燕岳〜全て初めて
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- GPS
- 11:36
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 1,334m
- 下り
- 1,344m
コースタイム
6:23 中房温泉出発
7:00 第1ベンチ
7:30 第2ベンチ
8:05 第3ベンチ
8:56 富士見ベンチ
9:44 合戦小屋 暫く休憩
10:19 合戦の頭?
11:30 燕山荘
16:00 燕山荘→山頂
15:00 燕山荘(ざっくり)
<2日目>
5:42 燕山荘
7:42 中房温泉
天候 | 2日間とも晴れ 小屋の西側で強い風、他は問題なし |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
http://nan-an.sakura.ne.jp/bus/bus/nakafusa-teiki-bus21.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
*全体的に特筆する危険個所はなし *昨年の記録から「腐れ雪」というものを警戒し、ワカンまで持って行ったが全く必要なし。気温低く締まった雪で、上部はアイゼンでOK *下山後は中房温泉で入浴できる。少し下の有明荘もOK、自分は駐車場のある穂高温泉郷のしゃくなげ荘を利用(400円)単純アルカリ泉。穂高温泉郷には他にも沢山の浴施設があります。(おおむね500円だそうです) *穂高温泉郷付近には蕎麦屋さんやワサビ漬け屋さんが沢山。でも早く下山してしまったのであまり開いていなかった。 |
写真
さて、このあと山頂アタックを試みるが身も心もボロ雑巾。まずは横になって眠りたい!元気があったら下山も可能だったけれど体調がダメだったので諦め宿泊手続きを取る。
感想
<前置き(戯言ゆえ読み飛ばし推奨)>
恐れ多くも今年の目標の一つに、地形地質の観察登山「燕岳→大天井岳→常念岳→蝶ヶ岳」というのがあり、自分にプレッシャーをかけるつもりで日記に記したりもしていました。ところがそんな目標を掲げても、東北地方の日帰りハイキング程度しか歩いていない自分に、そんなロングコースができるのか?現地に行って登山口までたどり着けるのか?そんな疑問が生じ、4〜5月連休を利用してとりあえず登山口までのアクセスを下調べしてみよう…と、3月ごろから思い描いていたのでした。計画では、最初は燕岳、北アルプスの入門とも言われています。んーーーーー。登山口まで行って登らないのは損だよね、じゃ、登る計画も立ててみようか〜。ある程度の冬山であることは覚悟の上。3月から情報収集を始めました。
ところがです。プライベートでの問題発生。実はいまだ解決のめどなく暗いトンネルを手探りで出口を探しているような感じ。生活そのものも意識の上で変化し、自分一人の楽しみのためだけに生活できなくなってしまいました。しかしながら、いろいろ困難はあるけれど5月3日〜4日だけは自分のための時間が確保されたので、計画通りに長野に向かうことにしました。以下、いまだに初心者丸出しの恥ずかしい記録です。
<目的>
1、今年最大の目標である常念山脈縦走の入り口である燕岳を知る。
2、脱東北!
3、問題発生でつぶれかかっている自分の心をリフレッシュ!
<経過>
*登山口まで
体力・筋力はないけれど、根性だけはあります。2日に普通に仕事を終え、家の仕事すべてこなし、様々な用を済ませ、23:20に自宅を出発しました。
自分のところに来てまだ10日の新車で初のロングドライブです。3月ごろの下調べにより登山口の中房温泉まで340kmと記憶していましたが、いざナビを設定すると430kmと表示が出ていきなりがっかりしました。この時間での出発ではおそらく中房温泉駐車場への駐車は無理。ならばしゃくなげ荘からバスを利用して…となると、1便5:15には間に合わせたい。高速道路を使ってトイレ以外は不眠不休のドライブです。
なんとか4時台にしゃくなげ荘に到着し1便のバスで中房温泉へ。しかし…一睡もしていない。少し不安を抱えつつ山頂を目指し始める。
*登山口〜合戦小屋
さすがに人が多い。こんな人だらけの山は…見たことない。あ、秋の栗駒山はすごい人出だった。(まるで芋煮会の馬見ヶ崎川)とはいうものの行列とか渋滞とかそこまでひどい状況ではなく、おおむね自分のペースで登る。
途中から雪が見え始めるがまあ大したことはない。自分は第3ベンチの少し上まで足元普通に登れた。さすがにその上は急すぎて転びそうだったので途中アイゼン装着。ゆっくり歩いて合戦小屋に到着。
*合戦小屋〜燕山荘
合戦小屋も人多い。初めて座って休んだ。この時すでに体力の限界だった。自分の体力のなさが原因かそれとも睡眠なしが効いているのか、どちらかわからないが立ち休みをしてもすぐにダメになって休みたくなる自分だった。目は半開きでふらふら、でも歩かなければ…ここから先がこれほど自分だめなのかってくらいのダメ人間だった。
燕山荘が見えてきてもペース上がらず、何人も先に行ってもらいながら足を引きずりたどり着く。時計を見て11:50。山頂往復で約1時間。しかしこのときそこまでいく元気が全くなく、最終のバス時間までに下りる自信も全くなく、宿泊を決める。
*燕山荘
昼食をとってから布団で仮眠、目が覚めたのは15:40くらい。ここで田舎もん丸出しなのですが。。。布団があるなんて(*^_^*)!!!!びっくりですよ。これまで山での宿泊経験、朝日連峰天狗小屋で1回だけ。当たり前ですが朝日の避難小屋だものマットにシュラフ、自炊でしょ。ここでは部屋があって食事が出て布団で寝れて…まるでホテルではないですか!
