念願の秘湯法師温泉を目指す上越国境ハイキング

2019年11月02日(土) ~ 2019年11月03日(日)

• GPS: 21:58
• 距離: 51.4km
• 登り: 4,411m
• 下り: 4,114m

コースタイム

1日目

• 山行: 17:04
• 休憩: 0:57
• 合計: 18:01

0:10 水上駅
1:18 土合駅
1:26 新道入口１
1:34 東黒沢
2:50 2:51 松ノ木沢の頭
3:28 3:32 白毛門
4:19 4:20 笠ヶ岳
4:22 4:25 笠ヶ岳避難小屋
5:23 朝日岳
5:56 5:57 ジャンクションピーク
7:04 7:06 清水峠白崩避難小屋
7:08 7:24 清水峠
8:05 8:09 七ツ小屋山
8:29 8:30 1544ｍ地点分岐
8:44 蓬ヒュッテ
8:45 8:46 蓬峠
9:21 武能岳
9:39 笹平
10:34 10:36 茂倉岳
10:51 一ノ倉岳
10:52 一ノ倉岳避難小屋
11:04 ノゾキ
11:36 11:37 富士浅間神社奥の院
11:44 11:45 谷川岳
12:00 トマノ耳
12:08 12:22 谷川岳・肩の小屋
13:05 オジカ沢ノ頭
13:09 オジカ沢ノ頭避難小屋
13:28 13:29 小障子ノ頭
13:37 大障子避難小屋
13:55 大障子ノ頭
14:45 14:47 万太郎山
15:07 越路避難小屋
15:17 毛渡乗越
16:06 16:08 エビス大黒ノ頭
16:25 エビス大黒避難小屋
16:48 仙ノ倉山
17:20 平仙鞍部
17:34 平標山
18:11 平標山乃家

2日目

• 山行: 3:08
• 休憩: 0:26
• 合計: 3:34

7:37 平標山乃家
8:11 8:14 大源太山分岐
8:23 8:29 三角山
9:09 9:11 ワラジカケマツノ頭
9:23 9:34 三国山
9:58 10:02 三国峠
10:04 三国トンネル分岐
10:16 上越橋
11:05 逢初の滝
11:11 法師温泉
11:11 ゴール地点

天候

11/2:晴れ
11/3:曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

行き：JR上越線「水上駅」。時間が合えば同線「土合駅」起点が望ましい。
帰り：下記ルートで同線「後閑駅」まで移動。

15:05法師温泉発→15:20猿ヶ京着（みなかみ町営バス、運賃630円）
15:36猿ヶ京発→16:20後閑駅前着（関越交通バス、運賃900円）

バスのダイヤは時期や曜日によって異なるため、以下のURLにある時刻表を確認のこと。上毛高原駅も停まるバスのため新幹線利用も可能。
http://www.hoshi-onsen.com/access.html
また、法師温泉の日帰り温泉の受付時間（11:00〜13:30）も考慮して山行計画を立てる方がよい。

コース状況／危険箇所等

体力勝負のルートで、下記の通り小屋（避難小屋含む）が多いため、確実に歩ききりたい場合は3日以上に日数を増やしてもよい。ただし、本ルート上は上信越高原国立公園特別保護地区のため指定地以外は幕営禁止。
ルートの詳細については、ぐんま県境稜線トレイルの公式HPを見るとわかりやすい。
https://www.gunma-trail.jp/
＜谷川エリア＞
https://tinyurl.com/yahhh78o
＜三国・四万エリア＞
https://tinyurl.com/ycsd8d4m

ルート上の小屋：
＜営業小屋（要事前予約）＞
�）�ヒュッテ（幕営可）��肩の小屋�Ｊ辛源灰硫函碧覬腸帖�

＜避難小屋＞
�ヽ泪�岳��白崩（清水峠、幕営可）�Ｌ仭匈扠ぐ譽料匈扠ゥ�ジカ沢ノ頭�β臂禹勠П柤��┘┘咼溝膵�
湯沢側の小屋の詳細は以下URL参照。
https://www.e-yuzawa.gr.jp/travel/yamagoya.html

