酉谷山・雲取山
- GPS
- 13:55
- 距離
- 34.2km
- 登り
- 2,411m
- 下り
- 2,516m
コースタイム
07:00 東日原BS
09:10 一杯水避難小屋-10:10
10:30 三ツドッケ(1576.0m)
11:20 七跳尾根分岐
12:20 酉谷山(1718.3m)
12:32 酉谷山避難小屋
10/6(日)
04:30 起床
05:30 酉谷山避難小屋
06:25 滝谷ノ峰ヘリポート
07:25 長沢山(1738m)
07:57 柱谷ノ頭
08:50 芋ノ木ドッケ(1946m)
09:15 大ダワ
09:35 雲取山荘
10:00 雲取山(2017.1m)-10:45
10:53 小雲取山
11:10 奥多摩小屋
11:28 ブナ坂
12:10 堂所
13:03 小袖乗越
13:20 鴨沢BS
天候 | 10/5(土) 雨 10/6(日) 雨のち曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【電車】 04:47 立川駅 05:59 奥多摩駅 【バス】 06:25 奥多摩駅 06:50 東日原BS 10/6(日) 【バス】 13:44 鴨沢BS 14:00 丹波山温泉BS 16:30 丹波山温泉BS 17:24 奥多摩駅 【電車】 17:40 奥多摩駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【東日原BS→三ツドッケ】 バス停の先、商店の前の階段を上ると登山口入口にショートカットでき、民家の前のにぎやかな道標に従い登山道が始まります。 つづら折りの樹林帯を進み、途中、右手に鉱山施設の敷地のフェンスが現れ、なおも高度を上げていきます。 左に大きく曲がり込む所を過ぎると、尾根に乗り、傾斜は緩くなります。 緩やかに登りが続き、エンジ色の屋根と白い壁の一杯水避難小屋に至ります。 小屋から蕎麦粒山方向に5分ほど進むと水場があります。 避難小屋から三ツドッケへは、玄関を出て左に進む直登ルートと、玄関からぐるりと建物を回って登山道を進む迂回ルートがあります。 三ツドッケは南面が開けていて、丸太が4本ほど置かれています。 【三ツドッケ→酉谷山避難小屋】 三ツドッケから下って長沢背稜を西に進んで酉谷山避難小屋を目指します。 途中、登山道を左に分岐して10mも進むと西側の展望がよいハナド岩に至ります。 酉谷山避難小屋までの長沢背稜は、尾根の数メートルから20メートルほどの下の南側の斜面に登山道が築かれています。 緩やかに登り基調の登山道が延び、七跳尾根の分岐を経て、酉谷山避難小屋に到着します。 小屋から長沢背稜の稜線まで上がり、そのまま西進すると酉谷山山頂に至ります。 酉谷山避難小屋は、5人くらいが眠れるほどの広さがあり、小屋内を通過してトイレがあります。 小屋の玄関先には水場があり、樋を触ると水が出なくなると、注意書きがありました。 【酉谷山避難小屋→芋の木ドッケ】 小屋から西進して芋の木ドッケを目指します。 小屋を出て稜線の手間には、酉谷山の巻き道があります。 途中、歩道を整備している箇所があって、そこは路面がかなり緩んでいました。 緩慢な登山道が稜線の南側に延び、滝谷ノ峰ヘリポートを過ぎて、天祖山との分岐から稜線の北側に登山道が変わると、しばらく鬱蒼とした原生林の中を進みます。 北斜面の登山道は程なく終わり、今度は、稜線上の登山道を徐々に高度を上げながら進みます。 展望のない長沢山を過ぎ、シャクナゲの群生する登山道を進んで、ところどころ痩せた尾根を通って、柱谷ノ頭と続きます。 登山道が明るくなって樹林帯から抜けるとダケカンバなどの倒木や、立ち枯れたような荒れた様相になり、その先のコケが密生した倒木を抜けると白岩山との分岐を経て芋の木ドッケに到着します。 【芋の木ドッケ→雲取山】 芋の木ドッケから急傾斜を下り、続いてなだらかな登山道を進むと大ダワに至ります。 大ダワから登り返して、鬱蒼とした樹林帯を進み、廃墟となった雲取ヒュッテを経て、雲取山荘に至ります。 山荘からさらに原生林の急登を登ると雲取山山頂に到着します。 【立ち寄り湯】 丹波山温泉・のめこい湯(http://www.nomekoiyu.com/index2.html) 浴槽の一部が故障のため半額の300円 |
