春うららの多摩川水系源流の山巡り(鶴峠〜奈良倉山〜佐野峠〜坪山〜びりゅう館)
- GPS
- 05:00
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 876m
- 下り
- 1,185m
コースタイム
天候 | 晴れ(午後、一時薄雲拡がる) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
〈復路〉びりゅう館前(バス停名:学校前)より富士急バスにて小菅の湯へ/入浴・休憩後、西東京バスにてJR奥多摩駅へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
・鶴峠〜奈良倉山〜佐野峠間は歩きやすいハイキングコース(奈良倉山下〜佐野峠先の分岐までは広く平らな林道歩き)、要所に案内標識あり ・坪山の手前は急坂のアップダウンが連続(巻き道ナシ)、坪山山頂からの下山路は八ッ田への西・東コース、阿寺沢・びりゅう館方面へのコースいずれも直下は急斜面(ロープあり)、落石・スリップ注意 |
その他周辺情報 | 小菅の湯にて日帰り入浴可(18:00営業終了、大人750円:往路の富士急バス下車時に50円割引クーポン貰えます!)、漫画の読める休憩室・食堂(休日16:45ラストオーダー)、併設の道の駅内に土産品・山菜等販売店あり |
写真
感想
都県境越え移動自粛の解除から僅か一月、東京に3度目の緊急事態宣言発出が決まり、初夏の空と新緑が眼に眩しい折角の大型連休も再びの巣ごもり生活…。切なさと週末の好天予報に堪えきれず、宣言発動前日の土曜駆け込みにて、テレワーク続きで運動不足の会社勤めのムスコ殿と連れ立って、都県境をほんの少し越え、多摩川源流域の地味な低山を繋ぐハイキングに出発。往路の京王線では我々と同様、多数の駆け込みハイカーが高尾山方面へ向かい、若干年季の入った登山者や通学の高校生で少々混雑の中央線鈍行では、やはり多数が上野原駅で下車。南口の鶴峠方面行きバス停には、既にかなりのハイカーが始発バス待ちで並んでいます。これではとても乗り切れない、とビビっていると、増発便出ますとの朗報。2便を待って親子でしっかり座席確保、八ツ田バス停で坪山登山と思しきシニアハイカー多数が下車し、久々早起きのムスコ殿は鶴峠手前で早くも爆睡状態…。
鶴峠からのコース中詳細は、本文写真キャプション記載の通りです。奈良倉山頂までは小生2度目の行程、今回も秀麗富嶽の展望バッチリ、ムスコ殿も大満足。ここから坪山まではお初のルート、なだらかで変化の乏しい林道歩きが続きます。途中、木の間越しに垣間見える大菩薩や御坂の山々、富士の展望などに励まされつつ、快調なペースで佐野峠通過。坪山が近づくと道は一転、激しいアップダウンの連続する険しいルートとなり、喘ぎ喘ぎ最後の急登をクリアすると、低山とは思えぬ高度感の坪山山頂到着。若干楽しみにしていた当エリアの名物・ヒカゲツツジの花期はほぼ終了、イワカガミなどの可憐な花々を探して眺める余裕もほとんどなく残念でしたが、幸い先着組のお二人も早々に山頂を後にされ、展望の開けた山頂を我々父子で独占しつつ弁当昼食。デザートのゼリーもあっという間に平らげ、すっかり満足して20分強の滞留で下山開始です。
この時点で予定時刻より1時間ほど早かった上、当初計画していた八ツ田への下山路入口に「このコースは未整備区間あり、事故も発生しているため阿寺沢〜びりゅう館方面の下山路をお使い下さい」などと書かれていたこと、更にびりゅう館の手打ちソバが人気、との情報にムスコ殿が激しく反応したため、急遽予定変更してびりゅう館方面の尾根道へと足を踏み出します。緩やかで平和なルートか、という甘い期待は出だしでアッサリと裏切られ、ヤセ尾根の急降下に親子揃って四苦八苦…。やがてルートが少し穏やかになると、今度は前方に人数の多いパーティが出現。落石などせぬよう注意しながら、総計10人以上、二組のハイカーをアッサリと追い越して、山頂から登山口のびりゅう館まで僅か1時間強で無事下山完了。お目当ての太めでコシの強い蕎麦と山菜天ぷら、刺身コンニャクに舌鼓を打ち、春うららの陽気の下、しばしノンビリ休憩。土産品のジャムもしっかりゲットして、再び増発便の出る大混雑となった上野原行きバスを見送った後、乗客は我々のみで「お迎え便」状態!の富士急バスに乗り込んで、次なるお楽しみ・小菅の湯へ向かいます。好天の週末にしては少なめの来館者にホッとしつつ、脱衣所までマスク着用し警戒の上、ゆっくり入浴。