立山〜剱岳
- GPS
- 30:44
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 2,058m
- 下り
- 2,060m
コースタイム
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 5:50
- 山行
- 8:23
- 休憩
- 2:41
- 合計
- 11:04
天候 | 9日(土):曇り時々晴れ。お昼頃からガスまみれ。15時頃から小雨あり。 10日(日):晴れ。時々ガス。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
土曜日曜大行列で臨時便が出ていた。 朝早く出る場合はWEB切符を買っておくと良いと思う。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・室堂〜一の越 石畳となっているが勾配があるので結構疲れる。 ・一の越〜雄山 一転して急な岩場混じりの道。 ・雄山〜別山 富士ノ折立まではガレ、岩場のアップダウンですぐ着く。 真砂岳へは大きく下った後緩いザレ場の登り。手前に大走り分岐あり。巻道もあり。 別山へは下って150mの登り返し。巻道あり。 北峰へは緩く下って登る数分の道。 ・別山〜剱沢キャンプ場 ガレ場の激下り。滑ると滑落しそうな場所もある。 ・剱沢キャンプ場〜剣山荘 剱沢小屋まで10分弱下り、その後ガレ場を通る。 ガレ場は印がたくさんあるが夜だと見落としやすく足場も安定しないので何気に難易度が高い。 ・剣山荘〜前剱 アップダウンあり、鎖場あり。前剱手前はコースを通して一番落石が発生しやすい。下りは前剱は迂回する。 ・前剱〜剱岳 垂直鎖場の上り下りやトラバースがあり結構危険。 一番高度感があったのは縦ばいで、鉄杭の段差が比較的大きく、背が低い人は難しいかもしれない。 その後の鎖場もあまり一般登山道にない登り方で難易度が高かった。 横ばいはステップが赤く記されているので下りやすかった。 その後の下り梯子は上部の固定用の鎖に足を引っ掛けそうになりヒヤッとした。 ・剱沢キャンプ場〜剱御前小舎 なんてことはない登り。景色が良いので振り返りがち。 木曽駒の駒飼ノ池から宝剣山荘に登る感じに似ていた。 ・剱御前小舎〜雷鳥沢 ずっと同じようなザレ下り。長いけど景色が良いので頑張れる。 ・雷鳥沢〜室堂 鬼のような階段登りとむせかえる硫黄の有毒ガス。 何度か死にかけた。 ミドリガ池は小規模だが立山に近く、リフレクションが見られた。 ミクリガ池は観光客がたくさん。広々、青々としていてとても綺麗。 |
その他周辺情報 | みくりが池温泉 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
調理器具
ライター
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
カメラ
テント
テントマット
ヘルメット
|
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共同装備 |
調理器具
ライター
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
カメラ
テント
テントマット
ヘルメット
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感想
念願の立山剱の一泊二日。
噂に違わぬ素晴らしい所でした。
〜1日目〜
室堂から既にとんでもない景色です。
立山連峰の存在感はもちろんのこと、室堂から雷鳥沢にかけて赤や黄色や緑や白や、無造作に絵の具で塗られたような草木の色。
初めて見る景色で、すごいを通り越してあっけに取られてしまうような感じがしました。
こんな景色があるんですね。
少しだけ硫黄の香りがする室堂を後にして、一の越に向かいます。
どっしりとした雄山と相対する龍王岳の鞍部にある立派な山荘のある場所です。
石畳の道をたくさんの登山客に混じって登ると、なんだか観光してるような気分ですがテン泊装備にはなかなか応えます。
なんたって260mは登るわけですから。
息を切らして登り終えると後立山連峰など北アルプスの雄大な景色が広がります。
と言ってもこの日は曇りがちであんまり見えませんでした。残念。
晴れている日なら絶景が広がるので観光としてここに来るのはありだと思いました。
その先は本格的な登山道っぽくなるので。
雄山への登りも混雑してました。
もちろん登山装備ですが、ご高齢の方も多かった気がします。
いくつになっても行動力に溢れているって素敵なことだなぁと思わずにはいられません。