*燕岳山頂へ
仮眠をとったら元気復活。空身で行けるのも嬉しい限りでカメラだけ持っていくことにした。山頂からの展望は言うことなし!初めて北アルプスに触れ、これまでの人生で見たことのない景色が360度。こんな私でもここにこれた、決心してよかった。下りたくないな。ずっとここで眺めていたい。けど夕飯の時間だ。
*宿泊
恥ずかしながら山での宿泊は2度目です。1度目は昨年、エコプロのプログラムで障子ヶ岳に行ったときに天狗小屋に泊まりました。ですから自分の計画で泊まったのは今回が初めてです(+_+)これをお向かいさんや同室の方に話したらあきれられたと言いますか苦笑いされたと言いますか、女一人でしかもほぼ初めてで北アルプス〜?って。変ですか?変かもね。あ、でも度胸あっても無謀はしていないつもり。
温かい夕食のあとは山に落ちる夕陽を見て(でも雲のためいまいち)、夜は星空を眺めにまた外へ。すごく寒くて歯がガチガチでした。テントの明かりがカラフルだ。(でも寒そう)で、星空は?雲の間から見えたけど…これもいまいち。自宅前から見る星空と変わらない。うち、どんだけ田舎なんだ。
翌朝は御来光、真っ赤な太陽にびっくり。これは見れて良かった。第1回目、5:15の朝食をいただき下山に移る。
*下山
5:42下山開始。たっぷり寝たので元気いっぱい。おそらく一番の下山と思われる。誰もいない道をサクサク駆け降りる。途中登っている人にすれ違う。下に行くにつれて多くなる。急な坂は慎重に、しかし休みなく下り続け、2時間ちょっとで中房温泉に到着。これにて終了。始発のバスは8:30で余裕の到着でした。
どうでもいいが、ザックのわきポケットに入れたスパッツ落しちゃった。残念だわ。
<その他反省と感想>
*まるでホテルのような燕山荘にびっくり仰天。さすがですよ。北アルプスは金あればOKって、誰かが言っていたのよくわかった。(もちろん金だけで何とかなるとは思っていないが…)
*ワカンいらない。当たり前だがシュラフいらない(小屋泊まりなら)。重い不要な荷物を担いでしまったぞ。
*それにしても…体力不足?実力不足?それとも寝てなかったから?あまりに登れない歩けない自分に愕然。前の週(4月29日)は月山に行っていたが、その時も結構ダメだった。一緒に行っていた方を何度も待たせちゃった。基礎体力作りのための努力が足りないのはよくわかる。さて、これで蝶ヶ岳まで行けるんだろうか、激しく不安になった。
*とはいうものの、自分にとって新たな世界が広がったことに違いはない。相変わらずハイキング的な歩きしかできていないけれど、自分なりに世界を広げていきたいと考えています。
*いつも記録拝見させてもらっている方々、みなさんすごいです。自分ちっさいなあー(;一_一)ってしょぼくれることも度々ですが、はい、凹まずに刺激をいただきます。そして自分は地形地質の観察登山を追い求めたいです。(なんちって…先に記入した目標のうちいくつかは、現実的には今年の達成は無理そうなのです。では来年は?もう一個年取るよな(;一_一)うーーーーむ。)
※ルート図は「山旅ロガー」によるログと、手書きの組み合わせです。なんか変になってしまいました。
よくやった!!