写真
感想
【計画】
酉谷山避難小屋は、狭いながらも人気があり多くの方から愛されています。
今年の3月にお世話になり、窓越しに沈む夕日を眺めて初避難小屋泊を満喫しました。
その際、気になったのが窓の汚れです。
一夜をお世話になったお礼に、いつか窓掃除山行を、と決めて今まで果たせずにいました。
人気があるだけに狭い小屋は登山客で一杯になることも多いようです。
雨の予報のこの週末、空いていることが期待できるので、いつ行くの?今でしょ!とばかりにプランを立てました。
せっかくなので長沢背陵を歩いて大好きな雲取山まで足を延ばすことにしました。
【雨中行軍】
週末のたびに天気が崩れ、サンデーハイカーを悩ませています。
そっちがそのつもりなら雨でも行ってやる、と金曜の夜から支度にとりかかります。
ウチの人は呆れ顔で、娘は諦め顔です。
まだ山歩きを始めたころ、職場のヤマの師が、「雨は山登りを中止する理由にならない」と名言を吐きましたが、当時は「この人どうかしている」と思っていました。
今となっては私がこの言葉を口にすることになろうとは、当時の私は想像できませんでした。
山歩きは雨より晴れの方が気持ちの上では数段いいことは認めます。
しかし、耳触りのいい雨音だったり、湿った土や木々、雨の香りは嫌いではありません。
それに大人になって正々堂々と?誰にもとがめられることなく、水たまりやヌカルミを歩いて靴を汚すなんてことはなかなかできません。
歩幅を調整したり、端を歩いたり、そんなことはせずに、まっすぐ水たまりに突入し、ビチャと音を立てて泥を跳ね上げ、グチュとした感触を靴裏に感じて雨の中を進んで行きました。
鴨沢に下り立ち、レインウエアのズボンや登山靴がとんでもなく汚れていたのでBSのトイレの外水道で綺麗にしてバスに乗り込みました。
【酉谷山避難小屋】
今山行は朝から雨にたたられました。
さすがに登山者はおらず、東日原BSで乗務員さんと一言二言お話した後は、雲取山荘手前でハイカーとすれ違うまで誰とも会いませんでした。
さすがに人気の酉谷山避難小屋も独占でき、のんびり一人の時間を満喫できました。
屋根から落ちる水は雨水受けに落ち、水音を立てて小さな波紋を作ります。
周りの木々の葉に当たる雨音と重奏を奏でているようにも聴こえます。
奥多摩最深部に抱かれ、窓から流れる霧の動きを眺めて、コーヒーを飲んだりおやつを食べたり静かに時間が過ぎる贅沢を楽しむことができました。
小屋は相変わらずきれいで、小屋内とトイレの床は濡れていました。
明らかに水を流して掃除をした痕跡で、ここの小屋をいつもきれいにしている「老少年さん」の仕業?に違いありません。
この方は、掃除のほか、水場の樋を直したり、トイレの消臭剤を用意したり・・・
この小屋を訪れる人が快適に過ごせるように小屋の環境整備に大変貢献しているのです。
結局、御礼に訪れながら、またお世話になってしまいました。
【そうじ】
今山行は、酉谷山避難小屋・御礼山行とでも銘打つのか、小屋の窓ガラス拭きが目的です。
まずは水ぶきしますが、あまり汚れていない感じがします。
これも「老少年さん」の仕業か・・・
気を取り直してガラスクリーナーを吹きかけると黄色い汚れが浮かんできます。
あまり力を入れるとガラスが外れそうなので慎重に拭き上げます。
二度拭きして終了するころには雑巾に相当汚れがついていますが、ガラスそのものは拭く前とさほど変わらない印象です。
約束を果たしたという自己満足だけのガラス拭きを終え、一人悦に浸っていました。
【山めし】
ミニロースターを買いました。
お餅が好きなのでお山で焼いて食べようというのが購入の理由です。
その前にと「山めし礼讃」のミニロースターのタグにランチパックピザというのが2012年11月21日にアップされていたので、挑戦してみました。
「げんさん」は2度失敗しているようですが、忠実に再現したところ、写真のとおりうまくいきました。
なにより簡単、ほくほく、ウマウマで、おやつに最適、大満足です。
【暦】
東京(東京都)
2013年10月5日(土)
日の出 5:39
日南中時 11:30
日の入り 17:20
月の出 5:38
月南中時 11:30
月の入り 17:16
今回も思い出に残る山歩きを楽しむことができました。
LArcさん、こんばんは!
