蝶ヶ岳・常念岳,横尾で昼ごはん
- GPS
- 19:32
- 距離
- 27.4km
- 登り
- 3,226m
- 下り
- 3,225m
コースタイム
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 10:52
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に問題はなかった |
その他周辺情報 | 前日の夕方にしゃくなげの湯に行った。 下山後にほりでーゆ〜四季の郷で汗を流した。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
食器
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
2022年9月10日(土)〜11日(日)で,友人と三股登山口から蝶ヶ岳に登り,そこでテント泊したのち,次の日に常念岳経由で三股登山口に下山した。
6月下旬に金剛山でテント泊した時に,夏には北アルプスでテント泊したいなぁ,と友人と話をしていた。そして9月の上旬に行けそう,ということになり,9月10日〜11日の予定で蝶ヶ岳,常念岳に挑戦することにした。ほんとは 9月9日(金)から2泊3日で双六小屋経由で槍ヶ岳に行こうと言っていたのだが,金曜日の天候がいまいち,ということで1泊2日の日程に変更し,行き先も蝶ヶ岳,常念岳に変更したんだけどね。ルートは三股登山口下の三股駐車場から登り始め,三股登山口から蝶ヶ岳に向かいそこでテント泊,そして二日目に蝶槍経由で常念岳に登って,前常念岳経由で三股登山口に下山するルートとしてみた。逆ルートも考えたが,土曜日なのでできるだけ早く蝶ヶ岳のテント場に着きたいと考え,初日に蝶ヶ岳に登ることにした。また蝶ヶ岳で時間があったので,お昼ごはんを食べようということで梓川沿いの横尾まで下って登り返してみたが,さすがに疲れてしまい,次の日は最初からへろへろだった。ちょっとやりすぎたかもしれない…。
登山口近くの三股駐車場に早く着けるように,出発は 9月9日(金)のお昼頃にした。三股登山口は長野道安曇野インターから西に行った辺りにある。通常なら名神と中央道,長野道で安曇野インターに向かうが,名神の集中工事期間だったので,新名神→伊勢湾岸道→東海環状道→中央道→長野道と走った。おかげで高速は特に問題なく走ることができた。最後に梓川サービスエリアでトイレ休憩したので,そのまま梓川のスマートインターチェンジで高速を下り,途中のガソリンスタンドでガソリンを満タンにしておいた。そこからすぐに登山口には向かわず,山に入る辺りを少し北に行った所にある「しゃくなげの湯」で温泉に入っておいた。さらにそこで晩御飯を食べ,スーパーで水などを買ってから三股駐車場に向かった。
三股第一駐車場に着いたのは午後8時前だった。さすがに駐車場ががらがらだった。そこでトイレに近い所に車を止め,次の日の準備をしてから車で寝た。夜は涼しかったが,長袖やソフトシェルを着込み,毛布を被って寝たら気持ちよく寝ることができた。ちなみに駐車場は午前2時頃にはかなりいっぱいになっていたみたいだった。
1日目は午前3時頃に起き,着替えたり朝ごはんを食べたりしてから出発した。出発したのは午前4時半頃だった。駐車場から15分ほど林道を歩くと登山口に着いた。そこで登山届を書いて提出した。いつものようにスマホで登山コンパスの登山届を出そうと思っていたが,駐車場で電波が入らなかったので出しそびれてしまった…。
登山口からしばし沢沿いに行き,吊橋を渡ると,徐々に高度が上がり始めた。途中,道の右側に力水が湧いていた。そこは蝶ヶ岳への最後の水場と書いてあった。そこからダラダラと登るとゴジラみたいな木と書かれた木があった。確かにゴジラのような形をしてた。そこから徐々に傾斜がきつくなり,何個も階段を登った気がする。
そんなまあまあの傾斜の登山道を1時間ほど登ると急に広場っぽい所にでた。そこがまめうち平というところみたい。そこからしばし横移動したり緩い斜面を登った。そんな道が続くといいなぁ,と思ったが,蝶沢という標識をすぎると階段が出てきて急登が始まった。そこから大滝山の分岐点まで1時間20分ほど急登を登り続けた気がする。ルートにはやたらと階段があった。階段には作業用に書かれたと思われる数字があったが,130番とかあったと思う。
