もしダイトレがマリカーだったら
- GPS
- 07:06
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 1,901m
- 下り
- 1,382m
コースタイム
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 7:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
昔よく遊んだスーパーファミコンのマリオカート。
最速タイムを競うタイムアタックでは、かつての自分の最高記録を叩き出した時のキャラが半透明になって一緒に走ってくれる機能がある。つまり、最高記録と比べて速いのか遅いのかがリアルタイムでわかるというわけだ。
この比較キャラをゴーストという。
ダイトレや全縦は、他者とではなく「今までの自分との競争」の意味合いが強い。今回はどうなるだろうか?
春のダイトレはウォークとランのカテゴリーがあるため、ルート上に歩く人と走る人が入り混じる。
かつての私は、バテたランの人を登りで追い越すことに喜びを感じるという、よくわからないプライドを持っていた。それによってアドレナリンが出てさらに気持ちを上げていく感じがあった。
今回も同じく大和葛城山に至るまでの数多くの階段地獄をこなしながら飛ばしていった。しかし、体は動くものの息が上がり徐々に過去最高の自分のイメージと離れていくことがわかってきた。
大和葛城山から水越峠に降りるまでに、大量のエネルギーを補給する。次の金剛山の登りまでに、消費したエネルギーを蓄えなければならない。
大和葛城山まではゴーストとほぼ同じタイム。
しかし、摂り込んだエネルギーが胃にたまったままでエネルギーになる感じがない。若干の気持ち悪さを抱いたまま降る水越峠への道は、その後の失速を暗示しているようだった。本来なら金剛山までの長い登りもガンガン登っていく、はずだ…。
金剛山へは、ほぼ林道のだらだらの登りが占める。この林道の登りが、すでにイメージからかけ離れてスピードが出ない。すぐに息が上がってしまう。登山道に入ってからはついに長い休憩を取ってしまった。
違うんだ、これは本来の自分ではないんだ、と言い訳を繰り返し、ゴーストが遥か先に進んでいる感じが敗北感を決定的にし、気持ちが折れてしまった。
リタイアするか…。
ようやく着いたちはや園地の芝生でゴロゴロ…。
この時点ではゴーストとだいたい30分ほどの遅れとなっていた。実際のタイム差は、帰宅して過去のレコを見ながら書いているが、自分のイメージからはもっとかけ離れていた。このまま紀見峠までだらだら歩くのも辛い。
園地では子供から年長者まで自分なりの挑戦をしている人たちが次々と進んできていた。
歓迎し激励するチェックポイントの係の人たち、先行した同行者に労われあるいは軽口を叩く人たち。リタイアする人もいるが自分のペースで進んでいく人たちに、なんだか自分が恥ずかしくなって、やはりリタイアすることにした。一度折れた気持ちはなかなか上げられなかった。
結局ゴーストとタイム勝負するどころか完走すらしなかった。やはり当時とのトレーニング量の差は明らかだったので、これ以上ゴーストが遠ざからないように秋に向けて仕切り直しだ。
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