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Yamareco

記録ID: 4276655
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アルパインクライミング
日高山脈

剣山

2022年05月08日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
6.8km
登り
857m
下り
840m
天候 曇り/吹雪
過去天気図(気象庁) 2022年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
夏道
まずは歩荷から。避けて通れない。
2022年05月08日 10:41撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/8 10:41
まずは歩荷から。避けて通れない。
雪で岩が濡れているので、まずはチムニー(3級−)。クラック得意のmリード。
2022年05月08日 11:37撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
5/8 11:37
雪で岩が濡れているので、まずはチムニー(3級−)。クラック得意のmリード。
カムで支点がとれる
2022年05月08日 11:39撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 11:39
カムで支点がとれる
全身を使って登っていく
2022年05月08日 11:39撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 11:39
全身を使って登っていく
濡れていて滑る部分もある
2022年05月08日 11:42撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 11:42
濡れていて滑る部分もある
危なげない登り
2022年05月08日 11:44撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 11:44
危なげない登り
そして雪。冷え込みも。ナイスリード。
2022年05月08日 11:44撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 11:44
そして雪。冷え込みも。ナイスリード。
この後2時間近く天候待ちをして、行けると判断し「ゼロ」へ。
2022年05月08日 13:57撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/8 13:57
この後2時間近く天候待ちをして、行けると判断し「ゼロ」へ。
笹藪をこぐのが嫌だったので、懸垂で取り付きへ。
2022年05月08日 14:08撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/8 14:08
笹藪をこぐのが嫌だったので、懸垂で取り付きへ。
ゼロ(5級・A1)。1ピッチ目、やさしいバンドのトラバースからボルトラダーへ。
2022年05月08日 14:36撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/8 14:36
ゼロ(5級・A1)。1ピッチ目、やさしいバンドのトラバースからボルトラダーへ。
染み出した水が顔にかかる
2022年05月08日 14:39撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/8 14:39
染み出した水が顔にかかる
ここまではフリーで行くも
2022年05月08日 14:45撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/8 14:45
ここまではフリーで行くも
傾斜が強くなったところで無理せずアブミを出す
2022年05月08日 14:51撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/8 14:51
傾斜が強くなったところで無理せずアブミを出す
mフォロー。アブミを使わず、余裕があった。
2022年05月08日 15:18撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 15:18
mフォロー。アブミを使わず、余裕があった。
2ピッチ目。左上クラック沿いに登る。ボルダーチックなムーブで結構厳しいが、なんとかフリーで越える。カムが1つ外れた。
2022年05月08日 15:34撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/8 15:34
2ピッチ目。左上クラック沿いに登る。ボルダーチックなムーブで結構厳しいが、なんとかフリーで越える。カムが1つ外れた。
その後、短い縦クラック。クラック内にはおぞましい数のテントウムシ。無念のアブミ。
2022年05月08日 15:47撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/8 15:47
その後、短い縦クラック。クラック内にはおぞましい数のテントウムシ。無念のアブミ。
テラスへの「きわどいトラバース」(山谷)。ピンは取れないが、斜度はないので着実に行けば問題ない。
2022年05月08日 16:17撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/8 16:17
テラスへの「きわどいトラバース」(山谷)。ピンは取れないが、斜度はないので着実に行けば問題ない。
mフォロー。
2022年05月08日 16:19撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 16:19
mフォロー。
トラバースはフォローの負担の方が大きいか。
2022年05月08日 16:21撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 16:21
トラバースはフォローの負担の方が大きいか。
小川山で練習したから余裕だね
2022年05月08日 16:23撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 16:23
小川山で練習したから余裕だね
最終ピッチを前に吹雪いてくる
2022年05月08日 16:25撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/8 16:25
最終ピッチを前に吹雪いてくる
カンテ沿いのフェースを直上
2022年05月08日 16:29撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/8 16:29
カンテ沿いのフェースを直上
ラインは岩が示してくれている
2022年05月08日 16:31撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/8 16:31
ラインは岩が示してくれている
厳しいムーブ。吹雪の中、一か所アブミを出す。無念!
2022年05月08日 16:34撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/8 16:34
厳しいムーブ。吹雪の中、一か所アブミを出す。無念!
吹雪の中、mフォロー。
2022年05月08日 17:05撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 17:05
吹雪の中、mフォロー。
ジム通いでかなり登りの力がついている。
2022年05月08日 17:05撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 17:05
ジム通いでかなり登りの力がついている。
厳しいコンディションだった。このあと、ルート途中に落としたカムを回収に懸垂下降、地獄の登り返しのおまけ付き。
2022年05月08日 17:25撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/8 17:25
厳しいコンディションだった。このあと、ルート途中に落としたカムを回収に懸垂下降、地獄の登り返しのおまけ付き。
19時下山
2022年05月08日 19:02撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/8 19:02
19時下山

