もう生涯行くことはないでしょう。念願の越後三山縦走達成
- GPS
- 54:20
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 2,741m
- 下り
- 2,743m
コースタイム
→地蔵小屋(10:55)→四合半(12:15)→女人堂(12:35)
→千本檜小屋(15:15)
2日目 千本檜小屋(5:40)→大日岳下稜線(6:55)→入道岳(7:20〜7:30)
→五竜岳(7:50〜8:00)→荒山標石(9:00)→オカメノゾキ・最低鞍
部?(11:00)→出雲先(13:05)→御月山(14:45)→祓川
(15:00〜15:25)→中ノ岳避難小屋(16:55)
3日目 出発(5:20)→檜廊下(6:40)→天狗平(7:40〜7:50)
→オグシハナ分岐・駒ヶ岳往復(9:00〜9:50)→オグシハナ(10:20)
十二平登山口(12:55)→森林公園キャンプ場(13:45)
→大倉口丸川屋食堂(14:45)
天候 | 20日 晴れ 21日 晴れ 22日 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【大倉口から千本檜小屋】 ○ 大倉口の駐車場は、黒土から進行方向右側の「八海山おおくらの森」の 看板を目印にするとよい。同じ場所に登山口へ通じる八海山神社里宮への 道もある。 ○ 晴天が続くと稜線の水場はアテにならないので里宮の湧き水を汲んで行くと 良い。 ○ 登山口から四合半までは急な道もなく歩きやすい。ロープウェイからの稜線 に出るとゆっくり休める場所は女人堂しかない。 壊れた地蔵堂に腰掛けての休憩も可。 ○ 千本檜小屋までは特に危険な場所はないが、休日の鎖場は混雑するので 注意が必要。 【千本檜小屋から中ノ岳避難小屋】 ○ 全般的に危険な場所はないがコースが長くバテ気味になるので気を張って 歩けば大丈夫です。「山と高原地図」コースタイムは多めに設定している。 健脚者なら休憩込みで50〜70%の時間で歩けそうです。 ○ 標識、案内板が非常に少なく、よく地図で現在地を確認する必要がある。 五竜岳や荒山の標識はピークにはあらず。オカメノゾキ、出雲先の標識はない。 ○ 中ノ岳避難小屋の天水はとても綺麗だが煮沸する必要はある。 できれば、祓川の美味しいお水を担ぎ上げるとよい。 ○ 中ノ岳避難小屋の1階はトイレ臭が漂う。二階の物音がやけに天井に響いて 気になる。平日の利用を勧めます。 【中ノ岳から駒ヶ岳、大倉登山口】 ○ 中ノ岳から駒ヶ岳間は、笹が登山道を覆っている場所が多いので、 朝は夜露で足下がびっしょりになるので対策が必要。 ○ このコースの標識は、四合、天狗平、諏訪立、グシガハナ分岐、 駒の小屋分岐で地図上の檜廊下の標識は見あたらなかった。 意外とアップダウンがあり時間がかかる。 ○ グシガハナは、展望抜群だが夏場はハエの大群が占領しているので 休憩は不可。この先、のんびり休憩できる様な場所はほとんどない。 1500メートルあたりの大岩が唯一休憩に良いが大人数は不可。 我忘峰、人松、雪見の松などの標識はなかった。 ○ 森林公園キャンプ場から大倉口に戻るには、県道は遠回りになるので 水無川対岸の自転車道を歩くとよい。 ○ 大倉登山口の丸川屋食堂は、11時から14時が営業時間だが、私が寄った ときは15時でも営業していた。あまり時間にこだわっていないようだ。 サービス満点で、缶ビール1本にお通しが4皿も出てきた。 |
写真
感想
越後三山は、10年ほど前に夏休みを利用して縦走を試みたものの登り始めてまもなく体調不良で引き返したことがある。
その後、腰の具合が良くない時期にロープウェイを使って八海山まで行ったこともあるが、いつかは全山縦走をしたいと心に秘めていた山域である。
ただ、このコースで一番の問題は、八海山と中ノ岳間のコースが最大の難所で、ガイドブックの地図にわれば12時間もかかるらしい。
二千メートル級の山なので真夏は暑くて大変だし、かといって夏場以外は日が短いので歩き切れるか心配である。
