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Yamareco

記録ID: 3771663
全員に公開
ハイキング
近畿

熊野古道:小辺路(水ヶ峰、伯母子岳)、バスも使いつつ大股から大周回【奥高野、和歌山県・奈良県】

2021年11月20日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 奈良県 和歌山県
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
08:42
距離
30.8km
登り
1,419m
下り
1,594m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:43
休憩
0:59
合計
9:42
距離 30.8km 登り 1,426m 下り 1,619m
6:23
77
7:40
7:42
31
8:13
8:14
9
8:23
9
8:32
8:48
126
11:46
11:47
24
12:39
20
12:59
56
13:55
14:16
30
14:46
14:57
31
15:28
15:33
29
16:02
16:04
1
16:05
ゴール地点
● コースタイム
(1) 大股P 623 ― 最初の標識 640 ― 林道タイノ原線に合流 645 ― 最初の迂回路 650 ― 平辻 712 ― 次の迂回路 715 ― 林道開通碑 722 ― あずまや 740 ― 大股から5.6km 749 ― 林道と小辺路の合流点 757 ― 水ヶ峰集落跡解説標 809 ― 古道から北股への林道に 812 ― 水ヶ峰への尾根に取り付き(B) 814 ― 水ヶ峰 823 ― (B) 832 ― (A) 833 ― 水ヶ峰分岐(高野龍神スカイラインに合流) 842 ― 野迫川村総合案内所 900 ― 鶴姫展望所 918/932 ― 野迫川村総合案内所 950

○野迫川村総合案内所/護摩壇山 1024/1053 南海りんかんバス
(2) 護摩壇山BS 1054 ― 駐車場端 1058 ― 林道奥千丈線分岐点 1104 ― 私有林道分岐点 1123 ― 北今西への林道分岐点 1141 ― 登山道入口まであと1.6km 1158 ― 登山口 1211 ― 1294m標高点 1220 ― 口千丈山 1238 ― 焼山ノ太尾ノ頭 1252 ― 牛首山 1258 ― 牛首ノ峰への西分岐点 1308 ― あと1km 1329 ― 山頂巻き道分岐点 1337 ― あと500m 1340 ― 伯母子岳山頂 1355/1417 ― 巻き道分岐点 1427 ― 夏虫山分岐点 1447/1458 ― 桧峠 1500 ― 萱小屋跡 1529/1533 ― 墓地 1555 ― 登山口の橋 1601 ― 大股P 1602

● 行動時間 3:27+5:08=8:35
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2021年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
●今回の移動
(和歌山市内=大股P)
大股P―水ヶ峰分岐―野迫川村総合案内所
(野迫川村総合案内所=護摩壇山)南海りんかんバス
護摩壇山BS―伯母子岳登山口―口千丈山―伯母子岳―大股P
(大股P=和歌山市内)

●登山口へのアクセス
○大股
・野迫川村中心部から県道733号を南下。約25分。高野龍神スカイラインから野迫川村総合案内所手前で分岐する林道タイノ原を降りると川沿い突き当たりを左折で駐車場に至る
・駐車場はほんとうに4台分しかない。無料
・登山届の提出箱はトイレの扉脇に置いてある

○野迫川村総合案内所
・駐車場は20〜30台は駐められそうだ。ただし総合案内所は開いていなかった。いつ開くのかもわからない。また、そんなときにはトイレも開いていないようだ

○護摩壇山駐車場
・駐車台数は不詳だが、20〜30台は入りそうに見えた。無料
・高野龍神スカイラインを行く。バス便は高野山からと紀伊田辺からのものがあるのだが、日に一本では登山には使いようもない
・当然ながら伯母子岳登山口には公共交通の便はない。また駐車可能台数も僅かと思われる
コース状況/
危険箇所等
○大股〜水ヶ峰(熊野古道:小辺路)
・最初はジグザグの急坂を登る。途中で林道タイノ原線に合流すると、何度か林道を外れて直線的に歩く部分があるが、ほぼ林道に沿って進む。林道から古道が分かれると、そのあとも熊野古道は北股への林道でもあるので道幅は広い。水ヶ峰集落跡で北股への道を分けると、斜面をへつる細道で高野龍神スカイラインへと至る

○護摩壇山P〜伯母子岳登山口
・林道奥千丈線を歩く。標高差が少なく、殆ど平坦
・途中では、護摩壇〜龍神〜耳取や伯母子岳がきれいに見えるタイミングがある。全般に樹林に覆われることが少ないので、眺めがよい道

○伯母子岳登山口〜伯母子岳
・標高差が殆どなく、昇降もかなり緩やか。舗装こそされていないが林道のように道幅が広い
・ピークには名称表示もあるので、進行がわかりやすい

