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Yamareco

記録ID: 340331
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

富士山

2013年07月26日(金) ~ 2013年07月27日(土)
情報量の目安: A
都道府県 山梨県 静岡県
 - 拍手
nanaibashi その他4人
GPS
32:00
距離
8.4km
登り
1,440m
下り
1,438m

コースタイム

7/26
5合目12:00、8合目17:00(白雲荘泊)
7/27
8合目00:00、山頂04:50、下山開始05:30、5合目10:30
天候 晴れ時々曇り一時雨
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
コース状況/
危険箇所等
ともかく人が多い。もう二度とごめん。
撮影機器:

感想

いまから10年ほど前、富士山に登ったことがあります。そのときは、ひたすら続く不毛の登山道と、予想を超える寒さに閉口し、もう二度と来るもんか!と固く心に誓いました。

 今回、あえて二度目の富士山に登るつもりになったのは、ひとえにチビと富士山を登ってみたい、という一点につきます。

 10年連続富士山登山を呼び掛けているカズのツアーに合流し、社内外の知人・友人に声をかけ、35人前後の参加者とともに、7月26日有休とって富士山に向かったのでありました。

 朝7時30分、新宿集合して貸し切りバスで出発。10時過ぎには富士吉田口5合目のレストハウスに到着したところ、すでにこの時点で人、人、人…。
 世界遺産登録効果は、半端ない!
 まぁ、天気が回復気味なのが、救いといえば救いですが。

 あたしらのパーティーは、王子とその息子の遼君(高1)と舞ちゃん(中1)、そしてあたしとチビ(高1)。
 11時ごろ5合目を出発、高山病に気をつけながら、ゆっくりゆっくり歩きます。

 とはいえ、ともかく人が多いので、前にのんびり歩いてるパーティーをぬかすと、ペースが崩れ、あとから割り込んでくる人がいるとペースが崩れ、ってな按配で、自分のペース通りに歩くのがかなり大変です。

 登山経験者ならだれでもご存じですが、山で疲れないように歩くために必要なことは、自分のペースを把握し、そのペースをかたくなに守ることなのです。

 夕方5時半、8合目の白雲荘到着。

 早速カレーハンバーグの朝食を済ませ、外でお湯沸かしてコーヒーでも、と思ったら、急にザーザー降りの雨が降ってきました。

 そのためこの日は夕方6時半には就寝。深夜12時に起きて頂上での御来光を目指します。

深夜12時起床。隣で寝てたはずのたろさ、ときち、ぴょんきち、ばちゅーらEパーティーは一足先に出発した模様。、念のため雨具も付けて完全装備のうえ、朝食もとらず小屋を出ます。

この時期の富士山は24時間営業。こんな時間なのに延々と下から上まで、ヘッドライトの光列が続きます。

9合目の手前で、舞ちゃんが高山病にやられ、動けなくなりました。
暖かいホットココアを作って飲ませたので、少しはましだったようですが、9合目の小屋の前でギブアップ。王子が付き添うことになったので、遼君とうちのチビを連れ三人で、山頂を目指します。

この時の教訓:ツェルトを持ってきた方が良かったかも。

「寒いよ」「眠いよ」「頭痛い」の三つのセリフを延々と聞かされながら、なんとか4時半ごろ頂上到着。ちょうど朝日が昇るところです。

何とか天気も回復し、御来光はバッチリ。でも、チビも遼君もあまり感動した様子なし。なんとなく、いやな予感…。

山頂はそれこそうじゃうじゃうじゃうじゃ人がいて、ちょうど事故で電車が止まった新宿駅山手線ホーム並みの混雑。集合ポイントに向かおうにも、人が多すぎて満足に進めません。

何とか人の少ないところにたどり着くと、Eパーティーの面々が。

お鉢めぐり起点の鳥居のところで写真を撮り、子供たちが寒い寒いとうるさいので、前回果たせなかった頂上でのたばこを吸ったらとっとと下山。

この下山路も、ひたすら長く(後から聞いたところでは、ジグザグコーナーが48もあるそうな)、また火山岩の道は歩きにくく、おまけにわんさか人がいるもんだから、スピードもあげられず、ということで、5合目の集合地点に戻ってきたのは10時半。

その5合目の手前で、二人で歩きながら、チビはこう言いました。

「アッパ、もう由奈を山に誘わなくてもいいからね。二回山を登ったけど、何がいいのか全然わからなかった。もし由奈が山に行きたい、って言ったら、また連れてってね」。

ガーン!!!

・・・ショックで言葉が出ません。

5合目でコーラを飲みながら、遅れたパーティーを13時まで待って、ふもとの温泉「ゆらり」で温泉浸かってビールを飲み、新宿に帰ってきたのは夜10時ごろ。

チビの「もう、山誘うな!」宣言を受けて立ち上がれないまま、二度目の、そしておそらく最後の富士登山は幕を閉じたのです。

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