三百名山57座目:大千軒岳
- GPS
- 11:37
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,158m
- 下り
- 1,162m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
北海道ツーリング登山ファイナル!
狩場山から渡島半島を一気に南下。
雨の1日を道の駅とダムと函館名物巡りでやり過ごし
北海道最後の山となる渡島半島最南端にある三百名山・大千軒岳へと挑む。
前夜に道の駅でミヤマクワガタを捕獲したのだが
アゴの形が北海道で良く見るエゾ形ではなく本州でよく見るフジ形だった😳
羽化する時の気温でアゴの形が変わるらしいので函館は暖かいようだ。
そんなミヤマ君に別れを告げ大千軒岳の知内ルートに至る林道を爆走する。
まぁコースタイム的には3時間程度だし
標高差そうでもないからサクッと行けるだろうと思っていたのだが
林道崩落により登山口ひとつ手前のゲート閉鎖。
追加で2.5キロ歩く羽目に( ´Д`)
この林道は崩落箇所は大したことないものの大岩でかなり荒れてる路面もあり
ムルティで走るのは危険そうな道もあったので結果オーライか。
登山口から入ってまず第一関門は渡渉。
なかなかの水量で完全に出ている石もないため靴を脱ぐことを強いられる。
靴をザックにくくりつけ沢にダイブ。
脛くらいの水量で歩けないほどではないがとにかくメッチャ冷てぇ🥶
難関をひとつクリアし颯爽と登山道を進んでいくと
崩落でバッサリ道が途絶えている箇所が出てくる。
あれ、もしかして・・・ここ結構ヤベェ山か?(((°Д°)))
嫌な予感は見事的中。
川沿いギリギリの岩壁をへつりながら進む箇所、
沢が流れ込む地点は崩落し道が分からない状態、
そして何度も繰り返す深い渡渉。
渡るべきかどうかの判断と渡れる箇所を探すのに時間をとられたり
間違えて往復して靴脱ぐ回数が増えどんどん伸びるコースタイム。
かなりのルーファイスキルが求められる難路だ( ´Д`)
大幅に遅れてどうにか沢エリアを抜け金山番所跡に到着。
謎の十字架は辿りついた者たちの墓だろうか?💀
ここからやっと落ち着けると思いきや登山道はすぐさま急登となって襲い掛かる。
2.5kmで500mも上がるとか角度がおかしい。
・・・マジでこの山心折りにきてる('A`)
よりによって体力の残ってない最終日に一番キツイ山引いちまうとは😱
初めて北海道で6連続登山したときの最終日の羅臼岳と同じ状況に気が滅入る。
でもあの時は山頂で逆転の雲海が拝めたんだ。
きっと大千軒岳ももう少し我慢すれば・・・
よし!海が見えた!!( ゜∀ ゜)
死にものぐるいで急登と戦い続ける。
降りてくる人の「千軒平からは天国ですよ😇」
という言葉に力を貰い耐えること1時間。
目の前にさっき十字架が現れた。
そうか、キツすぎてまた俺死んだのか←
よく見ると十字架の先には
草原を走る稜線、青空、海、白い雲、天国と見まごうような絶景が
周囲を包み込んでいた。これはヤベェ( ゜д゜)・・・ん?
なんか遠くに山見えるな・・・あれは恵山&海向山&函館山( ゜∀ ゜)!!
かつて登った山と観光地にテンション完全回復。
この気力に任せて一気に山頂を取ってやる!(´∀`)ノ
草原の稜線を登り切り念願の山頂に到達!
周囲には360°広がる緑の山麓。
先程まで見えていた函館方面の景色の北に
一際目立つ山が・・・あれは北海道駒ヶ岳!( ゜д゜)
そして歩いてきた稜線を振り帰れば
鋭い中千軒岳の奥に津軽半島と下北半島!( ゜∀ ゜)
すっげぇ、、、ここまで見せてくれるのか。
絶景に唖然としながらも本州が見えたことで
同時に旅の終わりを感じ切なくなる😭
もうこれで最後なんだ。満足いくまで滞在してやるぜ🤤
北海道を駆け抜けた証、ホクレンフラッグを山頂で掲げ
写真や動画を撮りまくってからヤマ飯を堪能し
食後の満腹感に任せてヘリノックス上で
脚が日焼けで変色するほど爆睡🤪←
しっかり2時間遊び尽くして下山開始。
急登な分下りは快適そのもの。
渡渉は水量が減っていたのと戻りは石の配置がよかったため
1回の爪先着水のみの全て飛石クリアできた!
やはり登りは前日の雨の影響で難易度上がっていたのかもしれないな・・・
こうして日没ジャストの18時に無事下山。
ムルティで走る最後の林道を感慨深く駆け抜け、
旅のエピローグに向かって走り出したのだった。
三百名山57座目・踏破!
★ルートレビュー★
難易度:A
登山口から金山番所跡までの川沿いルートに靴を脱ぐレベルの渡渉あり。
本来であれば登山道入ってすぐと、広い河原の2回のみで済むようですが
前日雨の増水影響でルートが分かりづらく何度か間違えて渡ってしまい5回も脱ぐ羽目に・・・
さらに登山道が崩落している箇所も複数あり迂回ルートを探す必要があったりと
常にルートファインディングが必要になる難路です。
体力度:C
標高1072m 標高差907m 平均斜度5.8° 登り 4:40(9.1km) 下り3:50(9.1km)
林道封鎖の影響で歩行距離が片道で2.3キロ伸び、
川沿いはルーファイの連続で精神を消耗させられ、
金山番所跡から稜線までの2.5劼念豕い500m稼ぐ急登。
試練が次々と襲い掛かるなかなかハードなコースになっています。
展望:C
序盤は沢沿いのため全く景色なし。
金山番所跡から先の稜線を半分程度登ると背後には
海と同時に函館山、恵山、海向山などが見えてきます。
苦労して千軒岳平までたどり着けば草原の広がる中千軒岳への美しい稜線。
山頂からは下北&津軽半島や北海道駒ヶ岳までの絶景を見渡すことができます。
総評:B
精神も体力も削られる山ですが函館周辺の山々と
北海道と本州の繋ぎ目を一望できる唯一無二の絶景が広がっており
苦労に見合ったものを見せてくれます。
また増水時でなくとも水量は多いため靴脱ぐ渡渉を体験できる貴重なコース。
一度登れば総合的なスキルを高められる三百名山らしい山と言えるでしょう。
★ルートレビューリスト(三百名山)
https://wp.me/PcUql6-1ar
★Youtube
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