中生保内口より秋田駒ヶ岳フルコース
- GPS
- 09:50
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,263m
- 下り
- 1,251m
コースタイム
天候 | くもり時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
仙北市道(旧国道341号)から桧木内林道は相当悪路。特に十丈の滝分岐から上の部分は落石等(巨石2個・・・管理者さん撤去してください)も有り幅員狭小と路面洗掘につき普通車の走行はかなり厳しい。中生保内登山口は駐車可能。駐車場からの登山道で桧木内沢(白滝)第一徒渉点は増水時徒渉困難(桧木内沢(白滝)は湧水のため水量は比較的安定)当日も登山靴の甲部まで浸水、第二徒渉点は丸太橋有り(滑るので歩行注意)登山口から御坪分岐まで全体的に急勾配の登山道。特に白滝の水場から上部の登りは急登。森林限界より上は朝露対策必要。金十郎長根はやぶ気味でアザミの葉茎が痛い。男岳直下の急登は先日の雨で荒廃気味。その他の登山道はしっかりしている。 |
写真
感想
7月に入り・・・毎週土日は雨になり登山は諦めていました。
7月の上旬の一番いい時期に・・・・もったいないことをしました。
まぁ・・・自然現象ですから仕方ありません。
今日はしばらくぶりに良い天気です。
今日は・・・花の季節からはちょっと遅れた秋田駒ヶ岳です。
今回は・・・中生保内登山口から御坪に登り金十郎長根を経由し男岳、阿弥陀池、男女岳、女岳、駒池、大焼砂、横長根、御坪を廻る秋田駒ヶ岳のフルコース???登山をしてきました。正調??秋田駒ヶ岳登山です(笑)
昔は・・・バスや車がありませんから延々と歩いたんですよね。
旧国道341号の入り口には男岳まで10舛良充┐あります。
中生保内からのコースは変化に富んでいます。
御坪は大きな噴火口でしょう・・・雄大なカルデラからこぼれた水が白滝・・・桧木内沢に流れ落ちていきます。
また御坪分岐(左右どちらのコースでも)からの金十郎長根や横長根の尾根歩きはとても魅力です。8合目からバスで上る方には決して味わうことのできない究極の秋田駒ヶ岳です(笑)
さて、登山口までのアプローチですが・・・
旧国道341号から車で桧木内林道を上ります。路肩の草枝は刈られています。
路側の側溝は土石や枝葉がつまり機能していません。
車道を水が流れています。路面洗掘が進行しています。
また、林道終点部手前に巨石が2個路面に転がっています。
管理者の早急な対応をお願いします。また、側溝清掃と路面整正も併せてよろしくお願いします。普通車の走行は相当厳しいです。4輪駆動車等は走行可能ですが、巨石部は幅員狭小です。
林道終点部には車が数台駐車可能です。
水は豊富です。第一徒渉点でも採水可能です。(沢水を抵抗無く飲める方・・・おいしいです)
登山ポスト、トイレはありません。
木の案内柱があるだけです。
8合目や山頂部のにぎわいとは無縁の静かな登山口です。
実に良いです。
しかし・・・相変わらず・・・ここもタケノコ採りのゴミ・・・吸殻も目立ちます。
タケノコ採りの方には恐縮ですが・・・高額の料金をいただき、その費用で全山清掃しましょう・・・本当にマナーが悪い。今後は法律を厳格に運用し、公園内やその周辺ではタケノコ採り禁止です。
さて、気持ちを切り替えて・・・登山開始です。
登山道を歩いてまもなく・・第一徒渉点です。
石を伝うしかありませんが・・・水量が多く靴は甲まで冠水します。
また石は滑りますので慎重に歩いてください。
しばらくはブナと杉の混成林の急な登りが続きます。
いい汗が・・・・したたり落ちます。
身体が活性化して・・・寝不足のエンジンも・・・快調です。
登山道沿いに両脇を御坪からの沢が流れます。
豪快な水音がずっと・・・聞こえます。
登山道から・・・白滝を眺めることはできません・・・白滝は長い滑滝・・・??
