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記録ID: 316230
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

北岳・小太郎山 キタダケソウ・ハクサンイチゲこれからは花シーズン

2013年06月29日(土) ~ 2013年06月30日(日)
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YAMA555 その他10人
GPS
39:00
距離
16.1km
登り
2,330m
下り
2,298m

コースタイム

1日目:7時間(休憩含む)
広河原7:30→二俣9:40→小太郎山分岐12:00→12:40小太郎山12:50→小太郎山分岐14:15→14:30肩ノ小屋(テント設営15:00)
※小太郎山へは分岐から軽身で小走りなのでコースタイムより早いです。

2日目:8時間(休憩含む)
4:00肩ノ小屋5:15→5:55北岳山頂6:05→八本歯ノコル分岐6:20→北岳山荘分岐6:35→6:40キタダケソウ鑑賞7:00→八本歯ノコル分岐7:20→北岳山頂7:50→8:15肩ノ小屋(テント撤収)9:20→草スベリ9:50→10:50白根御池小屋11:25→広河原13:15
天候 晴れ・曇り・雨と目まぐるしく
過去天気図(気象庁) 2013年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
甲府昭和ICより下道。芦安温泉に駐車し乗合タクシーで広河原へ。1100円でザックは後ろに積んでもらえ、バスより早いので使い勝手がよく便利。
コース状況/
危険箇所等
●キタダケソウ情報
北岳分岐から八本歯ノコル方面に降り北岳山荘へのトラバース道分岐までに、花が落ちているほうがおおいですが、ちらほら咲いていました。
上記トラバース道で写真の通り通行制限がされていますが、その先20m位進んだところはまだたくさん咲いていました。
北岳山荘方面から来た人に聞いたところその先雪渓がある付近にも咲いているようです。
バスが入る一番最初の時期ですがそれでも満開は少し過ぎている感じでした。

花に関しては、ハクサンイチゲもたくさん咲いていて、花の色が一緒なので判別付きにくいかもしれません。写真の通り、葉が明らかに異なるので、チェックしてみてください。

●広河原〜二俣
登山道は刈り払われ歩きやすくなっております。大樺沢はこの時期水量豊富、ゴウゴウと流れています。崩落地より二俣までは一部雪渓上を登ります。軽アイゼンは必要ありませんでした。ただし八本歯ノコル方面は急斜面の雪渓となりますので、アイゼンピッケルが必要だと思います。

●二俣〜肩ノ小屋
二俣からは急登ですが、雪は小太郎尾根分岐付近まで全くありません。夏の時期はお花畑ですが、今回はショウジョウバカマくらいでしょうか。
小太郎尾根分岐より急斜面を少し登った後はハクサンイチゲを筆頭に高山植物がたくさん咲いています。

・肩ノ小屋
テン場は一部残雪で使えません。小屋ではキタダケソウのバッチ(500円)販売しています。水は1リットル100円です(天水でしょうか?)。お手洗いは昨年と違う場所に移動していました。5つくらいあったかな?

●分岐〜小太郎山
分岐からマップだと3時間程度の行程ですが、軽身であるため多少小走りで往復2時15分程度でした。
小太郎尾根はずっと展望があります。北岳側から見て左側に登山道がありますが、一部不明瞭です。まー稜線通しを歩けば問題ないですが。
花は北岳ではほとんどみなかったイワカガミが満開でした。
山頂からの展望は360度。甲斐駒、仙丈岳、北岳が堪能できます。

