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Yamareco

記録ID: 3457276
全員に公開
沢登り
谷川・武尊

谷川本谷から赤谷川本谷

2021年08月21日(土) ~ 2021年08月22日(日)
情報量の目安: S
都道府県 群馬県 新潟県
 - 拍手
Jugon その他3人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
40:22
距離
20.4km
登り
1,899m
下り
1,754m
歩くペース
ゆっくり
1.71.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
11:58
休憩
0:01
合計
11:59
距離 7.9km 登り 825m 下り 210m
6:14
141
スタート地点
18:13
宿泊地
2日目
山行
15:00
休憩
0:58
合計
15:58
距離 12.4km 登り 1,070m 下り 1,548m
6:38
549
宿泊地
16:07
16:13
80
17:33
17:45
9
17:54
23
18:17
18:18
41
18:59
19:13
28
19:41
19:42
10
21:38
21:39
53
22:36
ゴール地点
天候 曇り 一時雨 ほんの少しの青空
過去天気図(気象庁) 2021年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
谷川本谷登山口の駐車スペースに駐車。
計画では天神平より保登野沢登山道で戻って来る予定でしたが、結果田尻尾根で土合側に下山。この場合、午後4時以降の車を回収する手段はタクシーを含め、極めて困難となります。最初から土合へ下山する想定なら、土合に駐車してタクシーで谷川本谷登山口に向かうか、2台で向かって一台デポした方がよいかもしれません。
コース状況/
危険箇所等
谷川乗越手前に大きな滝があり、ロープワーク必須。
その他にも大小滝の連続。
私はモンベルのフェルトの沢足袋を使用しました。遡行に大きな不安はありませんでしたが、高巻の泥壁にかなり難儀しました。結果、大きな時間のロスに。
体力、技術ともに上級者コースであり、私は完全に力量不足でした。
谷川本谷登山口。
たま兄、今日ちゃん、増田先生、よろしくお願いします!
谷川本谷登山口。
たま兄、今日ちゃん、増田先生、よろしくお願いします!
ヒル対策を万全に、いざ出発。
ヒル対策を万全に、いざ出発。
今にも落ちそうな橋は一人ずつ。
今にも落ちそうな橋は一人ずつ。
足を登ってくるヒルにおびえながら前進。
足を登ってくるヒルにおびえながら前進。
河原でヒル退治を済ませ
河原でヒル退治を済ませ
数カ所か崖崩れの跡もあり
数カ所か崖崩れの跡もあり
水量は若干多めなんだとか。
1
水量は若干多めなんだとか。
二俣手前から関越トンネルの空気孔が見えました。
二俣手前から関越トンネルの空気孔が見えました。
二俣で休憩中にたま兄が釣り。
ここでは釣れず。
二俣で休憩中にたま兄が釣り。
ここでは釣れず。
次の休憩中の釣りで、岩魚をゲット。
1
次の休憩中の釣りで、岩魚をゲット。
岩魚は陸上を移動するそうです。
岩魚は陸上を移動するそうです。
たま兄がお腹を捌いて塩漬けに。
たま兄がお腹を捌いて塩漬けに。
次から次へと登場する滝をひたすら乗り越え
次から次へと登場する滝をひたすら乗り越え
時には高巻き
ラスボス的な大滝を見上げ、こんなところを登って行く人ってすごいなぁなんて他人事のように考えていたんですが…
ラスボス的な大滝を見上げ、こんなところを登って行く人ってすごいなぁなんて他人事のように考えていたんですが…
リードするたま兄。
リードするたま兄。
まさか自分が乗り越えることになろうとは…
まさか自分が乗り越えることになろうとは…
