【大峰】芦廼瀬川[白谷川]本流〜笠捨谷下部遡行
- GPS
- 07:44
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 1,322m
- 下り
- 1,233m
コースタイム
- 山行
- 7:39
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 7:44
天候 | 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・槇の滝の左岸巻きは結構悪いので、必要に応じてロープを使った方が良い。右岸からも巻けるらしいが出だしが悪そうだった。 ・核心と言われる8m滝は、離水が難しかったが、上部は倒木が手掛かりとなり易化していた。倒木がなければつるつるの岩に悩まされエイドクライミングとなりそうである。 ・増水していなければ、他に特段危険な箇所はない。 |
その他周辺情報 | ・芦廼瀬川は極めてメジャーな沢で記録も多いが、笠捨谷下部の記録は少ない。確認できたのは下記のみ(同じ山行の別の人による記録)。 http://takuyu.seesaa.net/article/17508387.html http://alcohol467.blog46.fc2.com/blog-entry-714.html ・芦廼瀬川は、上流部は白谷、または白谷川と呼ばれている模様。 |
写真
装備
備考 | ・ウェットスーツを着用していたが、下流の方は水温が高いのでない方が快適。上流の方は多少冷たくなってくるが、盛夏ならなくても何とかなるだろう。 ・ラバーソールでもフェルトソールでもつるつる滑るが、フェルトの方が多少ましと思われる。 |
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感想
【計画の経緯】
芦廼瀬川本流は、2015年に初めて紀伊半島に来た時から、大峰を代表する泳ぎ系として、行きたいと思っていた。しかし、下山の国道歩きがクソ長いことから、敬遠していた。今回、斜面下降と笠捨谷遡行で短縮するルートを思いついたことと、電動キックボードを購入して楽に下山することができるようになったことから、計画した。
【転進からの復帰】
しかし、この8/13は、台風が接近しており、天気予報が悪かった。仕方なく大阪府の沢にでも行ってみようかと前夜移動したが、朝起きてみると天気予報が回復している。ちょっと躊躇したが、せっかくのチャンスなので大移動し、また十津川村へ。
【山行】
○入渓まで
酷道425はひたすら屈曲して長く、電動キックボードをみやま橋にデポしておくのもずいぶん時間がかかった。ようやく出発するが、下山を短くするため斜面を下ることにしたのですぐに入渓とはいかない。大して悪くはないが、ウェットを着ているせいでくそ暑い。オーバーヒート寸前でようやく芦廼瀬川に降り立ち、浸かってクールダウン。
○芦廼瀬川本流
すぐ出てくる七泰の滝は、非常に巻きやすい滝で、しかも残置ロープまであって楽々。左岸の湧水で喉を潤し、保色滝は左岸巻き。ここも古い鉄杭があり巻きやすい。すぐに槇滝だが、ここは悩む。関西起点100では右岸から巻いているが、出だしが悪そう。左岸のほうがとっつきやすかったので、左岸から巻いていくことにした。最初は踏み跡も濃く歩きやすかったが、途中でトラバースが悪いところが出てきて、mountaaaanは一応立木にお助け紐をかけてゴボウしながら降りる箇所があった。
槇滝が終わるとフジネと呼ばれる見どころらしいが、さほど綺麗でもない。百間堯⊂肉淵も大したことはなく、十皿に至ってまあまあかなと思うが、ともかく長い。岩がつるつるで歩きにくいのもあって飽きてくる。泳ぎも多いがまったり泳ぐ感じで緊張感はない。それが転じるのは核心と言われる8m滝で、何気なく荷を背負ったまま取りついたが、相変わらず岩がつるつるで大変。5分以上格闘してようやく離水し、1段上がって落ち着いた。mountaaaanはロープに引かれて登る。この滝は上部もつるつるヌメヌメで悪そうだったが、ラッキーにも倒木が倒れ掛かっており、これをつかめば大したことない。残置ハーケンは無視してフリーソロで越えた。
その後も、まあまあ綺麗でそれなりに迫力があるが、特筆するほどでもない渓相が長々と続き、飽きる。岩のつるつるも相変わらずで嫌になってきたころ、やっと笠捨谷出合。
○笠捨谷
笠捨谷は早速、長い瀞の先に厄介そうな滝があり、意欲が高まる。淵を泳いでいくと、F1は右にバンドがあり、落ち口まで続いていそうなのが見えた。しかしこれを登ってみると、落ち口の直前でバンドは切れておりトラバースはできない。水線を登るしかない。まずは右の水線から登ろうとしたが駄目で、左は最上部が厳しく、きわどいムーヴで滝の中央のホールドを拾い、何とか滝上に上がった。なかなか面白い滝。
F1が終わるとすぐにF2。これも厳しそうだったが、右から細かいホールドを拾って岩の裏を見てみると、案外ホールドが豊富。シャワーは激しいがクライミングは易しく、不安なくフリーソロ。下にロープを投げてmountaaaanも上げれば、この谷の核心は終了。
以降も枝谷の割には立派なゴルジュや釜があり、飽きないうちに橋下に到着。適当にガレ場を登ってデポしておいたキックボードを使い、快適に車を回収。
【総評】
芦廼瀬川本流は大峰を代表する沢だが、これまで多くの名溪を遡行してきたためか、冗長な印象で期待外れだった。とはいえ長年行きたかった沢を遡行できたし、笠捨谷に繋げることで登りごたえのある滝で締まり、満足度の高い山行だった。
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