ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 3320102
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

西穂高岳〜奥穂高岳〜北穂高岳〜涸沢〜上高地

2021年06月29日(火) ~ 2021年07月01日(木)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
50:26
距離
19.9km
登り
1,980m
下り
2,565m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
1:11
休憩
0:01
合計
1:12
14:59
27
15:26
15:27
44
16:11
2日目
山行
7:39
休憩
1:52
合計
9:31
4:17
14
4:31
4:32
56
5:28
5:47
24
7:11
7:20
4
7:24
7:30
19
7:49
7:58
38
8:36
8:44
12
8:56
9:05
28
9:33
9:34
20
9:54
10:01
123
12:04
12:13
5
12:18
12:35
14
12:49
12:55
20
13:15
13:20
28
3日目
山行
9:10
休憩
1:00
合計
10:10
7:15
26
7:41
7:53
156
10:29
10:30
13
10:43
10:49
1
10:50
10:59
205
14:24
14:25
8
14:33
15:03
16
15:19
8
15:27
22
15:49
30
16:19
17
16:36
16:37
37
17:14
11
17:25
天候 曇り、晴れ、雨
過去天気図(気象庁) 2021年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
新幹線で名古屋駅まで行き、そこからは濃飛バスで現地まで。
行き:名古屋駅→飛騨高山BC→新穂高ロープウェイ
帰り:上高地→平湯温泉→飛騨高山BC→名古屋駅
コース状況/
危険箇所等
西穂〜奥穂
・ 間ノ岳は山全体がガレ石で構成されているかの如く、立っているだけで足下から崩れそうなところが多い。
・間ノ岳〜天狗岩までは落石に注意
・コース内に設置された鎖が途中で岩の裂け目に噛みこんでいるところがあるので
鎖を使う場合はよく確認してから。
・ジャンから奥穂へ向かい、ロバの耳をへつって降りるところの鎖が岩の割れ目に噛みこんでいて上半分しか使えず、足場が滑りやすくなっていたらロープを使わないと危ない。穂高小屋のスタッフと主に伝えたので、直してくれていると思う。
・ナイフリッジ通過時は雨がひどくなったが、手掛かり足がかりがしっかりしているので特に危険を感じることはなかった。

奥穂〜北穂
涸沢〜北穂は3か所コース上に雪渓が残っていて、最初の二つはアイゼンなしでやり過ごせて、あと一週間もすればコース上の雪は完全に融けていると思う。最後の北穂山頂直下の所はアイゼンが必要。小屋のスタッフがスコップと猫車で歩けるようにしてくれているので、楽に通過できるが、万が一横滑りすると涸沢まで一瞬で落ちるので、横着はしない方がいい。

松涛岩のコル〜涸沢ヒュッテ
雪渓の表面がかなりぐずぐずになって滑りやすいので、斜度が緩くなるまではキックピックでしっかりと垂直に降りた方が無難。堆石している場所を狙っていけば途中で休憩できるが、堆石は崩れやすいので、足場を慎重に選んだ方がいい。

