煤ケ谷〜札掛峠道と大山
- GPS
- --:--
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 1,949m
- 下り
- 1,949m
コースタイム
- 山行
- 9:15
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 9:50
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
物見峠〜丸渕間は廃道を含みます。札掛吊り橋〜境沢ノ頭はVRでありRF、急登があります。地図、コンパス等必要。自己責任でお願いします。 地図は手動です。正確さにかける可能性あります。要注意。 |
その他周辺情報 | 清川道の駅横にドラッグストアあり。 |
写真
感想
清川村村域の旧煤ケ谷村と札掛の関係が気になり、今回のコースは煤ケ谷〜物見峠〜一ノ沢峠〜札掛という峠道を選択。
江戸時代、丹沢は幕府直轄の御林となっていたそうで、巡回の札を大ケヤキにかけたことから札掛という地名になったそうだ。そして一ノ沢峠〜物見峠のあたりも巡回して盗伐の見回りをしていたので物見峠という名になったとか。盗伐しても運べないだろうに、炭にしてから運んだのだろうかとか想像しているうちにタイムスリップ。尾根や沢の名前を見比べながら地図とにらめっこ。
車は清川村道の駅に駐車。まずは煤ケ谷BSの横を入り、仏果山と縁深い正住禅寺の前を通りぬけると登山道に。静かに山歩きスタート。三峰と物見峠への分岐で後者を選択。ここから峠までの区間は荒れているところあり。崩落しかけの雰囲気があるので慎重に通り抜ける。東丹沢詳細地図では赤い実線ルートなのだが注意は必要です。
物見峠に唐沢林道へ下るルートの案内あり。指示に従ってほんのちょっとだけ三峰方面に登ったら右のルートへ。人一人分の急な階段を下り切れば物見隧道の横にでます。ここから先は舗装路。4年くらい前に通ったことはあるのだが、そのときと比べても落石の類ほとんどなし。きれいに整備されていて驚く。県道70号不通区間があるため工事車両はこちらを通っているのかなと想像。違うかも。
カーブを一つ二つ越えて河原がすぐ横に近づいたら下の廃道へ。なるべく当時のルートに忠実に歩きたいという思いもあり。当然ながら斜面沿いは崩壊していたのだが、ピンクテープ多数。水量も少なく迷う心配もないので途中から沢沿いを歩くことにする。踏み跡あり。道であった頃の案内看板もあり。
途中で丸渕到着。2段になっていてその下は渓谷の様相。いいところ。思っていたより小さいのだが、ここは当時から絶好の休憩ポイントだったに違いない。ヒルが居なければ温かくなったら再訪したい場所だと思うのがだが、おるのだろうな。
すぐ真上に唐沢林道がずっと通っているので、そろそろ廃道歩きをやめてそちらへ上がっていく。ここから一ノ沢峠へ上がる階段のところまでは、てくてく林道歩き。それにしてもここの舗装路、セラドン石をまぶしている模様。ちょっとだけ青い気がする。
唐沢林道と分岐して一ノ沢峠へ階段を上がっていき少しすれば一ノ沢峠。この先、一ノ沢考証林と呼ばれるコース。モミの大木を見飽きるくらい眺めながら札掛へ。途中、二ノ沢沿いあたりではコースが荒れています。慎重に進めば問題はないと思われますが、雨後の水量が多いときなどは注意が必要かもしれません。札掛橋までは途中から河原歩きで行きたくなったのだが、渡渉を諦めおとなしくルート沿いへ。
今回の最初の目的地、札掛到着。煤ケ谷から物見峠に上がってしまえば、そこから先のアップダウンの起伏は比較的穏やかな峠道だった。今までヤビツ峠から宮ケ瀬湖へと南北に延びるイメージしかなかったが、今回歩いたことで札掛から小鮎川沿いにある煤ケ谷あたりとの地縁を感じることができた。裏と思っていたところが、昔は表だったような印象も持つ。鍋嵐は黒岩あたりから登ってみたくなる。
つづいて東日本詳細地図に札掛のところにある鳥居マークを確認。当時の面影はなく、小さな社だった。お参りしてからあたりを見渡すと大木がたくさん斜面に生えていて気持ちがいい。札掛の由来の大ケヤキがあったら見たかった。残念ながら昭和12年7月の台風で傷ついて枯死してしまったとのことです。
https://www.yurindo.co.jp/static/yurin/back/413_2.html
有隣堂 座談会わが愛する丹沢(1)
のんびりしすぎたので札掛吊り橋から地獄沢を回らずに境沢ノ頭までショートカット。市村境の境橋から取付きます。村側(北)から登るとかなりの急登らしいので、南の秦野市側のルート選択。とはいうものの、こちらも急登あり。四つ足になって登る区間もあり、例のごとく踵が痛い。下りで使うと支尾根に降りないよう注意が必要と思います。素直に地獄沢から上がってきた方が早かったかもとか思う。空腹のまま登り切れば鉄塔の下で昼食タイム。この時間風が強かったのだが、ここは無風。日当たり良好ありがたし。濃いめのカルピスが今日はうまい。いや、いつも美味いか。
お腹が満たされれば、あとは大山山頂を目指すのみ。山頂では人多し。早々に出発。不動尻を目指します。木の階段が山頂近くまで整備途中。ぬかるみ被害ほぼなし。これもありがたし。
唐沢峠あたり不動尻までモミの大木多数あり。丹沢はモミの木が多くてだんだん当たり前に感じてしまう。仏果山、札掛、不動尻。最近通った道では森林浴を満喫。あとは葉が出るのを待つのみ。ヒルは待たないけどある意味、鎮守に一役買ってるのかも。そんなことを思いながら不動尻。ミツマタ満開まであと少し。春の気配強し。
谷太郎からは林道歩き。これが最後に3000m超。鐘ヶ嶽ルートでもよかったが本日足売り切れ。無難な道を選択。宝尾根のとりつきあたりも調査。そしてまたテクテク歩く。最後、正住禅寺に寄り道。門をくぐり寺の由来を知る。仏果禅師以外にもいろいろとあり。三増峠の合戦の余波で寺延焼とのこと。寺の屋根にはミツウロコの寺紋。これが夕日を浴びてキラキラしていたのが印象的でした。
これで赤線は塩川の滝あたりから蛭ヶ岳までつながりこれも満足。新緑や紅葉の季節にまた訪れたいコースでした。
無事に下山できて山の神様仏さまに感謝です。
せせらぎは モミの林を 抜けて春
信玄に 焼かれし寺の 梅見頃
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