三百名山36座目:山上ヶ岳
- GPS
- 09:40
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 1,611m
- 下り
- 1,663m
コースタイム
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 2:48
- 合計
- 9:30
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
関西登山ツーリングその5!
百名山の八経ヶ岳、二百名山の釈迦ヶ岳に続く
大峰山脈最後の砦、三百名山の山上ヶ岳へ!
山全体が聖域とされ古くから女人禁制が続いており
山頂に至る登山道にはどこかに必ず
女人結界門があるのが見所のひとつだ。
野郎しか立ち入れない修験道で
俺も己を磨いてみるとしよう(-人-)
.
清浄大橋から入山。
よく整備された森林の登山道かつ道中に
茶屋が幾つかあり結構ウェルカムな雰囲気。
緩めの尾根を1時間ほど歩くと大峯奥駈道に合流する。
.
急に風が強くなり肌を刺すような外気温に。
茶屋に逃げ込んで温度計見たらなんと1℃
暖かいものを飲みたくても全て臨時休業の張り紙。
まずは寒さに耐える修行というわけか・・🥶
.
極寒の大峯奥駈道を南へ進む。
カラフルな旗に覆われる茶屋で風を凌ぎつつひたすら上に。
少しずつ紅葉と景色が増えてくる。
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更に進むと巨大な鐘掛岩が現れる。
梯子が組まれている裏手から回り岩塊の上に立つ。
同時に太陽が差込み稲村ヶ岳方面の尾根と
大峯奥駈道北方の稜線が一望できる
凄まじい絶景が広がっていた!
.
三百名山なのに大峰山系で一番景色良いじゃん。
太陽で体も暖まり気合も十分!
更なる縦走を開始。次はどんな修行が待ってる?
更に尾根を進むと大峰山寺の宿場が見えてくる。
その少し手前にあるのが西ノ覗岩。
切り立った崖が開けていていかにも行場という足の竦むエリアだ。
.
ここで後続から来た登山者と雑談。
なんでもここは体に紐を巻きつけられ
叫ぶまでゆっくり下ろされ続けるという
覗きの行という修行が行われていたそうな。
.
「私子供の頃確か親にやらされたことがあるんですよねぇ」
と笑う登山者。いや・・それ虐待やん( ´Д`)
.
自分の意思でやるならまだしも
修行は強制されるものではないって
看板にも書いてあるし・・・
恐ろしい時代だったんやなぁ😱
更に稜線を進むと大峰山寺に入る。
階段や門が整備され荘厳な雰囲気に包まれる。
年中修行僧が居るかと思いきや
寺や宿場は全て封鎖状態。
関係者は9月で山から降りてしまうようだった。
誰もいない寺院もまた落ち着ける良い環境。
ハイシーズンに行けばまた活気のある
山上ヶ岳を楽しめるかもしれないな。
.
山頂へ上がると今までの岩稜地帯からは
想像できない緑豊かな草原に覆われていた。
ここまで変化に富んでいる山とは・・・
絶対こっちが百名山だわ。
天気が良すぎるので山頂をぐるぐる周回。
山頂の断崖から見晴らす景色は遮るものはない。
間違いなく大峰山系で一番の絶景。
男に生まれて良かった😭
そろそろ行こう、次なる頂きへ!
下山は稲村ヶ岳方面への尾根を縦走。
再び女人結界を通ると女性登山者も散見されるように。
結界門がある意味山頂扱いになるのかもな。
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尾根を一気に下り稲村ヶ岳山荘へ到着すると思ったより賑っている。
そんなに良い頂きなのかな?
このまま降りるつもりだったけど迷うな・・・
山荘に入るとバッジが売っていた。
行かなきゃ(強い決意)←
.
バッジとペットボトルを片手に山荘を出発。
まずは山上ヶ岳からも見えてた鋭鋒・大日山を目指す。
見た目通りの急登で梯子、ロープ、階段を駆使し一気に登り切る。
.
山頂には小さな祠と山頂標識。
茂みをかき分けると大峯奥駈道の稜線が見える。
あまり景色は良くない・・・稲村ヶ岳までお預けのようだ。
更に縦走した先の稲村ヶ岳山頂には
展望デッキが用意されていた。
そこからは大峯奥駈道の
山上ヶ岳〜大普賢岳の稜線を一望する絶景。
稲村ヶ岳は女人大峰とも言うらしい。
女性は山上ヶ岳登れない代わりに
こっち登って下さいということらしい。
.
大峰山脈最後となる一座で快晴の一日を堪能。
もうこの山域に心残りはない。
来た道を戻り一気に下山。
久々にガッツリ歩いた19キロの周回コース。
足腰にダメージの残る修験道らしい苦難の道のりだった。
下山してからぼんやりと夢見たのは大峯奥駈道完全縦走。
今の自分に満足できなくなった時、
俺はまたここに戻ってくることだろう。
三百名山36座目・踏破!
★ルートレビュー★
難易度:C
釣掛岩の手前に一部鎖場がありますが迂回路あり。
大日山への登りが一番高難度で長い鎖と梯子が連続する急登。
それ以外は歩きやすい登山道が続いています。
体力度:C
標高1719m 標高差796m 平均斜度8.9°登り2:30(5.1km) 下り4:57(11.0km)
3つのピークを踏破するため累計標高差は約1800m。
歩行距離も長くしっかり登った満足感がある周回ルートです。
展望:B
釣掛岩付近から展望が良くなり稲村ヶ岳、金剛山、竜門岳などの北方面の眺望。
西ノ覗岩でも同様の眺望が得られ、山頂は美しい草原に加えて
釈迦ヶ岳や八経ヶ岳などの南側の大峰奥駈道を構成する山々が。
稲村ヶ岳まで行くと更に山上ヶ岳〜大普賢岳の稜線まで見渡すことができます。
総評:A
道中に並ぶ修験道を感じる石仏や宿場の数々。
周囲の山脈全て見渡せる抜群の眺望。
そして男しか入山できないという特別感。
全ての要素が大峰山系の中で一番良い山と断言できます。
★ルートレビューリスト(三百名山)
https://wp.me/PcUql6-1ar
★Youtube
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