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記録ID: 4649367
全員に公開
沢登り
甲信越

【川内】倉谷沢魚止沢遡行〜今早出沢魚止沢下降〜一ノ俣越

2022年09月03日(土) ~ 2022年09月04日(日)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
19:02
距離
16.5km
登り
1,372m
下り
1,361m
歩くペース
ゆっくり
1.71.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
10:40
休憩
0:00
合計
10:40
距離 7.5km 登り 1,023m 下り 757m
7:10
640
17:50
2日目
山行
7:13
休憩
0:25
合計
7:38
距離 9.0km 登り 352m 下り 619m
7:47
269
12:16
12:41
164
天候 1日目:曇り時々雨
2日目:晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
一の俣沢橋の先の路側帯に駐車。車は魚止沢橋の少し先まで入れる。
コース状況/
危険箇所等
・倉谷沢魚止沢は、顕著な悪場はなくスムーズに遡行できる。鞍部への詰めの藪もかなり短い。
・今早出沢魚止沢は、懸垂下降を要する滝が多く、下降に時間がかかる。
・今早出沢は、横滝〜赤ッパ沢出合間はほぼ何もない。
・一ノ俣乗越への径路がある赤ッパ沢は、乗越へ直接詰めあがる沢ではなく、1本下流の沢。
・一ノ俣沢は、巻き道をうまく見つければ懸垂下降を0〜1回で下降可能だが、それなりに長い。
その他周辺情報 ・どちらの魚止沢も記録は見当たらないが、今早出沢魚止沢には1箇所だけ数十年前のものと思われる捨縄が残っていた。恐らく同じルートで今早出沢へ入った者がいたに違いない。
倉谷沢魚止沢で最も立派だった滝。右の細い水流をシャワークライム。
2022年09月03日 08:41撮影 by  SC-02H, samsung
9/3 8:41
倉谷沢魚止沢で最も立派だった滝。右の細い水流をシャワークライム。
本谷を離れて鞍部へ向かう小沢は、快適に登れる滝で出合っていた
2022年09月03日 10:34撮影 by  SC-02H, samsung
9/3 10:34
本谷を離れて鞍部へ向かう小沢は、快適に登れる滝で出合っていた
今早出沢魚止沢の上部で遠望したガンガラシバナ:翌日行く予定だったのだが…
2022年09月03日 12:54撮影 by  SC-02H, samsung
1
9/3 12:54
今早出沢魚止沢の上部で遠望したガンガラシバナ:翌日行く予定だったのだが…
今早出沢魚止沢はこんな滝が多く、何度も懸垂下降
2022年09月03日 15:30撮影 by  SC-02H, samsung
9/3 15:30
今早出沢魚止沢はこんな滝が多く、何度も懸垂下降
どでかい滝が出てきて、これがラストかと思ったのだが
2022年09月03日 16:54撮影 by  SC-02H, samsung
1
9/3 16:54
どでかい滝が出てきて、これがラストかと思ったのだが
さらにもう1つ滝があって、途中で滝壺泳ぎもある大変めな懸垂下降だった
2022年09月03日 17:25撮影 by  SC-02H, samsung
1
9/3 17:25
さらにもう1つ滝があって、途中で滝壺泳ぎもある大変めな懸垂下降だった
漸く横滝に辿り着いたが暗くなってきているので登らずに手前の河原で幕営
2022年09月03日 17:51撮影 by  SC-02H, samsung
1
9/3 17:51
漸く横滝に辿り着いたが暗くなってきているので登らずに手前の河原で幕営
翌朝、夜の雨の影響で増水していた
2022年09月04日 07:32撮影 by  SC-02H, samsung
9/4 7:32
翌朝、夜の雨の影響で増水していた
一ノ俣沢は期待していなかったが想像以上に立派な滝があった
2022年09月04日 13:08撮影 by  SC-02H, samsung
1
9/4 13:08
一ノ俣沢は期待していなかったが想像以上に立派な滝があった
一ノ俣沢はナメが綺麗な部分もあった
2022年09月04日 14:04撮影 by  SC-02H, samsung
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9/4 14:04
一ノ俣沢はナメが綺麗な部分もあった
遡行図(滝の落差は目測)
2022年09月07日 19:30撮影
9/7 19:30
遡行図(滝の落差は目測)
撮影機器:

装備

備考 ・ロープは50mダイナミックと45m細引きで必要十分
・ソールはラバーでOKだった

感想

【計画の経緯】
この週は、狙っていた沢に行けないことになったので、ガンガラシバナへ行くパーティに入ったが、往復一ノ俣越は変化に欠けるので、記録のない倉谷沢魚止沢〜今早出沢魚止沢からの今早出沢入渓を試みることにした。
台風接近中で天気予報は安定しないが、直前まで悩んだ結果、なんとか行けるだろうと思い、決行。