その他周辺情報 徳澤園を初めて利用したが、食事も風呂も贅沢で、館内に徳澤園の歩みや氷壁の舞台の解説もあって楽しめた。

高山駅前の「手打ちそばうどん飛騨」は地元産でその日に石臼で挽いたそば粉にこだわっている。そば粉の販売もしており、在来品種だというそば粉を買って帰った。
ムシカリ
2021年06月29日 15:15撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
6/29 15:15
ムシカリ
ミツバオウレン
2021年06月29日 15:16撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/29 15:16
ミツバオウレン
マイヅルソウ
2021年06月29日 15:20撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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マイヅルソウ
ゴゼンタチバナ
2021年06月29日 15:21撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/29 15:21
ゴゼンタチバナ
ムラサキヤシオツツジ
2021年06月29日 15:24撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
6/29 15:24
ムラサキヤシオツツジ
ショウジョウバカマ
2021年06月29日 15:27撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
6/29 15:27
ショウジョウバカマ
イワナシ
2021年06月29日 15:29撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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イワナシ
イワカガミ
2021年06月29日 15:37撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
6/29 15:37
イワカガミ
モミ
2021年06月29日 15:53撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/29 15:53
モミ
ウグイス
2021年06月29日 15:56撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
6/29 15:56
ウグイス
オオバキスミレ
2021年06月29日 15:58撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/29 15:58
オオバキスミレ
サンカヨウ
2021年06月29日 16:07撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/29 16:07
サンカヨウ
シナノキンバイ
2021年06月29日 16:10撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/29 16:10
シナノキンバイ
背丈が低いので多分ハクサンコザクラ
2021年06月29日 16:10撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
6/29 16:10
背丈が低いので多分ハクサンコザクラ
夜明け、月が見えていたので好天を期待
2021年06月30日 04:17撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 4:17
夜明け、月が見えていたので好天を期待
コミヤマカタバミ・・・だよね
2021年06月30日 05:23撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
6/30 5:23
コミヤマカタバミ・・・だよね
ようやくガスが晴れてきて、挫けそうな心に勇気の灯が。
2021年06月30日 05:39撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
6/30 5:39
ようやくガスが晴れてきて、挫けそうな心に勇気の灯が。
ミヤマキンポウゲ
2021年06月30日 05:51撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
6/30 5:51
ミヤマキンポウゲ
イワウメ
2021年06月30日 05:51撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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イワウメ
はよ晴れておくれ。
2021年06月30日 06:13撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 6:13
はよ晴れておくれ。
しかし、岩の摂理というか、自然の造形はすごい。
2021年06月30日 06:23撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
6/30 6:23
しかし、岩の摂理というか、自然の造形はすごい。
空が青くなってきた! これから向かう先が見えると、やる気が出てくる!
2021年06月30日 06:37撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 6:37
空が青くなってきた! これから向かう先が見えると、やる気が出てくる!
左手に見えますのは霞沢岳、中央奥に聳えますのは乗鞍岳・・・鼻血が出そうなパノラマに疲労が吹っ飛ぶ。
2021年06月30日 06:39撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 6:39
左手に見えますのは霞沢岳、中央奥に聳えますのは乗鞍岳・・・鼻血が出そうなパノラマに疲労が吹っ飛ぶ。
奥穂の神々しい姿にやる気100倍
2021年06月30日 07:02撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 7:02
奥穂の神々しい姿にやる気100倍
遠く白山を眺めながらハクサンイチゲ
2021年06月30日 07:32撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 7:32
遠く白山を眺めながらハクサンイチゲ
学生時代ぶりにライチョウに遭遇。
2021年06月30日 08:04撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 8:04
学生時代ぶりにライチョウに遭遇。
うーん、ガレッガレ。
2021年06月30日 08:13撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 8:13
うーん、ガレッガレ。
立っとるだけで崩れるほどのガレッぷり。
2021年06月30日 08:21撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 8:21
立っとるだけで崩れるほどのガレッぷり。
降りてきたんだったか、これから登るんだったか、後から写真見ても思い出せないくらい前も後ろもずっとこんな感じ。
2021年06月30日 08:40撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 8:40
降りてきたんだったか、これから登るんだったか、後から写真見ても思い出せないくらい前も後ろもずっとこんな感じ。
ハクサンシャクナゲが群生していた
2021年06月30日 08:46撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
