戸隠山〜ラスボス高妻山 水不足で熱中症!
- GPS
- 10:43
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,829m
- 下り
- 1,826m
コースタイム
- 山行
- 9:39
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 10:42
天候 | 曇り〜下山すると晴れ(お約束) |
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過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
標識はちゃんとしているし、迷いやすい所はない。 高妻山の最後の急登は石が浮いているので注意。 |
その他周辺情報 | 牧場内の岳で戸隠蕎麦食べた。 中社を入った所にある戸隠神告げ温泉に入った。 |
写真
装備
個人装備 |
レインウェア(上下)
Tシャツ
長袖シャツ
ズボン
靴下
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
時計
サングラス
タオル
カメラ
ヘルメット
トレッキングポール
エマジェンシーシート
手袋
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感想
車中泊していた高妻山登山者駐車場(戸隠キャンプ場前)からスタート。まだ薄暗いうちからさかさ川歩道を歩き始める。随身門をくぐると、両サイドに立派な杉?が並ぶ。戸隠神社奥社(1340m)の前に登山口はある。登山届けを出して、予定通り5時に登山開始。
いきなり急登、2km弱で600mぐらい上げる。まだ涼しい時間のはずなのに暑い。苦しくなってそろそろ休憩しようかなと思ったら、突然視界が開けて岩山が見える。百間長屋の先に垂直の鎖が垂れ下がっていて祠が見える。登ろうかと思ったが、息が荒いので先を急ぐ。この先から鎖場が連続する。トレッキング・ポールをしまって、ヘルメットを装着、カムもセットする。しばらくの鎖場は斜度もないし、足場もあるので、難しくはない。ひとつずつ鎖の数を数えていたが、面倒くさくなってやめた。
胸突岩はかなり垂直で登るのは良いけど、降りたくはないと思った。ここを登り切るとついに蟻の塔渡りが見えた。看板には、「自信がない場合は、勇気を持って引き返しましょう」って書いてあるけど、胸突岩を降りる方が難しそうだぞ。あそこを降りるぐらいなら、ここを渡る。ぜひこの注意書きは胸突岩の前に書いておきましょう。
落とし物をしないように荷物を点検して、恐る恐る進む。最初は鎖があるが、あんまり使わなかった。50cm幅の両サイドがキレ落ちたナイフリッジ。自然とハイハイになってしまう。左側はガスで下が見えない、右はエスケープルートが見える。落ちるなら右側だなと思った。半分ほど行くと上に立てなくなるので、横に足をかけて蟹のように進む。たぶん、最後が剣の刃渡りで、反対側に足をかけてやはり蟹スタイルで攻略。ビデオを見返すと、剣の刃渡前でザックを降ろして何か荷物を出し入れしている。「こんな所で何してたんだろ?」まったく記憶にない。戸隠山の蟻の塔渡りは難所として有名だったので、前の晩から緊張していました。短いので割とあっさりと怖くなく通過出来ました。ガスで下まで見えなかったからかな。これが倍の距離あったらヤバいと思います。
蟻の塔渡りから眺めの良い八方睨(1900m)を経由して、7:05戸隠山山頂(1904m)到着。残念ながらガスが上がっていてあまり視界が良くなかった。
この日は戸隠山と高妻山の2座縦走なので、ここで1/2の仕事が終わったと思っていた。後でそれが大きな間違いだとわかるのだけど……。
