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Yamareco

記録ID: 4759272
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

中央アルプス 名古屋の夜景に助けられる

1994年01月13日(木) ~ 1994年01月16日(日)
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GPS
80:00
距離
10.1km
登り
648m
下り
2,080m
天候 1日目:高曇 2日目:吹雪のち快晴 風つよし:3/4日目:快晴
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
コース状況/
危険箇所等
千畳敷駅から、稜線までは雪崩の巣。千畳敷カールのモレーン付近の冬道で大回りし、登るルンゼの中央を急いで登ることで雪崩のリスクを減らす。
宝剣岳の縦走は、両側が切れ落ちた細い岩稜、鎖場。滑落したら命はない。ただ、今回は、ガスで視界 100m で通過したので、その意味の恐ろしさはなく、足元の岩場通過に集中できた。それ以降は、2500m超の雪山に厳冬期に歩ける人なら、それほどの危険はない。
2日目はガスで吹雪気味。出発を遅らせた。
2日目はガスで吹雪気味。出発を遅らせた。
宝剣岳の岩場に入る。背後は、晴れていれば標高差1000m近くの滑川上流域まで見通せるが、この日は見えない。ただ、ここで落ちると洒落にならないので、スタカットで登る。
宝剣岳の岩場に入る。背後は、晴れていれば標高差1000m近くの滑川上流域まで見通せるが、この日は見えない。ただ、ここで落ちると洒落にならないので、スタカットで登る。
宝剣岳頂上。
宝剣岳の南側稜線の岩場を進む。
宝剣岳の南側稜線の岩場を進む。
ここも、千畳敷側に数百メートルすっぱり切れているのだが、見えないので足下に集中して進める。
ここも、千畳敷側に数百メートルすっぱり切れているのだが、見えないので足下に集中して進める。
細尾根。鎖を掘り出して、気持ち掴みながら進む。
細尾根。鎖を掘り出して、気持ち掴みながら進む。
極楽平に出た途端、ガスが晴れる。北からの雪雲の流れ込みが少し弱まったか?
極楽平に出た途端、ガスが晴れる。北からの雪雲の流れ込みが少し弱まったか?
だいぶ日が傾いてきた。ただ、今日の目的地の檜尾岳避難小屋はまだ遠い。このあと、檜尾の登りでヘッドランプ行動に。唯一の救いは美しい名古屋の夜景が、雪山を煌々と照らして、我々の進む道を示してくれていることだ。
だいぶ日が傾いてきた。ただ、今日の目的地の檜尾岳避難小屋はまだ遠い。このあと、檜尾の登りでヘッドランプ行動に。唯一の救いは美しい名古屋の夜景が、雪山を煌々と照らして、我々の進む道を示してくれていることだ。
檜尾岳避難小屋から宝剣岳方向 翌日は快晴だが、昨日の行動でメンバーの疲れが出ているので沈殿とする。
檜尾岳避難小屋から宝剣岳方向 翌日は快晴だが、昨日の行動でメンバーの疲れが出ているので沈殿とする。
檜尾岳避難小屋から空木岳方向。
檜尾岳避難小屋から空木岳方向。
南アルプスに夕日が当たる。
南アルプスに夕日が当たる。
4日目も快晴。しかし、予備日を昨日使ったので、空木岳の縦走は断念して、檜尾尾根を下る。
4日目も快晴。しかし、予備日を昨日使ったので、空木岳の縦走は断念して、檜尾尾根を下る。
檜尾尾根から、宝剣岳を見上げる。
檜尾尾根から、宝剣岳を見上げる。
下山後の記念写真。
下山後の記念写真。

感想

山行二日目は、吹雪で明けた。
宝剣岳縦走を考えると、よくない天気。
しばらく様子を見ていて、出発を遅くした。
それでも、宝剣岳縦走中は、吹雪で視界は100m くらい
しかし、逆にこれが幸いしたかもしれない。
天気良ければ、両側が切れ落ちた稜線上に立っていることが丸わかりで、足がすくんで歩けなくなるメンバーも出たかも。
視界が狭い分、足下に集中して縦走できたので、メンバーの足運びも安心してみていられた。

極楽平に出ると、突然、ガスが晴れる。
これまで笠雲の中に入っていて、その笠雲がなくなったのだ。
ただ、出発を遅らせた分、陽は西に傾いている。
まだまだ、檜尾岳は遠い。

結局、檜尾岳の登りでヘッドランプを出すしかなくなった。
しかし、名古屋の夜景、その灯りが我々の足元の雪面を照らしてくれた。
それなりに暗いながらも、山の全体像がはっきりと見え、安心感は半端ない。
なんとか、檜尾岳の避難小屋に入った。

天気は良かったが、強風の中、稜線上を歩き続けたメンバーの疲労も溜まっていたので、翌日は休み。その翌日に、空木岳縦走は諦めて檜尾尾根を下っていった。

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