しかし年々体力は落ちていくばかりなので意を決して9月の連休に挑戦することにした。
コースは車を利用して大倉登山口から入山し、八海山、中ノ岳、駒ヶ岳、グシガハナを経由して大倉に戻る周回コースを設定した。
9月20日(金)快晴 大倉登山口→千本檜小屋
午前2時30分自宅を出発したものの、途中、環八で道路工事渋滞にはまり、かろうじて深夜料金適用1分前に関越自動車道に入った。その後は順調に走り、午前7時過ぎには大倉駐車場に着いた。平日なので駐車場はガラガラ。先行車両は1台だった。
稜線の水場は当てにならないので登山口の八海山神社で4リットル確保した。
水を入れても15キロほどだが一気に4キロ増えると肩にずっしり来る。昔は、30キロ近いザックを背負って1週間も縦走したのにずいぶん体力が落ちたものだとつくづく感じる。
大倉からの道は急勾配なところは全くなく歩きやすい。真夏の暑さほどではないがそれでも汗が噴き出てくる。今日は、5時間30分コースで千本檜までなので時間は十分ある。バテないようゆっくり登ることにした。ずっと樹林帯の道だが、時々、駒ヶ岳方面の展望が開けるがグシガハナの影になって駒ヶ岳は見えない。帰りにあのグシガハナから一気に千メートル急勾配を下るのかと思うとぞっとする。
八海山ロープウェイからのコースと合流する4合半に着いたのが12時15分。稜線には休憩するに適当な場所がない。女人堂まで行ってお昼ではちょっと遅すぎる。合流する前にあった倒壊した地蔵堂で昼食にすれば良かったとちょっと後悔した。
登山道脇の日陰を選んで軽く食事をとることにした。以前来たときは、ひっきりなしにハイカーが行き来していたが今日は誰も通らない。平日と休日のギャップが大きな山だ。
女人堂までくれば千本檜まではあとわずかだ。女人堂の日陰で再び休憩することにした。この女人堂は避難小屋だがとても綺麗だ。避難小屋特有のトイレ臭が全くしないのがいい。以前は小屋の近くに行っただけでも臭っていたが、最新のバイオトイレにしてからというものは全くトイレ臭が消えてしまった。
このバイオトイレというのをちょっと紹介すると、便壺の中はおが屑がたっぷり入っていてこの中に用を足す。その後、便器の横に設置してある自転車のペダルを漕ぐと便壺の中が攪拌され便とトイレットペーパーがおが屑と混じり合う。おが屑に入っているバクテリアが便と紙を跡形もなく分解して消滅させてしまうのである。用を足すのにひとり1人に時間はかかるがこれはよい。特に便意があったわけではないが試しに使ってみたがこれは面白い試みである。何と言っても山小屋では排泄物の始末が一番の悩みだから。
4リットルのお水を担いできたが、女人堂上にある祓川の水場は今日は割と綺麗だった。この水場は枯れることはないようだが、上方の湿地帯から湧き出るここの水は雨が降らないと茶色く色づいている。水たまりには茶色の泡が浮いているのでちょっと飲む気にはなれない。
薬師岳の急坂をひと頑張りすると千本檜小屋に飛び出す。前回足の踏み場もないほど小屋の前を占領していたハイカーの姿は今日は全くみえない。平日はいいものだ。小屋番の青年に到着を告げるとともにまずは冷たい缶ビールを頂いた。このビールのうまさが何ともたまらない。1本600円がやけに安く感じる。
ここは修験者用の宿泊施設を登山者にも開放しているので部屋は礼拝室の2階である。今日の宿泊者は私を含めて3人。東京から来たという78歳の男性と私と同い年くらいの所沢の男性だった。みんな色々な山を歩いているようで、山の話は尽きることがなかった。 早めの夕食をすませて夕日を見にすぐ裏の地蔵岳に登った。快晴過ぎで夕焼け雲の写真は撮れなかったが、東の駒ヶ岳から西の巻機山までぐるっと見えて気分爽快だった。
小屋に戻って薄暗いランプの下で各自が持ってきた焼酎やらウィスキーやらをちびちびやりながら再び山の話に花が咲いた。楽しい山小屋のひと時である。
9月21日(土) 晴れ 千本檜小屋→中ノ岳避難小屋
今日は12時間の超ロングコースを歩くので朝食も早めにしてもらった。所沢の男性も中ノ岳に行くというが出発準備に手間取っているようなので一足先に小屋を出た。どうせ足の遅い私のことだからすぐに追いつかれるだろうけど。
