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Yamareco

記録ID: 4040863
全員に公開
キャンプ等、その他
伊豆・愛鷹

天城山脈 十郎左ェ門・長九郎山

2022年02月26日(土) ~ 2022年02月27日(日)
 - 拍手
iinuma0710 その他5人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
12:25
距離
29.5km
登り
1,361m
下り
1,483m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:32
休憩
1:09
合計
7:41
距離 14.9km 登り 1,252m 下り 466m
7:25
153
9:58
10:23
143
12:46
13:12
41
13:53
14:03
11
14:14
29
14:43
14:50
5
14:55
14:56
10
15:06
2日目
山行
4:30
休憩
0:08
合計
4:38
距離 14.6km 登り 112m 下り 1,035m
6:23
122
8:25
8:33
148
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き:伊豆急行線 河津駅 6:49 =(東海バス・河津七滝行)= 7:13 河津七滝
運賃:610円,7時以降毎時1〜2本程度の運転

帰り:湯ヶ野 11:13 =(東海バス・河津駅行)= 11:21 踊り子温泉会館
運賃:280円,6時代から18時代まで毎時1〜2本の運転
コース状況/
危険箇所等
河津七滝バス停〜藷坪峠
河津七滝は伊豆有数の観光地.その駐車場にバス停があり,そこから登山スタート.この区間は全区間林道となっている.萩ノ入川に沿ってなだらかな舗装道を登っていく.途中,伊豆名産のワサビ畑が点在している.歩き初めて30〜40分ほどのところにゲートがあり,そこより上は車両通行止めとなっている.その後,徐々に傾斜がきつくなり,曲がりくねった未舗装道を進む.路肩が崩れている箇所が多く,路上に拳大の石がゴロゴロと転がっている.藷坪峠は霧通しのようになっており,右方向には猿山への登山道がのびている.

藷坪峠〜十郎左ェ門〜三方平〜長九郎山
藷坪峠から少し南に行った地点で崖が途切れているので,そこから尾根に取り付く.尾根上は下草が少なく歩きやすい.やや痩せている箇所はあるが,877mのピークを過ぎるまではさしたる危険箇所はない.877mピークには三角点がある.
877mピークを通過してしばらく南に進んだのち,進路を90度西に転換し十郎左ェ門の登りに取り付く.ここから十郎左ェ門までの区間が,このコースで最大の難所となる.手がかりが少なく,石や朽木の多い急斜面を慎重に登る.今回はロープなしでb登り切れたが,雨天時や下りに使う際には,自前でロープを出さないと通過が難しい可能性がある (ロープを使っている記録もある).また,落石が起こりやすいので,複数人で通過する際には十分間隔を開けて通過する.ここを過ぎると,尾根上に大きな露岩が現れる.ここは露岩を右側に巻いて,ガリーのような地形に取り付いて尾根上に上がる.落ちたら死ぬような硬度感はないが,こちらも手がかりが少なく登りづらい.これらの2か所の通過が難しい場合には,北西川にトラバースして,2つ隣の尾根に取り付く方法もある.目視で確認した限り,トラバースが難しいほどの急斜面ではなかった.
この2か所を乗り越えると,十郎左ェ門の山頂はすぐそこである.十郎左ェ門の山頂はそれほど広くはなく眺望もない.一応,山と高原地図の破線ルートの末端になっており,山頂標もある.50mほど下って100mほど登り返すと三方平である.三方平の山頂部は,眺望はないものの広くてテントを張ることもできる.また,一部古いマーキングが残されており,長九郎山方面への案内もあった.ここから先は石楠花の生い茂る尾根を下り,鞍部で登山道と合流して長九郎山の山頂へと向かう.長九郎山の山頂には高さ10mほどの展望台があり,富士山や天城山,南アルプスを見渡せる.

三方平〜大鍋越〜湯ヶ野
三方平から大鍋越の区間には危険箇所は特になく,歩きやすい尾根道となっている.登山道ではないが,林業関係と思われるマーキングが多くつけられており,ルートファインディングは比較的容易である.ただし,2か所ほど尾根の幅が広くなり,やや間違えやすい箇所もある.大鍋越の周辺の道路脇は崖になっている箇所が多いため,林道に降りる箇所は慎重に選ぶ必要がある.
大鍋越から湯ヶ野への下りは,河津七滝から藷坪峠への登りと同様,ワサビ畑の点在する林道を下っていく.また,こちらも丈夫は一般車両通行止めとなっている.1時間ほど降ると集落に行き当たり,その先は綺麗に舗装された車道となっている.国道414号線と合流するところに西湯ヶ野バス停がある.
その他周辺情報 駐車場
河津七滝バス停の近くに広々とした駐車場がある.河津七滝の観光客向け駐車場なので,ハイシーズンにはかなり混雑すると思われる.

