富良野岳-天人峡
- GPS
- 15:08
- 距離
- 54.3km
- 登り
- 3,748m
- 下り
- 4,422m
コースタイム
22:00 十勝岳温泉凌雲閣
23:20 富良野岳
00:20 上ホロ
01:00 十勝岳
03:40 オプタテシケ山
04:20 双子池(水)
07:10 三川台
08:00 南沼(水)
10:20 化雲岳
13:00 天人峡登山口
p)惣菜パン3おにぎり3, ポカリ粉4(持ち込み1L+3L)
天候 | 晴れ-ガス |
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過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
04:41-05:17 東京駅-羽田第2(京浜東北線-浜松町からモノレール) 06:45-08:20 羽田-旭川(ANA4781) 09:54-10:51 旭川空港-旭岳(いで湯号) 11:00 旭岳にkon車デポ(着替え積む) siro車で白銀荘へ 13:00 白銀荘着, 風呂, 食事, 仮眠 -- 21:15 白銀荘起床, 支度, 凌雲閣まで運転10分 22:00 行動開始(凌雲閣に車残置) |
写真
感想
今年もやろう十勝大雪。この遊びはトレーニングの効率としては良くないし、前日の仕込みと翌日の休養のため休みを3日間も使う贅沢な遊びだ。普通に考えてテント寝袋を担いて2泊3日でやったほうがいい。でもやろう。もう儀式的なもんだ。今年は中間地点南沼まで最高の天気だったが、それから山は一気にガスに包まれて「これから7時間もガスの中歩くの?」という雰囲気になり天人峡下山となった。化雲岳まで一緒に歩いて天人峡から下山する予定だったryoさんが天人峡にクルマデポしてくれていたのでエスケープが簡単だった。助かった。僕は全6トライ中3回成功、今回は3回目の途中下山になった。十勝-大雪は念入りにトレーニングや準備をしても、よほど天気が良くないと成功しない。
今回は途中下山で残念だったが南沼まではとても天気が良くてオプタテで見た朝焼けは素晴らしかった。頑張ってよかった。来年は天気と日程が噛み合わなければ中止、午前中しか持たなければ"ちょいキツ目の大雪山お花見ハイキング"あたりで楽しもう。これをやるつもりでいないとスキーシーズンが終わった後の4~7月のトレーニングのモチベが上がらないので。
来年の自分への伝言
白銀荘泊はどうせ1~2時間しか眠れないので宿泊予約する必要はない。次から休憩室仮眠でよい。アイマスクとバスタオル一枚でもあれば十分だろう。21時に締め出されるがちょうどよい。
「人生でいちばん辛く楽しい山行になったよ」
5月はフッタル、6月は無限羊蹄とシロさんコンさんのトレーニングに参加して、毎度コテンパンになって帰ってきた。あまりの激しさに、毎回激しい筋肉痛になり、破けた靴下もたくさん積み重なっていた。十勝−大雪は無限羊蹄を10時間以内でクリアできないと厳しいという中、僕のタイムは11時間30分だった。これでは連れてってもらえないけど、まずはお試しでということで、化雲岳までを登って、天人峡に降りるというプランをご提案してくれた。これは嬉しい。オプタテシケ山からトムラウシ山まで未踏だったので是非参加させてもらった。
前日、というか当日の昼に白銀荘に到着。ささっと風呂へ。サウナはロウリュウ済みでめちゃくちゃ熱かった。目が潰れそうだった。効くー!水風呂入って、外の石の上でうたた寝したら、めちゃくちゃ気持ちよかった。はい、整いました。風呂上がり、ミニ宴会。シロさん、コンさんはビールとつまみで楽しそうだった。パクさんはシロさんが食べてる、焼き鳥をチラチラ見てて、それに気づいたシロさんが、「食べる?」って、そしたらパクさんがメッチャ嬉しそうだった。なんか修学旅行みたいで楽しいぞ。
20時半ごろに起きて、晩飯食べていざスタート地点へ。満点の星空がこの山行を祝福してくれてる。ドキドキとワクワクと緊張がが一つの鍋に入って、グツグツと煮にような気持ちのなか、22時にスタート!まずは富良野岳へ。山頂はもちろん真っ暗。皆さん、降りるスピードがハンパなく早い。着いていくだけで精一杯。日の出前にオプタテシケ山に到着。なんか例年より早く到着したらしい。メッチャしんどいっす。東の空は朝焼けで燃えるような雲だった。写真が捗った。シロさんが「十勝ラウンドは終了です」と。そしてこれから未踏の道へ進めることに心がTRF並みのダンスで踊ってる。
