丹沢三峰から蛭ヶ岳〜9時間の苦闘〜
- GPS
- 09:15
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 2,270m
- 下り
- 2,168m
コースタイム
10:27 本間ノ頭
11:53 丹沢山山頂(12:20まで休憩)
12:52 不動ノ峰
13:38 蛭ヶ岳山頂
14:38 姫次
15:48 平丸分岐
16:55 平丸登山口(下山)
天候 | 曇りときどき晴れ 0℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
帰り:平丸登山口(車の迎えあり) 【参考】土日:平丸バス停(三ヶ木行き)のバスの時間(16:26) 焼山登山口バス停(三ヶ木行き)のバスの時間(16:38) ※これ1本のみです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆丹沢三峰ルート ・積雪は三峰手前(標高1000mくらい)から。締まっているのでアイゼンでOK ・危険箇所なし ・登山口→丹沢山CTは5時間55分 ◆丹沢山〜蛭ヶ岳 ・全範囲にて積雪あり。アイゼンで可 ・鬼が岩の昇降は注意のこと ・丹沢山→蛭ヶ岳CTは1時間50分 ◆蛭ヶ岳〜平丸分岐 ・蛭ヶ岳〜姫次はすべて雪。アイゼンで可 ・黍殻山付近では雪の無い所もあり。 ◆平丸分岐〜平丸 ・ルート通りにあるけばおおむね問題なし。 ・枝で通せんぼしてある箇所は直進しないよう注意。 |
写真
感想
恒例にしている積雪期の丹沢三峰。
いつもは大倉尾根への下山であったが、今回はチャレンジの意味もあって蛭ヶ岳方面へ。
まだ蛭ヶ岳を日帰りした経験がない。
これが初めての挑戦となる。
問題は雪による体力消耗でどのていどペースが落ちるか。
日没までに下山できるのかということである。
◆丹沢山へ
三叉路バス停に7:40分に到着。
どうやら丹沢山を目指すのは私のみ。
いつもどおりのペースで登山開始。
積雪の状況は行ってみないと分からないが、ここのところ雨が無い。
締まった雪を予想して、携行したのはチェーンアイゼンと軽アイゼンである。
積雪区間に入ったら時間がかかることが考えられるため、雪のない低標高区間はひたすら急ぐ。
天気予報が外れ、上空は雲は多いながらも青空。
日差しの差しこむ登山道を駆け足で進んでいく。
体調は悪くない。
1時間と40分、三峰への攻略を開始。
辺りはすでに雪だが、よく踏まれていて締まっている。
チェーンアイゼンを付けてザクザク登り続ける。
本間ノ頭、円山木ノ頭、太礼ノ頭…
次々と越えて丹沢山へ最後の1kmの標識。
雪が締まっていることもあって、雪によるダメージは少ないと思っていたがここから苦戦。
太ももが悲鳴をあげ、休憩を取る間隔が短くなっていく。
長い長い残り1km。
ようやくたどり着いたのは12時手前だった。
◆蛭ヶ岳へ
選択肢は2つ。
一つは塔、一つは蛭。
アンパイは間違いなく塔である。
休憩しながら考える。
体力との相談となるが…決して余裕がある状態とは思われない。
そんな中、出した結論は蛭。
過信をしてはいけないが、自分の足を信じることにする。
いったん下り、不動ノ峰への登りが始まる。
簡単に足の疲労は取れるはずもなく、ペースは一向に上がらない。
それでも眼前に広がる雪の丹沢稜線が心を癒す。
西から流れてくる雪雲がかかるとちらちらと雪が舞う。
誰もいない稜線は自分だけの世界となる。
ようやくのことで不動ノ峰を越える。
そして鬼ヶ岩を慎重に通過。
アップダウンを繰り返して蛭ヶ岳の最後の登りへ。
登りきれば何とかなる…
そんな思いだけが足を動かす。
ようやく登りきった蛭ヶ岳にいたのは女性2人の登山者のみ。