【山行】
○入渓まで
下山してくる予定の一ノ俣沢橋先に駐車し、林道を歩いて魚止沢を目指す。林道倉谷線は、一ノ俣沢の先で通行止めになっていた時期もあったようだが、今は魚止沢橋の先までは入れるようだった。

○倉谷沢魚止沢遡行
橋から沢には容易に入渓でき、沢を遡行していくが、ほぼゴーロの平凡な沢である。
だいぶ進んだところで沢をふさぐ12m滝が現れ、面倒な巻きかと思われたが、薄被りの右の水流の奥にガバがあり、フリーで登れた。後続にはお助け紐使用。
その先もいくつか小滝が出てくるが、いずれもフリーソロできるか小さく巻けるものばかりで、登りやすい。
多段14m滝を快適に登って少し先で、目指す鞍部への小沢が出合ってくるが、いきなり威圧感のある20m滝。とはいえ近づいてみると登りやすく、フリーソロした後一応後続のためにロープを投げた。
さらに直後の15m滝も巻き気味に登ると、急に平凡な沢となり、顕著な滝もなく、軽い藪漕ぎで稜線に到着。メンバーが重荷と急登でばてたこともあり予定より遅い到着。

○今早出沢魚止沢下降
鞍部からは藪が続き、モンキークライムダウンで快適に下れるが、一度油断して、持った木が折れて落ち、少し手を怪我したのは反省。水が出てきてしばし下ると滝が出てきて、左岸からモンキークライムダウンしたが、ここは見た目より悪かった。メンバーの要望もあり、この先積極的にロープを出して懸垂下降していくことに。
しかしこの沢、容易にはクライムダウンできない滝が次々と出てきて、そのたびにロープを出して1人ずつ懸垂下降していくため、やたら時間がかかる。ロープ2本を交互に使って迅速化を図っても、夕暮れが迫ってくる。
もうすぐ本流かと思ったところで、30m級のでかい滝まで出現し、想定外の大滝の爽快な懸垂下降は楽しいものの、もはやお腹いっぱいである。
が、これで終わりではなかった。魚止沢は今早出沢に滝で出合っていて、この滝も要懸垂下降。しかも途中で滝壺を泳ぐし、余計に時間がかかる。結局、夕暮れてから今早出沢本流へ。

○幕営
今早出沢本流を少し遡行すると横滝が出てきたが、既に暗くなってきているのでこれを登るのは厳しい。少し手前の河原で幕営することにする。
タープを張って、いざ焚火というところで、雨が強くなってくる。焚火は諦めてタープの下に入るが、雨は強まるばかり。増水が心配だな〜と思っていると、案の定みるみる増水してきて、これはまずいと一段上へ避難。それでも雨は降り続け、先ほど寝転がっていた河原は水没し、濁流が沢幅いっぱいに広がる。対岸、水流がなかった場所に滝までできている。これが、「早出」たる所以か。とはいえ強い雨は長くは続かず、次第に水位は下がったので、河原に戻り、タープをまた張って、とりあえずガスで何とか食事をとり、食事のぬくもりが体に残っているうちに就寝。既に11時半は過ぎていたか。

○撤退
朝起きると、5時半。天気は良く、前進することも考えたが、他の記録を参考にする限りでは、7時に出てもドゾウ平沢の下降が終わるところまで進めない可能性が高いということで、撤退を決定。
今早出沢は噂通り本当に何もない沢で、まずまず綺麗ではあるが、増水しているにもかかわらず一度の泳ぎもなかった。

○一ノ俣越
赤ッパ沢出合から峠へ向かうということだったが、大して下調べもしてなかったので赤ッパ沢がいまいちどれかわからず、とりあえず峠へ直接上がっている沢を詰めてみた。
特に特筆することもない登りやすい沢で、途中から本来の径路も出てきて、順調に峠についたが、正解は、1本下流の沢だったようである。
一ノ俣沢の下降は、最初が急斜面で嫌らしかったが、以降は、巻き道の整備された沢下降、という感じである。一度だけ懸垂下降したが、クライムダウンも可能だろう。意外に立派なナメや滝を楽しみながらゆっくり下り、一ノ俣沢橋へ戻った。

【総評】
魚止沢の想定以上の悪さと、大雨のせいで行程が完結できず、残念だったが、未知だった魚止沢を解明できたのは良かった。そのうちリベンジしたいが、何か面白いルートを改めて考えたいものである。

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