秀麗富嶽十二景(六番〜十一番/扇山・百蔵山・岩殿山・高畑山・倉岳山・九鬼山・高川山)
- GPS
- 26:10
- 距離
- 50.7km
- 登り
- 4,102m
- 下り
- 4,090m
コースタイム
05:38 梁川駅発
06:05 唐栗橋(登山口)
07:10 立野峠
07:40 倉岳山(九番)(990.1m)
07:58 穴路峠・天神山(876m)
08:20 高畑山(九番)(981.9m)-8:30
08:55 大桑山
09:30 鈴ヶ音(鈴懸)峠
09:55 高指(860m)
11:15 九鬼山(九番)(970m)-12:00
12:17 弥生峠
12:50 合流(リニア実験線見える)
13:04 禾生(かせい)駅
13:45 分岐
14:50 高川山(十一番)(975.7m)-15:30
16:00 馬頭観音
17:00 むすび山(旧陸軍防空監視所)
17:55 ビジネスホテル中沢屋
H25.4.28(日)
04:20 ビジネスホテル中沢屋
04:55 岩殿山(八番)(634m)
05:20 岩殿上
05:35 福泉寺
07:00 907m
07:15 百蔵(ももくら)山(七番)(1003.4m)-8:15
08:55 宮谷分岐
10:10 扇山(六番)(1137.8m)-13:15
13:30 分岐
13:40 分岐
14:16 金比羅神社
15:10 犬目BS
15:34 太田BS
(以下、道迷いを含みます)
16:48 綱之上御前山(568m)
17:10 梁川駅着
天候 | 4/27(土) 晴れ 4/28(日) 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
【電車】 04:40 立川駅発 05:38 梁川駅着 4/14 【電車】 17:17 梁川駅発 18:07 立川駅着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※ 禾生駅から高川山に向かう川茂橋は、8/16まで工事中で通行できず、迂回(所要約30分)します。 【梁川駅→倉岳山】 無人駅の梁川駅の駅舎には美しい富士山の写真が額に入れられ飾ってあります。 駅前の国道20号線を横断し、梁川大橋を渡って舗装路を進み、道路右側に登山道入口があります。 入口には登山ポストがあり、登山の注意書きが記されたポケットティッシュも用意されていました。 ゆるやかな登山道が始まり、すぐに沢と並行になって何度か徒渉した後、倉岳山水場に至ります。 登山道が九十九折りに変わり登りが本格的になり、立野峠から一旦ゆるやかになりますが、すぐに急登に変わり広い山頂の倉岳山(九番)に至ります。 【倉岳山→高畑山→九鬼山】 倉岳山から西に向けて登山道が続いているので、左手には樹林の合間から時折富士山が顔をのぞかせ、穴路峠を経て広い山頂の高畑山(九番)に至ります。 高畑山から下って高桑山まで登り返し、さらに下ると舗装路に出ます。 舗装路を鈴ヶ音(鈴懸)峠方向に下り、左に再び登山口を入り、倒木の多い登山道を進み、緩やかなヒノキ林を抜けて左からの合流を2箇所経て九鬼山(十番)山頂に至ります。 九鬼山山頂からは北面に展望が開けていますが、富士山は樹林に阻まれて拝むことができず、山頂直下に富士山方向にぽっかり空いた眺望ポイントがあります。 【九鬼山→高川山】 九鬼山から少し戻り、右手に延びる登山道は、どちらも国道139号線を経て禾生駅に至ります。 禾生駅から先の川茂橋は、8/16まで工事中で通行できず、迂回(所要約30分)し、道標に従い舗装路を進み、林道を通って登山道入口に至ります。 登山道から杉の植林帯を抜け、急登を登ると右からの登山道と合流する尾根に出て少し南下して高川山(十一番)山頂に至ります。 高川山・むすび山間には、岩殿クラブが設置したP0からP20までの道標があり、所要時間も書かれたものもあります。 【大月駅→岩殿山】 駅前から東進して踏切を渡り、国道139号線を北上して右の登山口から登り出します。 岩殿山(八番)山頂まで石段や土留めの階段が続いていて、展望ベンチや見晴らし台がいくつか設けられています。 【岩殿山→百蔵山→扇山】 岩殿山から岩殿上BSまでは登山道、その先福泉寺BSまでは舗装路を歩きます。 福泉寺BSから生活道路を通って高度を上げ、登山道入り口に至ります。 登山口から白く塗られた木に手書きの道標が設けられています。 倒木が多く、巨木が登山道に横たわっている箇所もあります。 百蔵山(七番)の山頂は東西に長広く、テーブル・ベンチが設けられています。 