2
6/30 8:46
ハクサンシャクナゲが群生していた
ぱっと見、こんなにガレガレな塊に取り付いていいのかと思ってしまう。
2021年06月30日 08:49撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 8:49
ぱっと見、こんなにガレガレな塊に取り付いていいのかと思ってしまう。
天気が崩れないせいか思ったより順調に天狗到着
2021年06月30日 09:15撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
6/30 9:15
天気が崩れないせいか思ったより順調に天狗到着
聳えてる感があるなぁ
2021年06月30日 09:16撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
6/30 9:16
聳えてる感があるなぁ
ついに槍がベールを脱いだ!
2021年06月30日 09:23撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 9:23
ついに槍がベールを脱いだ!
前穂がいい感じで挑発してくる。
2021年06月30日 09:29撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 9:29
前穂がいい感じで挑発してくる。
それにしてもよく咲いているなぁ
2021年06月30日 09:44撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
6/30 9:44
それにしてもよく咲いているなぁ
距離は短いが、気の抜けないアップダウンが多く、道のりは果てしなく感じる。
2021年06月30日 09:49撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 9:49
距離は短いが、気の抜けないアップダウンが多く、道のりは果てしなく感じる。
天狗のコルはさすがに雪が残っていた。ここで心が折れてたら岳沢に降りたくなっていたんだろうか。
2021年06月30日 09:53撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
3
6/30 9:53
天狗のコルはさすがに雪が残っていた。ここで心が折れてたら岳沢に降りたくなっていたんだろうか。
結構な斜度をひたすら登る。大分ガレっぷりが落ち着いてきて登りやすい。
2021年06月30日 10:02撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 10:02
結構な斜度をひたすら登る。大分ガレっぷりが落ち着いてきて登りやすい。
と思ったらやっぱりガレてるのね。
2021年06月30日 10:03撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 10:03
と思ったらやっぱりガレてるのね。
うーん、もう少しガスが晴れてくれたらなぁ、と雨が降らないだけでもありがたいのに、自分勝手な欲求が。
2021年06月30日 10:06撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 10:06
うーん、もう少しガスが晴れてくれたらなぁ、と雨が降らないだけでもありがたいのに、自分勝手な欲求が。
阿彌陀くじでもしたくなるような自然の営み。岩の摂理に苔が入り込み、やがてこの岩を砕いていくのだろう。
2021年06月30日 10:09撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 10:09
阿彌陀くじでもしたくなるような自然の営み。岩の摂理に苔が入り込み、やがてこの岩を砕いていくのだろう。
溶岩の固まり方なのか、流れ方なのか、自然の造形には見とれてばっかりだ。
2021年06月30日 11:13撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
6/30 11:13
溶岩の固まり方なのか、流れ方なのか、自然の造形には見とれてばっかりだ。
やっとヘルメットのようなジャンに出会えたと思ったらガスが〜
2021年06月30日 11:42撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 11:42
やっとヘルメットのようなジャンに出会えたと思ったらガスが〜
証拠写真を撮るころにはもう穂高もガスの中。この後ひたすら雨に打たれましたとさ。
2021年06月30日 11:53撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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6/30 11:53
証拠写真を撮るころにはもう穂高もガスの中。この後ひたすら雨に打たれましたとさ。
2日目、一晩中降った雨も、朝7時までぐずぐず粘ったらピタッと止んだ!
2021年07月01日 07:10撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
7/1 7:10
2日目、一晩中降った雨も、朝7時までぐずぐず粘ったらピタッと止んだ!
ああ、雪渓と雲海。
2021年07月01日 07:20撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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7/1 7:20
ああ、雪渓と雲海。
はぁ〜。
2021年07月01日 07:22撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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7/1 7:22
はぁ〜。
鳥さん、せっかくカメラ構えたのにそんなに遠くに行かなくても。。。
2021年07月01日 07:28撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
7/1 7:28
鳥さん、せっかくカメラ構えたのにそんなに遠くに行かなくても。。。
北アの山々が!
2021年07月01日 07:32撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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北アの山々が!
涸沢岳山頂のハクサンイチゲ
2021年07月01日 07:36撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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7/1 7:36
涸沢岳山頂のハクサンイチゲ
イワベンケイ
2021年07月01日 07:44撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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7/1 7:44
イワベンケイ
こんな落石が直撃したら、ヘルメットかぶってても重傷か即死だ。。。
2021年07月01日 07:52撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
7/1 7:52
こんな落石が直撃したら、ヘルメットかぶってても重傷か即死だ。。。
清々しい、朝の絶景。
2021年07月01日 07:55撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
4
7/1 7:55
清々しい、朝の絶景。
北穂まで意外に遠いな。
2021年07月01日 07:55撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
