【南ア】鳥倉ゲートから行く冬季塩見岳
- GPS
- 11:06
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 2,679m
- 下り
- 2,731m
コースタイム
- 山行
- 10:10
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 12:24
天候 | 天気:快晴 気温:鳥倉ゲートで1℃(AM6:00頃)三伏峠小屋で−5℃(AM8:00頃)、塩見岳山頂で−7℃(PM1:00頃) 風:西の風(塩見岳山頂付近で3〜6m/s) |
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過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鳥倉林道は通行可能(今年は12月24日をもって通行止め予定、積雪など状況により早まる可能性有り)。林道は全行程舗装された1.5車線の走りやすい道路だが分岐も多いので慎重にゆっくり走る必要がある。ハイシーズンだと車の往来も多いと思われるので、尚更ゆっくり走る必要がある。道路状況に大きな問題なしだが数カ所段差があるので通行注意。 鳥倉林道ゲート直前の駐車場は20台程度駐車可能。その前にも駐車場有り。ここから登山口までおよそ30分程。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
この時期の積雪状況はすぐに変わるため、もし参考にされる場合は注意されたし。 南アルプス方面は、今週前半の3日間ほど降雪があった模様。登山道に入ってから、ほぼ全ての行程で積雪となっていた。雪質は少し湿気を帯びた新雪で、午後の気温が上がったタイミングでは、アイゼンやチェーンスパイクに雪だんごが形成されるような状態だった。稜線上は山頂付近も含めて40〜80cm位のフカフカの積雪で、スノーシューが効果を発揮するシチュエーションだったが、この日はツボ足トレースがあり、スノーシューを使うとかえって煩わしい状態だった。 以下、区間ごとの状況 @鳥倉駐車場ゲートから鳥倉登山道入口まで 林道路面の日が当たらない場所では、5cm位の雪が残っている箇所があったが、サクサクしているので問題なく歩行できた。ただ橋の上の水分が凍ってツルツルだったため、何も気にせず歩くと転ぶこと間違いなし。 @鳥倉登山道から三伏峠小屋まで 登山口に入ってから割とすぐに積雪となり、途中で切れることもあったが、それも僅かの区間だけだった。チェーンスパイクが効果的なシチュエーションで、積雪量は、豊口山のコルと呼ばれているところまでで5〜15cm位、その先、上に行くほど増えてきて、三伏峠小屋付近まで来ると30〜40cm位といったところ。雪質は僅かに湿り気のある新雪。 @三伏峠小屋から塩見小屋まで 小屋からは稜線上を進むことになるが、森林限界が2600m位と高いため、ほぼ樹林の中を進む形になる。アップタウンがあり、無雪期には苦になる程でもないが、積雪量が30〜50cm位でフカフカの雪質なため、意外と苦労する。全般にツボ足では下まで沈むため歩きにくい。試しにスノーシューを履いてみたが、ツボ足トレースの穴にスノーシューが突っ込んでしまい歩きにくくなってしまったため、すぐにチェーンスパイクに戻した。塩見小屋直下では、カナリの急斜面にフカフカの雪が深く付いているため、ズルズル崩れて登りにくい状況だった。硬い雪ならもう少し簡単に上がれる状況だったと思う。 @塩見小屋から塩見岳頂上まで 塩見小屋から上は、更に積雪量が増えて、深いところでは80cm位になっている所もあった。雪質は相変わらずフカフカのままなので、歩きにくいことこの上なし。天狗岩と呼ばれる岩峰と塩見岳本体は、壁のような急斜面にフカフカの新雪が深く付いているため、見るだけで恐怖を感じた。実際、登っている最中に雪がズルズル崩れて難しいコンディションだった。もう少し季節が進んで雪が硬くなるか、付く雪が少なければ、楽に上がれるとは思う。 |
その他周辺情報 | 奇麗な外観が印象的な宿泊施設『赤嶺館』http://www.osk.janis.or.jp/~sekirei/ 鳥倉林道から降りてきて、国道152号線に合流した所にあって、登山後に癒やされるのもいいなと思った。 |
写真
感想
最高の天気が約束されたこの週末、選んだのは南アルプス・塩見岳。今週の前半は天気のぐずついた日が続いていたので、標高の高い山では新たに新雪が降り積もってているだろうと思われた。しかし日帰りという条件付きだと、白山のように雪がドッサリ過ぎても無理があるので、南アルプスならちょうど良いと考えた。
希望はトレースなしのスノーシューハイクだったが、当日はトレースがある状況だったのでスノーシューの出番が無かったのは少しだけ残念だった(でもトレースがあるのは基本有り難いし、精神衛生上も良い)。それでも最高の天気のもと、雪を纏った南アルプスの山並みを心ゆくまで堪能できたのは何物にも代えがたい素晴らしいものだった。このハイクを最後にこれからしばらくの間、山に入れない日々が続く見込み。そういうこともあって、いつも以上に下山が名残惜しかった。
以下忘備録
@着用衣服・装備(スタート時)
メリノウールのベースとタイツ、ハードフリースジャケット、靴下(厚手)、ビーニー、ハードシェルパンツゲイター内蔵、薄手のグローブ、前後コバ付き冬季ブーツ
@持参装備・衣服(状況により使用する物など)
チェーンスパイク(使用)、12本爪アイゼン(使用)、ウィペット2本(使用)、スノーシュー、ハードシェルジャケット(使用)、バラクラバ、ゴーグル、サングラス(使用)予備化繊ベースレイヤー、予備靴下、化繊中綿ジャケット、化繊中綿パンツ、夏用化繊シュラフ、厳冬期のグローブ2個(1個使用)、ウールのグローブ、ヘッドランプ2個(1個使用)、調理器具一式、予備のGPS機、気象観測計(使用)
@飲・食料
ポカリ3.5リットル(うち3リットル消費)、明太ポテトスティック(消費)、薄皮アンパン5個入(消費)、ジャンボフランクパン(消費)、カップらーめん(消費せず)、塩分チャージ飴5個(2個消費)、ブドウ糖アメ5個(2個消費)、アルフォート個包装5個(3個消費)、でっかいカルパス1個(消費)、
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