ラストの今日ちゃんがロープを回収してくれました。
ラストの今日ちゃんがロープを回収してくれました。
まだまだ…
でも、本当に大変なのはこの後で…
1
でも、本当に大変なのはこの後で…
泥壁を登ろうにも、フェルトの足回りではズルズルと崩れて全然登れない…無情にも激しい雨まで降ってきて動けない状態に。
結局、たま兄が救出にきてロープで確保してくれ、荷物を持ってくれ…ありがたいやら自分が情けないやらいろんな意味で凹みました(._.)
泥壁を登ろうにも、フェルトの足回りではズルズルと崩れて全然登れない…無情にも激しい雨まで降ってきて動けない状態に。
結局、たま兄が救出にきてロープで確保してくれ、荷物を持ってくれ…ありがたいやら自分が情けないやらいろんな意味で凹みました(._.)
降り出し雨で沢は茶色く濁った鉄砲水のようになり、辺りも暗くなったので急遽ここでテント泊。
夕飯は豚キムチ!
降り出し雨で沢は茶色く濁った鉄砲水のようになり、辺りも暗くなったので急遽ここでテント泊。
夕飯は豚キムチ!
場所が狭くて沢側に傾くように張るしかなかったテント。3/4のスペースに4人が寝る状態となり、私の膝辺りにたま兄の顔が…蹴り上げそうで緊張して眠れず、挙句、太腿がつって悶絶。
そして、テントは徐々に沢に向かって落ちていく…体を90度回転させ浮き上がったテントの底面に体を潜り込ませ重石に。
ありがとう…ぽっちゃり体型。
場所が狭くて沢側に傾くように張るしかなかったテント。3/4のスペースに4人が寝る状態となり、私の膝辺りにたま兄の顔が…蹴り上げそうで緊張して眠れず、挙句、太腿がつって悶絶。
そして、テントは徐々に沢に向かって落ちていく…体を90度回転させ浮き上がったテントの底面に体を潜り込ませ重石に。
ありがとう…ぽっちゃり体型。
朝には完全横倒し(笑)
1
朝には完全横倒し(笑)
私、材料投入係。
今日ちゃん、まぜまぜ係。
私、材料投入係。
今日ちゃん、まぜまぜ係。
朝食ラーメン完成。
朝食ラーメン完成。
昨日、たま兄が釣った岩魚は味噌汁でいただきました。
昨日、たま兄が釣った岩魚は味噌汁でいただきました。
一夜あけて、やや沢は穏やかになりましたが
一夜あけて、やや沢は穏やかになりましたが
なかなかの勢い。
なかなかの勢い。
ひるむわけにはいきません!
ひるむわけにはいきません!
水が冷たい…
やっと乗越。
しばし、寝る。
やっと乗越。
しばし、寝る。
赤谷川へ向かって下降。
赤谷川へ向かって下降。
赤谷川…そこは、別天地でした。
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赤谷川…そこは、別天地でした。
秘境と呼ぶにふさわしいところ。
秘境と呼ぶにふさわしいところ。
ここまでの苦労を忘れてしまうぐらいですと言いたいところですが、あまりにヘビーな道のりだったのでそれはないです。
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ここまでの苦労を忘れてしまうぐらいですと言いたいところですが、あまりにヘビーな道のりだったのでそれはないです。
でも、癒される…
でも、癒される…
来られてよかった。
3
来られてよかった。
へつる増田先生。今日ちゃんは泳いで渡り、たま兄と私は高巻きへ。再度、沢へ下りる懸垂下降はおっかなかった…
時間もかなりロスしてしまったので、この後は積極的に泳ぎました。
へつる増田先生。今日ちゃんは泳いで渡り、たま兄と私は高巻きへ。再度、沢へ下りる懸垂下降はおっかなかった…
時間もかなりロスしてしまったので、この後は積極的に泳ぎました。
沢筋が細くなってきました。
沢筋が細くなってきました。
休憩になると、寝る。
休憩になると、寝る。
じゅんじゅん、うしろ見て!
今日ちゃんの言葉に振り返る。
歩いてきた沢…美しい景色…疲れ切った体に元気パワーチャージ。

