三つ峠
- GPS
- 04:25
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 710m
- 下り
- 662m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 三つ峠山荘 入浴の場合は+700円 宿泊者は飲料水無料 登山口のトイレは設備不具合で使用不可となっていた |
写真
感想
三つ峠マルチデビュー戦。
昨日の広沢寺で手順や緊急対応は頭に入ったので実際に数を登って体に覚えさせ効率化を図ることが目的。
そしてあわよくば目標の15ピッチ達成も…と考えていた。
登ったルートはjirafunさんの感想参照。
1日目
たまたま同日程で所属会メンバーが計8人も集中することとなったので駐車場から一緒かな?と思っていたが、駐車場はがら空きでほぼ1番乗り状態だった。
約1時間のアプローチの後、右フェイスにて準備していると急にjirafunさんが焦りに満ちた表情で荷物を漁り始める。
そして絶望に満ちた表情でクライミングシューズが片足しかないと言った。
僕もよく忘れ物をするが、片足のみというのが一瞬どうにかなりそうな雰囲気を出しつつどうにもならんので絶妙に面白い笑
まあjirafunさんは何度か三つ峠を登っているし困難だったら自分で判断するだろうと思い、とりあえずアプローチシューズのまま最も簡単なルートを登って頂くこととする。
それにしても毎度思うが、初めての岩場はどれがどのルートか分からない…
トポを見つつもルート選択はjirafunさんにほぼ任せきりの状態で、まずは天狗の踊り場まで4ピッチ。
支点もホールドも豊富でとても快適に登れるし、体の向きや動かし方を工夫してホールドを繋げていく感じは沢に似ている。
何より、この日富士山は隠れていたが振り返ると広大な景色が見られて、高度を稼いでいる感覚が強くてとても気持ちが良い!
続く懸垂下降はけっこう緊張した。
登攀時はある程度自分の力で危険を回避できるが、懸垂下降はどうしても支点やロープを信用するしかなく、他人に命を預けるような感覚が怖い。
2ピッチ目はフォローで下りたが、ロープ回収にてスタック…
幸い上にいたtakatakasunさんに助けて頂けたが、フォローのルート取りの重要さを痛感した。
その後はリードを入れ替え、ルートも少しだけ変えて登下降を繰り返す。
最後の3ピッチは時間を測りながら行ったが懸垂下降終了までに1.5時間かかった。
課題は懸垂下降の効率化だな…
夜は三つ峠山荘にて所属会メンバーと美味しい夕食&団欒。
不真面目な話が多かった気もするが、色々な話が聞けてとても楽しかった笑
2日目
朝ごはんをがっつり食べてから岩場へ。
昨日の一般ルートをもう一度やるか、それとも人の少ない朝のうちに中央カンテを触るか…と考えているとtedtacさんNegarockさんが中央カンテから始める様子。
3ピッチ目以降が核心とのことなので、最悪2ピッチで懸垂として手順確認しつつこっちを触りたい気持ちになる。
なにやらjirafunさんが渋っていたような気はしたが、まあ無理だったら下りましょう!と取り付くことに。
jirafunさんは片足クライミングシューズで快調そうだし、前を行くNegarockさん達の様子を見て行けそうな気がしたためこのまま進むこととし、3ピッチ目をリード。
ボルトが少なくカムを使用するのは把握していたが、カムの使用箇所選定とそのための姿勢取りに難儀した。
クライミングとしての強度が高いわけではないので多少登り下りもしつつ、慎重に登ってかなり時間がかかった。
カムサイズとクラック形状との見極めや、オブザベの精度、クラックへのジャムもまだまだで練習が必要だ。
フォローのjirafunさんはあっさり登ってきた印象で少し悔しい。
懸垂下降1ピッチ目を切る場所は少しアドバイスをもらい、2回目の登攀へ。
3ピッチ目のjirafunさんリードは、僕より断然カムを使い慣れている感じがして、支点の取り方がバランス良いしスムーズで参考になる。
4ピッチ目は1回目の登攀でルートは分かっていたのでサクッとリード。
懸垂下降も無事終了し、その時点でちょうど12時。
中央カンテ2回目の登攀は1回目とは段違いに早くこなせて、本日中の15ピッチ完了が見えてきた。
とは言え安全第一は肝に銘じ、昨日こなした一般ルートから天狗の踊り場へのルートを登る。
最後の登攀は全荷で。
さすがに登りに重さは出るがこのルートなら特段支障はなく、計16ピッチを終了。
とても心地よく山頂へ抜けた。
数は登ったとは言え、ど定番らしい最弱ルートのみだし、山荘泊だったし、まだまだ安全と速さの両立に対して改善の余地ばかりと思うのでこれからどんどん練度を上げていきたい。
色々不手際も多かったと思うが要所要所でサポート頂いたjirafunさんありがとうございました!
・ビレイグローブにラック用ループ(兼リーシュ?)