7/1 7:55
北穂まで意外に遠いな。
あっちこちにクレバスが。降るときに気を付けねば。
2021年07月01日 08:40撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
2
7/1 8:40
あっちこちにクレバスが。降るときに気を付けねば。
ハクサンイチゲは雪渓を背景にすると、よく似合う。
2021年07月01日 08:48撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
4
7/1 8:48
ハクサンイチゲは雪渓を背景にすると、よく似合う。
この雪渓もおりて行けそう。
2021年07月01日 08:50撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
2
7/1 8:50
この雪渓もおりて行けそう。
笠ヶ岳ってなかなかカッコいい。播隆上人が魅せられたのも分かる気がする。
2021年07月01日 08:54撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
3
7/1 8:54
笠ヶ岳ってなかなかカッコいい。播隆上人が魅せられたのも分かる気がする。
やっぱり穂高は岩の殿堂だなぁ。
2021年07月01日 09:01撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
7/1 9:01
やっぱり穂高は岩の殿堂だなぁ。
やっと太陽が出てきた! やっぱり陽を浴びた山は一層美しい!
2021年07月01日 09:03撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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7/1 9:03
やっと太陽が出てきた! やっぱり陽を浴びた山は一層美しい!
長野県警のヘリ。見回りだろうか、2周くらいこの山域を回っていた。それにしてもヘリは早い。奥穂上空から笠ヶ岳の向こうに消えるまでわずか30秒足らずだった。。。
2021年07月01日 09:47撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
7/1 9:47
長野県警のヘリ。見回りだろうか、2周くらいこの山域を回っていた。それにしてもヘリは早い。奥穂上空から笠ヶ岳の向こうに消えるまでわずか30秒足らずだった。。。
下山してから徳沢園で槍に登ったという人に話を聞くと、彼一人で山頂を独占できたという。来年の6月は槍に行こうかな。
2021年07月01日 09:51撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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7/1 9:51
下山してから徳沢園で槍に登ったという人に話を聞くと、彼一人で山頂を独占できたという。来年の6月は槍に行こうかな。
カッコいいなぁ。
2021年07月01日 09:52撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
7
7/1 9:52
カッコいいなぁ。
お仕事ご苦労様です。後で長野県警のホームページ調べたら、27日に66歳の男性がザイテングラードを下山中に滑落して救助要請があったらしい。
2021年07月01日 10:05撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
7/1 10:05
お仕事ご苦労様です。後で長野県警のホームページ調べたら、27日に66歳の男性がザイテングラードを下山中に滑落して救助要請があったらしい。
小屋の人がこんなにいい道を作ってくれている。ありがとうございます! 帰りはここから降りたけど、登りに使っていないので、降り始めは雪質を把握するまで結構怖くてかなり慎重に行った。
2021年07月01日 10:19撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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7/1 10:19
小屋の人がこんなにいい道を作ってくれている。ありがとうございます! 帰りはここから降りたけど、登りに使っていないので、降り始めは雪質を把握するまで結構怖くてかなり慎重に行った。
やっと北穂についたと思ったらもう槍はガスの中。
2021年07月01日 10:28撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
2
7/1 10:28
やっと北穂についたと思ったらもう槍はガスの中。
涸沢からガスが立ち上ってきて、涸沢ヒュッテも見えたり見えなかったり。
2021年07月01日 10:29撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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7/1 10:29
涸沢からガスが立ち上ってきて、涸沢ヒュッテも見えたり見えなかったり。
それにしても、えぐい斜度だ。
2021年07月01日 11:22撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
3
7/1 11:22
それにしても、えぐい斜度だ。
ガスがかかってくると、クレバスやら落石の兆候やら周囲の様子が分からなくなるので、心細くなってくる。が、早く降りたくなる気持ちを抑えて慎重に。
2021年07月01日 11:34撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
7/1 11:34
ガスがかかってくると、クレバスやら落石の兆候やら周囲の様子が分からなくなるので、心細くなってくる。が、早く降りたくなる気持ちを抑えて慎重に。
少しずつ斜度が緩くなっているはずなのに、一向に九十九歩きできる気がしない。
2021年07月01日 11:51撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
7/1 11:51
少しずつ斜度が緩くなっているはずなのに、一向に九十九歩きできる気がしない。
うーん、ここで滑ったらあの岩に激突かな。
2021年07月01日 11:51撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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7/1 11:51
うーん、ここで滑ったらあの岩に激突かな。
葉っぱの下半分に鋸歯がないので、ウラジロナナカマド。いや、普通に葉っぱの裏側見ればいいだけでしょ。
2021年07月01日 13:53撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
7/1 13:53
葉っぱの下半分に鋸歯がないので、ウラジロナナカマド。いや、普通に葉っぱの裏側見ればいいだけでしょ。
イワカガミはやっぱり岩に咲いているのがしっくりくる。
2021年07月01日 13:55撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
7/1 13:55
イワカガミはやっぱり岩に咲いているのがしっくりくる。
それにしても半分だけ鋸歯があるというのも面白い。
2021年07月01日 13:57撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
7/1 13:57
それにしても半分だけ鋸歯があるというのも面白い。
オオバキスミレ
2021年07月01日 13:58撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
7/1 13:58
オオバキスミレ
コバイケイソウ