戸隠山を後にして、九頭龍山から一不動を目指す。標高差のない稜線歩きをイメージしていたのだが、実際はかなりのアップダウンがあって九頭龍山に着く頃には、ヘロヘロ。たまにガスの切れ目から見える垂直な岩とか、飯綱山とか、戸隠牧場とか、キレイな花に癒やされつつ歩くが、脚は重い。意外と暑いので異常に汗が噴き出て、水を消費する。この日はプラパティスに2リットルの水、ペットボトルのスポーツドリンク600ml、この時点では十分に足りると思っていた。
8:30一不動(1747m)に到着。とにかく暑くてボロボロ。奥多摩の鋸山×2ぐらい体力消耗している。避難小屋の前に座り込む。ゼリーとアミノバイタル補給。名古屋から来た二人組と会話してやる気をもらう。
一不動からは、カウントダウンしていくので気持ちは楽。六弥勒まで厳しいアップダウンもありながら200m標高を上げる。帰りはここから牧場まではほぼ下りのはず(地図眺めただけだけど)。
六弥勒からは、下りがある度に帰りに登り返さなければならないので、下りで脚を休められるとも思わなくなり「もう下るの嫌だぁ」と泣きながら下る。何度も山が見えると「あれが山頂だと良いなぁ」と思う。気分は鋸山×4ぐらい。
ログを見ると10:00に八観音を通過している。だんだんカメラを出すのも億劫で写真も撮らなくなっている。九勢至で視界が開けて、「吉田口から見る富士山のような」巨大な山が見える。
「半端ないラスボス感、高妻山降臨!」
ここで引き返そうかと思った。あと350m登れば良いんだ。ポメラニアンだって登れる高さだと思い直して、脚を進める。
なぜか何度も道を譲ってもらえるので、「もうヘロヘロなんで、道譲ってもらわなくても良いです」と言ったら、「すごいスピードで近づいて来るから」と返された。「止まったら二度と脚が動かなくなる」と思っていたからで、おそらくすごい形相で登っていたのであろう。最後の登りは妙な連帯感が生まれる(蛭ヶ岳とか、平ヶ岳とか)。ラスト150mからは鎖、ロープが出てきて、石が浮いていて嫌なので、ポールをしまって、ヘルメット装着。ついでにカムもセット。
ついたと思ったら十阿弥陀、本当の山頂は、金峰山のような岩の先にある。割とこぢんまりとした高妻山山頂(2353m)に11:06到着。最後一緒に登ってきた二人組に写真撮ってもらう。ガス、曇り気味で景色が望めなかったのが残念。小倉マーガリンのコッペパンで昼食。下りの脚を確保するためにアミノバイタル補給。スポーツドリンクは飲みきり、水が残り500ml程度、少なくなってきた。
もう少し休憩したかったが、汗がひいて体が冷えてきたので11:30に下山開始。九勢至までは鎖場、ロープ場の石が安定していないので慎重に降りていく。六弥勒までの登り返しが体力を奪い、暑くなって汗をかいて、水を消耗する。
12:48 弥勒新道を下り始める。ここから牧場まではほぼ下りである。弥勒尾根1596m点手前にちょっと登りがあるのだが、ここで水がなくなってしまった。標高が下がって、しかも1日でもっとも暑い時間である。登り切ったところの木陰で休憩し、なるべく汗をかかないようにペースを抑えて下る。それでも、暑さでフラフラになって頭が痛い。軽い熱中症にでもなったのか? 時計の標高を見てカウントダウンしながら下って、そろそろ限界かなと思い出した頃、沢の水音が聞こえた。顔を洗って、腕、首筋をタオルで冷やして、生き返った。さすがに牧場脇を流れる水を飲むのはヤバイと思ったが、うがいした。
牧場は直射日光を浴びて日干し状態、しばらく行くと飲めそうな水があったので、やっと飲んだ(お腹下さなかった)。サイフを車の中に忘れたので、牧場内の自販機や美味しそうな牛乳が恨めしい。14:50 駐車場に戻ってきた。
Tシャツだけ着替えて、牧場内に見つけた蕎麦屋さん(岳)に引き返す。手打ちの戸隠蕎麦美味しかった。戸隠神告げ温泉に入って、汗を流す。
翌日から妙高山〜火打山をテント泊の予定だったが、台風が接近して、天気が荒れる予報になったので、帰宅することに。今帰っても渋滞にはまるので21時まで仮眠を取った。
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