2021年08月22日 14:20撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
8/22 14:20
じゅんじゅん、うしろ見て!
今日ちゃんの言葉に振り返る。
歩いてきた沢…美しい景色…疲れ切った体に元気パワーチャージ。

やっとの思いで谷川主脈の一般登山道に合流。
やっとの思いで谷川主脈の一般登山道に合流。
この時のスイートポテトの味は一生忘れない。
この時のスイートポテトの味は一生忘れない。
何度みても感動する肩の小屋から望む主脈縦走路。
ここまでくれば…
2021年08月22日 17:33撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
8/22 17:33
何度みても感動する肩の小屋から望む主脈縦走路。
ここまでくれば…
光るみなかみ町。
2021年08月22日 17:33撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
8/22 17:33
光るみなかみ町。
二重の虹に癒され、ヘッデンの用意をして下山再開。
2021年08月22日 17:41撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
8/22 17:41
二重の虹に癒され、ヘッデンの用意をして下山再開。
熊穴沢避難小屋。
ここで夫に電話するも繋がらず、田尻尾根手前で連絡がつき、
車回収のため協力をお願いした。
熊穴沢避難小屋。
ここで夫に電話するも繋がらず、田尻尾根手前で連絡がつき、
車回収のため協力をお願いした。
もうすぐ下山口…というところでことごとく橋の崩落!
もうすぐ下山口…というところでことごとく橋の崩落!
たま兄は最後まで全員が無事に渡渉するよう配慮してくれました。
たま兄は最後まで全員が無事に渡渉するよう配慮してくれました。

感想

谷川エリア最深部。百名谷にも選ばれている美しい赤谷川の遡行…私はそんな耳心地のよい言葉しか頭に入っていなかったようです。
たま兄から1泊2日で谷川本谷から赤谷川を歩いて主脈に乗るという計画のお誘いがあり、二つ返事で参加を希望しました。
参加者は他に今日ちゃんと袈裟丸山の本も執筆された増田先生。
登山口からしばらく続くヒル街道を、靴をよじ登ってくるヒルにワーワー騒ぎながらも初ヒル体験を楽しみながら?出発したのです。
荷物は分け合って負担し、私の荷物は約20kg。これは普段、私がソロテン泊する時とほぼ同じ重さだったので問題ないと思っていました。実際、普通に遡行する上ではこの重さは気になるほどではありませんでした。しかし、谷川本谷1100mのところで出没するY字滝のラストの高巻で、モンベルの沢足袋のフェルトで泥壁に足をかけるも重みでステップが崩れて登れない…激しくなる雷雨…もがく私のところへたま兄が戻って来てくれ、ロープで確保してもらい、荷物まで持ってもらい、ようやく泥壁地獄から脱出することができたのでした。
しかし、水は濁流となり前進は困難。沢横の狭いスペースに何とかテントを張りビバーク。スマホや時計を充電する気力も残っておらず、コンデジがあるからと高を括っていたら翌日コンデジ起動せず…ロックが外れて内部が浸水。結局、肝心の赤谷川の風景を写真に収めることは叶いませんでした。ただ、その美しい光景を目にできて本当に嬉しかったです。
午後4時以降にはRWはもちろん、タクシーさえ呼べなくなるのは承知の上で、まずは安全に下山するため田尻尾根を下山しました。田尻尾根を下り始める前に、叱られるのを覚悟で夫に電話をすると長男と一緒に下山口まで迎えに来て、車の回収をしてくれました。
今回の山行記録は複雑な心境でなかなか書き出せずにいましたが、反省も込めて記録しておこうと思いました。自分の甘えが他の人に大きく迷惑をかけてしまいました…その事実に目を背けてはいけないし、スキルアップばかりを考えていましたが、誘ってもらった山行が現状の自分の身の丈をに合っているのかまずは考えて返事をすることが重要だったと思っています。

趣味の写真をメインに「赤城のふもとから山歩き」というブログを書いています。
興味のある方はのぞいてみてくださいね!
http://jkazy.hateblo.jp/

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