天狗原山〜金山 たくさんの花と楽しい出会いと
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- GPS
- 07:55
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,269m
- 下り
- 1,256m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道148号から県道114号に入り、雨飾荘より妙高小谷林道を走り金山登山口へ。 林道は当日はここまでで通行止めとなっており、登山口前のスペースは車両旋回場所となり駐車禁止となっていました。少し戻ったスペースに普通車7台がいっぱいか。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
笹刈りもしっかりされており、登山道自体はしっかりしています。 唯一の危険箇所である足場のしっかりしないガレ場の登りと、そのあとのトラバース後のザレた登りはスリップ注意。下りはとくに慎重に。 コース上の残雪はほとんどないと言ってよく、あと数日で消えるでしょう。 お花に会うためには酷いぬかるみは覚悟で出かけましょう(笑) |
その他周辺情報 | 雨飾高原露天風呂あり(確認はしていません)。 道の駅・小谷を前夜車中泊に利用。温泉&食事処とも21:00まで。生ビール飲めます(^^)v http://www.otarimura.co.jp/ |
写真
感想
ぜひ花の時期に出かけたいと思っていた天狗原山〜金山にやっと行くことができました。
お花の最盛期でも訪れるハイカーの少ない山で、たくさんのお花をじっくり楽しむことができました。
また地元新潟のハイカーや、まさかのご近所さんパーティーとの楽しい出会いもあり印象深い山行となりました。
【金山登山口〜水場】
早朝5時過ぎの駐車スペースは早くも満車寸前。といっても7台がやっとのスペースですが。やはりお花のいい時期をみなさんよく知って見えるということでしょうか。
登山口前にもスペースがありますが、この日は登山口で通行止めとなっていたため、車両旋回スペースとして使うよう駐車禁止になっていました。
先客の名古屋ナンバーのご婦人3人組に車を寄せていただき、なんとか一番隅っこに車をねじ込みます。
ザックのちょっとしたトラブルがありもたついてしまいましたが、なんとか5時半過ぎにはスタートできました。
最初から見事なブナの林の道ですが、この時期さすがに気温が高く蒸し暑い。派手なブルーのエゾアジサイに励まされながら大汗かいて登っていくとポッカリ開けた小広場に出合います。このときは全然気が付きませんでしたが、ここが水場だったようです(^^ゞ 休憩適地にも見えますが昨夜の雨でかなり湿っており、ザックを下ろす気にはなれずペットボトルの水分補給だけで先へ進みます。
【水場〜ガレ場】
水場からしばらくで先のご婦人3人組が狭い谷に入ってお花の鑑賞中。何かと思えばなんと8月にミズバショウでした。一行もまたお花山行ということです。
しばらくで道は顕著な細尾根となり、お花も姿を見せ始めます。ハクサンオミナエシ・ソバナ・ミヤマママコナなど、はや初秋を感じさせる花々。ときおり高妻山方面の展望が開けます。
お花を楽しみながらのんびり登っておられる3人組に先行させていただきます。すると後ろから若者2人組がずいぶんな勢いで追いつき追い越していきます。
細尾根が終わると一転、閉鎖的な細い水路の中のような道となりました。足元は石に付いたコケやらぬかるみやらで快適とは言えません。ここではカラマツソウの花が目をひきます。
結構長く感じるこの狭い道を抜けるとキヌガサソウの群生があり、そのすぐ先にガレた斜面が立ちはだかりました。いくつもの落石が転がってくるなと思ったら、先の若者たちがルートを見失ってウロウロしていました。
【ガレ場〜天狗原山】
足がかりの少ない滑りやすい急斜面をルートを見極めながら登り、若者たちに先行してお花畑のトラバースへ。ヤマホタルブクロやシナノナデシコ、シシウド系、クガイソウなどの高径植物のお花達を払いのけながら進む。このガレ場は危険箇所でもありますが展望もよく、白馬岳〜後立山連峰がきれいに眺められます。
さらにもう一つザレた登りをこなし針葉樹林の道に入ると、天狗原山山頂部が見えてきます。やがて登山道の木々の背丈は低くなって展望はドンドンよくなります。
