし山頂に着いた。ここから見える北アルプスは格別だった。台風の通過を我慢して歩を進めて正解だった。
この先の読売新道も歩いてみたい。本当に夢が膨らむ山域だ。
水晶小屋にて、これから目指す裏銀座の残りの稜線を見ながら一服することにした。広島人とはここで別れることになるため、記念にツーショット写真を撮ってもらった。やはり余裕を持たせた山行だと、現地で会った人とふれあうことができ、景色もじっくり味わうことができて楽しい。
互いの健闘を祈り、私は烏帽子岳に向かった。この区間は裏銀座の中でも強風地帯と言われているが、台風一過で風は穏やかだった。しかし、気温が高いことが恨めしかった。水晶小屋からコルまでかなり降ろされたが、野口五郎まで緩やかなトレイルとなっていた。岩場もあるが、基本的には風衝地のため歩行を遮るものがないことが素晴らしい。赤牛を横目に烏帽子小屋まで快適な道を下った。小屋に着いてテントを張りランチをとった。日の入までまだ時間があったため、烏帽子岳を往復した。視界があればよかったが山頂はガスの中だった。午前中にあれだけ素晴らしい景色を拝めたから贅沢は言えないな。烏帽子小屋に戻ったら早めに床に着いた。
<7/31>
この日は核心区間の1つ目を通過するため暗いうちから行動を始めた。ヘッデンの明かりを頼りに静かな四十八池を通過し、足元のコマクサを踏まないように南沢岳を登り上げた。きれいな朝焼けを見れて力をもらえた。不動、船窪、七倉、北葛、蓮華と崩落地や岩場の区間が続き、さらに気温の高さと太陽光で体力を削られた。しかし、並走している立山側の稜線が美しく、何度も背中を押された。蓮華に着いてみると、そこはコマクサとライチョウの楽園だった。そこからはきれいに整備された道に合流し、予定通り針ノ木峠のテン場に着けた。
明日以降も気温は高いようだが天気は良いようだ。せっかくの好条件のため、後半戦もロングトレイルを存分に楽しもう。
<後半の記録>
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3510070.html
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