彼女たちが行き去った後の真っ白な蛭ヶ岳もやはり自分だけの世界であった。
◆焼山へ
時間を見ると13時40分。
のんびり山頂を堪能している時間はない。
冷え切る山頂を早々に辞す。
直下で青根から登って来たという5人のパーティーとすれ違う。
この時間の登頂ということは、どこかの小屋に泊まるということだろう。
自分は下山をしなくてはならない。
疲弊した足をひたすら前へ動かす。
姫次までの道がしんどい。
蛭ヶ岳からの急降下が足にこたえている。
なかなか着かない姫次に、精神的にも辛くなってくる。
姫次に着いたのは蛭ヶ岳を発ってから1時間のこと。
今日は姫次から蛭ヶ岳が見える。
たった1時間の距離なのに、今はやたら遠くに見えた。
休憩して栄養補給するとどうやら足はまだ動きそう。
多少、シャリバテがあったのかもしれない。
歩く。ひたすら歩く。
青根分岐を過ぎる。
心が揺れる。
もう十分頑張ったと自分を納得させようとする自分。
でもまだ時間はある。
平丸分岐に着いたのは15時48分。
ここで時間切れとなった。
焼山登山口まで行くと暗闇になってしまう。
焼山登山口を断念して平丸へエスケープとした。
決して後悔はない。
約1時間で平丸へ下山完了となったが、足はすでに力の入らないヨレヨレの状態であった。
* * * * * * * * * * * * * * * * * *
さて、その後どのようにして帰ったか。
実はclioneさんの厚意により車で迎えに来てもらっていた。
登山口にそれらしき車。
でも人の気配はない。
近づいてみると、シートを倒して熟睡している彼女の姿があった。
masataroさん、こんにちは。
雪のある時期の三叉路から蛭、ソロmasataroさんの定番ルートですね。
やはり雪の状況は行ってみないとわからないから、時間読むの
大変ですよね。
この前、私は道志側から三叉路に降りようと計画したのですが、
丹沢山からの下りが不安で蛭から引き返して来ました。
そのあと、三叉路からのトライが頭にあったので、とても参考に
なりました。
多分、私とmasataroさんの登りは同じくらいのタイムだと
思うのでスタート時間の設定が読みやすくなりました。
私にはciloneタクシーが無いので、バスの時間に合わせないと
いけないので、スタート時間で調整です。
バナナカステラ、食べたことありますよ。
9時間の激闘、お疲れ様でした。
millionさん、こんにちは!
久しぶりの一人ガッツリ山行でした。
最近の雪予報は外れてばかりなので、固まっているかなと思っていました。
予想は当たったのですが、甘くはなかったですね。
このルートを決めた時、milliionさんのルートを意識していたのは間違いありません。
私も新雪の状態だったら迷わず大倉だったと思います。。。
このまま降雪がなければ、同じような状態が続くと考えられます。
それほど苦にはならないのではないでしょうかね。
millionさんなら、難なくクリアできるかと。
私はいっぱいいっぱいでしたよ。
焼山は遠かったですね〜
こんなに足が疲れたのはいつ以来でしょうか…
このルートを挑戦できたのは、clioneさんの迎車のおかげにほかなりません。
時間が足りなくなるのは予想できましたからね。
millionさんならもっと早い時間に入山できるのでバスは問題ないですよね。
宮〜丹〜蛭〜焼、millionさんがどう歩くか楽しみにしています
masataroさんの山男を見た!
clioneさんの、愛を見た!
注)このコメントは、私の背後にいる方を考慮(?)しております。
お許しあれ。
僕は迎えに行きません、たぶん、ツェルトをわたすかなぁ。
jpさん、こんばんは
背後の方がそう言わせている?