百蔵山から短い痩せ尾根などを通ってぐんぐん高度を下げ、なだらかな登山道を経て登り返して扇山(六番)に至ります。 扇山山頂も広く平らで長さ2mほどの丸太が数本置かれています。 【扇山→太田BS】 扇山からなだらかに下り出し、すぐに九十九折りに急傾斜に変わり、再びなだらかな杉林の中に登山道が伸びています。 犬目丸では丹沢方面の眺望が望めます。 金比羅神社を経て県道30号線=大月上野原線を登りながら西進し、犬目BSから南進してゴルフ場の脇を抜けて中央自動車道の高架をくぐると太田BSに至ります。 【太田BS→綱之上御前山→梁川駅】 ※ 大田峠の表示を発見できず、道迷いを含みます。 太田BSから未舗装路を進み、集落の手前左側に梁川方面と書かれた登山道入口があります。 しばらくは踏み跡もしっかりしていますが、徐々に落ち葉で不明瞭になります。 尾根に出た後、草木の生い茂った不明瞭な踏み跡をたどりながら進み、笹やぶを抜けて砂れきの急登や岩稜地を経て、樹林に遮られた綱之上御前山(寺山)山頂に至ります。 山頂の先に明瞭な登山道が伸び梁川駅に通じています。 |
写真
感想
【計画】
秀麗富嶽十二景の第2弾として、十二景の東の山域を2日間かけて巡るルートを計画しました。
初日は梁川駅から倉岳山を皮切りに西進して高畑山、九鬼山を経て高川山まで、大月で宿泊して2日目は岩殿山から百蔵山、扇山、そのまま北進して奈良倉山まで行き中風呂BSまで南下する計画を立てて出発しましたが、奈良倉山は断念しました。
【計画変更】
初日の高川山を後にした際、右ひざに痛みを覚え、次第にひどくなって、特に下り坂では右足を前方に出すことが苦痛でした。
翌日には百蔵山に登るときにも痛みだし、ペースが上がらないため奈良倉山は断念し、ペースを落として扇山経由で梁川駅に戻る周回ルートに変更しました。
ペースを落とすと痛みは和らぎ難なく歩けるようになりました。
扇山では、絶好のポジションの丸太を確保できたので、靴下まで脱いで3時間も滞在し、のんびり昼ごはんを食べたり、ウトウトしたり、流れる雲をボーっと眺めたり・・・緩みきってきました。
【敗退?】
当初計画していた奈良倉山を断念したため、一般的には「敗退」となるのでしょうか。
負けを認めたくないわけではありませんが、「敗退」というのはどうもしっくりきません。
レコの中に「敗退」と書かれているものがあってそれらを読んでみると、その多くは天候の悪化や時間の経過、体調不良や装備不足などなど、様々な事情により登頂をやめて下山することを指すようです。
重大な結果を招く前に自己判断で下山する・・・
私としては冷静な状況把握、的確な判断、勇気ある決断と賛辞することはあっても決して負けと評価するものばかりではなさそうだと思います。
もちろん、無謀な計画や自らの判断ミスにより、自力下山できなかった場合には表現として「敗退」というのはわかるような気がします。
今回、奈良倉山は諦めましたが、迷ったらGo!の猪突猛進型人間の私が、良い判断だったのではないか、少しは成長できたのかなと、自画自賛しているのです。
【道迷い】
またしても道迷いをしてしまいました。
全然成長できていません。
場所は山行の終盤、太田BSから大田峠を経て梁川駅に向かうところです。
峠で誤って綱之上御前山方向に進んでしまったようで、笹ヤブがをかき分け砂レキの急斜面を這い上がり、切り立った岩稜を越えて綱之上御前山に至りました。
引き返す勇気が身に付くのはまだまだ先のようです。
【お会いした方々】
高畑山から九鬼山に向かう途中で、猿橋に向かう80歳くらいの男性ハイカーさんとお話ししました。
いくつになっても山歩きを楽しみたいと思いました。
また、扇山から下りだすと柔らかな音色のカウベルを下げた70歳くらいの男性ハイカーさんに先を譲っていただきました。
ネパールに日本語学校を設立した国際派の方で、カウベルは現地でたくさん売られている中から選んだそうで、持ち主に似た優しい音色が印象的でした。
九鬼山ではご夫婦ハイカーさんにチーカマをいただきました。
お返しにとブラックサンダーミニをお渡ししましたが、もうちょっと気の利いたものを持ち合わせていればよかったと後悔しました。
【Spcial Thanks】
今回のレコで花の名前を紹介するに当たり、kiyoponさんのレコ(「【花メイン】九鬼山〜高畑山〜倉岳山、秀麗富嶽12景3座縦走♪」http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-284161.html)を参考にさせていただきました。