2021年07月01日 13:58撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
7/1 13:58
コバイケイソウ
満開になるのはあと1週間先かな。
2021年07月01日 13:58撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
7/1 13:58
満開になるのはあと1週間先かな。
ミヤマハンノキ
2021年07月01日 14:00撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
7/1 14:00
ミヤマハンノキ
ベニバナイチゴ
2021年07月01日 14:01撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
1
7/1 14:01
ベニバナイチゴ
シナノキンバイ
2021年07月01日 14:06撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
2
7/1 14:06
シナノキンバイ
初めて訪れた穂高神社奥宮、明神池。いい所だった。
2021年07月02日 09:05撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
7/2 9:05
初めて訪れた穂高神社奥宮、明神池。いい所だった。
ホンシャクナゲ
2021年07月02日 09:08撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
7/2 9:08
ホンシャクナゲ
晴れてたらすごくきれいなんだろうけど、雨の中でもなかなかきれいだ。
2021年07月02日 09:10撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
7/2 9:10
晴れてたらすごくきれいなんだろうけど、雨の中でもなかなかきれいだ。
多分ラン科 オニノヤガラが一番近いかと思うけど、どうしても同定できない。
2021年07月02日 09:10撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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多分ラン科 オニノヤガラが一番近いかと思うけど、どうしても同定できない。
癒される。
2021年07月02日 09:18撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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癒される。
ニシキウツギ。錦ではなく、二色というのは、白がこうやってピンクになるから。
2021年07月02日 09:32撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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ニシキウツギ。錦ではなく、二色というのは、白がこうやってピンクになるから。
明神館の周りはカンボクが花盛り
2021年07月02日 09:39撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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明神館の周りはカンボクが花盛り
癒される道
2021年07月02日 09:41撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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癒される道
ミヤマカラマツ
2021年07月02日 09:44撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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ミヤマカラマツ
クルマムグラ
2021年07月02日 09:44撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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クルマムグラ
ベニバナイチヤクソウ
2021年07月02日 09:48撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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ベニバナイチヤクソウ
サンカヨウ。熟したら美味しいんだけど、ここのは食べちゃダメだね。
2021年07月02日 09:55撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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サンカヨウ。熟したら美味しいんだけど、ここのは食べちゃダメだね。
クサソテツかな。
2021年07月02日 09:56撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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クサソテツかな。
ヤグルマソウ
2021年07月02日 09:57撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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ヤグルマソウ
ズダヤクシュ
2021年07月02日 09:59撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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ズダヤクシュ
サワギク
2021年07月02日 10:07撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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サワギク
エンレイソウ。さすがに花は全て終わっている。
2021年07月02日 10:14撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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エンレイソウ。さすがに花は全て終わっている。
クルマバツクバネソウに初遭遇。
2021年07月02日 10:23撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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クルマバツクバネソウに初遭遇。
散々調べたけど、花が終わっているので難しい。葉の形状から、ツクシネコノメソウか?
2021年07月02日 10:30撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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散々調べたけど、花が終わっているので難しい。葉の形状から、ツクシネコノメソウか?
バスセンター傍のグンナイフウロ
2021年07月02日 10:40撮影 by  NIKON D500, NIKON CORPORATION
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バスセンター傍のグンナイフウロ
撮影機器:

