8/11〜15【剱岳(富山・2999m)】はじめての剱岳別山尾根、秋雨前線で仙人池ヒュッテ三連泊
- GPS
- 26:00
- 距離
- 32.2km
- 登り
- 3,565m
- 下り
- 3,563m
コースタイム
天候 | 11日 晴れのち曇り 12日 曇りのち雨 13日 雨 14日 大雨 15日 小雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
立山黒部アルペンルート https://www.alpen-route.com/index.php |
コース状況/ 危険箇所等 |
剱岳(別山尾根)、劔沢雪渓、真砂沢〜劔沢二股〜仙人池ヒュッテ 常に状況が変わるので、都度小屋で確認 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
<秋雨前線で仙人池ヒュッテで3連泊>
剱岳、池ノ平山を登りながら立山室堂から黒部欅平まで4泊5日の行程で縦走するつもりだったが、剱岳には登ったものの、その後、秋雨前線の停滞で仙人池ヒュッテで3連泊してのんびり佇んできた。
【1日目 8月11日(水)】 晴れのち曇り
当初予定:立山室堂→立山縦走(雄山、大汝山、富士の折立、真砂岳、別山)→劔沢小屋
実際:当初の予定通り
○新幹線、地鉄、アルペンルートで室堂へ
富山から立山行きの地鉄電車はほぼ登山客で座席が埋まっていた。
富山駅からの室堂直行バスは今年運休。
あれば乗り換えなしで便利なのだが、立山黒部アルペンルートでケーブルカー、高原バスを乗り継いで室堂。
○自分にはハンディGPSは合わない?
室堂からスタート。
有名メーカーのハンディGPSのスイッチをオンにしたが、なかなか現在位置を拾ってくれない。
一の越手前でようやく衛星信号を拾ってくれて現在位置が表示されるようになった。
谷筋でもないのに「衛星信号ロス」を連発。
すぐに電池消耗して、持ち時間がスマホと変わらず。
持ってきた電池をすべて使い果たし、結局スマホのGPSに切り替え。
家に帰ってきた後、ファイルのダウンロードもできず。
編集ソフトをインストールし直したがうまくいかず。
端末買うくらいなら、モバイルバッテリー買った方が良いかもと思った。
○立山縦走
雄山でご祈祷を受け、宮司さんの話にすっかり引きこまれる。
ついでにおみくじを引く、中吉。
大汝山、富士の折立、真砂岳、別山と縦走し、劔沢小屋へ。
この時は晴れ間も見えて、のんびり気分
○剣沢小屋
夕食時に、小屋オーナーの佐伯新平氏より別山尾根の説明を受ける。
説明資料もいただく。
就寝までの間、地形図と資料を見ながらおさらい。
【2日目 8月12日(木)】 曇りのち小雨
当初予定:剣沢小屋→剱岳→剣山荘→剣沢雪渓→真砂沢ロッジ
実際:剣沢小屋→剱岳→剣山荘→剣沢小屋→剣沢雪渓→真砂沢ロッジ→仙人池ヒュッテ
○別山尾根、こわかった
剱岳には何度か登っているがすべて早月尾根から。
はじめて別山尾根だった。
一番身の危険を感じたのは、やはり下りの「カニのよこばい」。
前に何人もいたのが良くて、特に直前の人が慣れている方だった。
「下を見過ぎず、足元を見る感じだと良いですよ」と言ってくれたので行けたと思う。
ちなみに、よこに行くのは最初だけ。
あとは鎖で下って、ハシゴでさらに下る。
早月尾根が良いね(笑)
○剣沢雪渓へ
剣沢雪渓の状況は、朝剣沢小屋を出るときに、オーナーさんから教えてもらう。
特に雪渓は、日に日に状態が変化していくので、最新の情報で行かないといけない。
地図では、剣山荘から剣沢雪渓へつながるルートがあったが、剣山荘によればあまり状態がよくないとのこと。
勧めに添っていったん剣沢小屋から雪渓へ向かうことする。
途中、富山県の山岳警備隊の方とすれ違う。
○急遽、宿泊先を仙人池ヒュッテへ
真砂沢ロッジに着いたが、翌日は天候悪化で、小屋主の坂本心平氏によれば剣沢二股までが通行できなくなる可能性が大きいという。
それなら、この時間(やがて15時)からなら今のうちに仙人池ヒュッテへということで変更。
