白毛門・朝日岳 無理が祟った幻の上越国境縦走
- GPS
- 14:12
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 1,662m
- 下り
- 1,791m
コースタイム
- 山行
- 9:44
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 11:04
天候 | 両日快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鳩待峠15:30(ジャンボタクシー)16:00戸倉16:00(車・買い出し)18:30土合 (帰り) 土樽10:10(JR)10:19土合 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■土合〜朝日岳〜蓬峠 ・全体的に雪道歩行が多い ・白毛門と笠ヶ岳山頂付近に急傾斜の雪面あり。アイゼンとピッケル必携。 ・ジャンクションピーク〜蓬峠の尾根脇の残雪は快適に歩けるがクレパスや崩落に注意。 ■蓬峠〜蓬沢〜土樽 ・この時期の利用はお奨めしません。 ・急傾斜の雪面、雪崩、スノーブリッジ踏み抜き、樹幹の起き上がり、渡渉などリスクがたくさん潜んでいました。 |
写真
感想
途中2度もルート変更。無理が祟った山行だったのかもしれない。
当初は白毛門〜巻機山の上越国境縦走を目的に入山したが、白毛門の急登は堪えた。20kgの荷物と灼熱微風の快晴。昨日までの山行の疲れもあったか。寝坊もまずかった。とにかくペースが上がらず休憩の回数・時間も多く、ジャンクションピーク到着は予定より4時間半も遅れた。
また、巻機山への縦走路である稜線上の残雪がかなり消失しており藪漕ぎリスクも想定された。昨日の燧ヶ岳ハイマツ・シャクナゲ地獄の激闘を思い出す。きっと明日は巻機までが精一杯だろう。更にもう1泊することはできない。巻機山縦走は断念し谷川岳を周回する馬蹄形ルートへの変更に舵を切った。
スタートして11時間。清水峠までたどり着いたがテント張る気力はなく白崩避難小屋を利用。その日は即席カレーライスと缶チューハイですぐに撃沈した。
翌朝2時半起床4時出発。快晴無風で全く寒くない。歩幅を短く刻み熱中症に気を付け体力温存しながら登った。しかし、最初のピークの七ツ小屋山でバテバテに。まだ高度差200mしか登ってないのに。しかも不運なことに蓬峠付近で冬靴のソールが殆んど剥がれてしまう。スパッツやアイゼンを巻けば騙し騙し歩けなくはないがすっかり戦意喪失。
さてどうすんべか?馬蹄形縦走を断念した場合、再び朝日岳方面へ戻るか土合や土樽への沢を下るしかない。高校山岳部の恩師から教わった「初めての沢は決して下るな」が頭をよぎる。この時期の沢は雪崩・クレバス・スノーブリッジ・渡渉の危険が高い。滝や崖に遭遇すれば滑落のリスクもある。しかし、まだ朝早く雪が締まって安定しており下りるなら今だ。自分の拙い経験・スキルも信じて土樽方面の蓬沢へ舵を切った。今回山行2回目のルート変更だ。
雪がへばり付く尾根と雪で埋め尽くされた沢。慎重にルーファイしながらも立ち止まることなく軽快に沢を下った。水量の多い徒渉箇所が1箇所あったがそれ程濡れずにクリアできた。
年齢不相応で慢心な気持ちと無謀な計画が裏目に出てしまったGWの山行。事故や怪我が無かっただけ良かったのかも知れない。次回は軽量かつ余裕を持ってリベンジしたい。山の神様と天の神様そして何よりもハシゴ山行のお許しをくれた家内に感謝!
コメント
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そうですね、まずは今年中に馬蹄形(もちろん2日間)をリベンジしてから、
来年GWに巻機山縦走(もちろん3日間)をリベンジしたいと思います。
そして中ノ岳方面も魅力的ですよね。危険がいっぱい潜んでそうですが笑。
こちら方面はまず越後駒・中ノ岳・丹後山を縦走して、
この山域の地形感覚を身に付けた上で挑みたいと思います。
山靴のソール剥がれも悔しかったです笑。
接着剤は今回のような山域では命に関わるので必携ですね。
詳細なレコに有益なアドバイスありがとうございました!
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