八海山の八峰は前回踏破したので今回は時間短縮を考えて迂回路を行くことにした。ところが稜線に戻る道をやり過ごして新開道へ入ってしまった。すぐにおかしいと思って戻ったがここで20分ほどよけいな労力を使ってしまった。大日岳下の稜線に出たとき、後から出発した所沢の男性が前を歩いていた。
入道岳の稜線は今回の全行程のうちで一番気持ちの良いコースである。正面には遠く中ノ岳が霞んで見えている。その手前の御月山が行く手を阻んでいる。入道からだらだらとオカメノゾキまで下ると今度は一気に標高差千メートルほど登らなくてはいけない。危険な経験者向きなコースだとガイドブックには書かれているが、やせ尾根ではあるもののジャンダルムに比べれば全く問題はない。ただアップダウンの激しさに参ってしまうのだ。
五竜岳の標識は山頂にはなく小さな窪みにあった。阿寺山への分岐点である。ここからが本格的な下りで尾根も痩せてくる。途中、左側が切れ落ちていてちょっと怖い場所があったので右へ右へと寄りながら歩いていたら、何かにつまずいてすってんころりん転んでしまった。どこを打ったわけではなく切ったわけでもないので気を取り直して一層慎重に歩き出した。
荒山の標識も山頂にはなく、小さなピークとピークの間に石版があった。地図には五竜岳から2時間と書いてあるが1時間しか経っていない。この先のピークで中ノ岳方面から来た若者が休んでいたのでこのことを話すと、「山と高原地図は大夫多めの時間設定をしていますよ。このコースはそんなに時間はかかりませんよ」と教えてくれた。ひょっとすると今日は12時間かからずに中ノ岳に着けるかも知れないとちょっぴり安心した。
この若者。昨日、八海山の麓、山口から八海山の難コースである屏風道を登って一気に中ノ岳まで行ったそうだ。そして今日、同じコースを戻った来たわけだが、すごい体力だと感心するばかりである。どうも地図でいう荒山とはこの若者が休んでいたピークを差すのではないかと推測する。
元気の良い若者と別れてしばらく歩いて今歩いてきた景色を写真に納めようとしたらザックのショルダーベルトに付けてあったカメラがケースごとなくなっていた。とっさに、さっき転んだときに外れたんだと思った。転んだ場所からすでに30分以上歩いているが大事なカメラをそのままにしておく訳にはいかない。縦走路に置き忘れたなら後続の所沢の男性が見つけてくれるだろうが、落とした場所は縦走路の横のブッシュの中なので普通に歩いていたら気が付くはずがない。自分で取りに行くしかないのだ。
ザックを縦走路に置いて空身で戻った。ちょうど転倒した場所からカメラを探し出したときに所沢の男性がやってきた。大夫バテているようだった。
カメラの件でまた時間をロスしてしまったが何とか日暮れまでには小屋に着けそうだ。
一気に稜線上の最低鞍部であるオカメノゾキまで下ったが案内板もないのでどこがオカメノゾキだか正確にはわからなかった。さあ、これからが今日一番の勝負所。御月山への急登である。まずは、前衛峰の出雲先への登りだがここまでが2時間半。その先の御月山の登りが2時間。計4時間半の登りである。
岩角や木の根を掴んでよじ登るようなこの4時間半のコースだが、バテないよう、ゆっくりゆっくり、それは蝸牛が歩くようなペースで登って行ったら、それでも前半が2時間と5分、後半が1時間40分で登りきった。ヘロヘロまではいかないものの喉が渇いて渇いてしょうがなく、御月山に着いた頃には手持ちの2リットルの水はすべて飲みきっていた。
さっきすれ違った若者から「御月山の先の祓川の水は最高に美味しいですよ。私なんか1リットルくらい飲んでしまいました」と聞いていたので水の心配はなかった。
御月山の山頂でひと休みするつもりだったが、眼下に祓川が見えたので記録写真もそこそこに祓川めがけて一目散に下ってしまった。