お手洗い
河津七滝の駐車場にのみ魅了のお手洗いあり.

売店
コース上にはない.湯ヶ野のバス停横には個人商店がある.

水場
なし

温泉
河津七滝,湯ヶ野周辺に日帰り温泉施設が複数ある.今回は,河津駅から徒歩20分ほどの踊り子温泉会館を利用した.観光地ということで入浴料は1000円前後からと少々お高め.
前日は河津駅で数年ぶりの駅寝.昼間は賑わっているが,夜は静かで比較的快適だった.
2022年02月26日 06:03撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 6:03
前日は河津駅で数年ぶりの駅寝.昼間は賑わっているが,夜は静かで比較的快適だった.
踊り子の銅像もコロナ対策済み.
2022年02月26日 06:05撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 6:05
踊り子の銅像もコロナ対策済み.
出発地点の河津七滝駐車場.ここから川沿いに進む.
2022年02月26日 07:10撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 7:10
出発地点の河津七滝駐車場.ここから川沿いに進む.
対岸の柱状節理.
2022年02月26日 07:34撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 7:34
対岸の柱状節理.
しばらくは舗装された道を進む.
2022年02月26日 07:34撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 7:34
しばらくは舗装された道を進む.
道路脇にはところどころわさび畑が点在している.
2022年02月26日 07:50撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 7:50
道路脇にはところどころわさび畑が点在している.
車止めのゲート.ここから先は一般車通行止め.
2022年02月26日 07:53撮影 by  ILCE-6500, SONY
1
2/26 7:53
車止めのゲート.ここから先は一般車通行止め.
まだしばらくは舗装道が続く.
2022年02月26日 08:19撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 8:19
まだしばらくは舗装道が続く.
沢の流れも少しずつ細くなってきた.
2022年02月26日 08:19撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 8:19
沢の流れも少しずつ細くなってきた.
路肩が崩れて拳大の岩が散乱している箇所が多々あった.
2022年02月26日 08:55撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 8:55
路肩が崩れて拳大の岩が散乱している箇所が多々あった.
藷坪峠に到着.
2022年02月26日 09:32撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 9:32
藷坪峠に到着.
この写真の方向に進めば猿山方面だが,どう見ても崖・・・
2022年02月26日 09:33撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 9:33
この写真の方向に進めば猿山方面だが,どう見ても崖・・・
藷坪峠周辺で尾根の取り付き点を探索.
2022年02月26日 09:56撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
2/26 9:56
藷坪峠周辺で尾根の取り付き点を探索.
尾根の取り付き地点にちょうどいい場所を見つけた.
2022年02月26日 10:19撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
2/26 10:19
尾根の取り付き地点にちょうどいい場所を見つけた.
877mピークの三角点.
2022年02月26日 11:52撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
2/26 11:52
877mピークの三角点.
一つ目の核心部.この上部がかなりの急登で,朽木や石が多く登りづらい.
2022年02月26日 12:01撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
2/26 12:01
一つ目の核心部.この上部がかなりの急登で,朽木や石が多く登りづらい.
二つ目の核心部.正面の露岩を右に回り込んで,側面の斜面をよじ登って尾根に上がる.
2022年02月26日 12:31撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
2/26 12:31
二つ目の核心部.正面の露岩を右に回り込んで,側面の斜面をよじ登って尾根に上がる.
十郎左ェ門の山頂標.
2022年02月26日 12:48撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
2/26 12:48
十郎左ェ門の山頂標.
樹間からチラチラと覗く富士山.
2022年02月26日 12:59撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
2/26 12:59
樹間からチラチラと覗く富士山.
十郎左ェ門の三角点.
2022年02月26日 13:04撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
2/26 13:04
十郎左ェ門の三角点.
三方平を経て長九郎山に至る.
2022年02月26日 14:08撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 14:08
三方平を経て長九郎山に至る.
富士山.
2022年02月26日 14:10撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 14:10
富士山.
長九郎山の展望台からは360度の展望を楽しめる.
2022年02月26日 14:10撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 14:10
長九郎山の展望台からは360度の展望を楽しめる.
天城山 (万二郎岳と万三郎岳).
2022年02月26日 14:12撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 14:12
天城山 (万二郎岳と万三郎岳).
ひっそりと佇む三方平の苔むした三角点.
2022年02月26日 14:53撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 14:53
ひっそりと佇む三方平の苔むした三角点.
長九郎山方面への古い道標.
2022年02月26日 15:35撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 15:35
長九郎山方面への古い道標.
今晩のお宿は三方平の山頂.
2022年02月26日 15:36撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/26 15:36
今晩のお宿は三方平の山頂.
樹間からの日の出.
2022年02月27日 06:20撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
2/27 6:20
樹間からの日の出.
古いマーキングを発見.
2022年02月27日 06:52撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
2/27 6:52
古いマーキングを発見.
林業用?の比較的新しいマーキング.
2022年02月27日 07:02撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
2/27 7:02
林業用?の比較的新しいマーキング.
林業用のメモ?
2022年02月27日 07:38撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
2/27 7:38
林業用のメモ?
大鍋越までラストスパート.
2022年02月27日 08:20撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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2/27 8:20
大鍋越までラストスパート.
こちらにもワサビ畑が点在している
2022年02月27日 09:02撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
2/27 9:02
こちらにもワサビ畑が点在している
里山は梅と桜ですっかり春の装い.
2022年02月27日 09:48撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/27 9:48
里山は梅と桜ですっかり春の装い.
里山の河津桜が見頃.
2022年02月27日 10:20撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/27 10:20
里山の河津桜が見頃.
河津下田道路の建設現場の下を通る
2022年02月27日 10:32撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/27 10:32
河津下田道路の建設現場の下を通る
河津川沿いの桜並木.多くの人で賑わっていた.
2022年02月27日 15:14撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/27 15:14
河津川沿いの桜並木.多くの人で賑わっていた.
桜祭り最後の週末だったが,寒さのせいでやや開花が遅れていたらしい.
2022年02月27日 15:18撮影 by  ILCE-6500, SONY
2/27 15:18
桜祭り最後の週末だったが,寒さのせいでやや開花が遅れていたらしい.

