鍋割山・蛭ヶ岳(南南東)・丹沢山・塔ノ岳・周回
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 2,222m
- 下り
- 2,211m
コースタイム
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 9:25
天候 | 快晴ながら、やや肌寒い一日。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
整備された登山道以外の廃道や記載のないルートを含みます。鍋割〜蛭ヶ岳間はバリエーションルートであり崩落跡や急登、急な下り、落石、渡渉、浮石、茨のヤブ漕ぎあり、また道迷いのリスクが高いルートです。地図、コンパス等等必要。自己責任でお願いします。甚七橋〜小丸間は渡渉あります。増水時注意。 他は一般登山道になります。問題なし。 地図は手動です。正確性に欠けます。要注意。 |
その他周辺情報 | 県民の森駐車場周辺にコンビニなし。 |
写真
感想
前日は雨。当日の天気予報は晴れ、気温低め。もしかしたら霧氷が見れるかも。そんな淡い期待をもちながら出発。
先週、焼山経由で蛭ヶ岳へ行った際に山頂付近で、赤みを帯びたトゲトゲの木を見た瞬間に何となく吸い込まれる感覚あり。「あぁトゲトゲだな」とわずかに思っただけなのだが妙に印象深く残る。
県民の森駐車場およそ6時半出発。後沢乗越経由で8時鍋割山到着。鍋割山北ルートでオガラ沢の頭を抜けて尊仏ノ土平へ。
最短ルートはオガラ沢出合へ直接降りるのだが、こちらも見ておきたく、塔ノ岳〜丹沢山方面がよく見える柵のあるあたりの下で、左に行かずに右へ降りて行き、植林地帯を抜けると到着。以前の車道(カーブごとにミラーあり)沿いを歩きオガラ沢へ。崩落しているところがあるので慎重に注意して。トラロープがあります。そして熊木沢へ。
以前に蛭ヶ岳南陵コースを登った際の日記です。熊木沢以降のルート記載あり。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2810797.html
南南東コースと南陵コースとの分岐は、南陵コースの舗装路が左へ大きくカーブして倒れた大木を乗り越えていくあたりであり、今回はそちらに進まずに直進し河原へ進みます。手前の堰堤に乗り、最後の堰堤は岩石が大量に乗り越えているので真ん中から乗り越えられます。
そして左手に蛭ヶ岳を仰ぎ見ながら進むと、堰堤二つを左岸(向かって右)から高巻きしていきます。ようやく南南東尾根取りつきへ到着。この日はここまで10度以下と気温は高くないものの、河原歩きで日光を浴び続けたのと、疲労感で何となくふらつくこの時間帯。なので休憩を長めにとり食事を済ませ回復を図る。幸いにしてすぐに復活。塩分補給もそろそろ用意した方がいいのかもしれない。
いよいよ南南東尾根スタート。金属のロープが目印。ゆっくりじっくり登っていきます。木の根がしっかりありまた樹々の間隔も近く感じるので利用しながら高度を上げていく。
基本山頂までのおよそ600mの直登ではあるが、案内になるものは何もなし。傾斜もきつくなる頃に樹々の距離が少し離れ気味の区間あり。そうしたら斜度が急な分、手をついてひたすら上っていきます。
土と顔が近くなり、上体を支えるので四つ足にして登っていくイメージ。自分は脚で踏ん張り、踵が靴に食い込むような角度(急登とか)で強く当たるとアキレス腱あたりに痛みが出るので(予防処置してます)、上体を上げて支えるためにも地面をグーパンチする恰好で上がっていく。ゴリラが手をつくような、そんな、こんな。地面が柔らかいので厚手の手袋をしていれば、手の第一関節4つがいい滑り止めになっているような気がする。ところどころにある樹のところで息を整えて登るのみ。
岩場や木の幹や枝で体を支えるところでは掴んで大丈夫か毎回確認してから体重をかけていく。一度、上を覆う馬酔木の枝が邪魔で屈みこんで周りをよく見ない状態で樹の幹に手をかけたら、幹がぼそって崩れ落ちることがありました。どうやら幹が腐って上半分なくなっていた樹に触った模様。
1380mまで上がってくれば、十分な広さの休憩スペースあり。風、心地よし。上を見ればだいぶ山頂が近づいているようでもあり、そうでないようでもありな距離感。およそあと半分300m。
ひとつ、乗り越えるには難儀そうな岩場を右に回り込んでから登れば、そこから先は徐々にトゲトゲの木がお出迎え。かなり密。引っかかれると痛い(当たり前か)。前に南陵コース利用の際、手首の柔らかいところをこすってしまい、見栄え的にもいわくありそうな傷を作ってしまったので、今回は完全に露出をシャットアウト。
南から蛭ヶ岳を登る際は、夏でも肌を覆う服のほうが絶対いいと思います。
トゲトゲの木が多数出現するころには、急登よりも頭の中はトゲトゲのほうが嫌気強し。そんな中でコイワザクラやフデリンドウ、キクザキイチゲをわずかながら目にするとほっこり。ちょいちょい休憩、ちょいちょい登るモードに。そのうち誰かが植えたかのようなバイケイソウがあちらこちらに。(4月14日訂正)
最後登り切れば山頂へ到着。達成感とふぅ…と安堵の混じった疲労感の中で眺める青空。いい天気の日に登れてよかった。富士山がもう少しみれたらさらに最高なのだけど、それは良しとして昼食タイム。キアゲハが飛んできて水筒のボトルに一瞬止まったり。
振り返ってみると、とりつきから山頂まで踏み跡はかなりあったと思います。それプラス直登なので道迷いの心配は少ないと思いますが、落石や滑落、足がつるといった場合は途中でやめるわけにもいかないコースなので、計画を立てる際は十分注意して行かれることをお勧めします。(網目に棘が入らない)厚手の手袋、ヘルメットなどもあった方がいいと思われます。南陵の時は怖さ知らずで突っ込んだので反省。
帰りは丹沢山・塔の岳を経由して小丸尾根で下山。特に問題なしどころか快適な山歩き。ぬかるむというほどでもなし。すれ違う人、山頂で休憩中の人、老若男女・国籍問わず多数。ハイキング・トレランにはいい季節。
無事に明るいうちに下山できて山の神様仏さまに感謝です。
霧氷は見れなかったのだが、それを補って余りある山行となりました。
天衝けと 伸びて誘う(いざなう)つくしん坊
急峻の 春風やわし 耳うぶ毛
山遊ぶ 大猩猩の 影法師
*山遊び…旧暦3-4月にかけ一定の日に野山に行き食事する行事のこと。季語 春
*大猩猩(おおしょうじょう)…ゴリラの別名
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