露天風呂や休憩所でのリラックスしたひと時も楽しんだ後、缶ビールを買い込んで奥多摩行きの西東京バス最終便に乗り込みます。ほぼ満席の車内でコソッとビールを開け、バス出発までいざプチ打ち上げ、とグビリといった瞬間、車内放送で運転手さんより「新型コロナ感染防止のため、車内での飲食は控え、マスクを正しく着用のこと」と厳しいご注意…。先生に叱られた幼稚園児ヨロシク、慌ててバスを降り、出発時刻までの僅か数分でビールを飲み干した後、ゲップを抑えながらバスに戻ってすぐに出発です。途中、留浦など奥多摩の山々の登山口でさらに複数の登山者が乗り込み、立ち客多数の状態ながら、ほぼ定刻通り奥多摩駅に到着。
時刻は午後6時40分過ぎ、本来ならここから車中爆睡しつつ、真っすぐ自宅に向かうところですが、実はこの日密かに用意したアトラクションがもう一つ残っていました…。翌日からの緊急事態宣言では、予想外にも映画館も営業休止の由、本来なら大型連休前半に使えたはずの4月中に使用期限を迎える映画鑑賞クーポン券が、都内では使えなくなってしまいます。そこで上映スケジュールを睨みつつ一計を案じると、奥多摩駅に予定通り到着できれば、ダッシュで新宿駅へ向かうと土曜最終枠のレイトショー上映にギリギリで間に合うことが判明!短い乗り継ぎで青梅線も奥多摩駅を出発、バス車中では熟睡状態だったムスコ殿もいつしか覚醒し、二人で新宿駅を目指すことに。ところが「好事魔多し」のコトバ通り、午後7時半前、間もなく青梅駅到着というタイミングで車内アナウンスが流れ、「青梅−羽村間で沿線火災のため現在青梅線が運転見合わせ中。運転再開は午後9時過ぎの見込みです」との絶望的情報が…。途方に暮れながらも青梅駅で取りあえず下車、これでは映画どころか、無事帰宅できるかどうかも定かでない…と不安に駆られつつ、まずはお店が閉まる前に腹ごしらえだけでも、と駅近くの飲食店を何件か物色。ところが、このエリア(東京都内…)もまん延防止措置が行き届き、居酒屋含め多くの店が7時半過ぎに早々と閉店。あてもなく暗い青梅の街を彷徨い歩いた挙句、ようやく小さな地元の居酒屋風の店が開いているのを発見!本日最後の客としてこのお店に滑り込み、「マスク会食」を心掛けながら生ビールを含めた飲食を軽く済ませ、お会計時にお店の女主人の方に伺うと、明日からは昼食営業だけしても仕方ないので全面休業の由。その前にささやかでもこのお店に貢献できて良かった、と少しホッとしながら、父子で足取りも軽やかに青梅駅に戻ると、タイミング良く青梅線も間もなく運転再開の由。無事、日付が変わる前に自宅へ帰り着き、チャレンジに満ちた長い長い日帰りハイクを終えた我々親子でありました。
さてさて、翌日からは再びの巣ごもり・窮乏生活に入りますが、心身のストレスに耐えながら宣言明けを期待して待ち、次なる都県境越えの山歩きに備えねば…。<溜息…>
コメント
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satonaoさん、こんにちは。
鶴峠から坪山へ、息子さんといい春のハイキングになりましたね😊 奈良倉山から富士山に、手打ち蕎麦も楽しまれて。坪山へのアップダウンや、下りの急降下も無事に充実の一日で😊
帰りの飲食店でのひとときも、山の思い出のひとこまですね。
miruru*
miruruさま:当方記録に早速のホッコリ温かいメッセージ有難うございます。緊急事態入り前の駆け込みで、貴女の先日の山行記録も参考に、お初の坪山を父子で訪れてみました。名物・ヒカゲツツジはさすがに終了でしたが、咲き残りのヤマザクラやヤシオツツジが目を和ませてくれました。小菅の湯まで長躯快足で歩き通された貴台とは異なり、運動不足気味の小生と長男は、びりゅう館のお蕎麦と小菅の湯での入浴を優先し、路線バスを駆使した「プチ馬蹄形」の小回りハイクとなりましたが…。
都県境越え移動が自粛となり、暫くは引きこもりの耐乏生活を余儀なくされそうですが、爽やかな五月晴れ続きの中、約1週間の長い休みを山歩きナシで巣ごもりし切れるかどうか、不安でいっぱいです…。最近は季節の巡りも早く、モタモタしているうちに梅雨入りしてしまうのでは、と密かにまん防措置対象外の近県で、超マイナーな山歩きのチャンスはないかと画策中です。貴台もお身体ご自愛の上、当面は都県境を超えない範囲でのロングハイクをお楽しみ下さい!
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