○伯母子岳〜大股(熊野古道:小辺路)
・大股から萱小屋跡の先までは、ジグザグに登る急斜面。それ以降は緩やかな道取り。山頂下の巻き道分岐点までは殆ど平坦。そこから山頂までは尾根筋を行くが、道は不明瞭。マークが頼り
・山頂下以外は、さすがは熊野古道。車でも走ろうかというほどの道
(いずれの記述も2021.11現在)
その他周辺情報 ●買う、食べる
・野迫川村内にも店舗はあるが、早朝深夜の状況は不明。村に入る前には買い物した方が良さそう
・大股は、中心集落から約20分県道733号を走るが途中に店舗は見当たらない

●日帰り温泉
・大股の近辺にある「野迫川温泉ホテルのせ川」も日帰り入浴を扱っているようだ
(2021. 11現在)
クルマで到着しました。トイレと登山届ポストと4台のみの駐車場。登山口とはいえ、谷あいの狭い広場でしかありません【大股にて】
2021年11月20日 06:17撮影 by  Canon EOS 90D, Canon
11/20 6:17
クルマで到着しました。トイレと登山届ポストと4台のみの駐車場。登山口とはいえ、谷あいの狭い広場でしかありません【大股にて】
駐車すると左手に橋が架かり川原樋川を渡ります。その先に伯母子岳への登り口があります。今日はそちらから戻る予定【大股にて】
2021年11月20日 06:17撮影 by  Canon EOS 90D, Canon
11/20 6:17
駐車すると左手に橋が架かり川原樋川を渡ります。その先に伯母子岳への登り口があります。今日はそちらから戻る予定【大股にて】
質素な登山口ですが、熊野古道であることをしっかりと案内しています【大股にて】
2021年11月20日 06:17撮影 by  ,
11/20 6:17
質素な登山口ですが、熊野古道であることをしっかりと案内しています【大股にて】
クルマから見ると右手、県道を北へわずかに進むと、高野山方面への登山口があります【大股にて】
2021年11月20日 06:24撮影 by  ,
11/20 6:24
クルマから見ると右手、県道を北へわずかに進むと、高野山方面への登山口があります【大股にて】
登り始めると、いきなりこの看板。怖いなあ【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 06:25撮影 by  ,
11/20 6:25
登り始めると、いきなりこの看板。怖いなあ【大股〜水ヶ峰分岐】
急なジグザグを上りきると林道支線のような道に顔を出します。しばらくは穏やかに歩きます【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 06:40撮影 by  ,
11/20 6:40
急なジグザグを上りきると林道支線のような道に顔を出します。しばらくは穏やかに歩きます【大股〜水ヶ峰分岐】
途中で日の出。伯母子岳の頭には雲【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 06:42撮影 by  ,
1
11/20 6:42
途中で日の出。伯母子岳の頭には雲【大股〜水ヶ峰分岐】
振り返って撮影)タイノ原林道に合流しました。登ってきた古道は写真一番左の標示ウラにあります【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 06:45撮影 by  ,
11/20 6:45
振り返って撮影)タイノ原林道に合流しました。登ってきた古道は写真一番左の標示ウラにあります【大股〜水ヶ峰分岐】
秋を感じます【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 06:48撮影 by  ,
11/20 6:48
秋を感じます【大股〜水ヶ峰分岐】
グネる林道から一旦分かれ、直線的な山道へ【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 06:50撮影 by  ,
11/20 6:50
グネる林道から一旦分かれ、直線的な山道へ【大股〜水ヶ峰分岐】
常緑樹の林のようでも、赤や黄色の落ち葉が敷き詰められています【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 07:02撮影 by  ,
11/20 7:02
常緑樹の林のようでも、赤や黄色の落ち葉が敷き詰められています【大股〜水ヶ峰分岐】
二度目の迂回路分岐。ここでも林道が迂回するので古道は直線的に高低差を厭わず進む感じです【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 07:15撮影 by  ,
11/20 7:15
二度目の迂回路分岐。ここでも林道が迂回するので古道は直線的に高低差を厭わず進む感じです【大股〜水ヶ峰分岐】
離合のあるごとにこの標示。キロ程もあるので進捗がわかります。水ヶ峰までの距離が分からないのが玉に瑕【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 07:21撮影 by  ,
11/20 7:21
離合のあるごとにこの標示。キロ程もあるので進捗がわかります。水ヶ峰までの距離が分からないのが玉に瑕【大股〜水ヶ峰分岐】
タイノ原林道完成記念碑です。完成が平成ですから比較的新しい林道です【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 07:22撮影 by  ,
11/20 7:22
タイノ原林道完成記念碑です。完成が平成ですから比較的新しい林道です【大股〜水ヶ峰分岐】
護摩壇方面を見ているつもり。見えている連山のなかで一番奥の並びが龍神、護摩壇【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 07:23撮影 by  ,
11/20 7:23
護摩壇方面を見ているつもり。見えている連山のなかで一番奥の並びが龍神、護摩壇【大股〜水ヶ峰分岐】
はるか上部には秋の気配が。紅葉に見下ろされながらの林道歩きです【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 07:28撮影 by  ,
11/20 7:28
はるか上部には秋の気配が。紅葉に見下ろされながらの林道歩きです【大股〜水ヶ峰分岐】
あずまやがあります。鶴姫公園から護摩壇にかけての稜線が見渡せます【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 07:40撮影 by  ,
11/20 7:40
あずまやがあります。鶴姫公園から護摩壇にかけての稜線が見渡せます【大股〜水ヶ峰分岐】
龍神スカイラインの野迫川村総合案内所より左を見ます。写真右手は鶴姫公園のある1180mピークです【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 07:41撮影 by  ,
11/20 7:41
龍神スカイラインの野迫川村総合案内所より左を見ます。写真右手は鶴姫公園のある1180mピークです【大股〜水ヶ峰分岐】
松茸が採れるんですね【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 07:45撮影 by  ,
11/20 7:45
松茸が採れるんですね【大股〜水ヶ峰分岐】
ここで林道から古道が右に分かれていきます。右も一応は北股への林道のようです。未舗装ですが【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 07:57撮影 by  ,
11/20 7:57
ここで林道から古道が右に分かれていきます。右も一応は北股への林道のようです。未舗装ですが【大股〜水ヶ峰分岐】
しばらく進むと墓地跡がありました【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 08:07撮影 by  ,