装備

個人装備
ザイル スリング カラビナ ピッケル アイゼン(10本爪) 長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー サブザック 行動食 飲料 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ツェルト カメラ ポール シェラフ ヘルメット
備考 ソールの固い靴と12本爪のアイゼン、防水キャップ

感想

6月最終週の平日にたっぷりと取った有給を最大限に生かすべく、天気図とにらめっこし、この日程で西穂〜奥穂の稜線チャレンジを決定。確か3年前?に南アルプスに登って以来の3000m級、しかも4か月間ぶっ通しの出張による不摂生で体がついていくか心配だった。

取り敢えず山に入って調子が悪ければ西穂までで引き返すことにして、テントと三脚は装備から外して20圓任離▲織奪。広島駅7:30の新幹線で出発し、ロープウェイ西穂高口駅に着いたのは14:30過ぎ。そこから西穂山荘までたった1時間程度の道のりは曇り空で大した写真が撮れないだろうとカメラをザックにしまっていたら、ミズバショウやツマトリソウ、アカモノなどに出迎えられて途中で慌ててカメラを取り出した。いつもなら汗もかかずに到達できるようなコースなのに、片頭痛がひどく、下手したら山荘で一泊したらそのまま帰る羽目になるかなと思いつつヘロヘロになって山荘に到着。

宿泊の手続きをし、宿泊カードの翌日の行き先に奥穂高岳、下山口に上高地とチェックしたら受付の女性が奥の方にパタパタと行き、男性のスタッフを連れてきた。彼が奥穂からどうやって上高地に行くんですか、と少し険し気な顔で聞くので、穂高山荘まで行って様子を見て前穂高〜岳沢か、北穂〜涸沢で降りますよ、と伝えると安心した様子で「ああ、分かりました」と返事をされる。無計画で山に入る人がいるからこういう質問をするようになったのかなぁ、などと考えつつ、美味しい夕食を頂き、19時には床に着き、朝4時まで熟睡した。

朝起きてみると片頭痛はとれており、胃のもたれも軽くなっていたので、昨夜もらっていた朝食と昼食のお弁当を楽しみに出発してみると、二張り程あったテントの上に半月が出ていて、前穂の方角があけぼの色に染まっていた。こりゃあいい天気になるかな、と期待半分で出発するも丸山に登り始めてすぐにガスに包まれてしまう。小屋の女性スタッフが朝の散歩をしていたのに出くわし、稜線の天気が持つといいですね、と励ましの言葉をもらう。西穂独標までは殆どガスの中で、片頭痛こそないものの、体力の衰えか、5分も続けて歩けないほど呼吸が続かず、何度も深呼吸を繰り返しながらゆっくりと登っていく。独標についたところで、お楽しみのお弁当タイム。おにぎり二つに山菜の天ぷらやお煮しめの贅沢な盛り合わせ。やっぱり山小屋のお弁当は山で元気の出るメニューだなぁ、と弁当グルメに舌鼓を打つ。

弁当でチャージした気力でどうにかピラミッドピークまで辿りついてみると、ちょうどガスが段々晴れてきて、見え隠れしていた笠ヶ岳がはっきりと見えだし、前方の奥穂高の塊が早く来いよと言わんばかりにその全容を現し始め、後ろを振り返れば残雪の乗鞍が霞んで見えていた。贅沢な眺めに早くも底をつきそうだった気力ゲージも一瞬で満タンになり、誰もいないのをいいことに、「おおぅ、やったぁ!」と何度も独り言をつぶやきつつ、ニヤニヤしながら西穂山頂へと向かう。

ようやく晴れてきたので足元の花や黒いナメクジやら色々なものを楽しみつつ、退屈せずに西穂高岳山頂へ到着。気が付けば体も大分山に順応し、呼吸こそ続かないものの、いつもの体力と山登り感覚が戻ってきたのを実感。天候が荒れてビバークする羽目になっても問題なく一夜過ごせるコンディションだと判断できたので、早くおいでと呼んでくれている奥穂へ向かってまっしぐら。

西穂〜奥穂は浮石やガレに注意とあったが、特に間ノ岳のガレ方は今まで歩いた登山道のどこよりも確かに酷かった。立っているだけで足下から崩れそうな箇所がいくつもあり、丁寧なルーティングと体重移動が求められるなと感じた。奥穂へ向かう方は登りがメインなのもあり、そこまで危険を感じるところはなかったが、手足のリーチが短い女性だと辛いだろうなという箇所が何か所かあった。特に濡れて滑りやすい状態ではロープは必須かもしれない。自分も降りで2か所くらいロープを使おうか逡巡する箇所があったが、天気が安定していたので不要だった。大雨だったら間違いなく使っていただろう。

天狗ノ頭までは休み休みでもコースタイムよりずいぶん短かったが、天狗のコルの次のピークで少し早いお昼を食べたら胃もたれしたのと、ジャンまでの長い登りで大分疲れた上に、そこからは天気が崩れたので奥穂まではコースタイムをオーバーした。ジャンからロバの耳を降りる所は鎖が岩の割れ目に噛みこんでいてうまく使えない状態で、なかなかスリリングだった。穂高小屋のスタッフに報告したのでうまく直しておいてくれるだろう。小屋の人達にはルートの整備から見回りから本当に頭が下がる。みんなもっと小屋を利用してしっかりお金を落としていかなきゃいかんとつくづく思う。

