恐るべし摩利支天 黒戸尾根〜甲斐駒ケ岳〜栗沢山〜北沢峠
- GPS
- 27:04
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 2,940m
- 下り
- 1,671m
コースタイム
→11:36刃渡り→11:53刀利天狗→13:05屏風岩→13:15七丈小屋第2 泊
13日 04:30七丈小屋第2→05:05八合目御来迎場→
(ご来光)→05:50発八合目御来迎場→06:40甲斐駒ケ岳頂上
→06:55下山開始→07:17摩利支天→(迷走)→09:10駒津峰
→10:03仙水峠→11:20栗沢山着→12:45北沢峠
天候 | 12日 快晴 13日 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
駅前にタクシーがいます。約20分で尾白渓谷駐車場に着きます。 (3,000円ちょっとかかりますので、ぜひ同乗者を探して一緒に行きましょう) 13日・北沢峠〜バス〜広河原(750円) 乗客が多い場合は臨時バスが出ます。 今回は13:30発バスが3台に増便されていました。 ・広河原〜バス〜JR甲府駅(2,000円) 乗客が多い場合は臨時バスが出ます。 今回は2台甲府駅までの臨時バスが出てました。 ・広河原〜芦安までの方は、乗り合いバス1,000円もあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・尾白渓谷駐車場から刃渡りは、ずっと樹林帯の登りですが、不明瞭な箇所はありま せん。 ・刃渡りは、つるつるとした岩ではなく、よく靴底にひっかかる岩だったので、 しっかり前を見て歩けば、心配ありません。高所恐怖症の方は、 右側はあまり見ないように。。 ・刀利天狗手前に長めのハシゴがありますが、とてもしっかりしています。 ・五合目小屋跡からは、ハシゴと鎖場が続きます。 垂直のハシゴや、屏風岩(これも垂直)がありますが、屏風岩にはしっかりした 鎖も付いているので、ゆっくり取り付けば大丈夫です。 ・甲斐駒ケ岳から摩利支天へは、分岐があります。 摩利支天から先は踏み跡がありますが、道はありません!! 分岐まで戻って六方石〜駒津峰へ向かって下さい。 分岐の「駒津峠・仙水峠」と書いてある方です。 ・仙水峠から栗沢山は、標高差450mのとにかく登りです。 頂上近くは岩登りになります。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
毎度の事ながら、台風一過の天気図とにらめっこして、
この週末は晴天間違いないと確信。黒戸尾根をやっつけることに決めました。
自宅最寄り駅を始発の04:48で出発し、
08:25にJR長坂駅に到着。
ここからのタクシーは、尾白渓谷駐車場に行くであろう輩を見つけて、
相乗りしちゃおう〜と探していたら、一人見っけ♪
「20キロ弱くらいっすよ」というザックを背負った兄さんと共に、
尾白渓谷駐車場へ。兄さんはゆっくり登るというので、ここでお別れし、
私はすたこらさっさと登り始めます。
刃渡りまでは、とにかく南アルプスの樹林帯をじっくり感じられる登りで、
迷うようなところはありません。
刃渡りで一気に視界が広がり、尾根を登っとるな〜〜と実感出来ます。
そこから五合目小屋跡までも樹林帯を歩きますが、激しい登りではありません。
核心は、五合目小屋跡から七丈小屋までのハシゴと鎖が連続するところ。
縦木は鉄製で、足場はしっかりした木製もしくは木製風セメントで出来ているので、
そこは安心です。
確か北岳の八本歯のコルにあるハシゴは全て木製だったような、、、
七丈小屋は、第1は夕食付きの方用で、第2は素泊まり飯無しの方用と、
分けられてました。この連休は朝食の準備はしませんのであしからず、との
張り紙がありました。
それぞれの小屋近くにトイレもあって、これがなかなかキレイ。
見た目、水洗トイレか?と思いきや、まあ、違いますけど、、、。
すぐ近くにテン場もあります。
第2の方が新しい感じでしたが、ほぼ避難小屋のような状況で、
男女区別無く、ごろ寝状態。この時期で毛布1枚だったので、
皆さん着込んでご就寝。
翌日は、御来迎場からの日の出を見ようと、
4:30に小屋を出ましたが、30分くらいで着いてしまい、
30分以上待つはめに、、、激しく寒い風ではなかったものの、
さすがに突風だったので、じっとしてると寒かったです。
地図では1時間となってますが、
ゆっくりのぼっても1時間はかからないので、
ご来光の時間を見計らってゆっくり登って来ましょう〜
甲斐駒ケ岳までは、岩登り&鎖場はあったものの、
激しい危険箇所はありませんが、とても風が強かったので、
飛ばされない方に気を使いました。
さて、今回の大反省点。
1/35,000地図しか持って行かなかったことと、
地図をじっくり見ていなかったことです。
甲斐駒ケ岳から摩利支天手前の分岐と、
分岐から摩利支天までは何の問題もなかったのですが、
摩利支天から分岐までは戻らずその先にルートがあると、
思い込んでいたため、摩利支天から向こう側の崖を2度ほど下りてしまいました。
幾つもの踏み跡があり、最初は右側から。
行けそう、、、でもどうも、怪しい、、、
で、今度は左側からもう1回トライ。
2回目は、かなりな崖を下りたのですが、
先に、摩利支天と同じような剣と石塔があって、
人が行ける、、はず、と足を踏み入れようとしたところ、
足元のザレ場があまりにも新しい、人の気配がしない、、、
よし!引き返す!と、踵を返して、
その登り返しでC3fitの膝がやぶけ、手からは血が、、、
摩利支天の石塔まで戻ったときは、
ちょっと手が震えてました。
人が来るまで待とうと上から眺めていたら、
ひとり、男性が来たので、
その人も先に道があると思って来られたみたいで、
二人でじっくり地図を見つめ直したところ、、、
彼の1/25,000地図には、しっかり「危険」印が、、、。
とっとと、その場を離れ、分岐から、
駒津峰へ突っ走りました。
途中、小屋で一緒だったお兄さんに会って、
これまでの事を興奮して話し、ちょっと心が落ち着きました。
お兄さん、聞いてくれてありがとうございました!
そこからは、も〜今までの分、取り返さねばと、
いつも通りガンガン下ります。
ですが、駒津峰で、お兄さんが入れてくれた、
ココアは本当に美味しかった〜〜〜
人の優しさが身にしみます!
仙水峠で、お兄さんとはお別れ。
翌日、仙丈に登るとのこと、無事に行かれたでしょうか。
私はガンガン下りのクールダウンも兼ねて、
ゆっくりゆっくり登るを楽しみながら、栗沢山へ、、、
と優雅な気持ちはどこへやら、あれれ、結構な登りでっせ、、、
でも振り返れば甲斐駒ケ岳が美しい!かっこいい!
1時間15分くらいで栗沢山に到着。
アサヨ峰まで行くと、帰りのバスに間に合いそうもないので、
次回の楽しみに取っておく事にしました。
そこから1時間くらいで無事に下山。
北沢峠の看板を見て、あ〜無事に下山したあああ〜〜〜っという思いに
どっぷり浸りました。
今回は、改めて地図読みの大事さを実感させられた山行きになりました。
タクシーで相乗りしてくれたお兄さんや、小屋でのイビキはすごかったけど、
お嬢さんとの山登りを楽しむおじさま、結局、六方石あたりから仙水峠までの
下りをご一緒させていただいたお兄さん、栗沢山頂上で一緒になったおばさま等々、
本当に素敵な方々との出会いが、また私を山に行かせる活力源となるのですよね。
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