水場：
担いできた水だけで足りたため、初日の宿の水場以外には寄らなかった。
水場は以下何か所かあるがルートから少し外れる場所が多い。
�…�日岳の宝川温泉分岐付近
�∪郷綟修寮召凌緤親傘茲�
�Ｋ�ヒュッテの湯沢側の蓬新道沿い（徒歩10分）
�ぬ仭匈挌鯑饐�屋
�ヂ臂禹卮鯑饐�屋の南東の沢筋
�κ辛源灰硫函奮稜Ш僉�水量豊富）

危険箇所：
＜稜線＞
豪雪地らしい非対称山稜が続くため、崖側に寄り過ぎないように注意

＜上越橋〜法師温泉＞
道が所々崩落しているが、まったく通れないという程の状態ではない。沢側に寄り過ぎないように注意

その他周辺情報

温泉：
法師温泉（混浴、女湯）
＜日帰り温泉の受付時間＞
11:00〜13:30（利用は14:00まで）
＜休館日＞
水曜日
＜入浴料金＞
1000円
＜泉質＞
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉（低張性アルカリ性温泉、pH8.4）

最終コンビニ：
ファミリーマート みなかみ湯原店、ヤマザキYショップ 阿部商店（19時まで）

写真

11/1 23:01

仕事を終えササっと終電に乗って水上駅へ。
次回はゆっくり観光したい

11/1 23:47

どうりで風が冷たいわけだ

11/2 0:24

たまに車が通ると聞けた

11/2 1:03

土合駅着

11/2 1:29

土合駅で準備を済ませ、馬蹄形縦走開始

11/2 1:29

ここが起点。
全部歩いてみたい

11/2 3:25

白毛門。ピッケル付き標識が印象的

11/2 4:18

笠ヶ岳

11/2 4:18

標識に霜が降りている

11/2 4:21

山頂近くにある笠ヶ岳避難小屋。
このかまぼこドームを覗くと、宿泊者の足が見えてビックリした

11/2 5:10

霧氷

11/2 5:17

岩が凍結だと

11/2 5:21

上州朝日岳

11/2 5:21

完全に路面凍結しとる。
高所では昨夜の冷たい雨が凍ったようだ

11/2 5:21

尾瀬方面から始まるブルーアワー

11/2 5:27

温泉に入りたい人は東へ

11/2 5:36

北から

11/2 5:36

雲が流れてくる

11/2 5:37

前日の雨で木道も岩もツルツルに凍っている

11/2 5:37

湿原はいまだ夢の中

11/2 5:40

朝日岳周辺の湿原の雰囲気が気に入った。
再訪したい

11/2 5:46

燧、至仏、笠、武尊が目を覚ます

11/2 5:48

霧氷と朝日岳と谷川岳

11/2 5:54

霧氷ロードは北西の風が冷た過ぎてキツイ

11/2 5:54

Junction peak

11/2 5:55

雲の群れ。
大烏帽子山と越後烏帽子が包まれる

11/2 5:57

上越国境を越える滝雲

11/2 6:10

魚沼盆地の雲海

11/2 6:12

巻機山の麓の清水集落が見えてきた

11/2 6:21

スキーで滑ると楽しそうな湯檜曽川本谷の緩やかな斜面

11/2 6:23

清水峠が見えてきた

11/2 6:52

清水峠までクマザサロード

11/2 6:56

点線国道を通る清水峠

11/2 6:56

上は送電線監視所、下は白崩避難小屋

11/2 6:57

信濃川送電線。
実は関東の鉄道を動かす上で重要な役割を果たしている

11/2 7:02

清水街道は明治18年8月から2ヶ月間だけ利用された道。その後、長雨による土砂崩れや雪崩により復旧不可に

11/2 7:03

手前が避難小屋

11/2 7:04

上越国境の峰々。
巻機山、米子頭山、柄沢山、檜倉山

11/2 7:23

峠らしく分岐が多い

11/2 7:37

馬蹄形ターニングポイントからの眺め

11/2 7:38

巻機方面

11/2 7:38

長い長い

11/2 7:38

県境トレイル