・アルヌンの長さ調節はルートの進行方向を見極めて
・どちらのロープをクリップするかも進行方向を見て。0ピンが右、右へ一段上がってから左上、のようなルートだと0ピンは左ロープ
・フォローの懸垂のルート取りは慎重に。荷重かかっていると後から修正できない
・デバイスをセット→ロープアップ→ロープセット→フォローへ登攀指示→フォローがセルフ解除中に0ピンセット(&シューズを脱ぐ…)
・シューズを脱ぐ人はリーシュをつけるのも手
・ロープの左右絡まりはダイレクトビレイからハーネスへの装着時の反転で発生か。ロープアップでのロープの左右とデバイスセット時のロープ左右に注意し反転後に正しくなるようにする
・ロープをまとめる時は、重いけど手で持つとループのサイズが一定になる。持たなくても一定になるよう要練習
・カムのラックは後ろすぎない方が良い
クライミング合宿?2日目。
広沢寺から続き三つ峠へ。
今年はフリーばかりで冬山に全然入っていなかったので体力低下が難点。フリーをやるとアプローチが嫌になるという噂は本当だった。
屏風岩に到着し、まず手始めに一般ルートを登ろうと準備しているとクライミングシューズが片足しか見当たらない。そんな馬鹿なとあちこち探すもどうしても見当たらない。信じられない失態に自己嫌悪がすごいことになる。取りに帰るか近くの店に買いに行くかとかいろいろ考えたけど現実的じゃない。登れないなんて口が裂けても言えない。周りに励まされ、腹を括って両足登山靴で登ることに。(「大丈夫。この靴はアプローチシューズだ!Ⅲ級ならいける!Ⅳ級でもフォローなら大丈夫だ!」と自分に言い聞かせる)
登り始めると案外乗れることに気づく。それでも細かいところやフリクションを効かせるところは結構際どいので腕力と身体全体を使ってのムーブになる。
安全第一であまり攻めた動きは出来ないので最弱なルートばかり繰り返すことになってしまって申し訳ない。utagさんが文句も言わず、初めての三つ峠を結構楽しんでそうだったのが救いだった。
そういうわけで1日目は簡単なルートをひたすら登り、ひたすら懸垂をするという内容になってしまった。それでもロープ捌きや懸垂、連続懸垂時にどのやり方が最短でロープが絡まないかを時間をかけて確認できたのはよかった。(今回はロープ径が違うので懸垂時上下が固定になる)
夜はカモメン8名で三つ峠山荘を貸し切り。前評判通りご飯が美味しかった。ご飯後の宴会も途中うとうとしてしまったけどなかなかいい話が聞けて楽しかったです。笑
2日目は朝から快晴。
tedtacさんパーティは朝一中央カンテに取り付き始めた。それを見てなにやらやる気満々のutagさん。この靴で中央カンテに取り付く気は正直あんまりなかった、、が、やる気満々に推されとりあえずアップで中央カンテ2ピッチやり、そのあと普通に中央カンテをやることに。ちょっとは違うんだろうか?と片足だけでもクライミングシューズにしてみる。
効果的面だった。みんなクライミングシューズ履いた方がいい。これならそのまま上がれそうということで続けて3,4ピッチも登ることに。3ピッチ目はutagさんリード。初見でよう行けるなと思ったら結構ひやひやだったらしい。それでも行けるのはさすが。
中央カンテ2回目は順番を変えて登る。お昼頃に8ピッチ終えていたので15ピッチ目標に切り替えて右フェイスへ。何ピッチか登り、最後の1本は全荷で山頂まで行くことに。身体は重いし頭はザックにガツガツあたり、腕の可動域も狭まって感覚が全然違うので慎重に登る。
最後は山頂!神経がすり減った!でも登れた!utagさんありがとうございました!
とりあえず本数は登ったけど、足りないところはたくさんあるのでまだまだ練習続けます。
■1日目登ったルート
①一般ルート右
②10.5クラック
③16クラック
④18クラック
懸垂3回
⑤一般ルート右
⑥サンドイッチ
⑦16クラック
懸垂2回
⑧一般ルート右
⑨サンドイッチ
⑩16クラック
懸垂2回
■2日目登ったルート
①中央カンテⅡ〜Ⅲ t
②中央カンテⅢ j
③中央カンテⅣ+ t
④中央カンテⅣ j
懸垂2回
⑤中央カンテⅡ〜Ⅲ j
⑥中央カンテⅢ t
⑦中央カンテⅣ+ j
⑧中央カンテⅣ t
懸垂2回
⑨一般ルート右Ⅲ+ t
⑩10.5クラックⅢ t
⑪16クラックⅢ+ j
⑫18クラックⅠ〜Ⅱ t
懸垂3回
全荷
⑬一般ルート右Ⅲ+ j
⑭10.5クラックⅢ j
⑮16クラックⅢ+ t
⑯18クラックⅠ〜Ⅱ j
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