芦別岳(ユーフレ本谷〜頂上西壁ダイレクト)
- GPS
- 12:30
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,764m
- 下り
- 1,827m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
装備
個人装備 |
沢靴はラバーソール。クライミングシューズ。カム2セット。50mロープ×2本。
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感想
自身未踏の芦別岳。ユーフレ川本谷を遡行し頂上西壁を登って頂上に立ってみたい。9月に一度計画したが、天候がイマイチで流れ、冷え込みが厳しくなる前、今週がラストチャンスと臨んだ。
ユーフレ川本谷に入渓ししばらくすると、ゴルジュポイントが現れる。写真で見たより水量が少ないので突破できるかと思ったが、奥に入ってみてこれは無理だと判断して高巻きする。残置ロープあり。左岸から各ルンゼが入り込んでくる。奥壁も迫力があった。co900付近の滝は釜があったが縁が浅いので少し難儀し、念のため高巻く。高巻きは登りも下りも急斜面で少し苦労した。co1000付近で地図読みを誤ったと勘違いし、トラバースして別の支流に入り込んだ。下降して改めて元のルートに戻る。1時間弱のタイムロス。改めて地形図を確認したが、迷い込んだのは明確な支流に見えなかった。
co1100から雪渓。ぱっくりと口を開けて落ちている。岩と雪渓の隙間を歩くが歩きづらい。標高差100m近く続き結構体力消耗。co1200付近の巨大チョックストーンは右から攻めるが岩がボロボロ崩れてくる。諦めて左に行くと小さめのチョックスト−ンが足がかりになり抜けられた。co1400を超えると一気にガレ帯になり、傾斜も増す。足元がどんどん崩れていき歩きづらい。体力消耗。
西壁が近づいてきたので取り付きを探しながら歩く。結局ほとんど旧道の脇まで上がったところで目印のクラックを発見。登攀準備をする。
通常2ピッチで登るが、ロープの流れを考えて3ピッチで切った。
1P(4級)クラックに乗り移る場面で身が放り出されるような怖さあり。クラック内は比較的快適、クラックの上のチムニー状の部分はボロボロの石が大量に詰まっているのでビレイヤーへの落石に要注意か。草付きテラスの灌木2本でビレー。
2P草付きテラスから草付き凹角を登りバンドに出たところでルートも分かりづらくロープが屈曲する可能性があるのでピッチを切る。
3P(本来は2〜3Pあわせて5級)草付きテラスを左にトラバースし、そこから左上気味にフェースを上がる。「山谷」に記載があるようにホールドは細かい。プロテクションは効いていそうな残置ハーケンが1、2本だが心許ない。数メートル上がったところで右のクラックに3番カムがきまり一安心。そのまま傾斜が緩くなって1稜に出て登攀終了。きれいなボルトが1本打たれていた。mが芦別岳山頂までちょうど50mロープいっぱいアンザイレンのまま伸ばした。登攀にかかった時間はおよそ2時間。風は予報通り10メートル以上吹いていたが、気温が高かったので寒さはなかった。雲一つ無く、夕張山地を一望できた。
荒涼とした芦別の沢はどこか威圧的なプレッシャーを放っていた。沢を詰め、岩を登り、山頂に立つ。こんな山登りがしてみたいなという思いを1つ実現することができた。
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