ナイフリッジを通過するときはだいぶ横殴りの雨になりつつあったが、手掛かり足がかりはしっかりしていて、ゆっくり安全に突破。山頂の祠についたころは横殴りの雨で、のんびり到着感を味わう暇もなく二礼二拍手一礼して小屋へと向かう。西穂山荘と同じくこちらも部屋は貸し切り状態。これを味わうともうシーズン期の山小屋に泊まりたくなくなる。これからはシーズン期=テン泊、オフシーズン=山小屋泊で行こうか。夕食まで大分時間があったので、山小屋のお姉さんに作ってもらったホットココアで冷えた体を温めながら地図を読み込んだり、小屋に置いてある穂高関係の本や記事に目を通したりして贅沢な山時間を過ごす。こんな風に過ごす時間がいつまでも続けばいいのに。

夕食はストーブを炊いた部屋を貸し切り状態で一人ご飯。テントでの自炊も最高にうまいが、山小屋飯も負けないくらい最高にうまい。何より人が作ったご飯というのはありがたみもあり、後片付けまでしてもらえるという特典付きなので、これまた違った味わいがある。食事を終え、夕日を拝めないものかと何度も外を眺めるが、雨もガスも晴れることはなかった。明日の雪渓下りに備えて今日も早く寝ようと布団に入るも、太陽がでていないとはいえ、20時近くまではカーテンのない部屋は明るく、結局暗くなるまで布団の中でまんじりとしながら、ゆっくりと眠りに落ちた。

三日目は明け方からザーザー降りの音が激しく、土砂降りが止まなければ前補から降りるか、北穂の南稜コースで降りるか判断を迫られるなあと思いながら、布団を這い出す。経験則で言えば大体7時くらいには雨が上がるはずだけどと淡い期待をしながら朝食を済ませ、だらだらと出発の準備をしながら、山小屋の主と世間話をする。なんでこの時期はこんなに人がいないのか不思議に思って尋ねると、最近はピッケルやアイゼンを使うテクニカルな登山をする人が少なくなったとのこと。ゴールデンウィークはそれなりの人出だったが、それでも随分少なかったそうだ。何よりびっくりしたのは、Amazonかどこかの通販で買った中華性のエックス型アイゼン?なるものを携えてきた登山客がいたとのこと。一瞬で壊れて用をなさなかったそうだが、命に係わる道具だというのに、聞いていて背筋がぞっとした。そんなものが売れる、使う人がいる世の中というのは恐ろしい。

準備万端、さぁ、と外に出るとちょうどピタリと雨が止み、眼前には峰々の間に雲海が広がっていた。もう鼻血出し過ぎて血が足りなくなりそうだというくらいの風景に今回の登山の目的の満願成就を確信する。ちょっとザイテングラードの方を覗いてから、涸沢岳へ登る。山頂まではあっという間で、360度の素晴らしいパノラマ。分けても槍とその奥に連なる北アルプス中央の主峰たちが得も言われぬ景観を創り出しており、眺めても眺めても飽き足りない。中国語で「百看不腻」(百回見ても飽きない)という言葉があるが、まさにそれ。

涸沢岳まであっという間だったから、北穂までも実はあっさりいけるかなと思ったけど、甘かった。途中で登山道まで雪渓が迫っていて、いちいちアイゼンつけるのは嫌だったので、乗り越すのにちょっと苦労したりして意外に時間を取られた。というよりも道中の景色が良すぎて写真撮ってばかりいたからかもしれない。松涛岩のコルの所は残雪120%で、多分北穂小屋のスタッフがシャベルと猫車で道を作ってくれていた。この雪渓を涸沢へ降りるのかと下を覗くと、見た目垂直の絶壁感に少しビビる。何より表層の雪が柔らかすぎるのと、まだらに固く凍ったのが混じっているのと、あちこちクレバスが出来ているのとで、結構難しそうに見えた。

