記録ID: 3520109
全員に公開
沢登り
甲信越
米子沢〜上ゴトウジ沢〜下トトンボ沢〜ブサノ裏沢
2021年09月14日(火) ~
2021年09月15日(水)
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 11:51
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 2,331m
- 下り
- 2,309m
コースタイム
天候 | 1日目:高曇りのち晴れ 2日目:快晴のちガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
桜坂駐車場から米子沢へと進みます。 最初はゴーロ歩きが続きますが、次第に小滝をかけるようになり、快適なナメ歩きやナメ滝を楽しめます。 沢靴はラバーで、乾いている部分のフリクションはバチ効き。 ヌメる箇所も多々ありますが、全体を通してであればフェルトよりラバー一択。 所々巻きでブッシュに突っ込んでしまった部分もありましたが、概ね巻き道は明瞭です。さすがに人気な沢なだけあるなぁといった感じ。 フリクション勝負な部分もあり、集中力を切らさないよう足元には十分な注意を払って高度を上げていきます。 Co1710の右俣から注ぐ支沢から沢型を辿り、一度笹藪の稜線へと乗り上げます。 この支沢への入り口は結構ぬめっているので、たわし等活用し慎重に。 この稜線、朝日岳へ至る道がついているのか?と思うほど藪に覆われておりました。 ここからは遡行図や地図、GPSを頼りに上ゴトウジ沢の沢型を探しながら下降していきます。 基本はクライムダウンや巻いて降りられる滝がほとんどですが、途中5m懸垂を挟んで下降していきます。 15m滝は懸垂下降。落ち口手前の左岸の藪に入ると、残置支点があります。 左岸をもっとトラバースしていっても懸垂支点はあるようですが、今回はトラバースせず落ち口横から懸垂。 30m*2連結で懸垂しましたが、ロープは50mでギリ足りるかなといったところ。 着地地点がぬめってるので注意。 ここの懸垂が終わって少し下ると、ブサノ裏沢出合に到着。 下トトンボ沢を目指すので、そのまま下降しつつ左岸の藪に突っ込んで支尾根をトラバースしていきます。 遡行図上では藪漕ぎなしのトラバースとありますが、結構探したけれど顕著な踏み跡はなく、遂には石楠花の激藪に突入。 藪を渡り歩くようなトラバースを黙々と続け、下トトンボ沢へ合流する支沢に飛び出しました。もう一度藪に突っ込むのも嫌だったので、そのまま支沢を下降し下トトンボ沢に合流。 ここからテンカラ竿を出していきますが、記録にあるような尺岩魚はともかく魚影の一つも見当たりません。 30分ほど竿を出していましたが全く釣れる気配がないので、とりあえず下降を再開しテン場を目指します。 Co1010にちょうど良い高台の幕営地がありましたので、そこで幕営準備。薪も豊富にありました。 一通り準備ができたので、周辺でもう一度竿を出してみるも数センチくらいの稚魚みたいなのしか目視では確認できず。日が暮れるまで粘りましたがだめでした。。。 夜は大量にあった薪で焚火。尺岩魚が晩御飯にならなかったことが少々残念でしたが、カレー飯と豚汁で晩御飯。焚火で衣類を乾かしつつ、頂いた百年梅酒ぺこらverを水割りで。めっちゃ美味しかったです。宣伝です。 二日目は快晴。ブサノ裏沢を遡行して牛ヶ岳手前の稜線へ詰め上げます。 魚止めの滝2段20mは右岸をyamabiko222さんがリード。 25m滝は左岸草付きを巻く。露岩がところどころあるので、それをつないで高度を上げていく感じです。そのままもう一つ滝を巻いて、沢床に復帰。 メインディッシュの2段60m大滝。 下から見上げるとその迫力は相当なもので、快晴も相まってずっと眺めていたい圧倒的なスケールです。 下段は左岸岩場から直上した後、落ち口に向けてトラバース気味にわたっていきました。記録では右岸直登が多そうでしたが、ヌメリが明らかに酷そうな色をしていたので左岸を選択。左岸の岩場にも所々残置ハーケンが打ってあったので、どうやら通ってる人はいるみたい。 上段は右岸の岩場を落ち口に向けて登りました。下部のヌメリが嫌らしくちょっと悪いですが、上部は思っていたよりも階段状でパパっと超えることができました。 60m大滝の後、7m滝の泥壁の右岸高巻きに四苦八苦。yamabiko222さんに途中で先に気合いで上がってもらい、フィックスを垂らしてもらうポンコツでした。途中まで踏み跡があったのですが、急にふっと消え頼れるのはどうしようもない草とバイルのみ、みたいな感じになってしまったので、メンタルが相当やられました。かと言って左岸側を見直してみても、右岸よりもブッシュが薄く立っているのでやはり右岸巻きなのだろうと思います。チェーンスパイクを履いていて良かったと思いつつも、泥壁への不慣れかルーファイミスか、課題が残りました。 その後はちょいちょいヌメる小滝をこなしながら、源頭へ。 源頭部の詰めはあんまり右俣を取りすぎると藪の斜面側に行ってしまうので、 できれば左側を選択していったほうが草原に出れるので詰めが楽かと。牛ヶ岳から地図上でちょうど真南におろしていった辺りは草原が多めで稜線へ抜けやすくなっています。 少し右側の沢型を取りすぎたか、笹藪ラッセルで牛ヶ岳方面へトラバースしつつ、牛ヶ岳手前の草原に飛び出しました。 あとはそのまま稜線へ乗り、登山道へ合流。 下山時の巻機山山頂付近は神々しく、達成感に包まれました。 井戸尾根の下山は長かったですが、ほぼトレラン状態で駆け下りてヘッデン下山を回避。 誰もいない桜坂駐車場へと、へとへとで下山したのでした。 |
その他周辺情報 | 金城の湯 大人350円。露天風呂はないとはいえ、この値段でこの綺麗さはまさに格安。 少しちっちゃいので土日は混むかもしれませんが、コスパは最高です。 |
写真
装備
個人装備 |
沢靴(ラバー)
|
---|---|
共同装備 |
タープ
30mロープ*2
|
備考 | たわし…必携。フリクションがだいぶ戻ります。 |
感想
尺岩魚というか普通サイズの岩魚さえ見かけなかったのが残念。
自分にとってはかなりの大冒険で、メンタルの弱さや巻きのルーファイ力の弱さが露呈した。
ロープワークの諸動作の正確にかつ素早く行う訓練も積み重ねていきたい。
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