感想

剣山2の森の岩場通い3日目。残す「チムニー」「ゼロ」の2ルートを登り、『山谷』収録ルートをコンプリートしたい。
2の森までは歩荷が待っている。この日は1度も立ち止まらず、1時間5分で到着。前回より20分巻き。登っている最中も吹雪、みぞれで、正直厳しいかと思ったが、天候回復を祈りながら2の森へ。

【チムニー 3級−】
mリード。「赤いポスト」の対面にある見事なチムニーがルート。クラックから登り始め、チムニー登りを取り入れて全身で登っていく。チムニー内のクラックにカムがよく決まる。mはクラックが得意なので、全く危なげが無い。途中みぞれが降ってきた。スタンスやクラック内が濡れている場所もあったが、ガバもあるので問題なかった。ナイスリード。

【ゼロ 5級・A1】
午前中から降り続いているみぞれで岩が濡れていたので、天候回復を願い待つ。冷え込むのでツェルトを被り待つこと2時間、行けそうだと判断して取り付きへ。「デコボコ」同様、笹藪を漕いで行くこともできるが、「デコボコ」終了点まで歩いて行き、右斜め下を意識して懸垂下降で下りた。1ピッチ目のスラブはいくつかボルトが打たれていて、何カ所か取り付けそうな場所があったが、一番確実そうな右末端から取り付くことにした。コーナーを挟んで逆側の壁も迫力があり、被っているすっきりしたフェースなので、難しめのフリールートも作れそうな気がした。
《1P》20m
取り付きから小テラスまで1段上がり、ボルトラダーを目指して登っていく。ボルトラダーの途中から垂直のクラックが右側に出てくる。水が上から垂れてきて顔に当たる。ここから無理せずアブミを出し、A1。アブミの掛け替えで草付きのテラスまで。太めの立木でビレー。フォローのmはアブミを使わずに抜けた。
《2P》20m
草付きテラスから左上するクラック沿いに3mほど上がる。スタンスは乏しいが、明らかなガバをめがけてボルダームーブで飛びつく。クラック内にカムを決めて、一気に左上。トポに書いてある1Pの終了点「草付きテラス」はここの場所のことかもしれない。そこから短いクラックを登る。フリーで越えられそうな見た目だったが、クラック内にはとてつもない数のテントウムシがひしめき合っている。心が折れ、ナッツキーで突いてテントウムシの群衆に移動してもらう。空いたスペースにカムをセット、アブミで上部に抜けた。ここで緑キャメを落とし、登攀終了後に懸垂で回収することに。その後、バンドを左にトラバース。傾斜は緩いので歩いていけるが、支点が取れないのでちょっと緊張。テラス上のリングボルト2本でビレー。mフォロー。トラバースは小川山でもう少しきわどいものを経験しているので、問題なさそうだった。頼もしい。
《3P》15m
テラスからフェースを直上する。残置がほぼないが、フェース状に所々クラックが見える。岩が「ここを登れよ」と語りかけるようなラインが見えた。一気に吹雪いてきたので、急いで登り始める。右足親指の感覚が乏しいので緊張する。フレークにカムがよく決まり、1段上へ。体を押し上げるとダイクの上に微妙なバランスで立つことができた。左上のクラックに手を伸ばしてなんとか赤キャメロットを決める。足を入れ替えてもうひとムーブ起こす。さらにもう1段上がったところで手が甘い。足も厳しい。上部クラックに黄エイリアンを決めてアブミを取り出す。無念のワンポイントA1。その後、灌木に支点を取り、左から回るようにして岩頭に抜け出す。激しい風が吹き付け、吹雪となった。頂のリングボルト2本でビレー。mも気合いの入ったクライミングでフォロー。本当に頼もしい。3ピッチ、泥だらけになりながら完登することができた。

目標の「山谷」収録ルート7本を完登することができた。3日中、2日は吹雪に遭い、時間がかかったが、どのルートも1ピッチごとの内容が非常に濃かった。「ゼロ」はアルパイン要素が豊富で吹雪もあって、非常に良いトレーニングとなった。目標に向けてさらに経験を積んでいきたい。

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