入笠・大阿原湿原〜テイ沢周遊 熊谷・敦盛草を見に
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 653m
- 下り
- 647m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大阿原湿原からテイ沢に向かう途中、橋の崩落がいくつかあります。この区間は注意が必要ですが、他はよく整備されています。 |
写真
感想
先週、富士山の帰りに三ツ峠山近くまで登った際にアツモリソウを見逃した。シロバナフウリンツツジを見ることができて満足したし、来年見たい花リストに入れておいたのだが、ヤマレコを眺めていると入笠山でも咲いていることを知る。しかもクマガイソウも同時に。ならばと梅雨の合間ながら山行決行。どうやら晴れるかもしれない。花に呼ばれた錯覚を情熱に替えて、眠い目をコーヒーで覚ましながら入笠山へ。
入笠山湿原へ鉄の扉を開けると別世界が待っていた。クマガイソウをとか、いやアツモリソウをとか思いながら登ってきたのだが、とりあえず一旦忘れることにして湿原散策や道沿いに咲いている花を満喫することに。今回は双眼鏡を持ってきたのでフル活用のチャンス。じっくり眺めるのも今回のテーマ。
https://www.fujimipanorama.com/summer/zukan/
(富士見パノラマリゾートさんの入笠植物図鑑です)
入笠山山頂は混みそうなので後回しにして大阿原湿原方面へ。ここからは今までの雰囲気と一変、人もほとんどおらず静かな森のハイキングの様相に。あまり手の入っていない広々とした湿原をのんびり眺め、テイ沢沿いの道では多少丸木の橋が崩落していたけども慎重に進めば二輪草(三輪草に訂正)やマイヅルソウ、カラマツソウなどが雨あがりの日陰干しの最中。さらに進めば牧場の横を人間がてくてく歩く姿を、気だるそうな牛たちに見つめられながら通過する。少しづつ風景を変えながらマナスル山荘あたりに再び到着。そのままゴンドラ駅周辺のアツモリソウが咲いているエリアへ。
なんとも奇妙な形をしながらクマガイソウ、アツモリソウが隣り合って咲いていた。柵があるものの、それほど遠くないので(近くもない)双眼鏡を使って覗き込む。食虫植物のようでそうではなく、これがランとも思えない。母衣(ほろ)と見立てて歴史とも絡み合っている分、想像力を掻き立てられる。同時代として一人静もそうだし弁慶草もあるみたいだし昔の人は源平盛衰に思いを花に託したのかなと想像してみたり。まあ長居してしまいました。動物園の檻の前状態(それもずいぶん昔)を植物でする日が来るとは思わなかった。まあ貴重な体験ということで。
鉄策を閉じて下山しながら、今まで見たのは幻だったようなそんな印象をもったハイキングとなりました。無事に戻れて山の神様仏さまに感謝です。
帰りには七賢の酒蔵へ寄り道。消毒、体温測定、名前の記入など感染対策が徹底しており安心。生酒を購入して帰りました。
朝露に 蓮華つつじの 大人びて
縁(えにし)あり 炎(ほむら)をうちに 熊谷草
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する