北、南、中央アルプスetsの展望を満喫した経ヶ岳日帰り登山
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,384m
- 下り
- 1,384m
コースタイム
天候 | 一日中晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山ポストは羽広公民館のすぐ上の伊那市考古資料館の前にあります。 ●8合目までは雪もなく快適なハイキングが楽しめます。 ●9合目から雪が出てきますが、しっかりしまった雪なので アイゼンはいりませんがあれば歩きやすいかも。 ●9合目から山頂までは20分との表示がありますが30分が妥当です。 ●登山口から車で5〜6分の場所に日帰り温泉施設「みはらしの湯」 610円があります。 展望も良く利用価値大です。レストラン、そば処もあります。 |
写真
感想
中央アルプス群に含まれている割には人気がないのか山レコになかなか投稿記事が載らない。
山頂からの展望はないらしいが8合目からの展望は素晴らしく、北、中、南アルプスなど見えるという。三百名山に名を連ねているにもかかわらず、なかなか目にとまらない山だ。
最近、あまり人が登らない山を探すのが大変だ。
天気のよい土、日などはどこへ行っても人、人、人である。
その点、経ヶ岳は、人がいない山、特に冬場はそれなりに雪が積もるので
余計人がいないと思われるので、雪のある時期に登るチャンスをねらっていた。
それも8合目にテントを張って朝夕の展望を満喫しようと言う1泊2日の山行だ。
そのためにスノーシューも買った。なのにこの冬は登るチャンスを逃してしまった。
それでも8合目からの展望をあきらめ切れず、天気予報とにらめっこをしていところ、ゴールデンウィーク明けの5月11日にそのチャンスがやってきた。
日曜日なのでちょっと迷ったが、梅雨入り前のこの日を逃したら天気のよい日はなかなかきそうもないし、高速道路の休日半額割引制度が5月末日までなので思い切って出かけることにした。テント泊はあきらめて早朝出発の日帰りである。
午前2時すぎに自宅を出発。走り慣れた中央高速で登山口の伊那へ向かう。
甲府盆地で夜が明けた。雲一つない快晴である。
暗闇に沈んでいた南アルプスの白い山並みが徐々に姿を見せ始めたと思ったらモルゲンロートに染まった。八ヶ岳も燃え始めた。
この中央高速は走っているだけで本当に楽しい。
登山口の伊那市考古資料館に着いたら駐車場は満杯で人だかりがしていた。
「えー。こんな沢山の団体さんが登るのか」とうんざりしたが、様子を窺っていたらどうやら仲仙寺付近の自然観察路でバードウォッチングをする探鳥会の人たちだったことがわかってちょっとホッとした。
仲仙寺の本堂脇から登山道が始まる。
ウグイスが鳴く檜林を抜けると松の多い雑木林の中を登るようになる。
登山道に沢山の松ぼっくりが落ちている。何カ所か電ノコで切られた倒木が目に付いた。
この冬前に地元?の登山愛好家が片づけてくれたものだ。
4合目で大泉ダムからの道を合わせ、落葉松の新緑が綺麗な道を登る。
5合目、6合目と徐々に勾配がきつくなってくるが、よく踏まれた道なので歩きやすい。
途中でおそろいの体操服を着た元気な中学生数人に追い越された。
近々、この経ヶ岳で学校行事の競歩大会が企画されているようで、今日はその下準備で保護者らと登ってきたという。中学生は元気だ。みるみる間に見えなくなってしまった。
真新しい四等三角点がある7合目の台地に出ると待ちに待った8合目が見えてきた。
標識には8合目まで40分と書いてあったがここからが結構きつかった。
8合目手前の急坂がこの日一番の苦しい登りだった。
登り着いた8合目は期待を裏切らない展望が待っていた。
途中、木々の合間からちらちら見えていた中央アルプス、南アルプスが全開だ。
南アルプスは、最北端の甲斐駒ヶ岳から最南端の光岳までが、いやいやさらにその南の大無間山あたりまでが横一線に見えている。
経ヶ岳から見る中央アルプスは、縦位置で見るため山々が重なっているので空木岳や南駒ヶ岳などは見えない。でも、木曽駒ヶ岳を中心とした主峰群がどっしりと春の日差しをたっぷり浴びて輝いている。
目を左に向ければ八ヶ岳から霧ヶ峰、美ヶ原、そして春霞に消え入るように穂高あたりも見えている。噂に違わぬ素晴らしい展望である。
経ヶ岳の山頂を踏んでから昼食にしようかと思ったが、この展望から離れるのは惜しいので、ちょっと早いがこの眺めをおかずに軽く昼食をとることにした。例によってお稲荷さんだ。
雪の積もった8合目でテント泊の計画を立てていたのであたりを見渡すも、テントを張れるような平坦地が見あたらない。
牛の背中のように丸みを帯びた稜線になっている。
まあ、しっかり雪が積もっていれば雪をならして平地を作れないではないが、それだけ雪が積もっていたらここまで来るのも大変だろう。しっかりルートを頭に入れておかないと迷いそうだ。
9合目に向かうと直ぐに伊那側に張り出した雪庇に出る。
この雪庇の先に再び展望のよい場所があった。8合目に勝るとも劣らぬ展望が得られる。
この場所は、午前中より昼過ぎの方が南アルプスが順光になってくるので綺麗に見える。
ただ、ベタ光線になるので芸術写真にはなりそうもないが。
9合目の樹林帯に入ると俄然雪が多くなる。
しっかり固まっているので踏み抜くことはないが、雪道に慣れていない人は軽アイゼンがあると歩きやすいかも知れない。
9合目の標識には山頂まで20分と書いてあったが、雪のせいもあって30分かかった。
トレースはほとんどなく、テープも少ないのでルートを探りながら雪の上を歩いたが、所々出ている夏道を繋ぎながら歩けば迷うことはないと思う。
登り着いた経ヶ岳山頂は、黒木に囲まれ展望はないものの静かな感じのよい山頂だ。
途中から一緒になった松本のY君にコーヒーをご馳走になりながら山談義に花が咲いた。
山頂を後にしたのが12時半すぎ。今日一日快晴に近い。
こんな天気のよい日はゆっくり山を楽しまなければいけない。
8合目上のビューポイントで解説入りビデオを撮り、再び8合目で大休憩をとり、しっかりこの素晴らしい展望を脳裏に焼き付けた。
駐車場に戻ったのが4時ちょっと前。
みはらしファームのお蕎麦屋さんの営業時間には十分間にあう。
車でひとっ走りのみはらしの湯で汗を流し、美味しい手打ち蕎麦でも食べることにしよう。
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