山小屋・登山道整備の幌尻岳(新冠ポロシリ山岳会活動に参加)

- GPS
- 08:49
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 1,260m
- 下り
- 1,269m
コースタイム
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 2:18
- 合計
- 8:49
| 天候 | ☀どぴーかん☀ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山道へはこのまま直進して砂利道を1時間半ほど進んでイドンナップ山荘(車の終点)に到着です。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
イドンナップ山荘までの林道は今年は開通してます!斜面工事は終了しましたが、全区間落石に要注意です。イドンナップ山荘から先は熊も良く出ますので、熊対策もお忘れなく。 山荘からの登山道は、笹の激しい箇所(標高1000mの渡渉から少し先まで)は今回刈りました。草刈り部隊に感謝!。そこから先は笹はありますが、踏み跡は見つけられます。ピンテもつけました。 標高1600mの水場はまだ雪渓が残っています。ここは大きな落石が発生しやすいので最大限の注意で横切ってください。 水場から大岩までは浮石が多く、自身で石を落とさないように注意です。また一部雪渓が残っていますので、不安な方はアイゼンを準備ください。大岩手前からは残雪もなく、傾斜も緩くなっていきます。 |
| その他周辺情報 | 新冠にレ・コードの湯があります。露天風呂から見える夕日はとっても素晴らしく、思わず長湯になっちゃいますね。風呂上がりの後のイチゴのソフトクリーム(350円)は絶品!51歳のオッサンが毎回食してます。 |
写真
装備
| 個人装備 |
フリース
長袖インナー
ドライナミックメッシュ
ズボン
タイツ
夏靴
靴下
グローブ(夏)
アウター手袋
予備手袋
雨具
薄手ダウンジャケット
登山靴(冬)
ゲイター(厚)
サングラス
タオル
高度計付き腕時計
ザック
アイゼン
ストック
お守り
ガス
コンロ
コッヘル
昼ご飯(おにぎり・パン)
行動食(チョコ・エネチャージ系等)
飲料(2.5リットル)
カメラ(SDカード)
地形図
筆記用具
コンパス
温度計
笛
スマホ(GPS)
ヘッドランプ
予備電池
ホッカイロ
ビニール袋数枚
ココヘリ
替Tシャツ
携帯トイレ
ティッシュ3つ
ウェットティッシュ1つ
ツェルト
エマージェンシーシート
キネシオロジーテープ
痛み止め
コムレケア
日焼け止め
保険証
JRO登録証
|
|---|
感想
【お山紹介】
今回は幌尻岳(標高2,052.4m)。日本百名山の一つですね。日高山脈で最も高いピークとなります。周りをカールで囲まれ、氷河時代を感じさせてくれるお山です。
登山道は今回の/郡Ю遒らのルート(林道長し)、糠平川からのルート(渡渉多し)、チロロ川からのルート(アップダウン多し)です。日高の中では踏み跡がはっきりしている方なので迷うことは少ないとは思いますが、午後からガスがかかりやすいため、地図読みは必須ですね。
今年は糠平川の幌尻山荘がコロナで利用できないのため、新冠ポロシリ山荘の前半の予約が埋まっているようです。9月以降は予約にまだ空きがあるようですが、詳しくは事務局に問い合わせてください。20名までの利用制限をかけていますのでご注意ください。
【カール】
地質は飽きてきたので、違う視点から。先述したカールです。北海道地質百選に選ばれていますね。いつ氷河が消えたかは定かではありませんが、間違いなく最終氷期(約7万〜1万年前)にここに氷河があったはず。山頂からは北カールと東カールが見えます。稜線を少し北へ行けば七つ沼カールも見ることができます(私のプロフ写真)。素晴らしい景色なので、できれば皆さんに見てもらいたいですね〜。
↓北海道地質百選
http://www.geosites-hokkaido.org/geosites/site0233.html
【山行】
車を使っているので少々アップをためらっちゃいますが、山岳会皆の活動を報告したく、アップします。
緊急事態宣言の解除を待って、延期になっていた小屋の掃除と登山道の整備の両方を兼ねた新冠ポロシリ山岳会の活動に参加してきました。昨年、コロナで中止となっていたため、2年ぶりの活動です。
集合場所の泉生活館へ行くと皆が集まっており、ちょっと遅刻感💦。急いで準備を整え、会長の挨拶とともに出発。3時間の悪路の揺れに耐えながら、新冠ポロシリ山荘へ移動しました。
初日は山荘・トレイ(汲み取り式)の掃除、水道の確保(沢水なので煮沸必須)草刈りと登山道の整備など多岐にわたります。私は水道取水個所の修繕と倒木処理、トイレの電灯設置が担当でした。