11/20 8:07
しばらく進むと墓地跡がありました【大股〜水ヶ峰分岐】
水ヶ峰集落跡の解説標示です。先ほどの墓地跡もその一つのようです【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 08:09撮影 by  ,
11/20 8:09
水ヶ峰集落跡の解説標示です。先ほどの墓地跡もその一つのようです【大股〜水ヶ峰分岐】
落ち葉にイチョウが混ざっています。色合いが目立ちます【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 08:11撮影 by  ,
11/20 8:11
落ち葉にイチョウが混ざっています。色合いが目立ちます【大股〜水ヶ峰分岐】
北股への林道の途中から水ヶ峰山頂へと寄り道。こんな枯れ木尾根の軟らかい土を踏んで進みます【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 08:21撮影 by  ,
11/20 8:21
北股への林道の途中から水ヶ峰山頂へと寄り道。こんな枯れ木尾根の軟らかい土を踏んで進みます【大股〜水ヶ峰分岐】
3つ目のピークが水ヶ峰最高点。小さな手作り山名標がありました【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 08:22撮影 by  ,
11/20 8:22
3つ目のピークが水ヶ峰最高点。小さな手作り山名標がありました【大股〜水ヶ峰分岐】
これがその手作り山名標【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 08:23撮影 by  Canon EOS 90D, Canon
11/20 8:23
これがその手作り山名標【大股〜水ヶ峰分岐】
振り返って撮影)引き返してまずは北股への林道に到着。写真中央に水ヶ峰への入口があります【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 08:32撮影 by  ,
11/20 8:32
振り返って撮影)引き返してまずは北股への林道に到着。写真中央に水ヶ峰への入口があります【大股〜水ヶ峰分岐】
拡大するとこんな感じで、踏み跡っぽくなっています【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 08:32撮影 by  ,
11/20 8:32
拡大するとこんな感じで、踏み跡っぽくなっています【大股〜水ヶ峰分岐】
更に戻って、熊野古道に復します【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 08:33撮影 by  ,
11/20 8:33
更に戻って、熊野古道に復します【大股〜水ヶ峰分岐】
この間は古道も細々したへつり道。やがて水ヶ峰分岐に上方から到着します【大股〜水ヶ峰分岐】
2021年11月20日 08:40撮影 by  ,
11/20 8:40
この間は古道も細々したへつり道。やがて水ヶ峰分岐に上方から到着します【大股〜水ヶ峰分岐】
着きました【水ヶ峰分岐にて】
2021年11月20日 08:42撮影 by  ,
11/20 8:42
着きました【水ヶ峰分岐にて】
方向転換して撮影)熊野古道入口を大きく示しています。高野山から来た人は、ここで高野龍神スカイラインを離れて山道へ【水ヶ峰分岐にて】
2021年11月20日 08:43撮影 by  ,
11/20 8:43
方向転換して撮影)熊野古道入口を大きく示しています。高野山から来た人は、ここで高野龍神スカイラインを離れて山道へ【水ヶ峰分岐にて】
スカイラインを歩いて来ました。後で使うバス停は目の前です【野迫川村総合案内所にて】
2021年11月20日 08:58撮影 by  ,
11/20 8:58
スカイラインを歩いて来ました。後で使うバス停は目の前です【野迫川村総合案内所にて】
時間があるので鶴姫公園へ【野迫川村総合案内所にて】
2021年11月20日 09:02撮影 by  ,
11/20 9:02
時間があるので鶴姫公園へ【野迫川村総合案内所にて】
展望所に着きました【野迫川村総合案内所にて】
2021年11月20日 09:17撮影 by  ,
11/20 9:17
展望所に着きました【野迫川村総合案内所にて】
展望所からの眺望です。今日は360°見渡せます。右端が護摩壇山付近、正面の山の右奥は荒神岳、さらにその右奥には大峰の山々が【野迫川村総合案内所にて】
2021年11月20日 09:26撮影 by  Canon EOS 90D, Canon
11/20 9:26
展望所からの眺望です。今日は360°見渡せます。右端が護摩壇山付近、正面の山の右奥は荒神岳、さらにその右奥には大峰の山々が【野迫川村総合案内所にて】
戻って昼食ののち、バス待ち。6分遅れでやって来ました【野迫川村総合案内所にて】
2021年11月20日 10:24撮影 by  ,
11/20 10:24
戻って昼食ののち、バス待ち。6分遅れでやって来ました【野迫川村総合案内所にて】
護摩壇山駐車場に到着しました。右隣には、ほとんどの人が乗り換えた龍神バスが待機【護摩壇山駐車場にて】
2021年11月20日 10:53撮影 by  ,
11/20 10:53
護摩壇山駐車場に到着しました。右隣には、ほとんどの人が乗り換えた龍神バスが待機【護摩壇山駐車場にて】
これから歩く稜線と伯母子岳。写真中央右にある牛首の峰に隠れるようにあるピークが伯母子岳【護摩壇山駐車場にて】
2021年11月20日 10:56撮影 by  ,
11/20 10:56
これから歩く稜線と伯母子岳。写真中央右にある牛首の峰に隠れるようにあるピークが伯母子岳【護摩壇山駐車場にて】
伯母子岳から龍神岳にかけてを見ます。龍神岳は和歌山県最高峰ですが、判明は21世紀になってからのこと【護摩壇山駐車場にて】
2021年11月20日 10:56撮影 by  ,
11/20 10:56
伯母子岳から龍神岳にかけてを見ます。龍神岳は和歌山県最高峰ですが、判明は21世紀になってからのこと【護摩壇山駐車場にて】
ごまさんスカイタワーと護摩壇山。かつては県下最高峰と言われていました。では、出発します【護摩壇山駐車場にて】
2021年11月20日 10:58撮影 by  ,
11/20 10:58
ごまさんスカイタワーと護摩壇山。かつては県下最高峰と言われていました。では、出発します【護摩壇山駐車場にて】
すぐに林道奥千丈線が分岐します。そちらへと進みます【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 11:04撮影 by  ,
11/20 11:04
すぐに林道奥千丈線が分岐します。そちらへと進みます【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
12月20日以降は通行止めとのこと。和歌山と雪はどうも馴染みません【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 11:05撮影 by  ,
11/20 11:05
12月20日以降は通行止めとのこと。和歌山と雪はどうも馴染みません【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
冬枯れの樹木越しに、この先のルートや伯母子岳が見えます【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 11:04撮影 by  ,
11/20 11:04
冬枯れの樹木越しに、この先のルートや伯母子岳が見えます【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
ススキ越しに伯母子岳。ここまで来ると牛首の峰には隠れません【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 11:10撮影 by  ,
