加賀新道〜天池 天池から山スキー 奥長倉避難小屋泊まり
- GPS
- 10:55
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,435m
- 下り
- 1,411m
コースタイム
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 8:12
天候 | 1日目 : 晴れのち曇り 2日目 : 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
先週の小桜平避難小屋に続いて今週末は奥長倉避難小屋泊まりです。ここは3〜4月に百四丈滝を見に行く人たちの泊まり基地として人気がある以外は、泊まる人は少ないです。実際、ここには泊まり装備で4時間くらいで着きますから、泊まるには近すぎるんです。なので私も一度しか泊まったことがありません。
という訳で久しぶりに泊まることにしました。一里野スキー場から林道を登る途中、他の車が駐車してあるのに惑わされて目附谷に向かう林道を歩き始めましたが、念のためGPSを見たらこれは違う…とまた車に戻って4km走り、目的の駐車地に到着しました。
今日は山スキーできても美女坂の頭からになるので、潔く1mの短い板にしました。これならスキーブーツ付けたまま縦シートラで歩いてもそれほど薮に引っかかりません。実際にはまあまあ引っかかりますが。
加賀禅定道にはほぼ残雪はなく、あってもごく短い距離なのでルートに迷うことはありません。ただこの道はトレランで走るのに向いた道ではありませんし、猿の臭い糞が多数転がってますので足元要注意なんです。
スキーが短い分少し軽く、先週より楽に感じます。それほど苦もなく奥長倉避難小屋に到着しました。小屋は2階に陣取り、泊まり装備を置いてお昼を済ませ、近くの残雪を取ってきて水作りをしますが、何やら泡立ちがあり黒ずんでるよう…。諦めてもう少し離れた残雪からキレイな雪だけを取ってきましたが、やはり出来た水は濁った感じ。しかしこれ以上はないので諦めてこれで目一杯水を作ります。
終われば美女坂を登っていざスキーに向かいます。もうガスがいっぱい出てきて百四丈滝も諦めていたのですが、何とかガスが切れて拝むことができました。虹が出るかと待ってましたが逆にガスが濃くなり、滝にスキーで滑り降りるのは諦めました。
仕方がないので天池まで歩きます。アイゼン持って行きましたがツボ足で問題ない斜度でした。登山道が使えるところもあります。
天池はまだ雪の下。ここでスキーを履きますが今日は1mの短い板。凸凹だらけの雪を豪快に滑る訳にも行かず、前後のバランスを保ちながら慎重に滑ります。あぁやっぱりいつものウロコ板にした方が良かったなぁと少し後悔。やや際どい雪庇のところを通過し、登山道に近いところでスキー滑走終了です。
後は小屋まで歩いて帰るのみ。美女坂では滑落した人が見えないか、またニオイはしないか確認しながら歩きましたがいずれも全くなし。もう丸石谷を流れていってしまったのか、笹藪の中に残っているのか。
小屋に着いたらマイタケご飯を炊いて、早めの夕飯を頂いたら今日は夕日もガスで見えないので7時過ぎに寝ることにします。
翌朝はアラームなしで少し明るくなった4:40起床。実はガスが晴れてたので御来光拝めたかも知れませんが期待してなかったのでパス。もっともこの場所からはあまり良い御来光は拝めないのでは?と思ってます。
朝食はいつものお雑煮で、パッキングしたら掃除して雨戸を閉めて出発します。楽々新道と違ってアップダウンが何度かあります。また今日は最初から登山靴です。登山道には時々猿がウロウロしているので、糞に気をつけて歩きます。10ヶ所くらいありました。猿の糞は臭いのです!
今回、登山道上には折れた小枝がいっぱいありましたので脇に除けておきました。かなりの本数があったと思いますが、国立公園なので環境省に委託された業者がするという意見もありますし、またどうせ風で枝が折れて飛んでくるので無駄という意見もあります。また自分が頑張って枝を除けても得するのは後で歩いてる人だけ、そんなの面白くないという考えもあります。
この手の何かを改善する方向の活動というのは、私の長年の経験からしますと「0.1%でも改善できるのであれば労力を惜しまない」という考えです。一般的にはその0.1%の改善による経済的効果とその労力を天秤に掛けるのですが、概ねその経済的効果というのは短期的な視点によります。なので「労力かける意味なし」という結論になります。また自分以外の誰かが得をする、またその中に気に食わない奴が居るのは許せない、という場合はなおさらです。
実際には、0.1%でも良くなる、これを繰り返しているといずれ理論的な限界に到達します。つまりこれ以上改善できる余地がまったくないという状況ですが、この領域に達した時の効果というのは素晴らしいものがあり、毎回オリンピックで金メダルを取れるくらいの力になります。そして見ず知らずの他人のために労力をかけるという心境はある種の解脱が必要でしょう。ま、これは実際にそれを経験しないと単なる変態の戯言としか思われません。実際そうでしょう。こんな山行にスキー板とブーツを持っていくことの意味など理解の範疇を超えているのですから(笑)。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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を実践してみます。
4はユキザサ
6はイワナシ
正解をありがとうございます!
私にとってはこの0.1%も週末には0に戻ってますが…
ももちゃんさんの名言頂きました。
相変わらずの変態ぷりに敬意を表します!
ご無沙汰です!
変態度も0.1%でも高められるよう精進していきます(笑)
モモちゃんさんの人の為の啓蒙レコも、いつかモモちゃんに善き結果となって還ってくることでしょう。
> いつかモモちゃんに善き結果となって還ってくることでしょう
これは正直、ほとんど自分のためのトレーニングになっていると感じてます。
まずは縦溝を快適に滑る方法の習得ですね
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