赤石岳(小渋川ルート)
- GPS
- 16:58
- 距離
- 28.4km
- 登り
- 3,008m
- 下り
- 2,993m
コースタイム
- 山行
- 1:23
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:23
- 山行
- 13:46
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 14:45
天候 | ・晴れ ・風 標高0〜2000は無風 徐々に西風が強くなり、 標高3000で10m/s台半ば(体感) ・気温 スタート位置で+10℃ 標高3000で氷点下前後(体感) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・スタート位置〜湯折ゲート 全体的に落石が多く、沢では土砂流入がある。大崩壊は2箇所。1つ目は正確には2つの大崩壊の連続で(中間地点が島の様になっていて、ここではスタート側から崩壊1-1, 1-2と呼ぶ)、1-1は崩れの中にトラバースの踏み跡が形成されており、1-2はピンクテープが高巻き道に誘導してくれる。島には下りる必要はない。2つ目の大崩壊は沢筋にあり、トラバースの踏み跡が形成されている。沢を越えた先には法面に併設された金網に沿って林道に下りる踏み跡が形成されており、太くはないがお助けロープも垂れている。復路でも当然待ち受けているので最後まで気の抜けないタフなルートだと認識させてくれる。 ・湯折ゲート〜七釜橋 同様に全体的に落石が多く、沢では土砂流入がある。しかし大崩壊は無かったので大騒ぎすることなく通過。トンネルは水浸し。 ・七釜橋〜広河原小屋 先人のレポに倣って七釜橋を渡った直後で左岸に下りたが、記述通り10m弱のギャップとなっており割と厳しい(復路でトンネル付近のガードレール足から細いロープが下がっているようにも見えたが未確認)。2015年の記録にある左岸工事道路(名称?)は跡形も無い。七釜橋から少々強引に左岸を進んだので榛沢出合を過ぎた辺りから靴を替えての渡渉が始まったが、高山ノ滝を過ぎた辺りで水に入る渡渉の必要がなくなったので想定より1時間短縮できた。水量は先人達の記録に比して少なかったようで、渡渉は全て膝程度で済んだ。苔も少な目で滑りやすい印象もなくストック1本でこなせた。無理に濡れない努力を重ねるよりさっさと渡渉してしまった方が時間的にも精神的にも体力的にも良いと反省して復路は濡れ放題で好き勝手に楽しく歩いた(結果、速かった)。 ・広河原小屋〜ダマシ平(尾根通しで主稜線へ) 尾根筋は終始はっきりしている。全体的に急登は多い印象。かつての一般道とあって踏み跡はっきりの区間が多くテープもあるが、標高1800〜2000辺りは倒木が多く無理に踏み跡やテープを辿らない方が快適な場面もある。2100を過ぎた辺りから樹間が狭くなってくる。冬道として舟窪から先は尾根を通した。2698手前の急登は雪質と合わせて苦労したが、前岳と悪沢岳と大沢岳に癒されて突破に成功。 ・南アルプス主稜線 雪は締まってばかりではなく踏み抜きも少なくなかったので想定よりも時間がかかった。風が強かったが、岩などがほとんど無いため休憩を取るのが難しい。小赤石岳手前の素晴らしい雪庇と、東尾根に載るお菓子の様な雪に大興奮してしまった。 |
その他周辺情報 | ・すみれの湯(駒ヶ根市) 銭湯でさっぱり! ・きらく(駒ヶ根市) ソースカツ丼美味しい! |
写真
感想
南アルプス3000m峰の雪景色はこの機を逃したら1年待たなければならない感が強くなってきました。
おいおい!来シーズンなんて待てないよ!それなら今しか見られない南部BIG3の中心に行こう!大好きな悪沢岳を間近に見よう!!って事で行ってきました。
日帰りなら一番優しそうな小渋川ルートを選定しました。Evergreenさんの記録を読んで以来ずっと興味のあったルートで、いつ行こうか迷っていましたがこのような形で歩くことになるとは。秋頃に水が少ない小渋川を想定していました。
できることならテント泊装備で避難小屋泊とかしたいのですが、決算セールを当てにしていたら肝心のテントが売り切れ入荷未定となってしまい…シュラフも5月末。仕方なく今回も強行日帰り(?)です。
さて、もちろん厳しく行程を管理しました。
林道崩壊で引き返せないようなら撤退。
渡渉でびしょ濡れになったら撤退。
重要装備を1つでも失ったら撤退。
…他にもいくつか。andが真になる時のみ。
結果的にですが、全てがうまくいってしまいました。雪の豊かな南アルプス主稜線に立ててよかった。本当によかったです。今回も貴重な人生体験となりました。
でも、、あれほどに美しい聖岳を赤石山頂部の南端まで眺めに行かなかった事が今となっては悔やまれます(笑)
赤石避難小屋には泊まりたかったですが、またの機会に持ち越したいと思います。今の自分にはこれが精一杯。もっとレベルアップしなければなりません。
廃道や沢や岩稜を行くには、もっと各種技術を磨かないと。まるで縛られるものが無いかのように南アルプスを歩く方がおられると知り、刺激を受けると共に自分なりの楽しみを追究したいと思うこの頃です。
コメント
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私がやるんだとしたら東尾根、山岳会の方とパーティー組んでになったかと思いますが叶わぬ夢です。
無雪期でも見とれてしまう赤石からの荒川三山、聖岳…積雪期ならなおのことかと。
赤石岳避難小屋泊でも今時期なら厳冬期よりは天候悪化のリスク軽減されていて朝夕のピンクのジャイアント堪能出来たのにテントの納期遅れが恨めしいですね。
霞むことが多い残雪期の山岳風景、午前の早い時間に山頂たどり着けるよう頑張って小渋川詰めてきたSGtyutaさんへの赤石岳からのご褒美でしょう。
それにしても凄いですね、今後もどんな山行するのか楽しみです。
コメントありがとうございます。
小渋川、少し前はそんな様子だったんですか!僕の通過時には河原(七釜橋〜広河原小屋)に流木はほとんどなくて荒れた印象はありませんでした。
東尾根は眺めてかなり集中を要する内容だと思いました。tomhigさんと違って雪山技術がまだまだの僕は現地で「あんな緊張感のある所を往復するとなるとかなりハイレベルだなぁ」と思いました😅ああいうルートで行ける人はアルピニストとお呼びしたいです。(登山界事情をよく知らずに言ってますが)
天候はこの土日両日最高だったみたいなので、もったいないなぁとチラッと思ったりしました。それでも生で見る見ないでは大きな違いなので、強引にでも行けて良かったです😁
いよいよ雪質が難しくなってきたと思いますのでより一層気をつけて参ります。
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