大滝山への分岐は森林限界の辺りにあった。それまで樹林帯の中を歩いてたと思ったら,やがて木が低くなり始め,そろそろ森林限界かな?と思ったら大滝山への分岐点があった。その先は樹木のない森林限界を越えた場所になっていた。大滝山の分岐点から登るとすぐに蝶ヶ岳ヒュッテの上にあるテント場に出た。時刻は午前8時半すぎだった。出発してから4時間ちょっとで登れたことになる。荷物が重い割には頑張ったと思う。それにしても荷物が重いとかなり足にダメージがあるなぁ…。
テント場に着いたら,まずは荷物を置いて場所取りをしておいた。場所は平らで,かつ風が出ても吹きっさらしならないような少し窪んだ辺りにしてみた。それからすぐに蝶ヶ岳ヒュッテに行き,テント泊の受付をしてもらった。蝶ヶ岳のテント場は屋外トイレの使用料込みで一人2000円だった。その後,蝶ヶ岳ヒュッテの北側にある瞑想の丘に行き,景色を楽しんだ。蝶ヶ岳は晴れていたが,正面に見える穂高連峰や槍ヶ岳に向かう稜線には,上の方にだけ雲がかかっていた。山並みはほぼ見えていたが稜線だけが見えない,という感じで惜しい風景だった。それから蝶ヶ岳ヒュッテを通り過ぎて南側にある蝶ヶ岳の山頂に行った。そこでも景色を楽しみ,記念撮影をしてからテント場に戻ってテントを張った。
テントを張り終えても時間はまだ午前9時半過ぎだった。さすがに時間がありすぎるので,どこかに行こう,ということになった。そこで,どんな道か知りたいし,ちょうどお昼ごはんを食べに行くのにいいや,ということで梓川沿いの横尾山荘まで下ることにした。トイレに寄り,午前10時前に蝶ヶ岳ヒュッテ前を出発して横尾山荘を目指した。横尾までの道はまあまあの傾斜で下り続ける感じだった。蝶槍・常念岳への道との分岐点から1時間20分ほど下ると横尾山荘前に着いた。蝶ヶ岳から横尾へのルートは地図で見ると蝶ヶ岳からすぐっぽかったが,実際には高低差がほぼ 1,000m あり,思ったよりもハードなルートとなっている。荷物はアタックザックだけで下ったけど,さすがにちょっとやりすぎたかもしれない。なにせそこを登って蝶ヶ岳に帰らないといけなかったからね。
横尾ではまず横尾山荘でお昼を食べた。私は醤油ラーメンを,友人はスタミナ豚丼を食べた。結構おいしかった。食後,トイレに寄り,水場で水を汲んでおいた。水は 3L 分汲んでおいた。蝶ヶ岳だと 1L で 200円するからね。それ以外にポカリスエットを 0.5L 買っておいた。それだけあっても荷物としては「軽い」と感じた。登りは横尾山荘前から稜線にある常念岳への分岐点まで2時間20分ほどだった。朝イチで三股から登って疲れていた割には早く登れたと思う。その分,次の日に疲れが残ってめちゃめちゃしんどかったが…。途中,高山に住んでいるというお姉さんと一緒になった。少しだけ一緒に登ったが,さすがに荷物の量が違うので後半は別行動になってしまった。
稜線に出てからはまっすぐに蝶ヶ岳ヒュッテに戻り,とりあえずチューハイで一日の労をねぎらった。それからテントに戻り,交代で汗かいたシャツなどを着替えておいた。着替えている時に高山に住むお姉さんが上がってきた。その時間にはテント場はかなりテントがいっぱいだったので,お姉さんは疲れてると思い,一緒に場所を探してテントを張るのを手伝っておいた。その後,友人と二人でヒュッテ内の自炊場所を借りて晩ごはんを食べた。晩ごはんはアルファ米の山菜おこわを食べた。アルファ米は軽くていいが,お湯を入れてから15分待たないといけない。そこで15分の待ち時間の間に外に出て景色を見ることにした。すると,昼前に雲がかかっていた稜線の雲が取れたので,穂高連峰や槍ヶ岳にかけての稜線の景色を楽しんでおいた。
食後,テント場に戻って寝る準備をした。朝早かったしやることもないのでさっさと寝ようと思ってね。交代で歯磨きとトイレに行き,相方がトイレの間にシュラフ等を準備しておいた。その日は中秋の名月だった。トイレに行った時に見ると月にちょうど雲がかかっていた。でも,少し待つと雲がとれてきれいな満月が見えた。いやぁ,山の上でみる中秋の名月はいいねぇ。そういえば 2019年に雲ノ平に行った時にも中秋の名月を見たなぁ…。山できれいな中秋の名月が見れたのは運がいいかな?
