八ヶ岳最南端 小淵沢駅から編笠山に再チャレンジ
- GPS
- 10:32
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 1,655m
- 下り
- 1,535m
コースタイム
天候 | 曇のち晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースに危険箇所はありませんが、リボンや目印を注意しながら往来しないと、迷い込みやすい場所が複数あります。 |
写真
感想
さて、またしばらく山をサボっていました。街は歩きまくっていましたが、あれから2ヶ月。登れる筋肉はすっかり失っている気が。
今年も冬は早々に退散して早目の春から日中はもう初夏のような暑さとなる日が続いていて、このままでは夏はいったいどこまで猛暑になるの!?と夏に向けてのお天気エネルギーは全開の中、暑くなってしまう前、梅雨の晴れ間を狙って出かけたのは4月に登頂を断念した編笠山です。
前回2000mを超えたところから出現したツルッツルのあのアイスバーンに負けて下山を余儀なくされたのは、押手川を過ぎて少し登ったところ。今回は氷は残っているのか?あれさえ無ければ登れる自信はある!
小淵沢に一番に着く電車に乗って、8時半頃小淵沢に到着。小淵沢駅からはタクシーに乗らず徒歩で編笠山を目指します。
第一チェックポイントの宿まで一般道路を2劼曚鼻Dもまだ早いので、それほど暑さも感じず30分ほどで宿に到着。順調です。
宿の立ち寄りは余計な荷物をデポするため。
ところで今日は何故か玄米のおにぎりを6個携えています。このタイミングで ppoくんはそのうち2個を平らげました。私は1個。ちなみに朝食は高尾で途中下車してコンビニで買ったサンドイッチを食べているので2回目の朝食。
宿を出てからもまた一般道路を2匐でしょうか、山梨県と長野県県境を流れる甲六川沿いの道をゆるゆると八ヶ岳に向かって登ります。空は南アルプス側がきれいに晴れていて、八ヶ岳側は雲に隠れています。とても気持ちの良い陽気です。今日はロングコースで少しでも足をいたわりたいため途中一般道路のアスファルトを避けて通れるコースがあるのでそこに逸れます。
やがて、甲六川にかかる甲六橋を渡って山梨県側に戻ったとこが起点となる馬道(勝手に命名、正式には観音平ハイキングコースなのかも。幅が20mほどある広い幹線ハイキングコースはホースライディングのコースに違いないという思い込みでの命名です。)もここを通るのはもう3回目の二人とも慣れた足取りで進みます。順調です。ここもゆるゆると登りますが、ちょうど平行して富士見平に至る一般道路が九十九折りになる富士見平に近いあたりはこちらのコースの斜度も少々増します。ここもなんとかやり過ごします。順調でした。
この馬道を出て一般道路に出るのですが、そこから富士見平までは数十m。この数十mで急に ppoくんの足取りが重くなりました。そんな足取りの ppoくんが私に遅れるて着いた富士見平からは富士山は雲の向こうで見えず、元気も出ません。ここで撮った写真の主役は山腹のヤマツツジとなりました。無言の ppoくん、ここでまたおにぎりを一つ平らげました。これで元気が出るかな?と思いつつ次なるチェックポイントの展望台(無印)に向かう道中も、ppoくんの足取りに回復の気配はありません。
20mおきに振り返って、しばらく ppoくんが登ってくるのを待ち、見えると再び進み、という繰り返し。展望台(無印)でも数分 ppoくんを待ちました。
次のチェックポイントは雲海展望台ですが、更に調子を下げてきた ppoくん。雲海展望台で、今度は私のお腹が空きそうにない事を確認して、もう一つのおにぎりを食べました。それでも回復の兆しはありません。以降は足取りが重いだけでなく、ppoくんの動きが止まるようになりました。表情が無く眠いといいます。確かに押手川あたりから私も視界が霞むようになり、寒くないのに寒気を感じるという不思議な感覚に陥りました。これは私も ppoくんも高山病なのかもしれないと思い、下山の心の準備も整え出します。
とりあえずは前回登頂を断念した押手川から少し上がったところに辿りつきましたが、とうとうそこで ppoくん最後の一つのおにぎりを食べ始めました。さすがにここから先も長いので一口だけちょうだいと言ったところ、もういらないのでと、残りをくれました。食べると、確かにこれは塩味も薄く全然美味しくない。(私がにぎった)食べるごとに元気が無くなる味である事がわかり、これは可哀そうだったと反省。
これで私の元気もダウンし、ppoくんの重い足取りに似たペースに落ち、二人でゆっくり登る事となりました。そのあたりからはほとんどがゴロゴロ岩で、場所によっては手足で登るところも。一か所梯子もありました。(普段ならあの手の登りは集中できるので疲れを感じる事なく登っていけるタイプのコースなのに)思いの他頂上までの道のりは長く感じ、二人とも無言で進みます。
そんなこんなで辿り着いた山頂では、富士山方面に厚めの雲がかかっているだけで他はほぼ晴れています。富士山も一瞬山頂を雲間から覗かせてくれる大サービス付き。八ヶ岳は北八ヶ岳も含め全貌を、南アルプスも、少し遠い御嶽山は縞模様に雪を抱いて、北アルプスも常念岳あたりまではくっきり、白馬あたりはさすがに雲なのか白馬なのか?という状態に見えましたが、編笠山の魅力であるパノラマビューをほぼ全て楽しめて感激しきり、だったのは私一人で ppoくんに表情はありません。
時間も時間だし、山頂に辿り着いた事さえ奇跡の ppoくんにこの後の余力があるとも限りません。下山を急ぎます。なんとか始めは慎重に足を岩場に下ろしつつ下山しますが、安定しない岩の形状でふんばるごとに膝に、やがて腰に負荷がかかり続けます。ふんばりがきかなくなると、全身でバランスを取ろうとして疲れや痛みが全身に及びます。雲海展望台に着いた頃には私は両腕、肩、背中、腹部、顔まで筋肉痛になっていました。足以外に痛みが及ぶのは登山人生でも初。
休み休み、とは言え休み過ぎると疲れや痛みも襲ってくるので早く下山した方が良さそう。馬道では鹿2頭が前方を横切りました。一瞬元気が出たかと思いきや、しばらくすると私の動きが酔っ払い風に、アスファルトに出た時には ppoくんの動きはもはや赤ちゃんになってました。当然早くなど歩けません。二人とも歩き方忘れた人になってるのが面白過ぎて笑うしかありません。日は落ち、北アルプスの果てピンク色に染まり出し、宿に着く頃には空は緋色に染まっていました。まさに奇跡の帰還。ppoくんはよくがんばりました。ほぼ富士見平から異常な状態だったのを登り倒し、降りてきたのです。道中の記憶はあまり無いようですが、何か大きな事を成し遂げた感覚はあるようです。
お疲れ様でした!
ppoくんが面白すぎるから写真もしばらく公開!
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