58/100 笠ヶ岳（笠新道）（2021-05-29）

2021年05月29日(土) [日帰り]

• GPS: 08:50
• 距離: 20.6km
• 登り: 2,158m
• 下り: 2,183m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:20
• 休憩: 0:25
• 合計: 8:45

4:57 新穂高温泉バス停
4:57 新穂高登山指導センター
5:04 5:07 登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)
5:19 5:20 お助け風穴
5:31 中崎橋
5:40 笠新道登山口
7:45 杓子平
8:31 8:32 笠新道分岐
9:06 抜戸岩
9:32 笠ヶ岳山荘
9:45 9:51 笠ヶ岳
9:55 笠ヶ岳山荘
10:11 抜戸岩
10:48 10:49 笠新道分岐
10:51 10:52 分岐指導標（仮称）
11:14 11:20 杓子平
12:52 12:53 笠新道登山口
13:01 中崎橋
13:12 お助け風穴
13:24 13:26 登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)
13:31 13:33 新穂高温泉駅
13:35 13:36 中崎山荘 奥飛騨の湯
13:42 ゴール地点

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

写真

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撮影機器：

iPhone SE (2nd generation) Apple

感想

都まんじゅう

北アルプスは笠ヶ岳に登ってきた。
槍や西穂から見てはそのなだらかな広がり方に優しさを感じた山だった。
とんでもない。「岳」という名に相応しく急峻で手強い山だった。

今朝は通り雨で朝5時に開始した。山ではかなり遅い方だ。距離の短いクリヤ谷で行くか一般的な笠新道で行くか最後まで迷った。
決めてはやはり雨だった。
クリヤ谷は渡渉があり増水時は良くない、そして今は雪解けシーズンだ。
新穂高の脇を流れる轟音は笠新道を選択しろというかのような流れだった。

新穂高から3km程度は緩やかな登りで400mほど標高を稼ぐ。堰堤などの作業用林道も兼ねており歩きやすい。しかし新穂高は穂高方面に行くのも長い林道がある、どちらも帰りは辛い。
林道が終わり登山口に差し掛かると左手に水場がある。この時期の水は冷たい。ありがたいことにシェラカップも置いてある。

この山の核心部はどこか？と聞かれたら間違いなく登山口から杓子平に出るまでの尾根登りと私は答えるだろう。標高にして1000mを一気に登っていく。道は狭く特に標高2000mを超えると急峻だ、漏れなく雪渓つきである。待ったなしだ。
それでも2000mを越えて樹林が少なくなると振り向けば穂高連峰が雄大に構えている。どちらというと所謂南鎌に登ることが多かった私にとってこの峰々を見るのは実に新鮮であった、快晴だったらどんなに素晴らしかったことだろう。

幸か不幸か往路はガスで怖さは無かったが下山時に風向きが変わり一瞬晴れた姿を見て驚いた、よくこんな雪の壁を登ってきたなと。

杓子平一帯の雪は比較的固い。アイゼンはあまりささならないので横向きなどは足に負担がかかる。
ならば稜線は歩きやすいだろうと考える。とんでもない、踏み抜き地獄だ。思うように進まないのが本当に疲れた。
そのような状態で雷鳥を見れた時は嬉しかった。久々の雷鳥である。
行きはオス一羽、帰りはツガイ一組を見た、安全な下山はこれを以て保障された。

稜線から山頂までは約2kmほどある。いくつかピークをやり過ごし笠ヶ岳山荘手前から最後の登りが始まる。稜線に出ると風向きが北寄りに変わった。吹上で非常に寒いのだが所々ガスも晴れたときがあった。その時この山の雄大さを部分的ながら感じることができた。
それでも山頂で真っ白なのは雨男の運命だろう。

また機会があれば登りたいがピストンするくらいなら縦走の終着点としてやってみたい。