両神山 八丁尾根雨で途中撤退
- GPS
- 06:44
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 627m
- 下り
- 641m
コースタイム
天候 | 曇りからの晴れで、雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
湿り気のある岩に悩まされた。 復路は雷雨で全身びしょぬれ |
その他周辺情報 | 道の駅大滝温泉にはファミマがある |
写真
感想
9月連休に予定している劔岳早月尾根の前に
おニューの登山靴を履き慣らしておきたい
という事で、岩のある両神山八丁尾根に
7才の長男と行ってきたわけである。
朝4時に家を出て、秩父へ向かう。
星空が見えるほど天気は良さそう
秩父に入ると、どんより雲。
盆地に出る朝だけの霧かなと思っていた。
三峰に向かうと山の上は陽射しが入っていて
もう少し薄日が良いのですが、って熱中症を
心配したのであります。
道の駅大滝温泉に新しくできたファミマ。
朝6時開店、おにぎりとホットドリンクを購入。
特売の中華まんは、温め中でした↓
そこから滝沢ダムを通りすぎ、
荒れた山道をグングン進む、
前に来た時はこんな荒れていたっけかな?
途中セメント輸送車とすれ違い、
タイミング良く待避できる場所があって良かった。
やっと登山口、7時着なのに、車はゼロ。
土日なのに信じられません。
装備の準備をしていると、
息子も自分で用意してくれたのだが、
前夜に丁寧に結んでおいた30mロープを
見事に解いてくれておりました。(|| ゜Д゜)
湿度は高く、無風のため、汗が止まらない。
前に登った10年前の赤岩尾根の時と同じだ。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-264344.html
やや湿った沢沿いを慎重に歩き、
普通の山道に移行、1か所枯れ沢を横切って
高度を稼ぐ。
峠手前で上を見ると、巨大な堰堤のような
コンクリートの壁が見えた。
こんな所に堰堤なんてあったかな?
歩いていくと、それが霧の壁であることが
分かった、稜線の向こうから湧いているよう。
八丁峠に到着、やはりこの子は樹林帯が苦手で
コースタイムの150%。
まぁゆっくりやりましょ、そんな気持ちでいました。
ここから少し気を引き締めて、
登山口から被っているヘルメットに加え、
アンザイレンも用意。
稜線に出ると少しは風があり、
陽が照って、岩が乾いているって
期待を若干裏切られた。
少しだけ湿っぽい岩、足場に注意して進む。
登って降りての繰り返し、
登りでは私が先行し、下りでは長男が先行し
ロープで確保しながら進む、
ここまで人は見ていない。
なのに、西岳までに想定より時間を要した。
この山域は距離と時間がリンクしないのです。
あと、長男を確保しながら、
ロープを持ちながらなので、
私自身も情けないけど、
そんなに余裕はなく、時々ふらつく。
尾之内沢ルートの合流地点にも達して居ないところで、
山頂を諦める決断をした。
既に3時間が経過しており、
山頂往復では10時間の行動+日没タイムアウト
ってリスクが大きすぎる。
だが、長男はやっぱり山頂を踏みたいと言う。
気持ちは分かるけど、無事に下山して登山だよって
話しながら、東岳で折り返す計画に変更した。
尾之内沢コースの合流地点にて、
地図と時間と天候と体力で総合判断。
何とか東岳は行けそう、で歩き出すと
ナイフリッジの岩場が出てきた。
ここが最大の核心部と思う。
リッジの上を歩けば安心だが、
鎖は側面に付いていて、子供の足場がない。
行きは良いとして、帰りは?
そして目の前には
見慣れてしまった垂直に見える壁。
長男の気持ちを聞こうとしたら、
既に気持ちが折れているようだった。
『山頂を踏めないのなら、帰りたい』
まぁ、当たり前の気持ちだよね。
じゃ、さっきの合流地点で、少しゆっくりして
帰ろうと撤退を判断しました。
もう11時でした。
20分ほど、ゆっくり食事と給水して
降り始める、行きは気合い十分だったから、
勢いで行けたけど、帰りは集中も落ちて
また鎖かまた登りか、またまたまた…
みたいな感じで退屈でしかなかった。
鎖のクライムダウンの際に
あと少しで着地ってタイミングで下に居た長男が
私の足場に垂れ下がった鎖が邪魔だろうと思ったのか
鎖を持ち上げてしまったのです。
そしたら、私が振られて見事に落ちました!!
左手小指が変な方向に曲がったのか、軽い打撲。
厳重注意しておきました。
そして本日2人目と3人目の人にあう。
ふと南西の空を見ると、雨雲が接近中。
完璧に怪しいパターンじゃん!!!
12時でまだここ?この人たち大丈夫かなぁ。
しかも最初の人同様にお初ルートだった。
またよじ上って&よじ下ってしていると、
沢からの音なのか、水の音が良く聞こえた。
長男と、これ水の音だよね?
行きの時に聞こえたっけ?
聞こえたかなぁ?って話していたら、
ポツポツ来ましたよ。
まだ八丁峠に付いていない、本降りになる前に
せめて岩場を通過しなくては。
長男に焦らずゆっくり急げと指示を出す。
本降りの中、何とか八丁峠。
赤岩尾根の時と同じ状態。まさにデジャブ
雷雨の中、落合に向けて早歩き。
ツエルト被って待機も選択肢にあったけど、
枯れ沢の状態や暫く降り続きそうな天気に
即下山の判断をした。
前の赤岩尾根の時は、埼玉西部に大雨警報が出て
西武秩父線が止まって、
正丸トンネルから299が濁流になったことがある。
あと、滝沢ダムまでの車道も雨が降り続ければ
落石や崩落、冠水の恐れがあり、待機すれば
そんなリスクも高くなることも懸念した。
事実、滝沢ダムの手前で落石があって
2mくらいの岩が道路に転がったばかりだった。
長男のレインウエアを忘れていたのは
大失敗でした。
私は動いていれば、雨の中でも大丈夫です。
樹林帯だから風もないし、
と思っていたが、長男の登山靴は
中までビショビショになっていて
ちょっと危険な判断だったと猛反省。
枯れ沢は水量が上がっていたが
元々岩で足場を組まれていて、
安心して通過できました。
あとは、登山口近くの岩から染み出ていた
沢みたいなところの通過、滑れば本流へって
危険な箇所は、慎重に手を繋いで通過、
何とか下山完了。
車に着いて、全身ずぶ濡れだから
真っ裸で着替えましたよ。
住宅地でなくて良かった。
携帯の電波が入ってから、
妻に下山報告、長男が
『死ぬかと思った』と話していて、
私自身が山を舐めていたと
子供と行くのは、もう少し観光的な山に
しようと思ったのでありました。
おニューの登山靴はみごとに中までびしょ濡れ。
いいシェイクダウンができたかな。
前と同じブラントだから、
5分で感覚が掴めまして、
痛いところも出ずに、相性抜群でした。
さぁ、次は劔岳早月尾根、誰か一緒にどうですか?
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