何やら意味深ですね…
まあ、jpさんにさすがと言わせるようなすごい事はしてないですし。
強いて言うと、clioneさんはさすがかと。
帰りに夕飯をご馳走したのは言うまでもありません
jpさんはなんだかんだ言いながらちゃんと迎えに来てくれる方ですよ
おかげさまで私も気になっていたCAFEでできたので満足です。
三ヶ木バスターミナル近くのZEBRA CAFEは素敵でした
巨大なクロワッサンも美味しいですから、今度行きましょ
http://zebra-coffee.com/
millionプロ>道志みち=million街道もただいまのところ積雪なし。
私もプロのウラ丹のレコ楽しみにしてます。
jpさん>そんなわけで、CAFE行脚と夕飯のおごりに釣られてお迎えに行ったわけです。jpさんは 持ってお迎えに行くでしょうに
clioneさま
見事な寝入りっぷりでしたね
巨大なクロワッサン、とても気になります。
ぜひぜひ
こんばんわmasataroさん
先週、一昨年のレコ見させていただいたところでした。
私は宮ヶ瀬に下山した事ありますが、ここから登った事なく、気になっていました。
今回のコース、距離が長いだけでなく、累積標高差も大きいなか、
雪道歩きお疲れさまでした。
さすがですね
Clioneさんの お迎えも、嬉しいですね。
pikaさん、こんばんは!
宮ヶ瀬→丹沢山、気になっていましたか。
焼山〜蛭〜丹〜大倉と普通に歩くpikaさんなら体力的には問題ないと思いますよ。
あまりにも人に会わないので、寂しくなるかもしれませんが
まあ、自分はそれが好きなのですけどね
それにしても、塔と蛭でこんなに疲労度が違うのかな〜と考え込んでいます。
丹沢山まででへばっても、塔→大倉ならこんなにヘロヘロにはならないのですが。
さすがと言われるにはちょっと恥ずかしい内容かと。
焼山登山口のバスは1本ですからね
clioneさんのお迎えさまさまです
コメント返し!
マイナールートで人が少ないと思いセレクトしたのですが...
長いっ!(笑) とにかく長い! 最初は意気揚々と登っていましたが
標識が現れる度に、丹沢山までの距離を痛感させられました。
でも、このルート楽しいです! 丹沢三峰は心臓破りですがね(苦笑)
masataroさんのトレースで丹沢まで行ったような感じですw
雪道では御世話になりました(笑)初ソロだったので心強かったのですw
良い山行を♪ また遊びに来ます
Jino_Yugenさん、コメントありがとうございます♪
丹沢三峰のルートを楽しいと言われる方、そんなにいないですよ。
交通の便もありますが、大倉尾根とは人気度が月とすっぽんですね。
でも、私は人が少なく、純粋に山の空気を楽しめるこちらの方がお気に入りです。
ひょっとして、気が合いますかね〜
いやいや(汗
トレースはもとからありましたので、私は何もしてませんよ。
ご自身の力で登りきったのは純然たる事実です。
プロフ見させていただきましたが、山行歴ではかなり先輩ですね。
Jinoさんの今後のご活躍を期待しております
masataroさん、ロングコースお疲れ様でした〜
思いが伝わる素敵な感想ですね
思わず最後まで読破してしまいました〜
雪だるまも可愛いですね
性格出てます
clioneさん、ホントは優しい方だったんだ〜
と思ったら、クロワッサン狙いでしたか
丹沢三峰、ワタクシも冬の間にと思ってますので参考にさせて頂きます
同じコースを歩きたいのは山々ですが、間違いなく腿が攣りそう
安易に塩水橋からの周回にするか迷いますなあ
FREさん、こんばんは
そんな
FREさんに褒められちゃうとは思いませんでした
実際、ソロの時はこんなシリアスな感じで歩いているのは間違いないですかね。
雪だるま、すぐに無くなっちゃったそうです。
冷たい手を我慢して作ったんですけど。
cliさんはお優しいお方でございますよ。
一番の目的はカフェで、私の迎えは二番目ですから
丹沢三峰を楽しむにはみやま山荘泊が理想ですね。
自分で言うのもなんですが、私のような計画では楽しむ余裕はないと思います!
筋肉痛は満喫できますけどね。
あ、ぜひ羊さんをお願いします
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