●肩ノ小屋〜北岳〜八本歯ノコル手前
岩稜帯ですが、斜面には高山植物がたくさん咲いています。これからの時期更に見頃になると思います。

●温泉&食事
芦安温泉の更に下ったところにある「天笑閣」にて汗を流しました。600円也。
鍵付ロッカー、シャンプー、ボディーソープあります。売店があり桃が安かったので土産に購入。
食事は小作にてほうとうと思ったのですが、オザルというつけ麺ほうとう版があったのでそちらをオーダー。700円と通常のほうとうより安いです。食べてみたらザルうどんのほうとう版ってところでしょうか。
広河原に到着した時には素晴らしい天気
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広河原に到着した時には素晴らしい天気
吊橋を渡っていよいよ出発
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吊橋を渡っていよいよ出発
大樺沢の大崩落地帯
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大樺沢の大崩落地帯
大樺沢はやはり水量が多いです
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大樺沢はやはり水量が多いです
しばらく歩くと二俣まで雪渓歩きになります。
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しばらく歩くと二俣まで雪渓歩きになります。
正面に見えるが八本歯ノコル方面。かなり急斜面ですね。
正面に見えるが八本歯ノコル方面。かなり急斜面ですね。
二俣到着。
ショウジョウバカマ
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ショウジョウバカマ
小太郎尾根分岐に到着。さー一っ走りします。
小太郎尾根分岐に到着。さー一っ走りします。
白峰三山縦走時に行きたいと思った小太郎山。
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白峰三山縦走時に行きたいと思った小太郎山。
小太郎山への陵線はイワカガミがたくさん咲いてました。
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小太郎山への陵線はイワカガミがたくさん咲いてました。
あのピークが小太郎山。
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あのピークが小太郎山。
千丈岳と小太郎山です。
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千丈岳と小太郎山です。
小太郎山と北岳です。
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小太郎山と北岳です。
もと来た道を戻ります
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もと来た道を戻ります
肩ノ小屋に到着。お手洗いの場所が変わってました。
肩ノ小屋に到着。お手洗いの場所が変わってました。
到着してテント設営したら雨が降ってきました。
到着してテント設営したら雨が降ってきました。
目まぐるしく雲が流れます。
目まぐるしく雲が流れます。
夕方。花とその先に甲斐駒です。
夕方。花とその先に甲斐駒です。
夜明けは期待通りの晴天です
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夜明けは期待通りの晴天です
早朝、雲海には甲斐駒と八ヶ岳。
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早朝、雲海には甲斐駒と八ヶ岳。
ハクサンイチゲキレイだな。
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ハクサンイチゲキレイだな。
富士山もバッチリ
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富士山もバッチリ
テントから見た景色
テントから見た景色
日の出鳳凰三山上からでした。左側ちょこっとオベリスク見えます。
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日の出鳳凰三山上からでした。左側ちょこっとオベリスク見えます。
陵線向こうに富士山
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陵線向こうに富士山
北だけに向けて出発前
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北だけに向けて出発前
千丈岳と中央アルプスも素晴らしい。
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千丈岳と中央アルプスも素晴らしい。
北岳登り中に振り返るとこの景色。
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北岳登り中に振り返るとこの景色。
北岳と富士
北岳山頂に到着。
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北岳山頂に到着。
山頂から見た千丈岳と甲斐駒。
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山頂から見た千丈岳と甲斐駒。
山頂から伸びる間ノ岳への陵線見事です。
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山頂から伸びる間ノ岳への陵線見事です。
八本歯ノコルから降ります。
八本歯ノコルから降ります。
山頂から富士山
トラバース制限するようにチェーンが張られています。
トラバース制限するようにチェーンが張られています。
北岳草に念願かなって楽しみがてら歩きます。
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北岳草に念願かなって楽しみがてら歩きます。
八本歯から北岳山頂小屋へのトラバースルートに咲いてました。
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八本歯から北岳山頂小屋へのトラバースルートに咲いてました。
ハクサンイチゲ
花の形はキタダケソウににています。
陵線たくさん咲いていました。
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ハクサンイチゲ
花の形はキタダケソウににています。
陵線たくさん咲いていました。
草スベリを下りてきて雪渓の奥に池がたまってますね。
草スベリを下りてきて雪渓の奥に池がたまってますね。
白根御池小屋はとても書いてきそうですね。
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白根御池小屋はとても書いてきそうですね。
白根御池小屋ではソフトクリームが食べられますよ。500円也。
白根御池小屋ではソフトクリームが食べられますよ。500円也。
天笑閣でサッと汗を流します。600円也
天笑閣でサッと汗を流します。600円也
小作で冷やしのうどん「オザル」がありました。
なかなかサッパリして美味しいです。
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小作で冷やしのうどん「オザル」がありました。
なかなかサッパリして美味しいです。

感想

いつか見てみたいな〜と思っていたキタダケソウ。梅雨の合間をついて訪れる機会が巡ってきました。当初は北岳山荘泊の予定でしたが、二俣〜八本歯ノコルが急な雪渓のため、今回は肩ノ小屋経由で回ることになりました。

融雪のおかげで勢いよく流れる沢の流れにウキウキしながら広河原から沢沿いを登りあげると、崩落地を過ぎたあたりから雪渓。八本歯ノコル方面は急な上のほうまで雪渓が続いている。
二俣から小太郎尾根への急登りの登山道、夏場はお花畑だがまだまだ咲いている花は少なかった。雲で展望もあまりないが徐々に登りあげると小太郎山への分岐点に到着。今回はメンバーから離れてこの山に行きたかった。雲は多かったが、小太郎尾根の稜線歩きはとても気持ち良い。他の登山道には見られなかったイワカガミが群生しており足元をにぎわす。
軽身小走りで分岐から約40分で山頂に到着。残念ながら甲斐駒は見えず、仙丈岳は頭が雲の中。北岳は頭ちょっと隠れていたがどっしりとした素敵な山容を見せてくれた。

肩ノ小屋に到着してテントを張った直後雨が降ってきて、なんとか行動中もってくれて助かった。夕方食事が終って酒を酌み交わしていたら、富士山が見えるぞーの声でみんな外へ。雲は若干晴れてピンク色の染まる景色を見渡せた。花と甲斐駒の景色イイです。

翌朝、目覚めると雲海の上は雲ひとつない好天。今回は展望を期待していなかっただけに嬉しさは大きかった。朝日と鳳凰三山、雲海に浮かぶ富士、八ヶ岳と甲斐駒、仙丈岳と中央アルプス、そして北岳と肩ノ小屋の醍醐味を味わった。
北岳山頂へは軽身なのでそれほど時間もかからず、南に延びる残雪をまとった間ノ岳の景色を堪能できた。

山頂でしばらく景色を楽しんだ後いよいよ八本歯ノコル方面へ降る。北岳稜線上はハクサンイチゲを筆頭に多くの花が咲いている。分岐からコル方面へ降る途中、ハクサンイチゲの合間にちらほらキタダケソウがある。さらに北岳山荘へのトラバース道を進み、通行禁止の看板を過ぎて10m位すると少し群生しているキタダケソウに出会えました。ハクサンイチゲと花が似ているが、見比べてみると葉の形が全く違うのでわかりやすい。いつか見てみたいと思っていたキタダケソウ、満開は過ぎたようですが咲いていてくれてありがとう。

あまり花をみる登山はしたことないですが、目標達成するとなかなか嬉しいものです。今まで花というと、霧ヶ峰のキスゲ、赤石岳の高山植物、八ヶ岳硫黄岳のコマクサ、谷川一ノ倉岳のキスゲなんかが印象に残っています。
これから見てみたいのは…朝日岳の姫小百合見てみたいです。

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