伊奈川ダムP→越百山→仙涯嶺→南駒ヶ岳→摺鉢窪避難小屋→赤梛岳→空木岳→伊奈川ダムP
- GPS
- 16:32
- 距離
- 36.8km
- 登り
- 4,353m
- 下り
- 4,324m
コースタイム
05:05 伊奈川ダム駐車場
05:45 福栃橋
06:11 下の水場
06:24 下のコル
07:46 上の水場
08:50 越百小屋(11分休憩)
10:00 越百山
11:39 仙涯嶺
13:13 南駒ヶ岳(45分休憩)
14:16 摺鉢窪避難小屋分岐
14:35 摺鉢窪避難小屋
【2日目】
04:00 摺鉢窪避難小屋(11℃)
04:25 摺鉢窪避難小屋分岐
04:44 赤梛岳
05:45 空木岳(22分休憩)
06:34 第一ピーク
07:05 木曽殿山荘
07:17 木曽義仲の力水
08:00 八合目
08:20 仙人の泉
08:28 七合目
08:46 吊橋
09:21 八丁のぞき
09:34 うさぎ平
09:51 金沢土場
10:58 伊奈川ダム駐車場
天候 | 1日目:晴のち曇 2日目:晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・摺鉢窪避難小屋は宿泊1000円(無人なのでポストに投入) ・摺鉢窪避難小屋で天水補給可 |
写真
装備
個人装備 |
水
食事 6食分
行動食・おやつ
レインウェア 1式 上下
上着
着替え
ザックカバー
カメラ・カメラケース
ティッシュ
ヘッドライト
財布
携帯電話
ストック
帽子
サングラス
シュラフ
シュラフカバー
マット
メガネ
歯ブラシ
|
---|---|
共同装備 |
GPSロガー 1
単3電池 2
地図
温度計
コンパス
ナイフ
テント・ポール ソロテント
トイレットペーパー
|
感想
この日は事前の天気予報で目的地は中央アルプスに決めていたのだが、肝心なコースに迷っていた。池山尾根から空木岳→宝剣岳コースかこちらか迷ったが、人が少なそうな越百山からの周回ルートに決定。このルートは登山口までのアクセスが悪いので前日夜に出発する。休日割引を狙って12時くらいに高速を降りようと考えていたが、八王子で渋滞にはまり幸先の悪いスタート。最寄の道の駅に着いたときには2時過ぎ。1.5時間ほど仮眠を取って、伊奈川ダム駐車場へ向かう。駐車場は上下2段に分かれていて上段の8割ほどが埋まっている状態だった。
【1日目】
05:05〜08:50 伊奈川ダム駐車場→越百小屋
駐車場から歩き始めると若いトレイルランナーが話しかけてきたので、しばらく取りとめもない話をしながら歩く。彼はウォーミングアップがてら歩いているのだが、こちらはすでに汗が噴出。しかもここでタオル忘れに気づく。クソ暑い夏になんたる失態。
福栃平で若者と別れて登山道へ入る。登山道入口には若い女性(単独)がおり、話を聞くと同じコースの予定らしい。女性が道を譲ってくれたので、颯爽とぶっちぎるつもりで先に行かせてもらったのだが、寝不足のせいか重荷のせいか(多分単純な体力不足のせい)、すぐに息切れ。下の水場で一休みしている間にあっさり追い抜かれたので、その後は女性と行動をともにさせていただく。後ろから見ていると女性は水も休憩もとらずに淡々と同じペースで登っていく。よほどのキャリアかと思いきや、本格的に登山をし始めたのは3,4年くらい前とか。うーん、世の中にはすごい人が居るもんだ。
この日のコースは途中で水を補給できないので、上の水場で水を補給。この時点で計4.5Lほど。
女性のペース(実際にはペースを落としてもらっていたフシもあるのだが…)で登ったお陰かそれほど苦労せずに小屋に到着。
09:01〜10:00 越百小屋→越百山
越百小屋辺りから眺望が開けると思いきや、小屋を過ぎるとまた樹林帯。しばらくすると藪漕ぎの様相を呈してきて、勾配もきつい。藪を抜けるとようやく展望が開けるので、景色を眺めて息を整えながらようやく越百山に登頂。標識がある場所は明らかにすぐ横のピークより低い位置なのだが、それはご愛嬌か。
10:00〜13:13 越百山→仙涯嶺→南駒ヶ岳
気持ちの良い稜線歩き。基本的に西風が吹いていて涼しいのだが、東面を巻くような道に入ると途端に暑くなる。またハイマツが繁茂していて歩きにくい場所も多い。人が少ない山というのはそれだけ道が整備されていないということでもあるのだろう。仙涯嶺の手前では朝に話したトレランの若者と遭遇し、北沢尾根は藪漕ぎが大変で最悪だったと教えてくれた。事実、彼の足は擦り傷などが出来て痛々しかった。
仙涯嶺からの下りでは切れ落ちた崖の横を通る所があり、足がすくむ。それを過ぎて南駒ヶ岳に取り付いて最後の登り。この日の最後かつ最高峰ということもあって、体力も限界に近い。おまけに足元もあまりよくない。なんとかたどり着いた山頂は眺めは良いものの天気が今ひとつでパッとしない。天気の回復を願う意味も込めてしばらく岩の上で昼寝する。一眠りしたものの空模様がさっきより悪化していたのであきらめて先へと進む。