白滝上部で第二徒渉点になります。
丸太の橋ですが滑ります。ここも慎重に渡ってください。
まもなく水場です。
御坪のカルデラから染み出た水が冷たくて気持ちいいです。
空冷エンジンが一瞬ですが・・・水冷になります(笑)
一休みしましょう。
ブナの急登を越え森林限界にでるとまもなく御坪分岐です。
展望がすばらしいです。
尾根の先にある男岳、振り返ると和賀山塊・・・かすかに早池峰山、遠くには残雪の鳥海山が見渡せます。展望を愉しみましょう。
御坪分岐から金十郎長根を登り男岳を目指します。
金十郎長根は水沢分岐手前までヤブが進行しています。
朝露でズボンが濡れてしまいました。
公園管理者さん、膝下くらいまで草刈りをお願いします。
まもなく水沢分岐です。
水沢分岐も展望が良いですね。
男岳が迫ってきます。
女岳は噴火流が荒々しいです。
遠く・・・森吉山も見えます。
水沢分岐からは五百羅漢を越えで男岳への急な登りが続きます。
特に五百羅漢から女岳分岐までの間は雨の影響か登山道が荒れています。
スリップ、転倒に気をつけてください。
男岳で休息と燃料補給です。
燃費の悪い??四輪駆動車???ですね(笑)
神社にお参りし
景色を眺めて食べる食事は最高ですね。
鳥海山は・・・雲の中のようです。
時間が早いせいか男岳は人も少なくとても良かったですね。
男岳から阿弥陀池に下りたあたりからいつもの秋田駒ヶ岳の風景になりました。
たくさんの登山者・・・団体さん(涙)
秋田駒ヶ岳は今年3回目ですが・・・今年最初の男女岳(山頂)です。
一等三角補点のある山頂に登り、急ぎ阿弥陀池に下りて
男岳鞍部から駒池方面に下ります。
できるだけ人混みを避けて・・・団体さんが通る際は退避して通過を待ちます。
男岳鞍部でだいぶ時間をロスしてしまいました。
下りは団体さんで大渋滞・・・・
途中からメインルートから分かれて女岳を目指して・・・・女岳登頂です。
女岳・・・1970年の噴火から43年になりましたね。
だいぶ植生が回復してきました。
イワブクロと苔が目立ちますね。
山頂部はまだいぶ地熱が高く・・・水蒸気が噴出しています。
座っていても地面が熱いです。痔病??の私にはちょうどいい・・・(笑)
女岳山頂でもお尻を暖めながら(笑)昼食を食べて景色を愉しみました。
男岳〜馬の背、小岳など普段眺めている風景と異なり新鮮です。
女岳から駒池を経由し大焼砂へ・・・・コマクサは・・・
少し咲いていました。
しかし・・・コマクサのあるところには足跡・・・踏み跡・・・
ロープを越えて・・・本当にマナーが悪いですね。
今日の標語「コマクサのあるところに踏み跡有り??」
登山道脇のコマクサが毎年・・衰退しているように感じている人は私だけ??
でしょうか・・・コマクサは砂礫地という悪環境の中・・微妙なバランスを保ちながら何とか生育してるんです。遠くから優しく見守ってあげてください。
大焼砂分岐からゆっくりと横長根を下ります。
御坪のカルデラは雄大ですね。御坪の先に田沢湖が重なり・・・不思議な感じがします。田沢湖が・・・秋田県における国策の失敗・・・玉川の導水による田沢湖発電、八郎潟の干拓・・・
東北電力さん・・・そろそろ発電やめてください。
以前の田沢湖に戻すことに協力してください。
さて、国見温泉分岐を過ぎると登山者はほとんどいなくなります。
姿見ノ池から御坪分岐まで最高の展望を愉しみながら・・・
あっという間に御坪分岐に戻ってきました。
途中・・普段は水のない・・御坪の流末部に珍しく水が流れていました。
雨が多かったからでしょうね。
御坪分岐からは急な登山道を下るだけです。
途中、徒渉点では朝と同様に慎重に渡りましょう。
ほどなく・・・登山口に到着です。
ご苦労様でした。
秋田駒ヶ岳・・・・ご自分の体力や体調を勘案して・・・8合目から登るのも良いでしょう。否定はしません。
しかし・・是非・・今回登った中生保内コースや水沢(田沢湖スキー場)からのコース・・・お隣の岩手の国見温泉からのコース・・・乳頭国民休暇村から笹森を経由するコース・・・どのコースも秋田駒ヶ岳を十分に楽しめるコースです。
山頂を目指す気持ちはわかりますが・・・せっかくの登山ですから・・・もっとアプローチを大切にしてみませんか。
登山は人生に重なるものがあると思っています。
いい汗をかいた分だけ身体や心に記憶として遺ります。
みなさん・・・記憶に遺る山旅を・・・お願いします。
秋田駒ヶ岳・・・実に良い山です。すべての要素において百名山に匹敵します。
深田久弥は・・・あと少し背(標高が)が高かったら・・・と言っています。
残念です。標高だけなら八幡平や岩木山は???って言いたくなりますね(笑)
これからも安全で楽しい秋田駒ヶ岳の山旅を・・・よろしくお願いします。
林道管理者(仙北市?森林管理署?) 様
せっかくの立派な登山道が機能しなくなります。たくさんの方に安全な登山環境を提供するために以下の点について、よろしくお願いします。
1.路肩の草枝は刈られていますが、一部建築限界の確保がされていません。
せめて3m位の空間は確保してください。また、刈った草枝の適切な処理を
お願いします。路肩におく場合は車道の幅員に注意してください。
2.路側の側溝は土石や枝葉がつまり機能していません。車道を水が流れていま す。路面洗掘が進行しています。道路の維持管理は水処理が基本です。
よろしくお願いします。
3.林道終点部手前に巨石が2個路面に転がっています。
幅が1.7mを超える車両は通行が困難です。
早急な対応をお願いします。
4.路面整正も併せてよろしくお願いします。普通車の走行は相当厳しいです。
自然公園管理者(秋田県?環境省?) 様
せっかくの立派な登山道が機能しなくなります。たくさんの方に安全な登山環境を提供するために以下の点について、よろしくお願いします。
1.登山道が桧木内沢(白滝)を徒渉する2カ所の安全対策をお願いします。橋を架 けてとは言いません。靴が濡れるのも仕方ありません・・・自然の登山道ですか ら・・・せめて ロープ等(徒渉時に ロープにつかまることで転倒を防ぐ)に よる転落防止対策は必要です。
2.御坪分岐から水沢分岐間の下刈りをお願いします。
コメント
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フルコースなる登山 堪能させていただきました。
お天気も良く、最高の眺望でよかったですね。
今回の記録の写真を見て、
私が前回、木道水没し戻って来た場所が
よく分かり、為になりました。
ありがとうございました。
メッセージありがとうございます
中生保内からの究極の秋田駒ヶ岳登山でした。
いろいろな場面が味わえるフルコースですね(笑)
堪能していただきありがとうございます。
お天気も良く、ガス男は返上です(笑)
眺望も良かったです。太平洋側はガスがひどかったですが・・・。
あおいさんが前回、木道が水没し戻って来た場所はたぶん駒池のところでしょう??違いますか??
