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Yamareco

記録ID: 31384
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
尾瀬・奥利根

平ヶ岳・燧岳

2001年07月20日(金) ~ 2001年07月22日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
52.8km
登り
3,711m
下り
3,266m

コースタイム

7/20 浦佐駅=バス=奥只見ダム=船=尾瀬口―平ヶ岳登山口―下台倉山―台倉山   幕営地
7/21 幕営地―池の岳―平ヶ岳―幕営地―平ヶ岳登山口―小沢平―渋沢温泉小屋
7/22 渋沢温泉小屋―三条の滝―見晴―燧岳―ナデックボ―沼尻―三平峠―大清水
天候 7月21-22日は晴れ。
23日は晴れ時々曇りのち小雨。
アクセス
コース状況/
危険箇所等
荒沢岳、平が岳、燧岳を回った記録の後半です。前日登った荒沢岳の記録はこちらをご参照ください:http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-31383.html

平ヶ岳登山口から下台倉山までは急な尾根を登るが、登りやすい道だった。下台倉山から先は長く平坦な尾根をたどる。特に問題はない。台倉山の幕営地は数張り分。水場は水量が少なく、水質も今一つだった。

幕営地からしばらくは平坦な尾根が続くが、全体にじめじめした道。木道もあるが、ぬかるんだ個所は多い。池の岳の手前からは快適な道になる。池の岳の先でキャンプしている人が多かった。山頂から剣ヶ倉山方面への踏み跡に入ってみたが、少し行った小ピークの先で猛烈な笹やぶとなり、引き返すのに一苦労だった。雪のない時期に剣ヶ倉山まで行くのは相当の覚悟を要する。

平ヶ岳登山口から小沢平までは車道。その後は只見川沿いの道を渋沢温泉小屋まで歩いた。緩やかな道だが、多少の上下がある。

渋沢温泉小屋では只見川のイワナや、近辺でとれたキノコなど、野趣豊かな食事がおいしかった。内風呂は沸かし湯で快適だが、源泉の温度は28度くらい。源泉をそのまま引いた浴槽が小屋の外にあったと思うが、冷たくて入る気がしなかった。

渋沢温泉小屋から見晴までは整備された道だが、燧岳への道は歩く人があまり多くないのか、やや荒れ気味だった。燧岳から先の道は特に問題なし。
下台倉山への登りから振り返る。
2008年12月07日 22:00撮影 by  EPSON scanner, SEIKO EPSON CORP.
12/7 22:00
下台倉山への登りから振り返る。
玉子石(左下)から見下ろす湿原と池塘
2008年12月07日 21:52撮影 by  EPSON scanner, SEIKO EPSON CORP.
12/7 21:52
玉子石(左下)から見下ろす湿原と池塘
池の岳の池塘に映る夏雲と平岳
2008年12月07日 21:50撮影 by  EPSON scanner, SEIKO EPSON CORP.
12/7 21:50
池の岳の池塘に映る夏雲と平岳
渋沢温泉小屋
2008年12月07日 22:01撮影 by  EPSON scanner, SEIKO EPSON CORP.
12/7 22:01
渋沢温泉小屋
三条ノ滝
2008年12月07日 22:02撮影 by  EPSON scanner, SEIKO EPSON CORP.
12/7 22:02
三条ノ滝
燧岳からの尾瀬沼
2008年12月07日 22:02撮影 by  EPSON scanner, SEIKO EPSON CORP.
12/7 22:02
燧岳からの尾瀬沼
沼尻付近から仰ぐ燧岳
2008年12月07日 22:04撮影 by  EPSON scanner, SEIKO EPSON CORP.
12/7 22:04
沼尻付近から仰ぐ燧岳

感想

尾瀬の燧岳は、以前から登りたい山でしたが、これ以前に二度行き損ねていました。一度目は1988年の10月、会津駒から燧岳、尾瀬ケ原、至仏山を回ろうとしたものの、早めに来た新雪で駒と燧を断念して、桧枝岐から沼山峠を越えて尾瀬沼、尾瀬ケ原を歩き、山の鼻から至仏山だけ登った時。二度目は、92年の6月に会津駒に登ったものの、日程の関係で燧岳に行けなかったとき。

行けなかった山にはそれだけ思いが深まる、と深田久弥が書いていましたが、燧岳は私にとってそれでした。折角登るのだから、最短コースで頂上に行くのではなく、なるべく下から登りたい。それが山に対して敬意を払うことになる。そう思って計画したのが今回の山旅でした。そうなるとコースは奥只見の小沢平から渋沢温泉小屋、三条の滝を経て登るのが良い。どうせ奥只見に入るなら、昔から登りたかった荒沢岳と平が岳にも行きたい、ということで計画は拡大。前日荒沢岳に登って一旦浦佐に降り、その後平ヶ岳・燧岳に向かいました。

平ヶ岳に登るには、私の登った鷹ノ巣からの伝統的ルートのほかに、中ノ岐川の林道からのもっと短い道があるようです。ただ、この林道入口には遮断ゲートがあって、麓の旅館や山小屋の車しか入れないようになっているそうです。多くの登山者は、麓の小屋に泊まり、車での送迎をうけてツアー登山をしているようでした。なんでもこのルート、1986年10月に皇太子殿下が登山される際、そのために開かれたのだそうです。山小屋のない平ヶ岳。鷹ノ巣からの日帰り往復ではきつ過ぎ、皇太子殿下が泊るのにテントでは安全上の問題がある、というわけで、やむなく日帰り可能な新ルートの開拓となったのかもしれません。

山の地元としては、皇太子殿下が来られるとなれば、躍起になって整備にこれ努めるのでしょう。皇太子殿下の登山が自然破壊を招いている、と批判する人もいます。(http://www.convention.co.jp/ip/hira/kinyoubi.html
しかし山好きの皇太子殿下なら、本当は、一般人と同様に、鷹ノ巣から入り、山中で一泊してゆっくり登るのを好まれたのではないでしょうか。自由に歩き回れることを感謝して、これからもじっくり山を楽しみたいものです。

燧岳の登山ルートはちょっと変わったルートになりましたが、只見川の大自然に抱かれて一夜を過ごし、三条ノ滝を見てから燧岳に登るのもなかなか贅沢な良いコースだと思いました。平が岳に登ったので、テントや寝袋を担いで燧岳を越えたことになりますが、登りがきつい、荷物が重いと思った記憶はありません。元気だったんでしょうね。


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