11/20 11:10
ススキ越しに伯母子岳。ここまで来ると牛首の峰には隠れません【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
龍神岳と護摩壇山【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 11:15撮影 by  ,
11/20 11:15
龍神岳と護摩壇山【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
神納川へと降りる林道は私有のようです【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 11:23撮影 by  ,
11/20 11:23
神納川へと降りる林道は私有のようです【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
左に龍神岳、右に護摩壇山【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 11:29撮影 by  ,
11/20 11:29
左に龍神岳、右に護摩壇山【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
北今西へと下降する林道が分岐します【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 11:41撮影 by  ,
11/20 11:41
北今西へと下降する林道が分岐します【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
そちらは未舗装。12月になると通行止めのようです【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 11:41撮影 by  ,
11/20 11:41
そちらは未舗装。12月になると通行止めのようです【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
小さく目安標示がありました。あと1.6kmです【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 11:58撮影 by  ,
11/20 11:58
小さく目安標示がありました。あと1.6kmです【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
登山口に到着。駐車はせいぜい4〜5台でしょうか【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 12:11撮影 by  Canon EOS 90D, Canon
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登山口に到着。駐車はせいぜい4〜5台でしょうか【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
ここまで7kmとのことですが、手元の計測では7.5kmくらいにはなります。林道始点からのカウントでしょうか【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 12:11撮影 by  ,
11/20 12:11
ここまで7kmとのことですが、手元の計測では7.5kmくらいにはなります。林道始点からのカウントでしょうか【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
小ピークに管理標【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 12:20撮影 by  ,
11/20 12:20
小ピークに管理標【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
口千丈山に到着。あまりピーク感がありません【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 12:38撮影 by  ,
11/20 12:38
口千丈山に到着。あまりピーク感がありません【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
晴れた日に冬枯れの道というのもいいものです。暑いくらいになってきました【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 12:38撮影 by  ,
11/20 12:38
晴れた日に冬枯れの道というのもいいものです。暑いくらいになってきました【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
伯母子岳まで3.5kmとのこと。このタイプが山頂まで続きます【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 12:41撮影 by  ,
11/20 12:41
伯母子岳まで3.5kmとのこと。このタイプが山頂まで続きます【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
さらに冬枯れの中を進みます【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 12:41撮影 by  ,
11/20 12:41
さらに冬枯れの中を進みます【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
焼山の太尾の頭に到着。ここも緩やかな丘のようなピーク【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 12:52撮影 by  ,
11/20 12:52
焼山の太尾の頭に到着。ここも緩やかな丘のようなピーク【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
ここまで来ても、クルマが通るほどの幅があります【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 12:53撮影 by  ,
11/20 12:53
ここまで来ても、クルマが通るほどの幅があります【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
牛首山に到着。ピークは手前で少し降りた所に標高点があります【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 12:59撮影 by  ,
11/20 12:59
牛首山に到着。ピークは手前で少し降りた所に標高点があります【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
次のピーク牛首の峰は山らしい姿ですが、巻き道は山腹を行きます【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 12:59撮影 by  ,
11/20 12:59
次のピーク牛首の峰は山らしい姿ですが、巻き道は山腹を行きます【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
牛首ノ峰の肩には、八経ヶ岳と釈迦ヶ岳など大峰の最高峰付近が見えています【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 12:59撮影 by  ,
