剣山
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 857m
- 下り
- 840m
天候 | 曇り/吹雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
夏道 |
写真
感想
剣山2の森の岩場通い3日目。残す「チムニー」「ゼロ」の2ルートを登り、『山谷』収録ルートをコンプリートしたい。
2の森までは歩荷が待っている。この日は1度も立ち止まらず、1時間5分で到着。前回より20分巻き。登っている最中も吹雪、みぞれで、正直厳しいかと思ったが、天候回復を祈りながら2の森へ。
【チムニー 3級−】
mリード。「赤いポスト」の対面にある見事なチムニーがルート。クラックから登り始め、チムニー登りを取り入れて全身で登っていく。チムニー内のクラックにカムがよく決まる。mはクラックが得意なので、全く危なげが無い。途中みぞれが降ってきた。スタンスやクラック内が濡れている場所もあったが、ガバもあるので問題なかった。ナイスリード。
【ゼロ 5級・A1】
午前中から降り続いているみぞれで岩が濡れていたので、天候回復を願い待つ。冷え込むのでツェルトを被り待つこと2時間、行けそうだと判断して取り付きへ。「デコボコ」同様、笹藪を漕いで行くこともできるが、「デコボコ」終了点まで歩いて行き、右斜め下を意識して懸垂下降で下りた。1ピッチ目のスラブはいくつかボルトが打たれていて、何カ所か取り付けそうな場所があったが、一番確実そうな右末端から取り付くことにした。コーナーを挟んで逆側の壁も迫力があり、被っているすっきりしたフェースなので、難しめのフリールートも作れそうな気がした。
《1P》20m
取り付きから小テラスまで1段上がり、ボルトラダーを目指して登っていく。ボルトラダーの途中から垂直のクラックが右側に出てくる。水が上から垂れてきて顔に当たる。ここから無理せずアブミを出し、A1。アブミの掛け替えで草付きのテラスまで。太めの立木でビレー。フォローのmはアブミを使わずに抜けた。
《2P》20m
草付きテラスから左上するクラック沿いに3mほど上がる。スタンスは乏しいが、明らかなガバをめがけてボルダームーブで飛びつく。クラック内にカムを決めて、一気に左上。トポに書いてある1Pの終了点「草付きテラス」はここの場所のことかもしれない。そこから短いクラックを登る。フリーで越えられそうな見た目だったが、クラック内にはとてつもない数のテントウムシがひしめき合っている。心が折れ、ナッツキーで突いてテントウムシの群衆に移動してもらう。空いたスペースにカムをセット、アブミで上部に抜けた。ここで緑キャメを落とし、登攀終了後に懸垂で回収することに。その後、バンドを左にトラバース。傾斜は緩いので歩いていけるが、支点が取れないのでちょっと緊張。テラス上のリングボルト2本でビレー。mフォロー。トラバースは小川山でもう少しきわどいものを経験しているので、問題なさそうだった。頼もしい。
《3P》15m
テラスからフェースを直上する。残置がほぼないが、フェース状に所々クラックが見える。岩が「ここを登れよ」と語りかけるようなラインが見えた。一気に吹雪いてきたので、急いで登り始める。右足親指の感覚が乏しいので緊張する。フレークにカムがよく決まり、1段上へ。体を押し上げるとダイクの上に微妙なバランスで立つことができた。左上のクラックに手を伸ばしてなんとか赤キャメロットを決める。足を入れ替えてもうひとムーブ起こす。さらにもう1段上がったところで手が甘い。足も厳しい。上部クラックに黄エイリアンを決めてアブミを取り出す。無念のワンポイントA1。その後、灌木に支点を取り、左から回るようにして岩頭に抜け出す。激しい風が吹き付け、吹雪となった。頂のリングボルト2本でビレー。mも気合いの入ったクライミングでフォロー。本当に頼もしい。3ピッチ、泥だらけになりながら完登することができた。
目標の「山谷」収録ルート7本を完登することができた。3日中、2日は吹雪に遭い、時間がかかったが、どのルートも1ピッチごとの内容が非常に濃かった。「ゼロ」はアルパイン要素が豊富で吹雪もあって、非常に良いトレーニングとなった。目標に向けてさらに経験を積んでいきたい。
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