よくぞ遠征したと讃えます!(偉そうですいません^^;)
人生最高峰も(^o^)/
北アはホテルみたいな山小屋ですが、南アルプスはそうはいかないので…お待ちしております!(^-^)
てな訳で、私が鳥海遠征の際には海抜ゼロから付き合って下さいね(=゚ω゚)ノ
素晴らしい眺望ですね
やはり北アルプスは壮大で雄大です。
東北のしなやかな女性的などっしりとした山々とはまた雰囲気が違いますね〜
北アルプスデビューの燕岳〜常念岳の縦走
3年前に思い立ち、未だ実現叶わずですが
kimberliteさんの気力を見習っていつか行けるよう私自身にハッパかけます。
この山行をきっかけにプライベートがいい方向に進めばいいですね
私も、この連休中に北アルプス(槍・穂高)を訪れており、
kimberliteさんが燕岳を訪れていたこの日は、奥穂高岳におりました。
尚、今回は私も北アルプスの山小屋は初利用。
いつもはテント泊なのですが、今回は槍ヶ岳山荘と奥穂高山荘を利用しました。
その快適さには自分も驚いて、金さえあればOK、と言うその言葉には納得させられます
まぁ、経済力は無いので毎日山荘泊は出来ませんでしたが・・・
東北にもこんな快適な山小屋が欲しいものだと思わせられます。
(東北では、安達太良のくろがね小屋くらいですよね)
なにはともあれ、初の北アルプス、お疲れ様でした。
この山行が、良いリフレッシュになった事だと思います。
これからの日常、御苦労も多いでしょうが、健やかにお過ごしくださるよう、願っております
徹夜での合戦尾根、すごい!僕は無理です・・・
燕は2度行ってますが、雪のある時期は知らないので、
登山道の違いや合戦尾根の埋まり具合が写真で見れて、
とても参考になりました。
是非、蝶までのルートも歩いてみてください。
大天荘からの日の出や夕日もいいですよ〜♪
有難うございます。
「よくやった」なんて言葉をいただくだけで素直に嬉しく思います(*^_^*)
でも、これはまだ自分の目標への第一歩でしかないということも認識しています。
夏になったら是非常念山脈を歩きたいです(^^)/(課題は山積みですが)
鳥海、海抜0から(@_@。!!!!!
厳しい〜
体力増強しなきゃですね(大汗)
有難うございます。
私もこれまで東北(しかも南東北のみ)しか知らなかったので、この景色にはかなり驚かされました。
まさに百聞は一見にしかず、本当に思い切って言ってよかったと心底思います。
縦走となると私も実現が難しいのは事実です。4日も家を空けるのはさすがに難しいですね。。。私の場合体力の面でも問題山積みです(大汗)
プライベートの問題はちょっとやそっとじゃ解決しないって、もうわかっちゃっていますので、まあ焦らずにじっくり取り組みます(笑)温かいお言葉ありがとうございました。
有難うございます。
上の記録にも記載したのですが、私は今回で宿泊2回目、1回目は昨年の天狗小屋での宿泊でした。このときの感覚で、もしかしたら泊まるかもって宿泊の準備もして行ったのですが、多くはいらない荷物ばかりなんだとわかりました。。。天狗小屋も悪くないですけどね(笑)
しかしながら、周りの方々が北アルプスにあこがれるのもよくわかりました。私は難易度の高いコースや単純に高いところも苦手なのでそういったところへはこれからも行けないと思いますが、出来ればまた、「日本の屋根」に触れてみたいです。
プライベートの苦労、まあ、仕方ないです(笑)前向きに受け止め、じっくり良い方向に向かいたいです。有難うございました。
こちらへの訪問有難うございます(^O^)/
自分でもちょっとチャレンジかな…と思いつつ、初めての燕なのにGW=雪山に行ってしまいました。
体力不足、筋力不足という恥ずかしい下地はあったと思いますが、さすがに一睡もしないままのあの急登はしんどかったです(+_+)これまでで一番ばてたと思います。(恥!)
蝶ヶ岳の二重山稜も是非見たいです。今度行く時は徹夜はやめときます(笑)それと、大天荘に泊まりたいですね。
こんばんは
遠距離運転後の北アルプス登頂
おめでとうございます。
そうですね、山小屋といっても山のホテル
みたいで金があるとほとんど買えそうな
気がします。
混んでる時のぎゅうぎゅう詰め、せめて
1人1枚の布団があればですね。
お疲れ様でした。
登頂おめでとうございます
しばらく山行記録のUPが無かったので、少し心配していました。
稜線まで登ってしまえば、縦走はきっと何とかなりますよ
蝶ヶ岳までの記録も楽しみにしています。
それにしてもやっぱりkimberliteさんは度胸ありますね。
プライベートも良い方向に行きますように
GWはまだ雪山であることからか、夏の最盛期ほどの登山客はいないそうです。
実際私のお部屋は4人部屋でしたが、他に宿泊は二人の女性グループだけでした。ゆえに4分の3。なかなかゆったりでしょ(*^。^*)
夏になるともっとすごい!という話で、それもまた百聞は一見にしかず、見てみたいものです(笑)
4月29日には月山に行っていました。
昨年に比べると雪が豊富で寒く、エビのしっぽだらけでこれもびっくりでした。
この経験があったから燕で寒くても風があっても全く臆することなく過ごせたのかなとも思います。
自分でもよく徹夜で運転してさらに登っちゃうよなと感心しています。その後の体力不足のだらだら登りは恥ずかしい以外の何物でもありませんが^^;
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