日本三大峠・雁坂峠/小屋〆の雁坂小屋
- GPS
- 29:24
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 1,561m
- 下り
- 1,573m
コースタイム
09:30 雁坂峠登山口
09:55 雁坂トンネル料金所見おろし
10:30 沓切沢橋
12:05 雁坂峠(2082m)
12:30 雁坂小屋(テント泊)
【11/24(日)】
07:50 雁坂小屋
08:05 雁坂峠-09:20
09:52 水晶山(2158m)
10:17 古礼山(2112m)-12:15
12:45 燕山(2004m)
13:02 雁峠(1780m)
14:38 富田林業所ゲート
14:50 新地平BS
天候 | 【11/23(土)】 晴れ 【11/24(日)】 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
<電車> 06:43 立川駅 08:12 塩山駅 <バス> 08:30 塩山駅BS 09:30 雁坂峠登山口BS 【11/24(日)】 <バス> 15:13 新地平BS 16:10 山梨市駅BS <電車> 16:15 山梨市駅 17:42 高尾駅着 17:50 高尾駅発 18:07 立川駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【雁坂峠登山口→雁坂峠】 初めは舗装された林道を進みます。 一旦、登山道に入りますが、すぐに舗装路に戻ります。 路面には分岐点などにカタカナで「カリサカ」と書かれています。 料金所を南側から見下ろし、さらに進んで沓切沢橋に至り、ここから登山道が始まります。 枯れ葉で覆われた登山道を進み、しばらく登った後、沢伝いまで少し下ります。 沢の左岸を少し登り岩に書かれたペンキに従って右岸に徒渉します。 木の橋が渡されていますが、表面が凍結していて使えませんでした。 しばらく沢伝いが続いた後、山腹を登って井戸ノ沢を徒渉すると、九十九折りの急登になります。 樹林から抜け出し登山道の左右が笹原になり、稜線に至るとそこは雁坂峠です。 【雁坂峠→雁峠】 開放的な稜線と樹林が交互に入れ替わります。 水晶山はベンチが設けられていますが、展望はありません。 水晶山から下り、分岐を右に進むと古礼山山頂に至り、左に進むと巻き道になります。 古礼山山頂から富士山がすそ野まで見渡せます。 立ち枯れの木々を通り抜けると笹原の中にベンチが設けられた展望スポットがあります。 燕山から急傾斜を下り雁峠に到着します。 |
写真
感想
【計画】
奥秩父、甲武信ヶ岳と笠取山の中間点に雁坂小屋があります。
ホームページを見ると11/24(日)で小屋閉めをするとあります。
雪に閉ざされ休業しますが、大晦日とゴールデンウィークに営業を再開する際に使う水を確保するためドラム缶に貯めるそうです。
凍った水は体積が増えるためドラム缶の底を押し下げ起き上がり小法師のようにゆらゆら動くようになることも書かれています。
見るのだったら23日が狙い目の言葉に誘われ行ってみることにしました。
また、10月に奥秩父主脈全山縦走をしたときには、オーナーのゴローさんやヤマレコユーザーのhakkutuさん、hukusiaさんと楽しいひとときを過ごし、縦走を成功に導いてくれました。
そのお礼を兼ねての訪問です。
【雁坂小屋に到着】
雁坂小屋へは最短コースの西沢渓谷手前から林道を通って向かいました。
順調に登って雁坂峠を経て12時過ぎに小屋に到着しました。
事前に連絡したところオーナーのゴローさんは不在で替わりに3人のベテラン小屋番さんが歓迎してくれました。
小屋閉め作業でお疲れだろうとバナナひと房を差し入れに渡し、しばし小屋内で歓談です。
お忙しい中、お話にお付き合いいただきました。
【ドラム缶】
ホームページを見てドラム缶を見に来たことを告げると、この物好きな中年男!と言わずに「ホームページ見たんだ!」とか「わざわざ来てくれたんだ!」と、嬉しそうでした。
それならと、早速見せていただくことに。
奥のキッチンに案内されると確かに起き上がり小法師です。
既に水が張られ200kgの重量がありますが、ゆらゆらと揺れます。
外にカットしたのがあると言われ見に行くとスチールドラムの形をしています。
自然のちから、水のちからを実感しました。
【小屋番さん】
小屋番さんは通常お一人のところ、この日は小屋閉め作業のため三人体制でした。
受付をしてくれたイシワタさんは、三人の中で一番若く、ホームページをご担当しています。