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牛首ノ峰の肩には、八経ヶ岳と釈迦ヶ岳など大峰の最高峰付近が見えています【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
続く大峰の山々です【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 13:02撮影 by  ,
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続く大峰の山々です【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
さらにその続きです【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 13:02撮影 by  ,
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さらにその続きです【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
牛首ノ峰を巻いて進みます【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 13:14撮影 by  ,
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牛首ノ峰を巻いて進みます【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
ようやく伯母子岳が間近に見えるようになりました【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 13:24撮影 by  ,
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ようやく伯母子岳が間近に見えるようになりました【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
冬枯れ著しく、樹木越しでも山がはっきりと見えています【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 13:29撮影 by  ,
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冬枯れ著しく、樹木越しでも山がはっきりと見えています【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
また幅広の道を進みます【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 13:36撮影 by  ,
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また幅広の道を進みます【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
山頂下分岐点に来ました。右斜め前は山頂へ、左は巻き道を経て大股への小辺路ルートに合流します【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 13:37撮影 by  ,
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山頂下分岐点に来ました。右斜め前は山頂へ、左は巻き道を経て大股への小辺路ルートに合流します【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
標示を拡大【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 13:38撮影 by  ,
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標示を拡大【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
遠くに果無山脈が見えます【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 13:44撮影 by  ,
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遠くに果無山脈が見えます【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
山頂直下の尾根を行きます。ここも枯れた林です【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
2021年11月20日 13:45撮影 by  ,
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山頂直下の尾根を行きます。ここも枯れた林です【護摩壇山駐車場〜伯母子岳】
ついに山頂に到着しました【伯母子岳山頂にて】
2021年11月20日 13:55撮影 by  ,
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ついに山頂に到着しました【伯母子岳山頂にて】
果無山脈付近をバックに【伯母子岳山頂にて】
2021年11月20日 13:55撮影 by  ,
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果無山脈付近をバックに【伯母子岳山頂にて】
歩いてきた稜線を振り返ります。真ん中の奥は龍神岳と護摩壇山です【伯母子岳山頂にて】
2021年11月20日 14:13撮影 by  ,
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歩いてきた稜線を振り返ります。真ん中の奥は龍神岳と護摩壇山です【伯母子岳山頂にて】
その東隣の山々です【伯母子岳山頂にて】
2021年11月20日 14:13撮影 by  ,
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その東隣の山々です【伯母子岳山頂にて】
さらにその東。槇山やさらには果無のあたりかと【伯母子岳山頂にて】
2021年11月20日 14:13撮影 by  ,
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さらにその東。槇山やさらには果無のあたりかと【伯母子岳山頂にて】
遠くは大峰の端かと【伯母子岳山頂にて】
2021年11月20日 14:13撮影 by  ,
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遠くは大峰の端かと【伯母子岳山頂にて】
同じく大峰の山々【伯母子岳山頂にて】
2021年11月20日 14:13撮影 by  ,
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同じく大峰の山々【伯母子岳山頂にて】
左端は夏虫山です【伯母子岳山頂にて】
2021年11月20日 14:13撮影 by  ,
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左端は夏虫山です【伯母子岳山頂にて】
その西側【伯母子岳山頂にて】
2021年11月20日 14:13撮影 by  ,
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その西側【伯母子岳山頂にて】
北面。荒神岳のあたり【伯母子岳山頂にて】
2021年11月20日 14:13撮影 by  ,
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北面。荒神岳のあたり【伯母子岳山頂にて】
【伯母子岳山頂にて】