自分も疲れている場合じゃないなと。
雄山は山頂が神社になっていて、通常は登拝料がかかるらしいのですが、シーズン外の10月は無料らしく喜び勇んで登るも山頂標識は写真渋滞。
紅葉時期の週末を侮ってました。
休憩するのには良い場所です。
自分はまだ序盤なのでサッとお参りだけして先を行きました。
ただ先の大汝山や富士ノ折立は
奥にあるのと山頂は険しい岩場のためか空いていました。
黒部湖もこちらの方がよく見えるのでお得です。
なかなかガスが取れず、景色がよく見えなかったのが心残りです。
東の景色になるので晴れていれば順光の午後がお勧めかと思います。
真砂岳の方になると一気に人が少なくなりました。
皆さん大走りで下山されているのでしょうか。
すごい急斜面だったように見えたのですが、富士山の砂走りみたいに行けるのかな。
この山はその名の通り砂で覆われた稜線で、ピークは目立たないが見た目が美しく、歩きやすいので気に入っています。
こういう山が低山でサラッと登れると嬉しいんだけどなかなかありませんね。
別山付近になるといよいよガスであたりは真っ白。
剱や鹿島槍など期待してただけに残念でした。
ここの登り返しは結構キツくて巻道の選択も頭によぎりました。
山頂は遮るものが全くないので晴れていれば最高な景色が見られることでしょう。
北峰に向かう時もワクワクするだろうな。
そしてこの日のキャンプ予定地である剱沢へ。
稜線から見ると予想よりだいぶ下にありました。
飛び降りろと言わんばかりの急下降。
登山道も結構荒々しい下りでした。
序盤たくさん登山者を見て、テント張れなかったらどうしようと思ってましたが、14時の時点でもガラ空きで、予約不要なのも納得でした。
一泊1000円で水場は煮沸推奨。
トイレはなかなか手強い印象でした。
売店とかはなさそうで、下の剱沢小屋まで行けばありますがかなり下りるので、あまり実用的ではなさそうです。(詳細はボードの写真にて)
こちらは周囲を山で囲まれた地形となっており、晴れれば剱岳がドーンと聳えます。(「晴れれば」ばかりだな〜今回)
夜は満天の星空で、肉眼でも天の川が見えました。
日没後と0時頃が濃い位置が絶妙でしたが
0時頃写真を撮ろうと思ったら、寒いためか液晶やレリーズが効かずでした。
それでもこの日はこの時期としては暖かめでモンベル#3のシュラフでも耐えられるレベルでした。
でもやっぱり環境の変化があると眠れず、今後のテン泊登山には改良の余地がありそうです。
ていうかテン泊向いてないのかな。。
〜2日目〜
まだ暗いうちからスタート。
寒くもなく、シャツ一枚でもいけました。
ただ剣山荘までのルートが暗い中だとロストしまくりで大変でした。
ハッキリとした登山道がなく印頼みになるので難しいです。
多くの人が使うルートだと思うので夜通る際は気をつける必要があると思いました。
そこからは迷う事はありませんが鎖や岩場が連続するのでこちらも注意が必要です。
浮石や高度感のある場所が多く、ミスが命取りになるので緊張する場面もありました。
足元だけは確実に。
自分に言い聞かせながら登りました。
この日は予報通り晴れてくれたので、
横を見ると鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳の間が真っ赤に染まっていました。
途中日の出が見えなくなるポイントを超え、前剱で無事日の出を見ることができて本当に良かったです。
その場にいる人達と興奮を共有できたのも嬉しかったです。
そこからは難所が連続します。
前剱の門まで下り、平蔵の頭に登り、平蔵のコルへ下り、カニの縦ばい、名も無き鎖場、ラストの長めの急登を経て山頂です。
緊張する場面も多かったですが、楽しいアタックでした。
剱岳の山頂の景色は言わずもがなで
昨日のガスが嘘みたいに全部の景色が見えました。
朝の霞がかった空気は、自分の腕では写真映えしていないかもしれませんが
神秘的という意味においてはこれ以上ないほどで、こんな良い時に山頂を踏ませてもらえて感謝です。
剱岳はカッコいい山だけど立山に隠れがちで遠くて危険でミステリアスでそう簡単には登らせてくれない山というイメージがあります。
そういう山に登ると達成感は段違いで、燃え尽き症候群になりそうな気もしています。それぐらい登れてうれしかった。
下山も気の抜けない箇所もありました。
やはりカニの横ばい、梯子、浮石。
前回スネを強打した所を再度打ち付けてしまったのを除いては大きな事故もなく、今回の登山も大成功といった所です。
一番辛かったのは雷鳥沢からの登りというのがなんとも悔しい。。
あの階段はちょっとトラウマです笑
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