大ベテランのタムラさんは、小さい頃から雁坂峠付近を走り回って育ったためこの辺りを熟知し、カモシカとか小天狗様と呼ばれる健脚の上、高度の技術的な作業もこなす方です。
そして、ヨコタさんは、アマチュア無線を趣味としていて、お話好きでキレイ好き、ニホンオオカミの生存を信じて疑わない夢とロマンをお持ちの方です。
日が落ちてからも小屋にお邪魔し、ストーブを囲んで楽しいお話を聞かせていただき、あっという間に時間は過ぎていました。
【雁坂小屋グッズ】
雁坂小屋で幻のグッズを二つもいただいてきました。
ひとつはカレンダーでもうひとつは木札です。
おそらく非売品なのでレア物です。
カレンダーは15センチ四方の小さな月めくりですが、もったいなくて新年を迎えてもめくることができそうにありません。
木札は木片に「雁坂小屋」の焼き印が押してあってナイロンの細い紐が付いています。
早速、ザックに付けて気分良く帰路につきましたが、落としてなくしたらいけないので自宅に着いた早々はずしました。
また、グッズではありませんが、領収書には小屋の大きなスタンプが押されているので記念にとってあります。
スタンプは「秩父多摩国立公園」と彫られているので、「多摩」の後ろに丸い三文判で「甲斐」と付け足しで押してあります。
この三文判はヨコタさんが買ってきたそうです。
こんなちょっとしたエピソードがうれしいのです。
これらは、私にとって大変貴重な思い出の品なので大切にしまっておこうと思います。
【駆け出し小屋番日誌】
「旧い山の友から便りが届いた」の書き出しで始まる「駆け出し小屋番日誌」は、小屋番・松田さんが執筆したものです。
松田さんが小屋番を始めた1995年春から翌年春までの1年間を綴ったものです。
日誌もホームページに書かれているので、これまでも読みに来られた方がいらしたそうです。
早速開くと、藤森幸子さんが描いた「新緑にむせぶ雁坂小屋 五月」が飛び込んできます。
本文を読み進めると、不安に駆られながらも初勤務を迎え、季節の移ろいの中、予想しない苦労や苦難を乗り越えて経験を積み、しだいに小屋番生活に慣れていく様子が描かれています。
この日の小屋番のタムラさんやヨコタさんも登場し、その活躍やお人柄を思わせるエピソードであふれています。
テント内でこの日誌を読み始め、気がつけば1冊丸々通読し終えていました。
陽が落ちてあたりはうす暗くなっていました。
【暦】
東京(東京都)
2013年11月23日(土)
日の出 6:24
日南中時 11:27
日の入り 16:30
月の出 21:21
月南中時 3:27
月の入り 10:22
今回も思い出に残る山歩きを楽しむことができました。
をを!テン泊だったんですね!!
小屋番さん達との交流
凄く楽しそうで、羨ましいです〜
これもLArcさんのお人柄あればこそですよね!
雁坂小屋テン泊計画はあったのですが
今年は残念ながら流れてしまいました…
レコを拝見すればするほど
blogを見れば見るほど素敵な小屋ですよね〜
決めました!
来年こそは必ず雁坂小屋にお邪魔しようと思います!!
寒くなってきたところに、心温まるレコありがとうございます。
小屋番さんたちとのお話や、様々な小物などの
ちょっとしたエピソードを聞かせていただけて私もとても嬉しく思いました。
そういうの、結構ツボなんです
ドラム缶のお話、揺れて倒れてしまわないのかしら?
と、心配になります
スチールパンのようになった姿をぜひ見てみたい
ということで、私も雁坂行き決定のようです
それはそれとして、鍋にラーメン
美味しそうで朝からお腹が空いてきた〜
keiさん、いつもコメントありがとうございます。
雁坂小屋、アットホームな居心地のいい場所で今年三回も行ってしまいました。
ここは誰が行ってもあたたかく歓迎してくれますので、自然と心が通い合える気がします。
4月24日頃から営業再開予定らしいので、それまではブログをマメにチェックして再開したら御予定に入れてはいかがでしょう。
お声掛けいただけたら喜んでお供させていただきます!
muniさん、いつもコメントありがとうございます。
中華風鍋&ラーメンは「ザックのサイドポケットは食糧庫隊隊長」823さんのアイデアです。
美味しい上にあったまり大満足に逸品です。
そして雁坂小屋!こちらのいいところは、手作り感満載というところです。
大手の小屋にはキレイな設備に充実した売店が登山者にサービスを提供してくれますが、ここは「お・も・て・な・し」が最大のサービスです。
何でもないことでも暖かい気持ちが込められていてそれにヤラレちゃったんでしょうね。
小屋番さんからお話を聞けば聞くほどトリビアが溢れてくるので、そういうのがツボのmuniさんなら絶対オススメです!