2021年11月20日 14:13撮影 by  ,
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【伯母子岳山頂にて】
花は…【伯母子岳山頂にて】
2021年11月20日 14:15撮影 by  ,
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花は…【伯母子岳山頂にて】
伯母子峠側を見ます。次回はこちらから来ることになるかな【伯母子岳山頂にて】
2021年11月20日 14:15撮影 by  ,
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伯母子峠側を見ます。次回はこちらから来ることになるかな【伯母子岳山頂にて】
そちら側から山頂を見ます。狭い素朴な山頂です【伯母子岳山頂にて】
2021年11月20日 14:17撮影 by  ,
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そちら側から山頂を見ます。狭い素朴な山頂です【伯母子岳山頂にて】
大股に向けて下山開始。「熊野古道」となっていますが、山頂を経由しない道がそもそものルートかと【伯母子岳山頂にて】
2021年11月20日 14:15撮影 by  ,
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大股に向けて下山開始。「熊野古道」となっていますが、山頂を経由しない道がそもそものルートかと【伯母子岳山頂にて】
斜面を降ります。迷うほどの尾根幅はありませんが、道取りは不明瞭です【伯母子岳〜大股】
2021年11月20日 14:21撮影 by  ,
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斜面を降ります。迷うほどの尾根幅はありませんが、道取りは不明瞭です【伯母子岳〜大股】
巻き道との分岐点に来ました。左手の伯母子峠への巻き道が熊野古道本道かと【伯母子岳〜大股】
2021年11月20日 14:27撮影 by  ,
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巻き道との分岐点に来ました。左手の伯母子峠への巻き道が熊野古道本道かと【伯母子岳〜大股】
先ほどの尾根とは異なり、しばらくは常緑樹の中を進みます【伯母子岳〜大股】
2021年11月20日 14:28撮影 by  ,
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先ほどの尾根とは異なり、しばらくは常緑樹の中を進みます【伯母子岳〜大股】
途中で伯母子岳を振り返ります【伯母子岳〜大股】
2021年11月20日 14:40撮影 by  ,
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途中で伯母子岳を振り返ります【伯母子岳〜大股】
桧峠を前にして夏虫山への道が分岐します。行きたいが遅くなるので止めておきます【伯母子岳〜大股】
2021年11月20日 14:47撮影 by  ,
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桧峠を前にして夏虫山への道が分岐します。行きたいが遅くなるので止めておきます【伯母子岳〜大股】
マンネンスギが群れています【伯母子岳〜大股】
2021年11月20日 14:58撮影 by  ,
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マンネンスギが群れています【伯母子岳〜大股】
桧峠に到着【伯母子岳〜大股】
2021年11月20日 15:00撮影 by  ,
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桧峠に到着【伯母子岳〜大股】
萱小屋跡に到着。今あるのは避難小屋です。今日は泊まり客なのか、中から煮炊きの湯気が昇ります【伯母子岳〜大股】
2021年11月20日 15:29撮影 by  ,
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萱小屋跡に到着。今あるのは避難小屋です。今日は泊まり客なのか、中から煮炊きの湯気が昇ります【伯母子岳〜大股】
歴史が説明されています【伯母子岳〜大股】
2021年11月20日 15:30撮影 by  ,
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歴史が説明されています【伯母子岳〜大股】
避難小屋そばの巨木【伯母子岳〜大股】
2021年11月20日 15:32撮影 by  ,
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避難小屋そばの巨木【伯母子岳〜大股】
最後の急な坂は、背の高い杉木立の中を降りていきます【伯母子岳〜大股】
2021年11月20日 15:35撮影 by  ,
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最後の急な坂は、背の高い杉木立の中を降りていきます【伯母子岳〜大股】
大股の集落が近づき、墓地が現れました。古くからの集落の典型ですね【伯母子岳〜大股】
2021年11月20日 15:55撮影 by  ,
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大股の集落が近づき、墓地が現れました。古くからの集落の典型ですね【伯母子岳〜大股】
大股の集落越しに裏山を見ます【伯母子岳〜大股】
2021年11月20日 15:57撮影 by  ,
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大股の集落越しに裏山を見ます【伯母子岳〜大股】
山を拡大。秋色です【伯母子岳〜大股】
2021年11月20日 16:00撮影 by  ,
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山を拡大。秋色です【伯母子岳〜大股】
舗装斜路を下りきると、小辺路入口の案内板。ほぼ到着です【伯母子岳〜大股】
2021年11月20日 16:00撮影 by  ,
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舗装斜路を下りきると、小辺路入口の案内板。ほぼ到着です【伯母子岳〜大股】
ついに朝見た橋まで来ました【大股にて】
2021年11月20日 16:01撮影 by  ,
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ついに朝見た橋まで来ました【大股にて】
駐車場の川向かいも紅葉【大股にて】
2021年11月20日 16:01撮影 by  ,
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駐車場の川向かいも紅葉【大股にて】
トイレ棟と紅葉【大股にて】
2021年11月20日 16:02撮影 by  ,
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トイレ棟と紅葉【大股にて】
朝と同じようなカット。闇ではわかりませんでしたが、家並みが狭いところに寄り添うようです【大股にて】
2021年11月20日 16:02撮影 by  ,
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朝と同じようなカット。闇ではわかりませんでしたが、家並みが狭いところに寄り添うようです【大股にて】
【大股にて】
2021年11月20日 16:03撮影 by  ,
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【大股にて】
撮影機器:

感想

○プロローグ
 せっかく和歌山県で仕事をするからには、熊野古道は遍く歩きたい。しかし、泊まりで行くことも容易ではない状況なので、小辺路も日帰り主体で組むことにした。大股や三浦といった難所を抱える中、片道往復を繰り返しては能率的ではないので、バスも使ったダイナミックなコース設定を考えた。

○大股から水ヶ峰へ
 大股へと車で向かう。どの道でもいいのだが、これから歩く道を車で先に行ってはつまならい。そこで、龍神スカイラインから野迫川村中心部へと下降し、奈良県道733号を南下した。この道は最初のうちこそはいいのだが、すぐにセンターラインのない道に変わり、さらにはすれ違いのできない狭い道へと変わる。朝未きからエラい道を選んでしまった。北股川に沿っていくのだが、途中で川原樋川に合流するまでは、川を下降する向きに走っていることになる。確かに道は緩やかに下降しており、途中からは上りに変わるのがわかる。
 大股には、まだ日の出ていない時間に到着。すでに2台が駐まっている。駐車場はほんとうに4台分しかない。予定には早いのだが、早め出場してよかったと思う。
 クルマを置き、トイレを済ますなどして、出発。その頃には周りが見渡せる程度には明るくなる。少し戻って高野山方面への登り口から山道へ。畑の合間を縫って進むが、古道というよりは作業道だ。畑が終わると、ちょっとは山道らしくなった。
しかし、道はしばらく進むとタイノ原林道に合流する。この先殆どはこの林道上を行く。とはいうが、いきなり林道から分かれて山道へ。一部にはこんな部分もある。
 この辺りは秋の気配が漂う。樹林は林道の上方ばかりで、紅葉に見下ろされながらの道取りだ。今日は快晴。四方の景色がよく見える。先ほどまでは伯母子岳山頂部にだけ雲があったが、それも次第にほどけていっている。
 やがて、林道から古道が分岐し水ヶ峰へと向かう。しかし分かれた古道も林道のようで、舗装こそされてはいないが車の通れるだけの幅がある。ほどなく「水ヶ峰集落跡」。かつては宿場が各地にあったのであろう。ここも廃墟となってしまっている。墓地も残るが、墓標が倒れたままになっている。
 コースタイムよりはずいぶん早くここまで来た。地図には道が示されていないが、水ヶ峰へと行ってみることにした。集落跡の先で北股へと続くその林道へと進む。尾根と思しきところに、うっすらと踏み跡がある。それに従い、尾根へ。柔らかな落ち葉の尾根道だ。小ピークを二つ越えると水ヶ峰。小さな小さな手製山名標がぶら下がっていた。
 戻って古道を先へ。急下降すると「水ヶ峰分岐」。ここには小さな鳥居もある。今日の第一弾はここまでだが、バスに乗るために車道を歩かなければならない。高野龍神スカイラインは人気のドライブウェイだ。天気も最高とあって、車通りが多い。基本は右側通行で行きたいが、カーブの具合で気づかれにくいと思うところは左を歩く。使い分けながらバス停を目指す。野迫川村総合案内所は20分も歩かないうちに現れた。残念ながら閉鎖されている。季節営業であろうか。バスには時間があり過ぎるくらいにあるので鶴姫公園に向かう。10分も歩くと山頂の展望台に到着。展望台はこの一帯の最高標高点でもある。今日は360どの展望で、これから向かう護摩壇山や伯母子岳もなとなくわかるように思う。
 戻って、もう昼食にする。まだ9時台だが、今日のこの後の行程も考えて食べてしまうことに。
 一息入れたら、バスが来た。6分遅れ。ただでさえ運転日がわかりにくいこのバス、遅れるだけでも心配がつのる。乗ろうとすると、運転手さんから「予約はありますか?」と聞かれる。ないと乗れないのかと不安がよぎったが、空いているから大丈夫、最近は混んでいるので予約がある方がいいですね、とのこと。護摩壇山についてやおら、明日の予約を入れた。