11/2 7:43

東洋のマッターホルンこと、大源太山

11/2 8:03

ウネウネしている稜線

11/2 8:27

南から見れば、確かにマッターホルンっぽい

11/2 8:34

武能岳までクマザサ天国

11/2 8:35

登山者にはお馴染みの2駅

11/2 9:13

湯檜曽川源流域

11/2 9:16

武能岳周辺に霧氷の残党

11/2 9:18

武能岳

11/2 9:24

湯檜曽川沿いの紅葉は見頃

11/2 9:24

武能や茂倉辺りはバックカントリー向けのデカイ斜面が広がる。それほど遠くないし冬に滑りに行ってみるか

11/2 9:35

トンガリ武能

11/2 10:33

茂倉岳

11/2 10:33

やっと近づいた

11/2 10:33

谷川

11/2 10:33

主脈

11/2 10:34

越後湯沢方面も紅葉がきれい。
上越線はこの下あたりを走っている

11/2 10:37

遠くに越後三山も見える

11/2 10:50

一ノ倉避難小屋

11/2 10:51

上越国境の名峰を一望

11/2 10:51

一ノ倉岳

11/2 11:13

一ノ倉沢をノゾケるポイント

11/2 11:13

稜線の東側はスパッと切れ落ちている

11/2 11:35

こんな時期の紅葉もアリ

11/2 11:38

主脈の主達

11/2 11:41

馬蹄形の起点が眼下に見える

11/2 11:43

谷川岳も無雪期は初めて。人が多過ぎたため、トマの標識は撮影せず。

11/2 12:22

主脈を眺めながらランチタイム。
左に浅間、右に苗場か

11/2 12:53

オジカ沢ノ頭北面は日が当たらず所々霧氷

11/2 12:56

水上方面。
遠くに赤城山

11/2 13:01

マナイタグラへの支稜線

11/2 13:03

オジカ沢ノ頭

11/2 13:05

オジカ沢ノ頭避難小屋。
主脈には避難小屋しかない。しかも同じタイプの形状

11/2 13:13

赤谷川源流の阿弥陀沢。
メローな斜面が多く、残雪期の山スキーで入ってみたい

11/2 13:22

オジカ沢ノ頭を見上げる

11/2 13:26

マナイタグラ。
昔はこの山が谷川岳と呼ばれていたそうだ

11/2 13:27

小障子ノ頭

11/2 13:38

大障子避難小屋

11/2 13:52

大障子ノ頭

11/2 13:53

万太郎山と大障子ノ頭の間にある深くえぐれた沢が印象的

11/2 14:34

眼下の尾根（茂倉新道）の下を上越新幹線が湯沢に向かって走っている

11/2 14:36

魚野川源流の谷

11/2 14:36

赤谷川源流の谷

11/2 14:39

なんとも素晴らしいトレイル

11/2 14:43

万太郎山。
ここだけ伊豆の天城っぽい山名

11/2 15:06

越路避難小屋

11/2 15:10

万太郎山から仙ノ倉山の区間は、386m下りて458m登り返す最後の踏ん張り所

11/2 15:16

毛渡乗越。
川古温泉に入りたい人は南へどうぞ

11/2 15:19

立ちはだかる仙ノ倉山、エビス大黒ノ頭、c1670。

11/2 15:36

ノゾキポイント

11/2 16:04

エビス大黒ノ頭。
眼下には影仙ノ倉と影エビス

11/2 16:07

仙ノ倉山に続く細尾根

11/2 16:23

エビス大黒避難小屋

11/2 16:45

仙ノ倉山

11/2 16:46

大源太山の奥に浅間と草津白根

11/2 16:46

平標山の奥に苗場

11/2 16:47

仲良く並んでいる群馬の赤城と榛名

11/2 17:32

無雪期初の平標山。
仙ノ倉から平標山ノ家まで木道で歩きづらかった

11/3 7:28

湧水も避難小屋もある満足度の高い小屋

11/3 7:28

平標も

11/3 7:29

仙ノ倉も