そしてなんだかんだで午後8時過ぎには寝たように思う。日差しがあると暑かったが,日が陰ると急に冷えてきて,寝る頃にはテントのレインフライはびしょびしょになっていた。さすがに高山,やね。寝る時はダウンシュラフとシュラフカバーに,ダウンジャケットとソフトシェルを着て寝た。下半身はスポーツタイツの上に薄手の登山ズボンだけだったが,靴下を2枚履きして合間に使い捨てカイロを挟んでおいたら,結構快適に寝ることができた。テントは二人用に二人で寝たが,まあまあ快適だった。夜中一度目が覚めたけどね。
2日目の朝は午前3時に起きて活動を開始しようと相談していたが,午前2時半頃に目が覚めてしまった。そこで,トイレに行き,片付けを始めておいた。やがて午前3時に友人も起き出したので積極的に出発準備を始めた。荷物をザックに詰め,テントを片付けた。テントはフライも本体もびしょびしょだった。外側は夜露で濡れ,中は我々から出た水分で濡れていた。できるだけ水分を払い落としたが,かなり濡れたままテントを収納袋に押し込んでしまった…。テントを片付けてから,蝶ヶ岳ヒュッテの外にあるテーブルで朝ごはんを食べた。 朝ごはんはモンベルのガーリックリゾッチャを食べた。リゾッチャはアルファ米と違って,お湯を入れてから 3分で食べれるのがいい。リゾッチャの後でインスタントコーヒーを飲んでくつろいでおいた。
食後,トイレに寄ってから常念岳に向けて出発した。出発したのは午前4時半すぎだった。蝶ヶ岳ヒュッテから瞑想の丘を越え,横尾への分岐を過ぎ,三角点を経由して蝶槍に向かった。蝶槍に着いたのは5時過ぎだった。2日目の夜明け頃は快晴で,中秋の名月もきれいだったし,夜明け前後の風景がきれいに見えてよかった。蝶槍には高山に住むお姉さんが待っていた。夜明けを蝶槍で迎えるために行ったんだと思うが,もう一度出会えてよかった。山での出会いもいいねぇ。
蝶槍で日の出を見てもよかったが,先が長いのでさっさと出発した。蝶槍を下っている途中,槍穂高のモルゲンロートが見えた。ちょうど奥穂高岳の上に満月が沈むタイミングで,ちょっと幻想的な感じがした。また,反対側を見ると浅間山の横から日が昇ってきた。なんかとても贅沢な時間だった気がする。蝶槍から一度 2462m まで下り,2592m のピークまで登り返す。普段ならそこまでしんどくないと思うが,前日の疲れと重い荷物のせいでめちゃめちゃしんどかった。おかげで友人を何度も待たせてしまい申し訳なかった。
2592ピークからも少し下り,2512m のピークを越えると,その先に常念岳への長い稜線登りがあった。 2512m ピークから 2460m 辺りまで下り,そこから 2857m の常念岳の山頂まで一気に高度差 400m を登る。岩稜登りで,ところどころ気を遣うところがあったが,登山道自体はそこまで難しくはなかった。しかし,いかんせん前日の疲れを引きずった足にはなかなかしんどい登りだった。それでも 2460m 付近のコルから1時間半ほどで高度差 400m を登りきった。
常念岳山頂も晴れていた。常念岳への稜線の途中で振返ると,蝶槍辺りには雲が上がってきていて,蝶槍も蝶ヶ岳も全然見えなくなっていた。しかし常念岳は雲がかからず晴れていてラッキーだった。常念岳で記念撮影をした後,前常念岳経由で三股登山口に向かって下った。常念岳から少し下ると常念小屋への分岐点を通過する。水が足りない時は常念小屋に寄ろうと話をしていたが,常念小屋は 2466m にあり,常念岳から 400m 下らないといけない。さらにそこからトラバース路を歩いても 2690m まで登り返してからの下りになる。おまけにトラバース路は上級者向けと書いてあるし…。今回は常念小屋には寄らなかったが,寄らなくて正解だったと思う。