仙人池ヒュッテは、当初宿泊の予定がなかったが、たった一人入り込んだ形となったにもかかわらず、小屋に着くとお風呂が用意され、カレーを出してくれた。
【3日目 8月13日(金)】 雨のち大雨
当初予定:真砂沢ロッジ→仙人峠→池ノ平山→池ノ平小屋
実際:仙人池ヒュッテ停滞
○阿曾原温泉へも考えたが断念
秋雨前線の影響で、昼過ぎから大雨の予報。
それなら予定を1日短縮して、池の平へ寄らずに、阿曽原へ下りた方が良いかな。
確認してもらったら、仙人ダム近くの丸太橋を通過する時間帯と大雨が重なるのでお勧めできないとのこと。
何しろ、まだ歩いたことのないルートで、自分の感覚が全くなくので、停滞を決める。
○電波拾いに散策
仙人池ヒュッテは電波が一切届かない。
auのみ窓際に端末を置いていると、晴れていればときどき1本アンテナが立つそうだ。
小屋の人に教えてもらった、電波拾いのスポットへ。
午後は食堂で読書。
○翌日は偵察のつもりだが…
翌日の天気も優れない。
渡渉点まで行きダメそうだったら引き返してくる、「偵察」のつもりで、翌日の弁当も頼んでおく。
仙人ダムに行くか、剣沢二股に行くかは、翌朝決めることにした。
仙人池ヒュッテで用意してもらった部屋は2階にあり、トタン屋根に落ちる雨の音で状態が分かる。
昨晩は、それこそ叩きつけるような音が一晩中響き、耳栓をして寝た。
【4日目 8月14日(土)】 大雨
当初予定:池ノ平小屋→仙人峠→仙人池ヒュッテ→阿曾原温泉小屋
実際:仙人池ヒュッテ停滞
○3連泊決定
ザアザアの雨の朝。
仙人ダムの選択肢はない。
まずそこまでの間、温泉小屋付近の渡渉点、そもそも仙人谷沿いの道、あと何と言っても渡渉点直前の超長いハシゴを雨に晒されながら行ける自分が全く想像できない。
では、戻るとするか。
しかし、というかやっぱり、剣沢本流が増水して剣沢二股は通行止に。
3連泊が決定した。
○のんびりと過ごす
読書な一日。
午後のティータイムに手作りのケーキを振る舞ってくれた。
風呂も2回入った(笑)
○翌日は室堂へ、汗をかくところは2か所
剣沢本流は雨が小康状態であれば、通行できるだろうとのこと。
何よりも、自分で歩いてきたので状況はある程度想像できる。
翌日の行程を練る。
真砂沢ロッジ、剣沢小屋、剣御前小屋それぞれの通過予定時間や、宿泊地とするか、その先を行くかの判断する時間などを決める。
汗をかくところは、剣沢二股〜真砂沢ロッジ間の渡渉やへつり通過で「冷や汗」。
剣沢雪渓の登りで「大汗」だろう。
夜、前の晩よりも激しくないものの雨は依然として降り続いている。
川の状況はどうだろう、不安。
【5日目 8月15日(日)】 雨のち曇り
当初予定:阿曾原温泉小屋→黒部欅平
実際:仙人池ヒュッテ→剣沢二股→真砂沢ロッジ→剣沢雪渓→剣御前小屋→みくりが池温泉→立山室堂
○二度の汗はそれほどでもなく
午前中から曇りの予報ではあるものの、雨はシトシト降り続いている。
雨が落ち着けば川の水は、2、3時間で水位を下がるらしい。
時間帯の天気予報と剣沢二股までのコースタイムから7時半ごろ小屋を出る。
谷じゅうに響く剣沢本流の流れる音。
仙人新道の途中で、本流を見ると、激流ではあるが濁流ではなさそう。
土砂災害警戒情報が出ていたので、土砂が混じって濁っているかが気がかりだった。
渡渉も靴を濡らすことなく、雪渓も気温が高くなかったおかげで、二度の汗はそれほどでもなかった。
○真砂沢ロッジ
真砂沢ロッジの小屋主の坂本心平氏から、剣沢雪渓の状況を教えてもらう。
結局宿泊しなかったが、本当に助かった。
テント場で学生さんたちが「だるまさんが転んだ」をしている、楽しそう。
○室堂へ
14時までに剣御前小屋まで行ければ、室堂から美女平行きの最終バスに間にあうが13時頃に着いた。
室堂に向かうことにしたものの、雷鳥沢までの石ゴーロの下りが堪える。
ついでに、雷鳥沢から室堂までの登り返しも堪えた。
みくりが池温泉で汗を流し、室堂へ。
結局寄ることがなかった、真砂沢ロッジ、池ノ平、阿曾原温泉小屋へはいつか行ってみたい。
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