霧のテーブルランド【濃霧のT字尾根から青空の土倉尾根へ】
- GPS
- 08:07
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 976m
- 下り
- 967m
コースタイム
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 8:05
天候 | 曇り(濃霧)後晴れ 風が寒く感じられました。 【気温】 T字尾根登山口:16℃ 御池岳頂上:14℃ 土倉岳:16℃ L194鉄塔:20℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(トイレが設置されている小又谷第1駐車場を利用) ヘリポート跡も小又谷第2駐車場として整備されています。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
➀もはやT字尾根もテーブルランドもバリエーションルートとは 言えなくなったようです。 人気のルートにはしっかりした踏み跡が続いていました。 幸いヒルやマダニの被害はありませんでした。 |
写真
装備
備考 | エビネの集団の近くに見られたのは終盤を過ぎたカキランかも知れない。 |
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感想
石榑トンネルを抜けたら三重県側と違い、雨が降りそうな暗い天気だ。
予報より回復が遅れているんだろうかと心配しながら君ヶ畑から
お山に入ると雨ではなく霧だった。
雨上がりで濡れた御池林道をウツギやコアジサイの花を眺めながら
到着した登山口からT字尾根の急斜面に踏み込む。
孫太尾根と並ぶ鈴鹿でも有数のバリエーションルートだった尾根にも
レスキューポイントの看板が立ち、すっかり認知されたルートに
昇格したようだ。
植林帯がしばらくして雑木との混合林に変わり、南から顕著な尾根を
併せるとやがてT字尾根の横棒が始まるP878に出て北に向かうと
穏やかなブナ林が広がるが、新緑の美しい景色は見られず生憎の
霧に覆われ、良く言えば幻想的な景色が広がっている。
視界が閉ざされた霧の尾根は地形が見通せず、黙々と高度を稼ぎ
ゆったりと広がるT字の交点になるP918に出て、いつものように
「お母さんの木」と呼ばれる大きなブナを見ながら一息入れた後
T字の縦棒へ向かうが、進むべきボタンブチが見通せない。
念のためコンパスで方向を確認して薄い踏み跡を辿ると、平地のような
広尾根から徐々に尾根形状が明確になってくる。
石楠花の尾根を過ぎると左手には天狗の鼻からボタン岩にかけての
絶壁が見られるはずだが相変わらずの濃霧で極端に視界が狭く、
高度稼ぎに専念し、鞍部から登り返したブナ権現で休憩を兼ねて
散策する。次は木漏れ日の中であちこち歩いてみようと考えながら
尾根に戻り、尾根形状が消えた斜面を占領するバイケイソウや
二輪草をぬうように踏み跡を追ってテーブルランドに上陸するが、
いつものような急に空が抜けた台地に飛び出すような心躍る瞬間では
なかった。
初夏のようなテーブルランドをお花池まで歩き、池を巡りながら
フルに周遊しようと意気込んで来たが、風池を過ぎ丸池に向かう途中で
執拗な霧に心が折れてしまった。そのまま御池岳頂上へショートカット
して、早々に下ろうと奥の平南峰から東ボタンブチに出て、岩陰に風を
避け昼食を摂っていると突然霧が吹き払われ、養老山系や藤原岳の稜線が
姿を現した。少し待っているとテーブルランド上空は相変わらず
雲が厚いが、藤原岳から鈴鹿の主脈にかけては急速に明るさが
戻ってきた。
計画通りお花池に向かっていたら・・・と悔やまれるが、
「自分の読みの甘さだ」と切り替えて、青空の戻った土倉岳から
要塞のようなテーブルランドや鈴鹿の山並みを眺めながら、
ゆっくりとノタノ坂までの尾根を下って行く。
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