尾白川渓谷P⇔七丈小屋ピストン
- GPS
- 11:55
- 距離
- 27.0km
- 登り
- 2,929m
- 下り
- 2,933m
コースタイム
05:13 笹の平分岐
07:36 刀利天狗
08:33 五合目小屋跡
09:38 七丈小屋(56分休憩)外-14℃室内3.5℃
11:21 五合目小屋跡
12:06 刀利天狗
13:49 笹の平分岐
15:04 尾白川渓谷P
天候 | 曇時々晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
梯子には雪がついているものの特に問題なし。但し、もう少し積雪が増えると隠れてしまいそうな箇所あり |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
個人装備 |
水
昼食
行動食・おやつ
タオル
上着 防寒着
ザックカバー
カメラ・カメラケース
ティッシュ
ヘッドライト
財布
Suica
携帯電話
手袋
ストック
アイゼン
バラクラバ
サングラス
ピッケル
|
---|---|
共同装備 |
GPSロガー 1
単3電池 2
地図
コンパス
ナイフ
テント・ポール 緊急野営用ソロテント
|
感想
もともとの計画では他の山を検討していたが、天気が今ひとつだったので、天気が良さそうな甲斐駒、金峰のどちらかで悩んだ結果、甲斐駒に。どちらにしても強風の予報だったので、登頂にはこだわらず、行けるところまで行ってみようということにした。
長丁場になることはわかっていたので、前日夜に移動して駐車場で車中泊。尾白川渓谷駐車場までの道はまったく雪も凍結もなかった。駐車場のトイレも問題なく使用可。
03:09〜07:36 尾白川渓谷P→刀利天狗
序盤から雪のついた道を想像していたが、駐車場までの道に引き続き雪の気配は全くなし。落ち葉の降り積もった樹林帯を黙々と進む。
途中で風のうなるような音が聞こえてきて、予報通りの風の強さを再認識。
1500m付近から登山道に雪が現れ始め、少し歩くと道いっぱいに雪が出てきたのでアイゼンを装着。凍りついているわけではないので、先行者たちはアイゼン無しで歩いているのか、爪あとはなさそうだった。
刃渡りは鎖がしっかり出ていて踏み跡もあり、それほど危険は感じない。気にしていた風も体が吹き飛ばされるようなものではなく、すんなり通行できた。
刀利天狗の手前でこの日初の梯子が出現。今のところは鎖、梯子ともに露出しているのでよいが、雪や氷に覆われたら通過はとても困難だろう。梯子の連続はかなりきつかった。
07:36〜09:38 刀利天狗→七丈小屋(56分休憩)
5合目小屋跡まで結構下ってからの登り返しがきつい。連続する梯子で高度は稼げるものの、普段使わない上半身を酷使したためその日のうちに筋肉痛になった。鎖、梯子がないところも急斜面が多く、明らかにスローダウンし、まだかまだかと耐えながらやっとのことで七丈小屋に到着。
腹が減っていたので食事を摂ろうとしたが、小屋前のベンチは寒く、もう少しいいところがないかテン場あたりまで行ってみようとしたが、稜線に出るところで強風に煽られ、撤退を決意、小屋で休憩させてもらうことに。小屋に入ると中には誰もいなかったが、ストーブが炊いてあって暖かい。奥の方に声をかけるとしばらくして小屋番の方が出てきた。以下、そのやりとり。(便宜上同行者の発言も私とした。)
私「休憩させてもらっていいですか?」
番「いいけど、ただじゃないですよ」
私「いくらですか」
番「1時間500円」
意外に値が張る。テン場が1泊600円なのでそれと比較すると割高感があるが、寝具なし小屋泊3500円と比するとそんなものか。(7時間分相当)
私「何か買っても同じですか?」
と、何か購入すればおまけしてくれないかと期待して聞いてみたが、
番「そんなの関係ねぇよ」
と取り付く島もない。同行者とどうするか少し話したが、すでに暖房の部屋の暖かさに体が馴染んだのにとても外でラーメンを作って食べる気にはなれない。いつ来るかわからない登山者のために部屋を暖めているのだし経費もかかっているだろうと、観念して二人で1000円払って休憩することに。ストーブにはヤカンがかけてあり、そのお湯を使ってラーメンを作らせてもらおうかとも考えたが、先のやりとりですっかり小屋番と会話する気も失せ(金も取られそうだし)、同行者持参の水でラーメンを作ってすする。
一息入れて小屋を見渡してみると、きっちりと手入れが行き届いていて寝具も模様もそろえてきちんと積み上げてある。小屋の手入れぶりからして、かなり几帳面な人なのだろう。賞味期限切れの食品等が100円で売ってあるのも面白い。しかし、上記のやりとりの間、靴から床に落ちた雪を迷惑そうに足で蹴飛ばす仕草をしたりして、(自分たちが悪いのだが)おせじにも人当たりがよいとは思えない。無人販売にしているのも人との関わりを意識的に避けるためのもののように思える。せっかくいい仕事しているのだから、もっと人当たりをよくした方が営業小屋としてやっていくのに都合いいんじゃないかと思った。(各種説明書きは綺麗な文字、丁寧な文体なのでしゃべると余計にギャップが…。)
10:34〜15:04 七丈小屋→ 尾白川渓谷P
わかってはいたものの長すぎる下山道。特に5合目小屋跡からの登り返しはきつく、刀利天狗までの区間はコースタイムを大幅にオーバーしてしまった。
長い樹林の合間の刃渡りでほぼ唯一の眺望を楽しんで、またひたすらと下山。疲れた。下山後はちかくの温泉べるがに行く予定だったが、あいにくの休業日だったので、別のところへ。結果的に貸切状態で好展望の風呂に入れたので結果オーライだった。
総括
夏にテン泊装備で黒戸尾根から仙水小屋まで行けたので、日帰り装備ならもっと楽に行けるだろうという考えが甘かった。重量的にはマット、シュラフ、コッヘル、コンロ+燃料、食料が減ったが、冬季なのでピッケル、アイゼンなどの金物、冬用の衣類が増え結果的に総重量はあまり変わらなかったかもしれない。(今回は日帰りだがテントは緊急用として持っていった)雪や氷の状況次第ではもっと時間がかかることも考えられるので、余裕を持った計画が必要だと改めて痛感した。
尾根道でお会いしました。
単独男です。
天気のいいときに再チャレンジしたいですね。
レポ年内にはUPするぞ・・・。
osanpoさんこんにちは。
天気は残念でした。が、そのおかげで撤退も後ろ髪ひかれる思いなく決断できました。
osanpoさんくらい健脚でないと日帰りなんて考えるもんじゃないですね。修行が足りないことを痛感いたしました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する