11/3 7:29

日の出も見える好立地な小屋。この日は高曇りだったけど

11/3 7:33

今回は三国峠までこのトレイルを忠実に歩く

11/3 7:36

お世話になりました

11/3 7:46

笹穴沢に落ち込む巨大なオープンバーン

11/3 7:59

今日は温泉に入りに行くだけだからのんびりハイク

11/3 7:59

エビスの鋭峰が目立つ

11/3 8:09

大源太山分岐あたり

11/3 8:17

緩やかな道が続く

11/3 8:18

群馬方面

11/3 8:22

三国山が見えてきた

11/3 9:02

苗場山と苗場リゾート

11/3 9:21

三国山

11/3 9:26

南東の展望がよい

11/3 9:30

三国山山頂に向かう途中に主脈全景が映るポイントあり

11/3 9:32

法師沢は紅葉見頃

11/3 9:32

意外と急な下りが続く

11/3 9:59

三国峠

11/3 9:57

峠はこんな感じ

11/3 9:55

相変わらずどこにでも出没する弘法大師と坂上田村麻呂

11/3 9:57

この先は次回のお楽しみ

11/3 10:15

三国トンネル

11/3 10:15

の横に新三国トンネル。
2022年春開通予定らしい

11/3 10:20

詰所の辺りに法師温泉への道標あり。
しかしこの道は

11/3 10:31

所々

11/3 10:35

崩落が

11/3 10:40

目立つ

11/3 10:42

沢沿いの道

11/3 10:47

石積み？古道だったのか？

11/3 10:50

沢の方にも倒木

11/3 10:50

このルートには橋が数本かかっている

11/3 10:51

橋は形鋼で補強されているため安心して渡れる

11/3 11:02

三国トンネル側の入口にはなかった注意事項

11/3 11:03

逢初の滝

11/3 11:03

小粒な滝

11/3 11:11

秘湯へ

11/3 11:12

国鉄推奨旅館

11/3 11:12

日本秘湯を守る会所属

11/3 14:42

鹿鳴館様式の法師乃湯。いい温泉でした

11/3 14:50

風情のある秘湯

11/3 14:53

また来たい

撮影機器：

TG-5 OLYMPUS CORPORATION

感想

nicopoji

昔アド街の関東温泉特集で紹介されていた法師温泉にやっと訪れることができた。ここは最寄駅がJR上越線の駅のため、公共交通機関でのアプローチが大変だ。どこかきれいにアプローチできるラインはないかと探したら、上越国境の道があったのでこれで行くことにした。
以前からこの道は紅葉真っ盛りの10月に歩く予定にしていたが、今年は全く天気に恵まれなかったので見送る予定だった。しかし、結果的にこの時期ならではの景色を堪能できて良かった。
この三連休は初日のみ快晴のため、この日に馬蹄形＋主脈縦走路を一気に歩いてしまうことにした。ただし、前日仕事終わりで電車で行ける駅は水上駅までのため、そこから登山口の土合駅まで歩くことになった（コースタイムの開始時間は0:10ではなく前日23:10）。初日の宿は平標山の家の避難小屋にしたため、小屋泊まり装備。初めて歩く縦走路であり、この時期水場の枯れるリスクを考慮して水は4L担いだ。 翌日は避難小屋から法師温泉まで降りるだけなので気持ちは楽だし、帰りのバスまでゆっくり温泉を堪能できた。
今シーズン夏山には4回しか行けてないが、今回は冬山に向けての体力確認としてみれば十分な山行になった。早朝の稜線では霧氷や凍りついた岩や木道が現れ、雪の到来が待ち遠しくなった。また、谷川連峰は急峻で明瞭な雪崩地形が多く、無雪期の写真は積雪期の滑走ルート検討に大いに役立つと思う。
法師温泉は酸ヶ湯温泉のような混浴大浴場が有名で、湯温は体温より少し高いくらいでいつまででも浸れそうな気持ち良い温泉だった。