13:58〜14:35 南駒ヶ岳→摺鉢窪避難小屋
南駒ヶ岳と赤梛岳の鞍部から避難小屋へと下る。下り始めはガレていて、非常に歩きづらい。コースタイムは15分だが、結局20分くらいかかった。途中はさまざまな花が咲き乱れていた。そのせいなのかトイレのような香りがしていて、避難小屋のし尿問題が深刻な状態なのかと思ったのだが、小屋に近づくと逆に匂いは消えた。
水は天水だけ、麓からのアクセスも悪いという不便な小屋なためか、泊まりの客は結局自分を入れて7名(30人ほど入るらしい)でガラガラだった。トイレも意外なほど綺麗だった。崖のそばということで眺望を期待したが、崖の方は木で覆われていて何も見えず、他は南駒ヶ岳と赤梛岳に囲まれてほとんど眺めらしい眺めもなかった。前日は睡眠不足だったので、夕食をとって早々に寝床に入る。
【2日目】
04:00〜05:45 摺鉢窪避難小屋→空木岳
前日就寝が早かったせいか、夜中に何度か目が覚めたが、最終的には予定の起床時刻3時ちょい過ぎに起床。他の人達はまだ寝ているようだったので、小屋の外で食事の準備をする。飯は前日に続きパック飯+カレー。温めるだけなので小屋の天水でも問題ないし、重いので早めに消費したかったというのもある。空は満天の星空で好天に期待が高まるが、食事中にやや星が見えにくくなってきた。夜明けのせいかガスのせいかわからないが、予定通り出立する。
あたりはまだ暗いのでヘッドライトをつけて登山開始。下りで苦労したガレ場だが、登りであればまだマシか。南駒と赤梛岳の鞍部につくと、昨日は全く見えなかった木曽御岳が目の前に浮かび上がっていた。
赤梛岳への登りは小屋からの登りに比べて歩きやすく、すんなりと山頂に到着。日は昇っているようなのだが、雲に隠れているためかはっきりと目視できない。空木岳への稜線歩き中にご来光を拝めることを期待し、空木岳へ向かう。空木岳までアップダウンのある岩稜を想定していたが、登山道は稜線の西側を巻くようにつけてあって、非常に歩きやすい。が、稜線に遮られて朝日の登る東側の眺望は望めない。幸い稜線にでるまで数メートルなので、適当なところで稜線に上がってみると、ちょうどいい具合に太陽が昇る様を見ることができた。日帰り登山が多いのでこういう経験は嬉しい。ひとしきり朝日を拝んだ後に、空木岳を目指して再始動。空木岳山頂は、南側の稜線からは手前の先鋒に阻まれてピークが見えないため、スマートな姿に見える。(そこが山頂かと勘違いしていた)このピークへ登るとようやく本当の山頂が見える。そこからは多少の岩場を越えて山頂に到着。
ちなみに空木岳に到着するまでに数名の登山者とすれ違った。おそらく駒峰ヒュッテ泊で南駒までピストンするのだろう。
06:07〜07:05 空木岳→木曽殿山荘
空木岳山頂登頂時には他に1名いるだけで、百名山にしては恐ろしく静かな雰囲気だった。眺めも最高でしばらく眺望を楽しんだ。徐々に人気が増えてきたこともあり、下山後の高速渋滞の懸念もあるので後ろ髪引かれる思いで下山を開始。
木曽殿山荘への道は岩場、鎖場の連続でストックをしまっておいたほうがよかった。登山者の数も徐々に増え、登りの人を待つ時間もちょいちょい入る。岩場だけあって眺望はよいのだが、空木岳山頂が見えるスポットはなかったように思う。奥ゆかしい山だ、本当に。
木曽殿山荘では先日の韓国人遭難について話を聞いてみたかったのだが(行くのを止めたというのは本当か、他に日本人の登山者はいなかったのか等)、忙しそうに働いている人に声をかけることはできなかった。山小屋の人って気難しい人が多いみたいだし、仕方がないか。
07:05〜08:46 木曽殿山荘→吊橋
木曽殿山荘からは樹林帯に入る。10分ほど歩いたところの木曾義仲の力水で水を1リットル補給し、少し休憩。水場の前が開けていて眺めが良いのもポイントが高い。
途中から石や木の根がない歩きやすい道になるので、急ぎ足で進む。
08:46〜10:58 吊橋→伊奈川ダム駐車場
吊橋を渡って急な登り返し。標高差はたいしたことないはずだが、体が下りモードになっていて、非常に辛い。登ったと思っても緩やかながらアップダウン(アップ多め)が続き、体力を消耗。途中で少し休憩する。水を補給しておいてよかった。八丁のぞきを越えると後は下りのみになり、ようやくうさぎ平に到着。
うさぎ平からは長い林道歩き。風通しがよく、沢がすぐ隣にあるせいか思ったより涼しかったが、駐車場に近づくにつれて徐々に暑くなる。幸い、所々で林道横に流れている沢があるので、途中で顔や頭を洗ったりしてクールダウン。1時間半くらい歩いてようやく駐車場に到着。駐車場は空きスペースを利用すればまだ駐車できそうではあったものの上下ともほぼ満車。
帰りの高速は思ったより渋滞せず、5時間ほどで無事帰宅できた。
総括
素晴らしい眺望の稜線歩きを堪能できて、人も少ない最高の山行だった。
自分の体力不足を痛感させられる山行でもあった。
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