○護摩壇山BS〜伯母子岳〜大股
 護摩壇山バス停には概ね時刻通りに到着。隣には龍神バスが待っており、一緒に乗ってきたほかのお客さんは皆乗り換えた。行き先はそれぞれ異なるようだが、この脊梁国道のバス、結構利用されているようだ。
 目の前に和歌山県最高峰があるにもかかわらず、今日は登らない。ここまで来て護摩壇山に行かないのは山に対して失礼な気もするが、このあとの長い行程のことを考えて諦め。夏ならば成立したかも知れない行程だけに、残念な気もする。
 駐車場から護摩壇山を尻目にスカイラインを戻る。500mほどで奥千丈林道が分岐する。道筋は遠目にもよく見える。林道は伯母子岳への山々の山頂付近を殆ど標高を変えずに走り続けている。ちょうど山々が鉢巻きをしているようだ。
 黙々と林道を歩く。見通しのいい道だ。天気もいいので日焼けしそうだ。護摩壇山と龍神岳の並びも進むごとにちょっとずつ姿を変える。形を変えても目印となる電波塔や展望塔があるおかげで山を間違う心配はない。
 やがて、伯母子岳登山口。といっても広場も何もなく、自動車も路駐状態だ。殆ど駐車はできない。
 そこからは、未舗装の山道となるが、道幅が広く、車が走れるのではないかと思うほどだ。しかも起伏は殆どない。口千丈山、焼山ノ太尾ノ頭、牛首山と名のあるピークは現れるが、緩やかな昇降が続く。道は相変わらず冬枯れの木立に囲まれている。
時間のことを考えて巻いてしまった牛首ノ峰を過ぎ、いよいよ伯母子岳が間近に見えるようになる。
 やがて巻き道との分岐点が現れる。この辺りが最低高度と思われる。そこからはやや斜度を上げて、ようやく山登りのようになる。一気に登ると見晴らし最高の山頂だ。
 紀伊山地の山々が一望なのだが、あいにくにもまだ山々の同定ができない。今やってきた護摩壇山はかろうじてわかるのだが、それ以外はアバウトだ。ちょっと残念だ。
 十分に堪能して下山へ。枯れ木の中を最初の分岐点まで降りると巻き道と合流し、しっかりした道となる。ここから桧峠付近までは、あまり斜度はない。おおむね樹林の中を進む。夏虫山への道の分岐点付近で一息ついていると、先ほどすれ違った方がもう降りてきた。速い。聴けば、今日は午前に大峰の釈迦ヶ岳に行ったとのこと。猛烈な勢いで山巡りをしているようだ。眺めのない山はお嫌いなようで、ここもつまらなそうだった。こちらは、熊野古道を可能な限り歩き尽くそうとの想いがあるので、古道を歩いていることでの納得感がある。
 萱小屋跡の避難小屋では今日の泊まりの方々なのか、食事の準備が進んでいるようだ。湯気立ち上るのを見てこちらもお腹が空いてきたのだが、あと一息と気合いを入れる。
 最後はジグザグを切って一気に降りる。まず墓地が現れ、やがて大股集落へ。見覚えのある橋を渡り到着。
 山々は閑かだった。人とも殆ど会わず、鳥や虫の声もしなかった。
 コースは長くて時間にも追われ緊張感もあったが、一人自分を見つめられる至福の時間だった。

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