再び針葉樹林のトラバースになり、登りきるといよいよ爽快な稜線歩きになりました。もう天狗原山はすぐそこですが、いきなりシナノキンバイのお花畑が展開し進むことができません(^^ゞ
ガスをまとった焼山も登場しますが、天気予報は午後から雨。山では雷雨の可能性もあるということで今日は行くつもりはありませんが、意外なほど近くに感じられます。
ゆっくりと天狗原山に到着。すぐに追いついてくるかと思った若者2人組はやってきません。まさかガレ場で引き返したのか?以降姿を見かけることはありませんでした。
【天狗原山〜金山】
さて、いよいよここからがハイライトです。いまのところまずまずの空模様で、陽射しに輝くお花達への期待が高まります。
金山に向けて一旦下りだすところですぐ、ハクサンコザクラが咲いています。遅くまで雪の残っている谷のトラバース道(登山道には雪はありません)ではサンカヨウやシラネアオイなどの初夏の花、シナノキンバイなどの夏の花が咲き競います。
広々としたお花畑の台地に上がるとチングルマ・アオノツガザクラ・ハクサンコザクラ・シナノキンバイなどなどあちこちで群落が見られます。行き交う人影もなく、実に静かな山上の楽園を満喫です(*^^)v
尾根歩きになるとニッコウキスゲやハクサンフウロ、ハクサンチドリなど。登山道上に残る残雪は2〜3ありますが、問題になる程のものではありません。あと数日でなくなるでしょう。
金山直下のお花畑で下山してくる男性とすれ違い。金山山頂に到着すると誰もいません。駐車地の車の数からしてまだ先行ハイカーはいるハズで、みなさん焼山に向かわれているのでしょうか。
【金山山頂】
まだ9時になったばかりで、その気になれば十分焼山を狙うことはできますが天気の崩れが気がかりです。今のところは頂上部こそガスがかかっていますが、いいお天気なので迷わせます。でも山の天気は崩れ出したらあっという間だし、今日はお花がお目当てだったし、ゆっくり山頂で過ごして早めに下山しようと決めました。
ザックを下ろして早い昼飯をとっていると、焼山からテントを担いだ単独の男性がやってきました。昨夜焼山へ向かう途中の富士見平でテン泊し、今朝焼山に登って帰ってきたところだそうな。
男性は新潟・三条市のKさん。アルプスなんかも登ってきたけど故郷の新潟の山の素晴らしさに気づいてからはこの方面の山をガンガン楽しんでいるということです。
私が新潟の山の大ファンだと話すと大変喜んでいただけて、そこから長々と新潟の山話で盛り上がってしまいました(^O^)
その途中でひと時の間でしたが、焼山から火打山までもがすっきりと姿を見せてくれました。
でも下山を始めるKさんを見送る頃には再び周囲の高い山々はガスの中に。昨日は早い時間から夕立があったというし、私もそろそろ下山しなくては。
ザックを担いでさて下山開始、というところで名古屋ナンバーのご婦人3人組が到着。名古屋の方なんですか?とお聞きすると、車はレンタカーで多治見と瑞浪からだと。詳しく聞けば、なんとわが町の多治見労○の方々でした!こんな他のハイカーもいない山でご近所さんとお会いするとは。お3方とは初対面ですが互いの共通の知人があり、しばしの立ち話になりました。ミニトマト、ごちそうさまでした。
【下山】
雲行きが気になりつつもやっぱり下山もお花探して。まだ時間も早いということもあり、登ってくるハイカーがポツリポツリ。みなさん、雨は大丈夫ですかね〜。ま、そんなこと言ってる軟弱者は私だけでしょうか(笑)
たくさんのお花を堪能して、一番心配だったガレ場の下りを慎重にこなし、いよいよ怪しくなってきた空を見て足早にブナ林を下り駐車地に。
後片付け中のKさんとまたまた山談義のなか、最近ヤマレコ書き始めたことをお話しておきましたが、この記事に気づいていただけるでしょうか(^^)
コメント
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金山でお話をさせてもらった新潟県のKです。
花と天気と出会いに恵まれた良い日になりました。
いろいろありがとうございました。
また、どこかの山でお会いしたいですね。
Kさん、いやhamukunさんとお呼びした方がいいでしょうか。
マイナーな山でこその楽しい出会いでしたね。
こちらこそいろいろ情報ありがとうございました。
ブナ林と山上の楽園を求めて、まだまだこれからも新潟の山へお邪魔します。
きっとまたお会いできることでしょう。
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