また、yamaheroさんのレコ(「九鬼山〜倉岳山〜高柄山〜鶴島御前山(高柄山で小熊を目撃)」http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-284324.html)は進行方向が逆ですが、こちらも参考にさせていただきました。
御両名のレコのお陰で山行中、不安なく、また、草花を楽しむことができたことに感謝申し上げます。
【暦】
東京(東京都)
2013年4月27日(土)
日の出 4:54
日南中時 11:39
日の入り 18:24
月の出 20:09
月南中時 0:23
月の入り 5:40
今回も思い出に残る山歩きを楽しむことができました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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LArcさん、おはようございます。
二日間とはいえ、すごいアップダウンですね。
最近、流行している耐久レースみたいです。
確実にパワーアップしてますよ。
奈良倉山は残念でしたね。
私もあのあたり是非歩いてみたいところです。
大月のビジネスホテルですか。
何となくどんなところかイメージできますね。
安そう!古そう!
昔は山行の途中で旅館やホテル使うなんて
ありえなかったんですが、今ではテント担げないので。ビジネス最高ですよね。
好きな時間に出発できますものね。
「敗退」の件
私もまったく同感です。
多くの人がレコでよく使われていますが
ほとんどは「なんで!」と思ってしまいます。
無謀な計画や未熟な判断ミスにより
遭難? 準遭難? してしまった 時
それこそ敗退だと思います。
LArcさんのおっしゃる通りだと思います。
いつも拙レコの駄文にコメントをいただきありがとうございます。
今回は無理がたたったのか足を痛めてしまいました。
奈良倉山は再戦を期すると言うことで、地図を眺めています。
大月駅のビジネスホテルは、たった3室しかない小さなホテルで、喉ごし生350mlに柿ピー小袋1、それにペットボトルのお茶のサービスがありました。
安価ではありますが、山行にしては、お風呂にフカフカ布団も付きのちょっとした贅沢気分でした。
敗退について、共感のお言葉をいただき、ありがとうございます。
考え方によっては、自分に負けたとも取れますし、敗北感に似た気持ちを味わでしょうから解らなくはないのです。。。
日本語って難しいですね。
LArcさん、おじゃまします。
50km越えの縦走レコにため息ばかりのgaiaです。
2週連続の秀麗富嶽十二景をめぐる山歩き、お疲れ様でした。
美しい富士の展望と、シャガや藤、ヒトリシズカなど色とりどりの花に癒されますね〜。
すごく贅沢な山歩きでしたね。
改めて羨ましい体力、少し分けていただきたいですw
『敗退』について書かれていましたが、
まぁ人それぞれ感じ方もあるんでしょうね。
山歩きは自然相手なので、私は計画通りには行かないとはなっから決め付けてますw
目的地に辿り着けなかったとしても、『また今度にしよう!』と再訪する理由付けにしてます。
膝の痛み、御自身の体力などと相談し、
ルートを短縮なさったのは素晴らしい判断で、大成功の山歩きだと思いますよ。
私からすると、山を50km以上も歩かれている時点で、
もはや次元が違いすぎて想像もできませんがw
いつもコメントをお寄せいただきありがとうございます。
せっかくの富士山の眺望なので、スッキリ見ることができる今のうちにと集中して攻めてます。
花も景色も楽しめましたので、梅雨入り前までがシーズンかと思います。
今回のコメントでgaiaさんから、自然相手は計画通りいかない、とのお気持ちで山に臨むのが一番だと教えられた思いです。
力まず、焦らずといった余裕を感じさせ言葉で、胸にストンと落ちた気がします。
距離に関しては、2日間ということもありますが、それでも我ながらよく歩いたなぁと思います。
お山だとこんなに歩くことができるのができるのが、不思議でなりません。
がんばればきっと先に進めないことはない。
でもその気持ちを押さえての撤退なわけですから。
「男に二言はない」ではないですが、
一度退くと決めたら、それを実現してこそ男です
(と、男たるものを語るほど、たいした男でもないですが、わたくし… )
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