祓川は、険しい岩稜地帯にひょっこりと現れた天国のような草原地帯で、その中を祓川が小さな流れをつくっている。早速ボトルに流れをくみ込みごくごくと音を出して飲んでみた。うまい。何てうまい水なんだろう。冷たいのはもちろんだが、何とも言えないまろやかさがある。普通の水は飲みすぎるとお腹に負担がかかり食欲がなくなってしまうが、祓川の水は逆に食欲が出てくる。さっきまで食べれなかったパンやおにぎりの食べかけがすいすい喉を通っていくではない。
中ノ岳避難小屋には天水タンクがあって水には困らないようだが、こんな美味しい水なら苦労して担ぎあげても損はないと思い、今日、明日用に3リットルをザックに入れた。 道を間違えたり落としたカメラを取りに戻ったり、1時間半近くロスはあったものの何とか日没には小屋に着けそうなめどが立った。
中ノ岳は大きい。登っていて空が見えたのでもう小屋に出るかなと思いきや、まだまだその先があった。そんなことを何度か繰り返しているうち、草紅葉の草原で景色を眺めている登山者がいた。「小屋はすぐそこですよ」と教えてくれた。そのとおり、小屋はすぐその先にあった。
白装束の修験者が10人ほど小屋の前の石碑の前で祈祷していた。数人の登山者も一緒になって拝んでいる。その脇を通り抜けて小屋に入ったら1階、2階ともにほぼ満員状態だった。私は夜中に必ずトイレに起きるので1階のほうが良いのだが、例によって1階は時々トイレの臭いが漂ってくる。なるべくトイレから遠い場所にスペースを作って陣取ったものの階段が近く、あまり居心地の良い環境ではなかった。まあ、遅く着いたのだがら仕方がないだろう。
夕食前に山頂に行った。小屋から10分ほどだ。遙か遠くに八海山が見えているがよくぞ歩いてきたと思えるくらい遠い。振り向くと先月登った荒沢岳が間近に見える。その山腹に中ノ岳が影を落としている。未丈ヶ岳から見ると翼を広げた鳳のような荒沢岳だが、こちらから見ると綺麗な鋭鋒しているではないか。何で三百名山から外したのか理解に苦しむほど立派な姿をしているではないか。
今日も大変な1日だったが、目の前に見えている明日登る駒ヶ岳も手強そうである。そして、駒ヶ岳から派生したグシガハナからの急下降コース。大丈夫かな、とふと不安が横切るほど急峻だ。越後三山のど真ん中のここからはエスケープルートはないのだ。一番近い十字峡でも7時間はかかる。行くしかないのだ。
小屋で隣になったのは修験者のひとりだった。お酒が好きだが山に入ったら禁酒しているそうだ。「コーヒーでも持ってくれば良かった」とぼやいていたので、持っていたドリップコーヒーパックを分けてあげたら大層喜んでくれた。
今日の夕食は、食べ残した昼食用のおにぎりのおかゆとシーフードヌードルである。焼酎のお湯割りを飲みながら修験者の話を聞いたら年一度はお山参りをするという。明日は4時にここを出て、お昼には千本檜小屋で祈祷をし、全員その日のうちに下山するという。けっこう年配者が多いというのにそろいもそろって健脚者ぞろいである。
9月22日(日) 曇り時々晴 中ノ岳避難小屋→駒ヶ岳→クシガハナ→大倉口
昨夜は、なかなか寝ないおばさんの話し声と、トイレに起きる高齢登山者の足音、午前3時前から出発準備をする修験者のおかげで寝不足気味である。
4時半に起きれば良かったのだが3時すぎからすっかり目が覚めてしまい、3時50分には起きてしまった。ゆっくり食事をして出発準備をするが、知らない登山道を懐中電灯であるくのは嫌である。日の出前ではあるが周囲が明るくなった午前5時20分に小屋を出た。
夜露で足下が濡れそうだったが、ナイロンタイツなので日が出ればすぐに乾くだろうから気にせず歩き始めた。やや曇り気味だが雨の心配はなさそうだ。歩き始めてまもなく、荒沢岳の右側からお日様が顔を出し始めた。日の出である。日の出をビデオに納めている間に駒ヶ岳へ向かう登山者が追い越していくがみんな歩くのが速い。みるみる間に見えなくなってしまった。
駒ヶ岳までは約4時間である。地図上に表されているピークは檜廊下だけであるが、そのほかにも小さいとは言えないピークがいくつかある。それも木の根がはびこった歩きにくい道だ。何とか天狗平までたどり着くがクマザサの薮がひどい。最後の登りだと思って頑張って登るが駒の山頂は遠い。中ノ岳といい、駒ヶ岳といい、越後の山は標高の割には手強い山である。