をを「窓掃除山行」!
素敵ですね!!
ちょうど季節も良くなってきたので、
「湯ノ沢峠避難小屋をコロコロで掃除しに行く山行」
してみよっかなぁなんて思いました!!
今回の山めしですが
谷川からの帰り道のお話しに出ていたでたロースター投入ですね!!
ランチパックピザは…
美味しそう過ぎて、深夜に見るには危険です〜
酉谷避難小屋から雲取を回って鴨沢に下るコースは
自分も「いつの日にか」と思っているコースです!
自分の脚用に補正をかけても
なんとか1泊2日でかえって来れそうで安心しました〜
お気に入り登録させて頂きます!!
LArcさん、おじゃまします。
週末はホームの長沢背稜〜雲取でしたか!
天気が悪くて私はショボン…な週末でした。
しかしそこはさすがのLArcさん、
雨でも泊まりで山歩きとは…。
そして雲取山頂で貴重な青空をゲットされたんですねw
私も今年もう1回くらいは雲取に行くかもしれないですが、
コースをどうしようか思案中なのであります。
鬱蒼とした長沢背稜は秘境感があっていいですね!
keiさん、いつもコメントありがとうございます。
湯ノ沢峠避難小屋にもお世話になりましたので、「湯ノ沢峠避難小屋をコロコロで掃除しに行く山行」には、MYコロコロ持参で参加させていただきます。
ランチパックピザは「げんさん」のアイディアですごいなぁと思います。
普通にウチでひと手間おやつになりますので、是非お試しあれ!
gaiaさん、いつもコメントをありがとうございます。
雨の中、ホームの奥多摩を元気に歩いてきました。
雨とわかっているのに普通は行きませんよね。
そうか、普通じゃないのか・・・
でも、雲取山頂直下、青空が見えた時には「山の女神がほほ笑んだ」と思ったものです。
すぐにガスガスになりましたが・・・
そんなツンデレなところが、何とも言えずいいのです。
gaiaさんが雲取に訪れるときには好天に恵まれるといいですね。
「秘境感」とは長沢背稜にぴったりの言葉と思います。
人が少なく、苔むした樹林帯はちょっとした秘境です。
秘境なだけに休憩場所やトイレ、補給がちょっと不安ですがオススメです。
素晴らしい言葉ですね。
景色ぐらいでしか山行を楽しめず、天気予報を見て早々に諦めて酒に逃げた私には到底…
雨の日を楽しめる境地に、私は辿り着けるのでしょうか…
そして、私の山の師匠は「山は金のかからない趣味である」という迷言を…これ以上は言いません。
かなりの頻度で奥多摩に赴かれているイメージですが、山行のコンセプトが実に多様で、本当に素晴らしいと思います。
自分の発想では、鴨沢からのピストンくらいしか思いつきません。
食事のバリエーションにも驚かされるばかりです。
おいしい食事は、行動の源ですよね。
私も、シュラフ等が欲しくてたまらなくなってきました。
rgz91さん、コメントをいただきありがとうございます。
それぞれ山の師から教えてもらったのは良いことばかりとは限らないようですね。
奥多摩は近いという利点だけでなく、十分満足のゆく眺望がありますし、私の体力・技量に見合った山域です。
身の丈にあった山々なので飽きないのです。
道具に関しては、ヤマレコの「山のデータ」にはない「沼」があると言われていて、はまったら抜け出せなくなるそうです。
既に「欲しくてたまらない症候群」の兆候が診られますのでお大事に。。。
何だかいいですね〜長沢背稜!