オプタテシケ山600m落差の急坂は膝にダメージを与える。硬い雪渓も楽しかった。双子池は水も取れるし、ロケーションも最高で良かった。いつか泊まりこよう。笹狩りされて歩きやすくはなってるけど、足元が見えないハイマツに脛が削られ、飛び出した枝が脇腹を突いてくる。この道、しんどい。大型リュックだと相当やられそうだ。しかし、飛び込んで来る景色が素晴らしい。手付かずの自然が広がっている。カムイミンタラ感出てるわ。三川台に上がると、ガッスガス。風つよしの視界不良。寒さと、体へのダメージが積まれたケルンのように積み重なり、無口になってきた。ここからずっと苦虫を噛み潰したような顔になっていたと思う。真っ白なトムラウシ山に到着。記念写真をみると、本当に苦虫を噛み潰したような顔になっていた(笑)
北沼を少し降ったところで協議。ガッスガスなので計画を変更等して、みんなで天人峡へ降りることとなった。嬉しいな。化雲岳から天人峡までがまあ長い。右膝と左のアキレス腱がビッキビキしてる。マイペースで行かないとヤバそう。みんな早いので先に行ってもらった。途中、蚊の猛攻撃で散々だった。九十九折りなってる涙壁を悶絶しながら降りて皆より遅れてゴール。マジでボロボロになったよ。靴も穴空いてた。そしてクセェ。パクさんは下山後なのにやけにサッパリしてると思ったら、80分前に下山してひとっ風呂入ってたらしい。つよ。マジモン(マジでモンスター)じゃん。
その後は東神楽の森の湯へ。僕的には100点満点の施設です。カツカレーが美味かった。家族で泊まりに来たいと思った。休憩室で仮眠して、白銀荘へ荷物を回収しに行き、土曜日に帰宅できた。家に転がり込むとふー、とひと息ついた。心と身体が解放された気分だった。
今回の十勝−化雲で大切なことに気付かされた。積み重ねた努力が人を強くさせる。それはどんなことなおいてもそうだ。突然変異的に強くなったり、天才的に賢くなったりするわけではない。今回は人生で一番辛かった山行だった。次回があるとしたら余裕を持ってゴールできるように、一瞬一瞬を大事にして鍛えていきたい。今は燃え尽きてしまった感に包まれているので、疎かにしていた家族サービスを充実させよう。やりたいと言ってた釣りにでも連れてってあげよう。
今回同行してくれた、シロさん、コンさん、パクさんに感謝です。最高でした!
−−−
◆個人の記録
時間:16時間40分
食糧:チョコドーナツ、ランチパックx2、
豆大福、カントリーマァム、塩タブレット
カロリーメート、ブラックサンダーx3
水 :スタート時は1.5リットル、
靴 :サロモンのスピードクロス5
→左の小指に穴が空いた
靴下:タビオの、くるぶしまで隠れてない
→くるぶしまで隠れるものにする
今年もこの日がやってきた。
この日の為に辛い練習を何度もして当日を迎えたが、持参した補給品が不味くて食が進まず大失敗だった。
スタートから風が強かったが、前半は星空が美しくオプタテの夜明けは本当に素晴らしかった。しかし辛い三川台を抜ける頃にはトムは雲に包まれ、まだ旭岳は見えていたが直ぐに見えなくなり雨も降り出した。真っ白なトムラウシで写真を撮って先を急ぐが天気が悪く、協議の結果天人峡へ下山した。リョーさんの車があって助かった。
今回は短縮ルートになったが、楽しい仲間と綺麗な花が咲く雄大な大雪山を満喫出来た素晴らしい週末になりました。
皆んなありがとう!また宜しく!
恒例の大人のインターハイが始まった。
今年も僭越ながらペーサーを務めてさせて頂く。
入りのペースが肝心なので富良野岳までが一番緊張するが予定時刻に到着。
砂漠は初めてガスが無かったので楽勝、暗闇に咲く花を見たがらオプに着いた。去年は丁度ご来光だったが30分早かったので美しい朝焼けを堪能した。
長く延々と続く双子池から三川台までのルートはいつもは暑いかガスかで消化試合的要素だったが、今回は心地よい風と快晴で結局ここが本日の1番のミンタラポイントだった。
三川台に着いた途端特濃ガスに飲み込まれ風も強くなり寒い。
トムの超えたあとも延々とガスと風の中を歩く。気温も高いし行けない事はないが、あと7時間これを続けて得られるものは何かあるのか⁉︎リーダーからの提案に対して満場一致で天人峡へ降りる決断となった。
そうと決まればさっさと下界で美味いもん喰おうじゃないか!荒廃した天人峡ルートを下り試練の森に入ると蚊の猛攻に合う。走って逃げ帰ってきたのに10箇所以上も刺された。もう暫く夏山は勘弁でございます。
毎年春のフッタルから始まり、同じ事を繰り返しているが、同じ事を同じ様にするのが1番難しいことなんじゃないかと改めて思った。
この十勝大雪に限らず、人生には就職、仕事や転勤、結婚や出産育児、または親の介護などの家庭環境の変化、病気やケガなど無数の分岐点が多数あって、それでも”続けること”は高い山や難しい山に登ることより遥かに難しいと思う。春から今回までの山行で改めて勉強になりました。
旭岳には届かなかったが、思う存分やって出し切ったので未練も後悔も無い。今年も晩から朝まで一日中大好きな十勝大雪を仲間達と目一杯楽しんで最高に熱い1日だった。
皆んなありがとう‼︎
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