駒池周辺の融雪水がすべて集まりますからね。
雪があるときは巻けますが・・・
参考になったようでよかったです。
これからもよろしくお願いします。
750RSさんの秋田駒に対する愛情が、十分に伝わってきました。
様々な提言、当局に伝われば良いですね。
中生保内口からのコースは2年ほど前に初めて登りましたが、なかなか味わいのある、いいコースですね。展望の良い金十郎長根も含めて。御坪分岐のあたりは静かで、火山でありながら緑濃く、いい雰囲気だと思いました。
八合目しか知らなかった私でしたが、おっしゃるように、様々なアプローチで歩いてみたいと思います。
八合目しか知らないのは、ホントもったいないですね
メッセージありがとうございます。
秋田駒に対する愛情ですか・・・我が子を見守る親の気持ちでしょうか??(笑)
ご理解いただき感謝いたします。ほんとに当局に伝われば良いのですが・・・。
中生保内口からのコース良いですよね。
はい、男岳を眺めながら登る金十郎長根は大好きなコースです。
そうですね。御坪分岐のあたりは静かで、カルデラの中も緑濃く自然が豊富な雰囲気ですね。あの中はどうなっているんだろうといつも考えていますよ(笑)
私は普段は水沢コースをメインにしていますが、今回のコースや国民休暇村からのコースも大好きです。
そうですよ。8合目しか知らないのは、もったいないです。秋田駒ヶ岳の良いところをたくさん知ってもらいたいですね。
これからもよろしくお願いします。
お盆休みに水沢から登る予定です。
私にとって秋田駒ヶ岳は田沢湖スキー場を抱える山ぐらいにしか思っていませんでした。
忘れ去られた過去の記憶をたどると、四半世紀以上まえに八号目から登っていたらしいです。
全く記憶にないので、夏休みは記憶を取り戻しに山へ行きます。
こんばんは
メッセージありがとうございます。
お盆休みに水沢から・・・登る予定とは・・・
秋田県のご出身ですか??
確かに・・秋田駒ヶ岳は田沢湖スキー場を抱える山です。正解です(笑)
忘れ去られた過去の記憶・・・を呼び起こしながら登ってみてください。良い山ですよ。
水沢からなら男岳まで2時間弱です。
頑張ってください。
8合目からのコースも良いですが・・・いい汗をかいたあとの山はまた格別です。
良い天気になると良いですね。
秋田駒 のレコを読み漁っていたら、やっぱりというか(失礼)ここに行き着きました
国見温泉 からとなると、自ずと横長根か金十郎長根になります。
登った道をピストンで折り返して下山するのはあまり楽しくないので、周回ルートが取れれば良い のですが、金十郎長根はやはり相当厳しそうですね。。。
750RSさんのこのご投稿から結構時間が経過していますが、当局の担当の人に見てもらえて、さらに対応してもらえていると良いのですが
でも雪融け直後は厳しいかな?
慎重に計画したいと思います。
「♪神秘の十和田は田沢と共に(『秋田県民歌』)」の作詞者も、秋田駒に登ったのでしょうかね。。。
そんなことを思いました。
smhsax84さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
2年前のヤマレコを観ていただき感謝いたします。
確かに・・・国見からピストンだとちょっと面白くないですね。(失礼)
中生保内林道は昨年工事中で通行止め(H25.8の豪雨災害復旧のため)でした。
どこをどのように・・・工事したのかわかりませんが・・・
以前より良くなっていると思いますが・・・
タケノコのシーズンですから・・・大丈夫かと思います。(たぶん)
こんな情報ですみません。
近いうちに仙北市に確認してみます。
「♪神秘の十和田は田沢と共に(『秋田県民歌』)」の作詞者は倉田政嗣さんという方です。確か千畑村(現美郷町)の出身で作詞の成田為三さんとは秋田師範(現秋田大学)の同級生??だったと記憶しています。
昭和5年ころのお話しですから・・・秋田駒に登られて作詞されたとしたら・・うれしいですね。
ちなみに補作詞はあの「ふるさと」の作詞をされた「高野辰之」さんです。
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