寒い時期にしか行った事ないので、緑がまぶしく新鮮でした。
紅葉の時期に行ってみようかな〜ナンテ思っています。
今回、避難小屋は貸切だったんですか?少し寂しいよう
なウレシイような(笑)皆様のレコを見てもいつも誰か
がいるようなイメージですけどね!
お掃除お疲れ様でした!
CCR-54さん、いつもコメントをいただきありがとうございます。
今年3月、当時はschu54さんとおっしゃっていたときに東日原や三ツドッケで初めてお会いしました。
あの時に初めて泊ったのが酉谷山避難小屋なのです。
長沢背稜は渋くて「通」向きかなと勝手に思っていて、そんな稜線を歩いている自分は何だかカッコいいのではないかとさえ思えます。
今月下旬から来月上旬あたりが紅葉の盛りかなと思いますので、私ももう一回くらい行きたいなと思います。
そうしたらCCR-54さんとまたお会いできるかもしれませんね。
LArcさん、はじめまして!
「窓清掃登山」、大変お疲れ様でした。
酉谷山の避難小屋は、LArcさんのような人々によってきれいに
使われ、きれいに保たれ、いつ訪れても来てよかったなぁと、
感心する小屋ですね。
実は、LArcさんが行かれた前日、大血川から登り小屋に泊まっ
て来たのでした。ただ、窓の清掃は行っておりませんでした。
そして今週も、(槍ヶ岳のテント泊のつもりが、予報が悪かっ
たので中止し)連続で小屋泊まりに行ってきました。その顛末は
「老少年」のホームページに取りまとめていますので、お暇な
ときにでも、どうぞご覧下さい。
LArcさん、こんばんは
雨の中の山行にもかかわらず内容がとても充実していて楽しく読まさせて頂きました
LArcさんのレコは本当に個性的と言うか特徴があるというか・・
避難小屋の窓ふきなんて私なら絶対思いつかないと思います。
時間許す限り色んな方のレコを見ているつもりですが、窓ふきレコはさすがに初めてお目にかかりました
山頂の晴れはきっとそんな善行から来ているのですね
それにしても下山途中に晴れることって多いですよね〜
chiroro_さん、はじめまして。
コメントとはいえ、お会いできて大変光栄です!
chiroro_さん、というより老少年さん、水場といい、小屋内の清潔さを保つ努力に感謝申し上げます。
小屋のノートを拝見し、綺麗に使うもはもちろんのこと、何かのお役に立てればと、思い付きでやらせていただきました。
次に来る方に自分が感じた以上の快適さを感じてもらいたい、そう思わせる、何か行動を起こさせる、そんな小屋です。
間違いなく奥多摩ナンバー1の快適さを誇る小屋ですので、今度訪れた時にも何かできればと思います。
そして、いつか本当にお目にかかれる日を楽しみにしております。
kiyoponさん、いつもいつもコメントをいただきありがとうございます。
確かにおかしなレコですよね、窓ふき山行なんて。
でも、不思議なもので、普段、ウチでは掃除を始めとした家事を行わない私がお山では掃除もするし、料理も作る。
不思議です。
こんな私だからkiyoponさんから個性的と評されるのかもしれません。
kiyoponさん宅からは遠い上、花々しい山や稜線もないので、なかなかオススメできないのですが、本当にいい避難小屋なのです。
でも、もし行く機会があれば、きっと気に入ると思います。
LArcさん、すばらしいっ!!☆
避難小屋の窓拭きだなんて、
僕にはまったくもってなかった発想です。
(しかも、小屋に対して愛着もわきそう!? )
でも無人小屋といえど、確かに誰かが管理しているわけですよね。
だからこそ、次にやってきた人が気持ちよく使える。
ありがとうございます!!
wwさん!罪滅ぼし山行をお褒めいただきありがとうございます!
酉谷小屋は、いつ来ても気持ちのいい避難小屋なのです。
一夜の宿の恩返しにしては全然足りませんね。
でも何かできることはないか、と思い付いたのが窓拭きでした。
自然とそういう行動をとらせてしまう不思議な避難小屋です。
久しぶりに行ってこようかなぁ~。
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