装備

個人装備
ザック ザックカバー シュラフ シュラフカバー 登山靴 ゴアマ 山シャツ ジャージ フリース セーター 靴下 地図 コンパス マップケース 銀マット ヘッドランプ 軍手 ライター 替え電池 テーピング ガムテープ 新聞紙 キジペ ブキ コウゲキ ナイフ 行動食(4 日分) 非常食(1 日分) 米 3 合 タオル お金 保険証 ポリタン 3 時計 日焼け止め 帽子
共同装備
4・5人用テントx2 2人用テントx2 鍋 2 おたま 1 しゃもじ 1 EPI ヘッド 2 EPI 小缶 2 ラジオ 1

感想

今回は,約4年 (!!!) ぶりに出身大学のワンダーフォーゲル部の現役山行に参加してきました.去年,一昨年と新型コロナの影響で,毎年恒例の薮トレが思うようにできず,部員の錬成が遅れているということで招集されました.もはや自分の知っているメンバーは1人も残っていませんでしたが,参考前の審議から山中での行動まで,自分が現役だった頃とは何一つ変わっておらず,なぜか少し安心しました.現役の部員たちも親しく接してくれて,非常に楽しい山行でした.
山行の目的は藪漕ぎということだったのですが,藪自体はそれほど,というか全くと言っていいほど,漕がずにすみました.地元のおじさんの話では,10数年前まで,人の背丈ほどもある熊笹で覆われていたようですが,シカの食害ですっかりハゲてしまったようです.ただ,登山道はついていないのと,割と細かな地形が多いことから,地図読みやルートファインディングの良い練習になりました.それでもやはり,藪漕ぎが主目的だったので,やや物足りなさも感じました.
というわけで,今年の夏は少し藪漕ぎにも行きたいと思います.幻湿原をはじめ,現役の時によく行っていた上信越の藪漕ぎに,現役に紛れていこうかななんて考えています.これからも,老害にならないように,現役の迷惑にならない程度に関わって行けたらいいなと思っています.

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