常念岳から稜線を行くと,やがて前常念岳に着いた。途中,コブがあるたびに「ここが前常念岳か?」と思ったが,結局急勾配を下り始める直前が前常念岳だった。そこまでの道は,序盤はなだらかで歩きやすい道だったが,後半は岩稜(ゴーロ?)の上を歩く感じだった。前常念岳の山頂のすぐ下には赤い屋根の避難小屋があった。前常念岳からは,かなりの急勾配で,かつ,いい足の置き場所がない岩場下りだった。重い荷物を背負ってのあの下りは怖かったなぁ…。
そんな岩場を下ると,今度は岩場と砂地の下りだった。おまけに傾斜きついし…。砂地があるので滑らないように下るのにかなり気を遣った。それでも途中で雷鳥に会えたのでラッキーだった。不思議と写真も動画もピントが合わなくて困ったが…。やがて樹林帯が見えてきたと思ったら岩稜帯が終わり,樹林帯の中を下り始めた。岩稜帯と樹林帯の境界には,アルミのはしごがかけてあり,わかりやすい境目だった。
樹林帯まで来ると高度感もなくなるので,余裕の下りかと思っていたら大きな間違いだった。傾斜のゆるい所は沼地になっているし,ある程度の傾斜がある所は木の根が邪魔で歩きにくいし…。また木の根元辺りでは結構な段差になっているところだらけで,かなり足に負担があったと思う。荷物重いし…。さらに,樹林帯の始まりは 2350m 付近で,駐車場まではまだ 1000m ほど下らないといけなかった。前日はサブザックで横尾までの高度差 1000m を下って意外と下れたが,重い荷物を背負って常念岳を越えてきた足にはとてもつらい高度差 1000m だった。
それでも序盤はある程度のペース下れたと思う。しかし,2150m 付近から延々と続くつづら折りで,足を完全に使い切ってしまった。下りは得意な方だが,やはり荷物が重いとブレーキをかけるのにかなり足を踏ん張るみたいで,めちゃめちゃ足にダメージを食らった。あまりに遅くて,何度も友人を待たせてしまった。それでもなんとか 1時間40分ほどをかけて三股登山口まで下ることができた。最後はほんとに泣きそうだった。
三股登山口に着いたのは 12:20 頃だった。出発してからなんだかんだで8時間ほど歩いたことになる。それは疲れるかな。荷物重かったし…。そして,12:42 に無事駐車場に戻ることができた。駐車場では,暑くなったアスファルトの上でおおまかにテント本体,レインフライ,グランドシートを乾かしてから収納袋に入れ直した。また,汗だくのシャツや靴下を着替えておいた。それから車で下界を目指した。途中「ほりでーゆ〜四季の郷」に寄り,お風呂で汗を流した。また,そこでお昼ごはんを食べてから帰路についた。
ほりでーゆ〜四季の郷から東に向かい,安曇野インターから長野道に入った。長野道に入ってまずは梓川サービスエリアでトイレに寄り,お土産を買っておいた。そこから中央道,東海環状道,伊勢湾岸道,新名神経由で帰ろうと思ったが,恵那インターを過ぎた辺りで道路交通情報を見ていると,伊勢湾岸道に入る付近で事故渋滞という情報が入ってきた。一方で中央道から名神を走るルートは渋滞の情報はなかった。そこで,急遽ルートを中央道→名神に変更した。名神の集中工事が気になっていたが,結局下り線は途中どこも一車線規制はなかった。おかげでスムースに帰ることができた。今回は,友人ができるだけ早く帰宅できるようにと JRの米原駅に寄って友人を降ろした。米原駅へは,米原ジャンクションから北陸道に入って米原インターで高速を下り,国道21号線と国道8号線を走っていった。
米原駅で友人を降ろした後,再び米原インターから北陸道に乗り,名神を走って帰った。名神は瀬田付近で自然渋滞という情報もあったが,その辺りを走る頃には渋滞は解消していた。そのため,特に苦労することなく帰宅できた。いやぁ,よかったよかった。最後にガソリンスタンドで洗車してからガソリンを補給して,家路についた。
今回は1泊2日で,蝶ヶ岳,常念岳を巡ってみた。蝶ヶ岳ではテント泊し,昼飯を食べに横尾まで往復もした。荷物が重くてかなり足にきたが,天気もよく,とても充実した週末になったと思う。次はどこに行けるかなぁ??
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