北穂山頂に着くともう槍には雲がかかり、涸沢からはたっぷりとガスが上がり始めていた。とりあえずは北穂小屋のテラスでいそいそとお弁当を開けると、朴葉寿しにアユ(だったか?)の幼魚の甘露煮などが付いていて、降りの体力チャージ完了。天気が完全に崩れるまでに早い所降りようと松涛岩のコルへと引き返す。それにしても下を見ると本当に崖に雪がへばりついているだけにしか見えないから不思議だ。ピッケルをしっかりと差し込み、斜面に正対して一歩ずつキックピックで階段状にゆっくりと降りていく。表層が柔らかすぎて5回蹴り込まないと、ステップごと真下にずり落ちるので、かなり体力を使う。次に雪渓降りをするなら6月上旬までだなと思いながら、ひたすら蹴り込み続ける。

堆石地帯をうまく経由して休み休み降るも、なかなか九十九歩きできる所まで行かない。かかとをかなり強く蹴り込んでようやくサイド歩きが出来るくらいなので、垂直にキックピックで降りるほうがまだ早かった。休憩ポイントまで5mくらいだなと気を抜いたら一瞬で滑り落ち、この時期の雪渓歩きの難しさを実感。休憩ポイントから雪渓に戻るときも一瞬滑ってしまい、全力でピッケルとアイゼンつま先で制動し、肝を冷やした。そういえば雪渓歩きは数年のブランクがあったから、当然と言えば当然かもしれない。やっぱり安全なところで訓練して感を取り戻してから行かないと、危ないと反省。

ようやく斜度が落ち着いたところで滑落停止訓練なんかで遊びながらヒュッテへ向かっていたら、南鐐ルートとの合流点を少し行き過ぎてしまい、引き返すのに堆石地帯を使ったらこれまた足下確認不足で足下の堆石がまるごと崩れ落ちて見事に一回転し2mほど転落した。ザックとヘルメットとグローブに守ってもらったが、諭吉一人では足りないグローブに見事な穴をあけてしまった。山場を越えて気が抜けていたとこれまた反省。

南稜ルートに乗っかり、ウラジロナナカマドやミヤマハンノキ、コバイケイソウなど木々や花々を楽しみながら降る。ヒュッテについたころは雨が降り出し、時間も15時近かったので徳澤園で泊まることにし、連絡を入れる。コースタイムだと夕食時間を過ぎるので、横尾で一度連絡を入れてくれと言われる。本降りになってもいいように土砂降り対応完全装備を整え、ヒュッテを出発したのは15時過ぎ。道がハイキングルートばりに良かったのでいいペースで歩けて、夕食時間にギリギリ間に合った。

徳澤園、お風呂があるとは知らず、夕食もステーキや川魚の塩焼きなどスペシャルコースだとも知らず、ただただ感動して疲れを癒した。井上靖の氷壁の舞台ということで館内に色々と掲示物があり、楽しめた。氷壁は読んでいたけど、ナイロンザイル事件が実際にあった出来事だということを、ここに泊まって初めて知った。自分は氷壁を読んで冬季はおろか、クライミングはするまいと思ったクチだが、他の人はどうなんだろう。

最終日は雨だったのでカメラをザックにしまって歩いたが、あまりに花がきれいなので、途中でカメラを出し、傘を差しながら写真を撮りまくった。上高地バスセンターに着いて名古屋行きがないか尋ねると、今は便がなく、夏の間だけだという。自分の中では今はもう夏だと思っていたけど、どうやら違うらしい。結局上高地→平湯→飛騨高山BC→名古屋駅と三便使った。飛騨高山ではバスの待ち時間でちょうどお昼をゆっくり食べることができ、駅前の「手打ちそばうどん飛騨」の暖簾に惹かれてふらりと店内へ。飛騨地元産で石臼挽きにこだわっているという案内に期待度Max。が、十割蕎麦も山菜セットも完売とのことで、がっかりしつつも二八の天ざるそばを注文。山菜たっぷりの天ぷらで、南瓜も蒸かしてから天ぷらにしたらしい柔らかさで、なんだかんだと大満足。そば粉販売してますとの張り紙をみてお土産にそば粉を注文。地元産で在来種のこだわり品と説明され、思わずニヤけてしまった。家に帰って早速蕎麦掻にして食べたら、くらくらするほどの蕎麦の香りと最高の粘り具合に感激したのは言うまでもない。

最高の有給休暇を過ごすことが出来て幸せ一杯夢いっぱいの日々だった。





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