雁坂小屋 やっぱり素敵な山小屋ですね
前回の奥秩父縦走のレコを読ませていただいたときにも
私も雁坂小屋に行きた〜い!と思ったのですが
このレコを読んでますます行ってみたくなっちゃいました
さりげない小屋番さん達との会話いいですね〜
ほのぼの暖かい雰囲気大好きです
ザック食糧庫隊隊長なんて命名して頂いて・・・お恥ずかしいかぎり
LArcさんの中華鍋、ワンタンとお野菜たっぷりでめちゃ美味しそうです
なんだかお腹が空いてきましたぁ。ヨダレがっ
これから春までネギ背負っての山歩きはお休みです。
冬の日帰りのランチ。。。寒いので
美味しく簡単に手早く出来るあったか山飯が課題テーマです
先日は雁坂小屋をご利用していただきまして、有りがとうございました。
「まさか、エー本当に。本当に見にきたよ。びっくり―。いやー、うれしい。」という気分で台所のドラム缶を見ていただきました。早いものでもう1週間経ちました。もうすぐブログの方にも話題として載せさせてもらいます。http://karisakakoya.blogspot.jp/
それから、バナナごちそうさまでした。私が20日に上げたバナナは寒さで皮が真っ黒になっていましたので、頂いたバナナ、うれしかったです。
小さな小屋で、「昔ながらの…」と枕詞が付く山小屋ですが、無理なくできる努力をしていきます。またおいで下さい。お待ちしております。
それから、LArcさんのレポートをご覧になって、「あ、いいなー」と思った皆様ももちろん大歓迎です。春になったらお会いしましょう。
823さん、というより隊長!!いつもコメントありがとうございます。
中華鍋&〆のラーメン最高でした!
教えていただいたギョーザに変えて肉ワンタンでやってみました。
12個入りのファミリーサイズしかなくて全部投入したら御覧のあり様で、ボリューム満点、付属の中華だしもばっちりで何も味付けをしていなくても美味でした。
〆はラーメンで大正解です!
メガネを曇らせてはふはふして別腹に収まりました。
823さんは冬期休業ですか・・・残念です。。。
今までのレコを改めて拝見して勉強しなおします。
そして雁坂小屋はすごくいいのです!
心がほっこり温まる、いい小屋なのです。
「行ってみたくなる」とおっしゃっていただいて最高のほめ言葉をいただきうれしいです。
しかし、私のレコでは十分伝わっていないと思います。
ぜひぜひ足を運んで実感していただければ、本当の素晴らしさがお分かりいただけるはずです。
早く春になるのが楽しみですね。
isisanさん、コメントをいただきありがとうございます。
その節は大変世話になりました。
お忙しい中、またお疲れのところ、お相手していただき楽しいひと時を過ごすことができました。
isisanさんのお書きになるブログ、小屋でお目にかかれない分、これからも楽しみに、そしてマメにチェックさせていただきます。
今から来年春が来るのが待ち遠しいです。
ヤマ友と一緒にお邪魔しようと思います。
その時はまたよろしくお願いします!
こんばんは。
又あの素敵な雁坂小屋に行かれたのですね。〆の日に行かれたとは、その気持が良く解ります。
あの小屋はLArcさんのようなリピーターが多いのでしょうね。
私は来年花の季節に行って又テントを張ってみたいと思います。
hukusiaさん、コメントいただきありがとうございます。
すっかりリピーターになっています。
お花の季節もいいですね。
シャクナゲが多かったので、6月ころがいいのでしょうか。
もちろんその前にも行くつもりです。
すみません、またまた「いまさらながら…」的に書き込み〜
雁坂小屋でのほっこりする話を読んで、
なんだか急に「春を背負って」が思い浮かんだんです。
奥秩父といい、ゴローさんといい、もしやモデルになった小屋かと思えたり!?
まぁ小説のことはおいといて、昔から雁坂小屋を守ってきた人たちの
あたたかい人柄が伝わってきました。LArcさんのこと、大歓迎だったんでしょうね。
(ちなみに、まだ映画は見ていないのですが、奥秩父で撮影してほしかった…。)
雁坂峠。
私は以前一度だけ通り過ぎて終わってしまいましたが、
それでも展望のきく風景や、穏やかに続く萌黄色の斜面(5月)が印象的でした。
また行きたいリストに急浮上させておきます。小屋も含めて
重ねて私事ですが、本日は自主的にサービス出勤し…、明日はすいかマラソン!
その合間を縫って過去レコめぐり(LArcさんのはまだまだ続く…(笑))。
そんな休日
wwさん!貴重な休日にようこそ!
雁坂小屋は正直、地味〜で小さな小屋なんです。
でもなんだか目が離せない、行きたくなるというより「会いたくなる」というのがぴったりです。
小屋番さんたちは気さくで愉快な方々で訪れた方々を温かく迎えてくれます。
wwさん!このレコを読んでほっこりしている場合ではありません。
お仕事が落ち着いたら、いかがですか?雁坂小屋。
お供させていただきますよ(^^)/
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