福島第一原発に最も近い「日隠山」 でも鼻血は出なかった・・・
- GPS
- 03:03
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 545m
- 下り
- 553m
コースタイム
12:11山頂−12:40ロマンの広場−12:53参詣清水ー13:20ベゴの綱木場
13:39登山口駐車場
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
常磐自動車道富岡インターを右折し、県道35号いわき浪江線を大熊町方面へ右折。日隠山登山口方面へ左折し、坂下ダムを過ぎたところに登山口駐車場があります。 富岡町・大熊町は居住者もなく、コンビニ等の店舗・飲食店は一切ありません。震災復興関係の車両の通行があり注意が必要です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大熊町は帰還困難区域ですが、一部については、日中のみ立ち入りが可能です。高速道路も富岡インターまで通行可能となっており、アクセスは問題ありません。 元々登山道は非常に整備されていましたが、震災後の立ち入り禁止期間が長かったこと、震災・積雪害で倒木や崩落が非常に多かったことで、コースは非常に荒れています。 放射線量は、おおむね0.3〜0.9μ㏜/h(推定換算=実測値は最大で7.55μ㏜/h)で、樹林帯の多くは0.7μ㏜/hを超えています。現地での除染作業員は防護服を着用していました。 参詣清水は枯れています(流れていても飲めませんが・・・) 携帯(au)は全域で良好な電波状況で、大部分でLTE使用可となっています。 登山口駐車場に 駐車場にトイレがありますが、現状で使用不可です。ダムサイト近くに、大熊町の事務所があります。 |
写真
感想
2005年に登ったのが最後の日隠山。原発にきわめて近い場所で帰宅困難区域内にあるため、当分は登ることは無いと思っていたのですが、日中の立ち入りができるようになったこともあり登ることにしました。
線量計は持参したのですが、現地に行ってみるまでは、本当に入れる状況なのかわからないまま、不安いっぱいで出発しました。登山口で、除染作業の方と行き会ったので、周辺の線量や滞在可能時間など、聞き取りを行って出発しましたが、山は線量が高いよと言われては躊躇してしまいます。
今回はあまり性能の良くない線量計を持ってきてしまったので線量の信憑性が低くなってしまったのですが、数カ所のモニタリングポストで補正をかけて推定値を算出しています。樹林帯はおおむね0.5μ㏜/h程度、高いところで0.8μ㏜/hくらいです。あらゆるところで測定していますが、線量計の数値の写真は一人歩きするとまずいので、載せていません。ただ、何に反応しているのかわかりませんが、行き帰りとも同じように線量が高い数値で変化していることを見ると、単純に低い数値だけを信用するわけにはいきません。
聞くと見るとでは大違い、現実に通常の登山スタイルでの山行で第一原発を肉眼で目の前にすると、一見何も変わっていない景色に時間が止まった錯覚に陥ると同時に、目に見えない放射線が本当に問題ないのかという一抹の不安がよぎってきます。
漫画「美味しんぼ」でさんざん問題になった鼻血について、本当に出るのか試してやろうじゃないのという気持ちも少しはありました。結局何事もなく戻ってこれたのですが、実際の線量の高さもさることながら、原発を目の前にして実際に生活するとなると、インフラの整備も含めてまだまだ時間がかかるだろうというのが正直な感想です。
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