夕方に作業を終え、ちょっとした食事会ののち就寝。思った以上に疲れていたようであっという間にあの世...間違い、夢の世界へ💤。
翌朝3時に誰かのゴソゴソ動く音で目を覚ます。4時過ぎには全員の準備が整いいざ出発。先頭を依頼され、朝露対策でカッパの下を履いていたこともあり快諾して進みます。これがあとでマジ痛い目に。
いやぁ〜、前日1劼曚漂刈が進んだおかげで、地すべり地帯手前までは順調でした。笹刈り班、感謝!。その後は手つかずで、登山道をロストすること度々。「あっちかな〜?こっちかな〜?」と皆で言いながらやっとこさ笹を抜けたかと思ったら崩壊箇所に出たり、斜面の上に行っちゃったりと悪戦苦闘。もちろん先頭で藪漕ぎなので日高のお友達「ダニ」が何匹もついてくる(ひえ〜)。
笹をかき分けるのにヒーコラしながらもなんとか渡渉区間へ。今年は水量が多いですね。何人か飛び石失敗でドボンしてました(笑)。
しっかし、ここの渡渉を過ぎた笹が一番ひどかった!完全に廃道化し、踏み跡も見つけられず。どうしようもないので直登に切り替え進むもやっぱり間違える。遠くにピンテを発見し、いや〜、笹薮トラバースかよ〜。みんなごめんなさい( ;∀;)。
激藪を抜けると噴き出す滝汗とともに、足が全く出てこなくなる。うぇ〜、完全疲労困憊で先頭敗北。最後尾に移動するも完全に遅れまくりで撤退も視野に。「とりあえず水場まで行ってダメなら撤退しよう」と決めてゆっくり進む。
最後尾で自分のペースが作れたためか、写真を撮る余裕も出てきてお花に癒されながら進んでいく。もちろん、倒木処理やピンテが必要な個所にはマーキングしてですよ〜。
標高1600mの雪渓(水場)に着くと、雪渓を横切るためにアイゼンを装着している皆に追いつく。思ったよりも遅れてなくて一安心。
雪渓の雪はそんなに多くはないですが、それなりにあります。少し固めでしたので、私もアイゼン装着で横切りました。滑ったら滑落間違いなしの斜面なので、皆様最大限の安全対策お願いします。
雪渓で身体が冷えたせいか、少し回復。「良かった、山頂目指せる」。
ここからはショウジョウバカマに癒されながら高度を上げていく。石を落としやすいので気を付ける必要がある区間です。また登山道に雪渓が残っていましたので、そこを歩く時も注意ください。
大岩がどんどん近くなり、幌尻岳に来ていることを実感し始める。この大岩の存在、大きいよな〜。仲間が大岩に登っているのを見てハラハラドキドキ。振り返るとイドンナップ、カムエク、の大絶景が広がる。ここからの景色、大好きなんです!
大岩を過ぎるとちょっとで北カールの稜線に出て岩場からナキウサギの声が聞こえます。エールと思って最後の踏ん張りで山頂を目指し、10分程度で、祝、幌尻岳登頂〜!山頂で晴れたのは久しぶりだな〜。日高の大展望にレリーズが止まらない。やっぱ幌尻岳はいいよな〜。
団体行動で、帰りの片づけもあることから、少しの休憩で下山開始。山頂看板の取り換えも来るからね(いつになるかは分かりません)。
下山では気温が上昇。標高1500m付近だったかな、温度計が25℃でした。下山時に雪渓で水を確保しててよかった〜。
登らずに残った笹刈部隊が、登りで苦労した激笹藪まで切ってくれていました。いゃ〜、嬉しかったな〜。感謝感謝。
最後の高巻きはヘロヘロになりながら通過。あとは5分ほど歩いて無事の下山となりました。頑張った皆に拍手〜👏。
標高1100mまでは笹薮でほぼ廃道になっていた箇所もあり、2年という長さを感じました。今回の笹刈でとりあえずは山頂まで迷わないで行けるようになったかと思いますが、当日も別ルートで捜索が出ていましたので(残念な結果でした)、皆様、十分にお気をつけて入山してください。
コメント
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登山道の整備お疲れ様です。
一年手が入らないと、あっという間に
ササに覆われてしまうのですね。
お天気に恵まれた素晴らしい展望、
百名山最難関の幌尻岳への、8kmの歩きでの
登頂達成は、ご苦労のご褒美ですね。
雄大な頂上部の風景、生涯一度は
体験したく思いました。
komakiさん、こんにちは!いつもコメントありがとうございます。
笹があそこまで酷くなっているとは思ってもみませんでした。かき分ければ踏み跡くらいは見えると思っていましたが...張り切って先頭で立ち向かいましたが、あの太い熊笹に見事に撃沈でした
今回の山頂での天気はまさにご褒美ですね!実はこの会の活動で、初めて山頂青空になってくれました
日高で一番高いピークなので、日高山脈だけでなく羊蹄山や十勝連峰も見ることができます。3つのルート、どれを歩いても間違いなく記憶に残る山行になると思います。是非チャレンジしてみてください。
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