グシガハナ分岐に荷を置いて山頂へ向かったら先行者はすでに駒の小屋の前で休んでいるのが見えた。今日、駒ノ湯や枝折峠から登ってきた登山者が続々と山頂へ向かっている。 駒の小屋分岐を過ぎると山頂が見えた。いるいる。登山者が沢山いるではないか。そうか、今日は日曜日なんだ。日帰り登山者がいるのだ。
山頂にたどり着いたらさっきまで見えていた中ノ岳や八海山が雲に隠れてしまった。せっかく360度の展望をビデオに納めようと思ったのに残念である。一時のことだろうからしばらく待っていたも良いのだが、ぞくぞくと登ってくる登山者を見ているだけ疲れてしまいそうだ。
人がカメラを向けていようとお構いなしに目の前を横切るし、ひどい人は、山頂の標識に自分の荷物を置いて休もうとしている。私が写真を撮っていたので「すみません」と言うと嫌な顔をしてザックだけ置きっぱなしにして立ち去った。全く常識を知らない人だ。自分のザックならともかく、放り出された他人のザックと一緒に記念写真を撮っても仕方ないではないか。登山者の誰もが山頂の標識と一緒に格好良く登頂記念写真を撮りたいだろうに。
ガスが晴れるのを待つまでもなく、騒がしい、腹立たしい山頂を後にして山を下りることにした。やっぱり登山は平日に限る。すべての仕事が定年になる来春が待ち遠しい。
グシガハナのピークは申し分ない展望だったが何せ小蠅がすごい。ザックを下ろして地図を確認する間に顔や体やザックに地図、ところかまわず集ってくる。その数が半端ではない。あわててザックを背負って逃げ出したが、この先は噂に違わぬ急下降が待っていた。 今回は、あまりにも急下降なので歩く時間に関係なく、250メートル下ったら一服することにした。約1350メートルだから4,5回休憩すれば十二平登山口に降り立つはずである。
今回は、豆が出来るあたりには前もって靴摺れ防止の人工皮膚絆創膏を張っておいたが、思ってもいない足首の前のあたりに靴摺れが出来てしまった。今まで出来たことのない場所なので対策にとまどった。今回履いた登山口は先日ソールを張り替えた靴だが違和感はなかったのだが何か変わったのだろか。原因がわからない。途中で絆創膏を貼ったが効果なく、車に着いたときには足首の皮膚が一枚剥けていた。歩いているとき緊張感からかあまり痛みを感じなかったが、車に戻って傷口を見たとたん、一気に痛みがよみがえってきた。
念願だった縦走を無事終えたのは良かったが今日は3連休の中日である。帰りの関越道は大渋滞に決まっているので、石打の知り合いの温泉民宿でお風呂をもらい、快適な南魚沼の道の駅で仮眠し、早朝の関越道を快適に走って翌朝6時に帰宅した。
山行後記
去年歩いたジャンダルムにしろ、やっぱり困難な山は若いうちに登っておかないとだめだとつくづく思った。何でもないところでつまずいたりする。大きな事故に結びつかないからいいようなものの、年を取ったら無理はきかなくなってくるしあちこちガタがくる。あと残っている大きな計画は、奥秩父全山縦走、谷川連峰全山縦走、黒部ダムから赤牛岳経由の高天原温泉への縦走などである。来年の平日、体力のあるうちにこのうち一つでも達成したいと思っている。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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はじめまして。
越後三山、おめでとうございます
とても参考になりました。
といいますのも、私も3年前魚沼駒ケ岳から八海山への縦走を計画し・・・、残念ながら中岳避難小屋〜八海山への道が通行止めになっていたため、下山しました。
な〜んて、通行止めでなくてもたぶん八海山には行くことができなかったと思います
駒ケ岳からのアップダウンがかなりつらく、
避難小屋に着いて、ギブアップでした
いつか三山を登破できたらいいのですが!
そのときは、参考にさせていただきます。
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